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さようなら日本
与えられる情報が消化できない俺
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面白い…
ライトノベル嘗めてた…
知る人ぞ知る…くらいだと思ってたら、母の作品はかなり有名だった。
「チートな聖女は異世界に必要です!」と題されたその小説は、女子高生が異世界に召喚されて、仲間達と共に世界を救う剣と魔法の世界のお話。
ネットで検索するとアニメ化に歓喜する人々が溢れていた…
本屋に特設コーナーとかあるんだって。
母さんスゴいな…
「どうだった?」
糠床かき混ぜてたら母が起きてきた。
朝からモジモジしてる。
「すごく面白かった、初めて読んでみたけど異世界モノって面白いね…母さん凄いよ!」
タイトルがちょっと微妙だけど…
「良かった~嫌われたらどうしようって怖かったの~」
いやいや、官能小説家じゃなくてカリスマ作家だったんだよ?嫌いになるわけない。
驚きはしたけど…
タイトルだけが残念だけどな…
まぁいいか…
「さて、有紀くん」
「ちゃんと話すね、いろいろ」
はい、突然改まったな…
え、何やっぱり新しいお父さん?
藤田さんなの?
ばあちゃん、待たせたら可哀想なのは藤田さんだよね?
「あなたの父親の所に帰ろうと思ってます」
え?
今父親って言ってたよな?
帰る?
「父親は有紀に物凄く会いたいの」
会いたいの?
「そろそろ時間切れなんだよね…」
何?何が時間切れなの?
母さん、いろいろ衝撃なんだけど…
とりあえず話が全然見えません…
「えっ!ちょっと待って、全然わかんないんだけど…分かるように説明して…」
「上手く話せそうにないからとりあえず読んでもらったんだけど…」
え?ますます意味不明…
読んだよ、ちゃんと読んだよ…?
「それノンフィクションだって言ったら信じてくれる?」
はぁ~?はい?
母さん今何と?
剣と魔法の国の冒険ファンタジーが、ノンフィクション?
「母さん、俺は今ものすごく混乱してる…」
「うん、でしょうね…母さんも混乱させてる自覚はあるし、先に言っとくけど正気よ」
正気なんだ…そうか…
うん一旦考える事を止めてみよう…
「とりあえずご飯食べよう、食べたらもう一回ちゃんと説明して!」
今日が土曜日で良かった…
昨日のうちに洗濯干してて良かった…
俺は、まだ知らない…
衝撃の告白がまだまだ序の口で、ベストセラー作家の母がチートな聖女様その人で、父親は本物の王子様であることを…
そして、時空を越えた拗らせカップルの夫婦喧嘩の果てに今ここにいるらしいことを…
ばあちゃん知ってた?
父親が生きてたらしい…
ライトノベル嘗めてた…
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「チートな聖女は異世界に必要です!」と題されたその小説は、女子高生が異世界に召喚されて、仲間達と共に世界を救う剣と魔法の世界のお話。
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「どうだった?」
糠床かき混ぜてたら母が起きてきた。
朝からモジモジしてる。
「すごく面白かった、初めて読んでみたけど異世界モノって面白いね…母さん凄いよ!」
タイトルがちょっと微妙だけど…
「良かった~嫌われたらどうしようって怖かったの~」
いやいや、官能小説家じゃなくてカリスマ作家だったんだよ?嫌いになるわけない。
驚きはしたけど…
タイトルだけが残念だけどな…
まぁいいか…
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はい、突然改まったな…
え、何やっぱり新しいお父さん?
藤田さんなの?
ばあちゃん、待たせたら可哀想なのは藤田さんだよね?
「あなたの父親の所に帰ろうと思ってます」
え?
今父親って言ってたよな?
帰る?
「父親は有紀に物凄く会いたいの」
会いたいの?
「そろそろ時間切れなんだよね…」
何?何が時間切れなの?
母さん、いろいろ衝撃なんだけど…
とりあえず話が全然見えません…
「えっ!ちょっと待って、全然わかんないんだけど…分かるように説明して…」
「上手く話せそうにないからとりあえず読んでもらったんだけど…」
え?ますます意味不明…
読んだよ、ちゃんと読んだよ…?
「それノンフィクションだって言ったら信じてくれる?」
はぁ~?はい?
母さん今何と?
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「母さん、俺は今ものすごく混乱してる…」
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正気なんだ…そうか…
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今日が土曜日で良かった…
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俺は、まだ知らない…
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そして、時空を越えた拗らせカップルの夫婦喧嘩の果てに今ここにいるらしいことを…
ばあちゃん知ってた?
父親が生きてたらしい…
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