アイドルの元彼

冬田シロクマ 

文字の大きさ
上 下
11 / 31

強引

しおりを挟む
「逃がすわけないでしょ?」

ニコニコといたずらっ子ぽく笑った裕介は、ソラの顔に近づき言った。
おでこの前髪を優しくを撫でられる。
機嫌が、いいようにしか見えなかった。
だが…言った言葉を頭の中で理解し、一瞬固まる。
ソラは絶句した表情で、裕介に対し、口をパクパクして見せる。
ゆうすけは、優しく笑っていた。

性格が…ずっと悪くなってる
もっと可愛げがあったのに…

そう思い、呆然と見上げるソラ。
裕介は、少しほほえんだあと、どうでもいいことのようにソラの表情を冷たく見下ろした。
暗い瞳だった。
だがそれは一瞬で消える。

「そらっ」

前から何度もキスをされ、甘えた声を出される。
ソラは「…いやッ!いやだッ!」と言っていた。
嫌な予感がしたのか逃げ出そうとする。
子供返りしたようなソラを、逃げられないように、ガッチリホールドした。
首をぶんぶん振って泣いてるソラを、腰から捕まえた。

アイドル活動で、自分が身体能力が上がっていたせいか、ソラを捕まえておくのは前より簡単だった。
ソラは自分のをを裕介に捕まれ、顔を背ける。
思えば、優しくしか抱いたことがなかった。

「気持ちいいでしょ?」

優しく言い聞かすような言い方に、ますます涙が漏れ出た。

こんな…ッ、こんな…ッ!

「はあ!…あああ!」

言いたくもないのに、口から出る喘ぎ声。
捕まれ優しく擦られる。
そういうことをされながら質問される。

「さっきここ固かったよね、ここ。ずっと使ってない?」

後ろを触られ何度も頷く。
ズプブブと指を入れられた。

「あああー!」
「そっかあ」

裕介は嬉しそうに笑った。
ソラのおしりを広げ、ゆっくり入れる。
苦しそうなソラの声。

「今度からは自分で広げてほしいんだけど…まあいいや。
…形、わかる?」

優しい声が響く。
ソラは案の定、泣き出した。

「うあっ…うう~」
「寂しかったとしても、俺以外に腰振ってたらどうしてやろうかと思った。」

後ろから両腕を掴まれ、無慈悲にズボズボ出し入れされる。
ソラの鳴き声にも似た、泣き声が響いた。
……

中々泣かないソラが…と思い、高揚感に浸かる。
ガンガンにいじめたことはなかった。
昔はソラから来てくれたので、俺から抱く必要がなかった。

入れたまま、後ろから抱きつき首にキスをする。
顎を掴み、口にもキスをした。
ソラは口を半開きにし、俺のされるがままだ。
「やめろっ!止めろって!!」とゆうを叱る最初のソラは、もういなくなっていた。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

僕の幸せは

春夏
BL
【完結しました】 恋人に捨てられた悠の心情。 話は別れから始まります。全編が悠の視点です。 1日2話ずつ投稿します。

そんなの真実じゃない

イヌノカニ
BL
引きこもって四年、生きていてもしょうがないと感じた主人公は身の周りの整理し始める。自分の部屋に溢れる幼馴染との思い出を見て、どんなパソコンやスマホよりも自分の事を知っているのは幼馴染だと気付く。どうにかして彼から自分に関する記憶を消したいと思った主人公は偶然見た広告の人を意のままに操れるというお香を手に幼馴染に会いに行くが———? 彼は本当に俺の知っている彼なのだろうか。 ============== 人の証言と記憶の曖昧さをテーマに書いたので、ハッキリとせずに終わります。

さよならの合図は、

15
BL
君の声。

BL団地妻-恥じらい新妻、絶頂淫具の罠-

おととななな
BL
タイトル通りです。 楽しんでいただけたら幸いです。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

別れの夜に

大島Q太
BL
不義理な恋人を待つことに疲れた青年が、その恋人との別れを決意する。しかし、その別れは思わぬ方向へ。

美形×平凡の子供の話

めちゅう
BL
 美形公爵アーノルドとその妻で平凡顔のエーリンの間に生まれた双子はエリック、エラと名付けられた。エリックはアーノルドに似た美形、エラはエーリンに似た平凡顔。平凡なエラに幸せはあるのか? ────────────────── お読みくださりありがとうございます。 お楽しみいただけましたら幸いです。

壁乳

リリーブルー
BL
俺は後輩に「壁乳」に行こうと誘われた。 (作者の挿絵付きです。)

処理中です...