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番外 続き 良心の呵責?今更?
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『いい子だね』
こだました。
頭の中にぽっかり穴が空いたように。
やばい…
直感的にそう思った。
「た、助けて……誰かあ……!!!」
可愛いくて、食べてしまいたい衝動に駆られた。
プライドが高いロンが、グスグスと泣き助けを求める姿は腰に来た。
ロンの頬を撫でる。
小さなあごを触る。
怯えた瞳だった。
「ロン、かわいい…」
うっとりした笑顔にゾッとする。
背筋が凍った。
逃げ…逃げなきゃ、
焦ってそう思う。
この時まるで、動物のようにガタガタ震えた足をなんとか動かす。
四足歩行しかできなかった。
ロンのお尻がこっちを向く。
ドアの方に逃げようとしているのだろうが、あいにく内鍵がかかっている。
そして、怯えたロンの身体はほとんど前に進まなかった。
「逃げようとするの?」
後ろから抱きつく。
安心させるように抱きしめるも、ビクッと反応するロン。
涙目で、真っ青な表情でこっちを向いた。
「そんなことしていいの?」
首をブンブンと振るロン。
「それともお仕置きしてほしいの?」
やわらかくほほえみ、言い方も優しそうなハルに、震えが止まらない。
「や、やだ…!やだ!!
もう終わって!
誰、かッ、誰か、助けてよ…!!!」
半ギレの様子で辺りを見回す。
バカにするように、ハルの綺麗な口角が上がった。
「誰に言ってるの?」
馬鹿にしたような表情のままだった。
ため息混じりに、しゃがみ、愉しそうな声で言ったハル。
「誰もいないよ。おれとロン以外には」
念押しと、優しい口調。
鼻がツンとする。
必死に、もっと溢れ出しそうな涙を抑えた。
「ハッ…ハア…!」とロンのかすれた声がする。
「ロンはおれから逃げられないし…いなくならないで」
顔を上げる。
ロンの頬に付いた涙をハルの指が拭う。
上目遣いで、ロンの悔しそうな瞳がこっちを向いた。
「逃げたらお仕置きしなくちゃいけなくなるから」
ロンの瞳が絶望に染まる。
ふ、とやわらかく笑うハル。
ふと、これ以上やったら嫌われるかもしれない…と思った。
バカバカしい…
もうこれ以上ないくらいにロンには、嫌われてるだろうに
「もう………眠っていいよ。」
自分でも予想外の言葉が出た。
ハルの落ち着くような声が響く。
あれ?と思い、違和感を感じたが、喉が潤った安堵感か、心身ともに疲れていた僕は静かに目を閉じた。
逃げようとしたが、足が思うように動かなかったから、逃げ出したとカウントされなかったのか………
都合のいいように考え、眠りに身体を委ねた。
目をつぶっている間、ベッドに運ばれている感覚があった…
こだました。
頭の中にぽっかり穴が空いたように。
やばい…
直感的にそう思った。
「た、助けて……誰かあ……!!!」
可愛いくて、食べてしまいたい衝動に駆られた。
プライドが高いロンが、グスグスと泣き助けを求める姿は腰に来た。
ロンの頬を撫でる。
小さなあごを触る。
怯えた瞳だった。
「ロン、かわいい…」
うっとりした笑顔にゾッとする。
背筋が凍った。
逃げ…逃げなきゃ、
焦ってそう思う。
この時まるで、動物のようにガタガタ震えた足をなんとか動かす。
四足歩行しかできなかった。
ロンのお尻がこっちを向く。
ドアの方に逃げようとしているのだろうが、あいにく内鍵がかかっている。
そして、怯えたロンの身体はほとんど前に進まなかった。
「逃げようとするの?」
後ろから抱きつく。
安心させるように抱きしめるも、ビクッと反応するロン。
涙目で、真っ青な表情でこっちを向いた。
「そんなことしていいの?」
首をブンブンと振るロン。
「それともお仕置きしてほしいの?」
やわらかくほほえみ、言い方も優しそうなハルに、震えが止まらない。
「や、やだ…!やだ!!
もう終わって!
誰、かッ、誰か、助けてよ…!!!」
半ギレの様子で辺りを見回す。
バカにするように、ハルの綺麗な口角が上がった。
「誰に言ってるの?」
馬鹿にしたような表情のままだった。
ため息混じりに、しゃがみ、愉しそうな声で言ったハル。
「誰もいないよ。おれとロン以外には」
念押しと、優しい口調。
鼻がツンとする。
必死に、もっと溢れ出しそうな涙を抑えた。
「ハッ…ハア…!」とロンのかすれた声がする。
「ロンはおれから逃げられないし…いなくならないで」
顔を上げる。
ロンの頬に付いた涙をハルの指が拭う。
上目遣いで、ロンの悔しそうな瞳がこっちを向いた。
「逃げたらお仕置きしなくちゃいけなくなるから」
ロンの瞳が絶望に染まる。
ふ、とやわらかく笑うハル。
ふと、これ以上やったら嫌われるかもしれない…と思った。
バカバカしい…
もうこれ以上ないくらいにロンには、嫌われてるだろうに
「もう………眠っていいよ。」
自分でも予想外の言葉が出た。
ハルの落ち着くような声が響く。
あれ?と思い、違和感を感じたが、喉が潤った安堵感か、心身ともに疲れていた僕は静かに目を閉じた。
逃げようとしたが、足が思うように動かなかったから、逃げ出したとカウントされなかったのか………
都合のいいように考え、眠りに身体を委ねた。
目をつぶっている間、ベッドに運ばれている感覚があった…
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