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一瞬の躊躇
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思いついたようにハルは言った。
顔色が悪くなったロンは、焦ったようにぶんぶん!と首を振る。
「さっきおねだりしてたでしょ?嘘つきなの?ロンは。」
とても優しい声が、響く。
綺麗な顔に微笑みかけられた。
ロンはまた「ひっ!」と怖がっている声をあげた。
ハルは嬉々と、ロンの服をまくり上げる。
ロンの乳首を、よく見えるようにした。
そして、カリカリとロンの乳首を爪で刺激した。
「…う」
ロンは背中を丸める。
目をギュッとつぶり、快感に堪えている。
「かわいい…」
ハルは飢えた獣のような表情をした。
ロンはそれを見て、恐怖と絶望に打ちひしがれた。
なんで、こんな…
「かわいいね。ロン」
ハルは嬉しそうに笑う。
ハルの言葉は、僕の頭を通過した。
ロンは怖がった表情をしており、逃げようとギシギシと動く。
だが拘束具のせいで、逃げられない。
後ろから「ロ~ン」と甘い調子で言われ、抱きしめられる。
ハルはお気に入りのおもちゃで遊ぶ、子どものように、僕を扱う…
まただ…また、ハルは僕のこと…物みたいに思ってるんじゃないか?
沸き起こるイラつきと不安。
逃げようと片膝を立てようとしても、バランスを崩した。
ハルの方に落ちる。
「ふふっ」と嬉しそうに笑うハル。
なんで、こんな…!
悔し涙が、じわじわこみ上げる。
人通りの多い中、ハルに後ろから抱き着かれて、下手に頼まれたから…可哀想と、少しでも思ったからハルの家に来てあげたのに…なんで…なんで僕がこんな目に…!
「ゔゔうう~」
「そんな泣かないでよ。」
ハルは僕の頭を、よしよしとなでる。
「泣くよッ!泣くに決まってんだろッ!こんな馬鹿げた状況!!」
ロンは大きな声で叫ぶ。
顔を上げ、ハルの方をギリッと睨む。
ハルは、余裕そうな笑みだった。
「…泣かないで。」
ふわふわと頭に、ハルの大きな手がなでる。
少し心配したような声…に、聞こえた。
わざと作ってんのか…?
…わからない。
拘束された状態で、ハルに「こっちおいで」と言われ、後ろから抱き着かれる。
心の中では大きな不安が、頭の回転と同じように、ゆっ…くりと回っていった。
現実を受け止める。
体だけが震えた。
涙がポロポロと落ちた。
それをハルは優しく拭っていく。
「浮気した罰だよ。好きに抱かせて。」
優しい表情。
そして温かみがある声。
いつもなら、少なくとも酷いことはされないだろう…と、勘違いしただろう。
ロンのつむじが見える。
ハルは、ロンの顔が見たくて斜め上から覗き込んだ。
ハルはロンの頬の涙の跡に、ゆっくりと次々とキスをする。
ロンは、顔をフイッと背けた。
「さ、わ、るな…」
地面から這い出たような声だった。
ロンの顔は、嫌そうに歪む。
ハルは、ピタ…と一瞬だけ止まった。
顔色が悪くなったロンは、焦ったようにぶんぶん!と首を振る。
「さっきおねだりしてたでしょ?嘘つきなの?ロンは。」
とても優しい声が、響く。
綺麗な顔に微笑みかけられた。
ロンはまた「ひっ!」と怖がっている声をあげた。
ハルは嬉々と、ロンの服をまくり上げる。
ロンの乳首を、よく見えるようにした。
そして、カリカリとロンの乳首を爪で刺激した。
「…う」
ロンは背中を丸める。
目をギュッとつぶり、快感に堪えている。
「かわいい…」
ハルは飢えた獣のような表情をした。
ロンはそれを見て、恐怖と絶望に打ちひしがれた。
なんで、こんな…
「かわいいね。ロン」
ハルは嬉しそうに笑う。
ハルの言葉は、僕の頭を通過した。
ロンは怖がった表情をしており、逃げようとギシギシと動く。
だが拘束具のせいで、逃げられない。
後ろから「ロ~ン」と甘い調子で言われ、抱きしめられる。
ハルはお気に入りのおもちゃで遊ぶ、子どものように、僕を扱う…
まただ…また、ハルは僕のこと…物みたいに思ってるんじゃないか?
沸き起こるイラつきと不安。
逃げようと片膝を立てようとしても、バランスを崩した。
ハルの方に落ちる。
「ふふっ」と嬉しそうに笑うハル。
なんで、こんな…!
悔し涙が、じわじわこみ上げる。
人通りの多い中、ハルに後ろから抱き着かれて、下手に頼まれたから…可哀想と、少しでも思ったからハルの家に来てあげたのに…なんで…なんで僕がこんな目に…!
「ゔゔうう~」
「そんな泣かないでよ。」
ハルは僕の頭を、よしよしとなでる。
「泣くよッ!泣くに決まってんだろッ!こんな馬鹿げた状況!!」
ロンは大きな声で叫ぶ。
顔を上げ、ハルの方をギリッと睨む。
ハルは、余裕そうな笑みだった。
「…泣かないで。」
ふわふわと頭に、ハルの大きな手がなでる。
少し心配したような声…に、聞こえた。
わざと作ってんのか…?
…わからない。
拘束された状態で、ハルに「こっちおいで」と言われ、後ろから抱き着かれる。
心の中では大きな不安が、頭の回転と同じように、ゆっ…くりと回っていった。
現実を受け止める。
体だけが震えた。
涙がポロポロと落ちた。
それをハルは優しく拭っていく。
「浮気した罰だよ。好きに抱かせて。」
優しい表情。
そして温かみがある声。
いつもなら、少なくとも酷いことはされないだろう…と、勘違いしただろう。
ロンのつむじが見える。
ハルは、ロンの顔が見たくて斜め上から覗き込んだ。
ハルはロンの頬の涙の跡に、ゆっくりと次々とキスをする。
ロンは、顔をフイッと背けた。
「さ、わ、るな…」
地面から這い出たような声だった。
ロンの顔は、嫌そうに歪む。
ハルは、ピタ…と一瞬だけ止まった。
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