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【番外終】優し気に見える通常運転の鬼畜なハル
しおりを挟む「ねぇ、ロン。まだ…したいな」
ロンはピシッ…と固まった。
◆
こっちを向いたロンは、有りえないものを見るかのような、引いた目だった。
高校の時のあれは、完全に僕に手加減してたんだ、と後から知った。
……
グスグスと泣くロン。
「よしよし」とロンの中に入ったまま、慰める。
「抜いて…抜いて…」と力なく言うロンに、ハルは「それは無理かな」と言い、ゆっくり動く。
最初の頃の、入れられることに抵抗を強く持っているロンだ。
……
「ゆっくり動かすから。」とハルは笑った。
「ゔう~~」
「泣き止んで。ロン。気持ちいいことしか、しないから」
そういうハルにロンは涙目で見た。
大粒の涙がボロボロと落ちてくる。
ロンって快楽には弱いよね。
普段は中々泣かないのに、と関係ないことを思う。
「どうしたの?」
へらっと笑いながら言ってくるハル。
もう心はボロボロだった。
監禁されて…ハルとしか会えなくて、…
「ふ……ゔう~~」
「泣いてるだけじゃわかんないよ?」
「し…しないって…」
「うん?」
「しないって言った!それに…」
言いながら、また目から涙がワッと溢れてくる。
「ちょっとッ…我慢したら終わるって…」
しゃくり上げながら、本格的に泣き始めるロン。
ハルは自分がしたことじゃ、ないことのように、慰めるように優しく頭をなでる。
乳首をつまみ、「ん♡」と言うロンに笑い掛ける。
「ロンが可愛いから。しょうがないでしょ?」
「は…!?」
フリーズしたように固まる。
「じゃあ、気になること他にないなら続けるね。」
「ゔ…い…嫌だっ…!」
強い意志を持った表情だった。
◇
「あっ…もう濡れてるね。ビショビショ」
「あらら」とふざけて笑っているハルに、ロンはギリッ!と睨んだ。
「だから、嫌だって…!…嫌だって言った!!」
泣きながら怒るロンに、ハルは抱き寄せ強引にキスをする。
小さいロンの両乳首を強めにつまんだ。
「ゔっ…!んんんー!!」
なでる。
優しく潰してみる。
ロンは無駄だと思いながらも、ハルの胸板を押すロンの細い腕。
「んっ…やっ…やだ!」
力がまったく入っていなかった。
「弱いねえ。ロン」
うっとりするように言われたロンは、絶望感に包まれた顔をした。
◇◇
………終わっ…た…?
走馬灯が見えた気がする。
朝食を済ませ、そのあとまた「しよ?」と笑うハルだった。
必死で断ろうとしたが、無理だった。
「もう一回しようか」
「はあ……!?」
「ヒイイイッ!」と言い、怯える。
「もうやだっ!もうやだってば!!」
裏返った声で必死に訴える。
子供帰りしたように、駄々をこねたロン。
ハルは、大粒の涙をこぼし、顔を振るロンに「だめ、するんだよ。」とまるで駄々っ子に教えるように言った。
「嫌だあ!!」
叫んだ口は、キスで無理矢理塞がれた。
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