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[他案の続] 完全に弱っているロン
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「…?……ハ、ル…?」
ヤバい、かわいい…
ニヤける。
俺は、口元を覆うように隠した。
「?」
疲れ切って、ぽやんとしたロン。
ハルは、涙のあとがついたロンの頬を、指でなでた。
「ふふっ」と笑う。
「俺はロンのこと、とても大切に思ってるよ。」
いつもの優しい表情で言われた。
僕はまだ頭が回らず、「…?」という顔をしていた。
「そして…可愛がりたい」
ロンの暗髪を優しくなでる。
ボッーとしたロンの瞳。
ハルはロンの顔をそっ…と動かし、こっちを向かせた。
ピントが合った。
ハルと目が合う。
とてもとても優しい瞳…
「それと、いじめたいし泣かせたい……ごめんね。」
ハルは、僕の顔色をうかがっている。
「…?」
ぼくはなにを言われたのか、聞き逃した。
だけどあとから時間差で、なにを言われたのかわかった。
ロンは目に見えて、ゆっくり怯えた顔になる。
「…ごめんね。」
ハルは愛おしそうな顔をしていた。
また、優しくなでる。
恐怖を感じながらも、気持ちよさに心を預ける。
ハルの手が気持ちいい…
…だめだ。考えなきゃ。言わなきゃ
なんとか口を開き、口を動かした。
「ちが、そういんじゃ、なく、て…」
「うん?」
優しく言われる。
ハルの瞳も相槌も優しい。
ぼくは勇気を振り絞って言う。
「それ、は…やだ…」
ハルのなでる手が、止まった。
◆
「そっか。でも、おれはそれ以外で、好きなのを表現する方法を知らない。」
ハルの綺麗な顔が近づく。
顔をそむけた。
「ロン?」
口の横に、フワッとした優しいキスをされた。
心配そうにこっちを見られる。
ぼくは、ジッとハルを見た。
「ぼくのお願いでも?」
考えが変われ…と念じてみる。
優しくしないと、ハルのこと嫌いになるかかもよ、と案に言っていた。
ハルは考えたような顔をした。
思考を動かしているのだろう。
そして優しくほほえむ。
美しい笑みに、思わず見惚れた。
「うん…無理だね。ロンのことはいじめたいし、いっぱい泣かせたい。」
ニコッと笑い言うハルに、ロンは絶望の淵に落とされた。
え…なんで…?と言う顔をしている。
やわらかい唇が当たった。
ロンは目をつぶり、唇を固くしている。
ハルは、また笑った。
ロンの頬をツゥーと指で、なでる。
熱い舌が侵入し、中まで入った。
僕は息をしたくて必死で、口元で抵抗する。口元を軽く噛まれる。
「う…ぁ…」
やっと唇が離れた。
「ロンは一番大切だ。」
ニコッとほほえむ。
ロンは、意味がわからないような顔をしている。
優しくなでた。
どうすれば伝わるか、考える。
「だから閉じ込めて、俺だけのものにしたいと思った。今でもそう思ってる」
身体が固まる。
ハルに抱擁されながらも、恐怖が蘇ってくる。
いつも幸福に満たされる瞬間で、あるものの、今日のはそうならなかった。
「それは…や」
カタカタと震え、泣き出しそうにこっちを見ている。
そんなロンに、ハルは冷たい視線を浴びせた。
ほほえむ。
ロンはビクッ…!!と反応した。
「大丈夫だよ…」と、小さな頭を包むように撫でる。
額にキスをした。
…なんで?
震えているロン。
かわいくて仕方がない。
「ロン、好き。ほんっとかわいい…」
幸せそうに笑ったハルに、頬ずりをされる。
そして、ロンの頬や、拘束された手の平に、ハルは口を当てた。
逃げられない状態のロンは、放心し、怯えながらハルからの愛情を甘受する。
「なら…ひどいこと、も…しない、で……おねが…」
ポロッ…と一粒涙が落ちる。
腕の中に閉じ込めながら、ハルは笑う。
「それはできないなぁ」
「な…んで」
ポロポロ落ちる。
心が完全に弱っているロン。
も…やだ…なん、で…
そう思っていると、口元に口づけをされた。
「愛してるよ」
…
僕は自分の震える手を、ハルに絡ませられる。
近寄ってくる口元に、口をやわらかくし、抵抗せず受け入れた。
なだれ込むように、ベッドに倒される。
床ドンで、ハルの腕に閉じ込められた後は、また長い長いイタズラが始まった。
ヤバい、かわいい…
ニヤける。
俺は、口元を覆うように隠した。
「?」
疲れ切って、ぽやんとしたロン。
ハルは、涙のあとがついたロンの頬を、指でなでた。
「ふふっ」と笑う。
「俺はロンのこと、とても大切に思ってるよ。」
いつもの優しい表情で言われた。
僕はまだ頭が回らず、「…?」という顔をしていた。
「そして…可愛がりたい」
ロンの暗髪を優しくなでる。
ボッーとしたロンの瞳。
ハルはロンの顔をそっ…と動かし、こっちを向かせた。
ピントが合った。
ハルと目が合う。
とてもとても優しい瞳…
「それと、いじめたいし泣かせたい……ごめんね。」
ハルは、僕の顔色をうかがっている。
「…?」
ぼくはなにを言われたのか、聞き逃した。
だけどあとから時間差で、なにを言われたのかわかった。
ロンは目に見えて、ゆっくり怯えた顔になる。
「…ごめんね。」
ハルは愛おしそうな顔をしていた。
また、優しくなでる。
恐怖を感じながらも、気持ちよさに心を預ける。
ハルの手が気持ちいい…
…だめだ。考えなきゃ。言わなきゃ
なんとか口を開き、口を動かした。
「ちが、そういんじゃ、なく、て…」
「うん?」
優しく言われる。
ハルの瞳も相槌も優しい。
ぼくは勇気を振り絞って言う。
「それ、は…やだ…」
ハルのなでる手が、止まった。
◆
「そっか。でも、おれはそれ以外で、好きなのを表現する方法を知らない。」
ハルの綺麗な顔が近づく。
顔をそむけた。
「ロン?」
口の横に、フワッとした優しいキスをされた。
心配そうにこっちを見られる。
ぼくは、ジッとハルを見た。
「ぼくのお願いでも?」
考えが変われ…と念じてみる。
優しくしないと、ハルのこと嫌いになるかかもよ、と案に言っていた。
ハルは考えたような顔をした。
思考を動かしているのだろう。
そして優しくほほえむ。
美しい笑みに、思わず見惚れた。
「うん…無理だね。ロンのことはいじめたいし、いっぱい泣かせたい。」
ニコッと笑い言うハルに、ロンは絶望の淵に落とされた。
え…なんで…?と言う顔をしている。
やわらかい唇が当たった。
ロンは目をつぶり、唇を固くしている。
ハルは、また笑った。
ロンの頬をツゥーと指で、なでる。
熱い舌が侵入し、中まで入った。
僕は息をしたくて必死で、口元で抵抗する。口元を軽く噛まれる。
「う…ぁ…」
やっと唇が離れた。
「ロンは一番大切だ。」
ニコッとほほえむ。
ロンは、意味がわからないような顔をしている。
優しくなでた。
どうすれば伝わるか、考える。
「だから閉じ込めて、俺だけのものにしたいと思った。今でもそう思ってる」
身体が固まる。
ハルに抱擁されながらも、恐怖が蘇ってくる。
いつも幸福に満たされる瞬間で、あるものの、今日のはそうならなかった。
「それは…や」
カタカタと震え、泣き出しそうにこっちを見ている。
そんなロンに、ハルは冷たい視線を浴びせた。
ほほえむ。
ロンはビクッ…!!と反応した。
「大丈夫だよ…」と、小さな頭を包むように撫でる。
額にキスをした。
…なんで?
震えているロン。
かわいくて仕方がない。
「ロン、好き。ほんっとかわいい…」
幸せそうに笑ったハルに、頬ずりをされる。
そして、ロンの頬や、拘束された手の平に、ハルは口を当てた。
逃げられない状態のロンは、放心し、怯えながらハルからの愛情を甘受する。
「なら…ひどいこと、も…しない、で……おねが…」
ポロッ…と一粒涙が落ちる。
腕の中に閉じ込めながら、ハルは笑う。
「それはできないなぁ」
「な…んで」
ポロポロ落ちる。
心が完全に弱っているロン。
も…やだ…なん、で…
そう思っていると、口元に口づけをされた。
「愛してるよ」
…
僕は自分の震える手を、ハルに絡ませられる。
近寄ってくる口元に、口をやわらかくし、抵抗せず受け入れた。
なだれ込むように、ベッドに倒される。
床ドンで、ハルの腕に閉じ込められた後は、また長い長いイタズラが始まった。
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