溺愛攻めを怒らせた

冬田シロクマ 

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ニコッと笑うハル。

「ゔゔうう…」
「ああもう、泣かないで。これ以上泣くと、目がとろけそう」

ハルは眉尻を下げ、心配したような顔をする。
ロンは怯えと、困惑がせめぎ合った顔をしていた。

なに…?急に

ハルは優しく、ロンの頬を指でなぞる。
ゾクッと身体が反応する。
ニッコリとハルは笑う。

「な…なに」

今も落ちるロンの涙を、ハルは優しくいてあげた。



「あ…!ああ!!」

ギュッ!とパンツの上から、チンコをつまむように握られた。

「は…あ…、」

ロンはブルッと震える。

「な、んで」

涙がポタッ…と落ちる。
くちから唾液も落ちていた。

「俺がいいって言うまで、イッちゃだめだよ。」

ハルは優しく笑う。

「あ…あ……ゔゔうう~」

ぐずり泣くロンをハルは「よしよし」と、髪の毛をかき上げるようになでる。
そして「ゔっ…うっ」とシャクリ泣いているロンの頬にキスをする。
優しい笑顔でいるハルと、ロンの表情は対比だ。

「泣き止みそうにないねぇ。」

よしよしと頭をなでられる。
ロンはグズグズと、まったく泣き止む気配はない。
愛しそうに、ロンをなでるハル。
頬、口とキスをする。

「は、はる…もういきたっ」

泣きながらしゃべるロン。

「まだだめだよ。
まだ入れてもないでしょ。ロンのお尻に入れてから、一緒にイクんだよ。」

ロンの目は、どんどん大きく見開いた。
優しく微笑むハル。

「ヒイ…!」

怯えたロンは、拘束されたままガチャガチャと音をたて、壁に逃げる。

「無駄なのに」

ハルは壁に、ロンを追い込む。
壁に手を付き、ニコニコと笑っている。

「ハ…ハル」

返事の代わりに、ハルはギュッとロンを抱き締めた。



「シミになってるね。」

濡れてシミになっている陰部を、ハルはチョンチョンとさわっていた。

消え去りたいほどの恥ずかしさに、ロンは唇を噛み震えている。

「噛んじゃだめだよ。」

唇をスッ…と触る。
ロンの口元が緩む。
優しい口付けをした。
ロンは貪るように、ハルの唇を催促する。

「どうしたの、ロン」

声には、嬉しそうな響きが含まれていた。

「好き…好きだから」

ロンは地面を見て言った。
そしてハルに、ボスンッと身体をわざと落とす。

機嫌直ったか…?
恐る恐る、ハルの顔を見ようとする。
だがポンポンと背中を、たたかれ身体を上げにくい。

「いい子だね。」と優しく重い響きのする言葉が発せられた。

「ハル…?」

グリグリとハルの肩に顔を埋める。

どうしよ…どうすればいい?ハルは、なに考えてる?

ロンは、必死に頭を動かしていた。

「…ヒウッ!」

ロンは、小さな舌を出して驚く。
黒いパンツの上から、カシッと刺激された。

「っあ…!」

パンツの横の隙間から、ハルの指が入る。
プニプニと睾丸に触れられた。

「な、に」

ハルに片方の手で、パンツの上からむにむにとチンコを揉まれた。
力が強い…こわい

「う…!…い、いや、だ…!なんで…?なんで、はなし聞いてくれない…!?」

泣きそうな声だった。
潤んで朧げな目をして、ハルを見つめる。
ハルは少し驚いた顔をした。

「…嫌じゃないでしょ?
それに…もっと濡れてきた。」

ハルは暗く淀んだ目をしていた。

「う…いやッ!…ちがうっ…や…やめてっ…!ハル…!!」
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