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AIのべりすと使用 過筆修正済み
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保冷剤を頭に当てる。
だが痛そうにしてるのを意に返した様子もなく、大雅はガンッ!と、香澄を壁に打ち付けた。
「いでッ…!」
背中が、痛い…!
ほんとっ容赦ないな…コイツ
香澄は涙目で見るも、大雅の涼しい表情は変わらない。
むしろ大雅は、こんなに暴力を振るって涙目だけの香澄に対し、まだ余裕があるのか…という感想をも抱いていた。
「加減しろよッ!」
香澄は痛そうに言い、頭をさする。
そしてこちらを探るような目付きで、口をゆっくり開いた。
「ねぇ、あの子ともなんかあった?」
痛みはどこへやら、飄々とした話し方が戻っている。
うんざりし、天を仰いだ。
「あの子もなんか知ってるの?教えて。僕がなんとか…」
大雅に胸ぐらを掴まれた。
僕はニッコリ笑う。
反対に大雅の目は、鋭く、僕も怖くないわけではなかった。
「まだなにも言ってないのに…」
「なにも言わなくていいし、お前はなにもしなくていい」
バッサリ切り捨てられる。
「…いいの?協力者なのに………」
動揺し、微動だにしない大雅。
それが面白くて、香澄は大雅の顔を嬉しそうに覗き込む。
大雅は無表情で、冷たい瞳だった……
「協力?してないだろ。脅し材料を手に入れてるだけだ」
「僕がいなかったら、今頃どうなってるかわかるだろ?」
ニコッとほほえむ。
「…このままずっと脅され続けるなら、潔く少年院に行った方がマシだ」
「脅してない」
被せるように言った。
「信用してほしいの。僕のこと」
澄んだ声。
死体を隠したとは思えない………
それに最初から、なんで殺したか聞かない。
そんなことコイツにとってはどうでもいいのか。
そう考えに至ったとき、本当にコイツがとんでもなくヤバい人間に思えた。
……
「………」
「………待て」
「な~に?」
「なんかするだろ。あの女の人に」
柄にもなく、少し大雅が焦っているのを感じ取り、不快な気分になる。
「うーん、口止め?」
それを大雅に感じ取られないよう、上機嫌そうに答えた。
口止め?と言う部分がいやにいろんな意味を含んでそうで、大雅はチッと無意識に舌打ちをつく。
ふふっと笑うカスミ。
「するなよ…?なにも……」
「え?するよ。当たり前でしょ。」
「…言ってないって、あの女の人は言ってた。だから…お前の出る幕ではない」
ゆっくり、打ち付けるように言った。
沈黙が流れる。
イライラしている様子の大雅。
「ええ~、どうしよっかなぁ」
バシッ!!
「あ…」
一瞬、また失神させてしまったと思った。
そう思ったが、「あっぶねー」と言い小学生がするバリアみたいな状態で、俺の拳は強く止めららていた。
少し驚いた表情になる。
「もお!!危ないだろ!!話が出来ないだろ!!!」
子どものように怒る香澄。
俺は色々考え、呆然とした。
ずっと…こういうのを感受しなくちゃいけないのか??
あのよくわからない女1人守るために?
また天を仰ぎたい気分だった。
こんなクソめんどくさい…
『だから~好きなんだって!』
前に香澄に言われたことを思い出し、鳥肌が立った。
全てがめんどくさくなり、思い立った結論が、
殺すか?
だった。
思いついてはいけないやり方が、いとも簡単に思いつく。
頭の中で流れていた。
どうやって殺すか。
「はーー」
膝をつく。
頭の中で、納得させる。
コイツはヤバい人間だが、殺すには値はしないはずだ。そうだ。
繰り返し納得させる。
頭の声を、上の声で強く掻き消す。
思いついた殺し方を消すために、大雅は何度も頭を振った。
だけどあの女の人が、俺のせいで死ぬよりマシじゃないか…?
下を向き、目をカッと開く。
顔を両手で覆う。
再び首を振った。
まだコイツが、あの人を害するとは決まっていない。
ヤバい奴だが…
本当にヤバい奴だが…
俺の犯行を揉み消そうとしていること以外、コイツはなにも悪いことはしていない。
その言葉まで辿りつき、ようやく俺は顔を上げれた。
「え…?怖い、大雅」
焦点が合わない目をしていたのだろう。
それか殺気が出ていたのだろうか?
「あの女の人には、手を出すなよ…
いい人そうだから」
だが痛そうにしてるのを意に返した様子もなく、大雅はガンッ!と、香澄を壁に打ち付けた。
「いでッ…!」
背中が、痛い…!
ほんとっ容赦ないな…コイツ
香澄は涙目で見るも、大雅の涼しい表情は変わらない。
むしろ大雅は、こんなに暴力を振るって涙目だけの香澄に対し、まだ余裕があるのか…という感想をも抱いていた。
「加減しろよッ!」
香澄は痛そうに言い、頭をさする。
そしてこちらを探るような目付きで、口をゆっくり開いた。
「ねぇ、あの子ともなんかあった?」
痛みはどこへやら、飄々とした話し方が戻っている。
うんざりし、天を仰いだ。
「あの子もなんか知ってるの?教えて。僕がなんとか…」
大雅に胸ぐらを掴まれた。
僕はニッコリ笑う。
反対に大雅の目は、鋭く、僕も怖くないわけではなかった。
「まだなにも言ってないのに…」
「なにも言わなくていいし、お前はなにもしなくていい」
バッサリ切り捨てられる。
「…いいの?協力者なのに………」
動揺し、微動だにしない大雅。
それが面白くて、香澄は大雅の顔を嬉しそうに覗き込む。
大雅は無表情で、冷たい瞳だった……
「協力?してないだろ。脅し材料を手に入れてるだけだ」
「僕がいなかったら、今頃どうなってるかわかるだろ?」
ニコッとほほえむ。
「…このままずっと脅され続けるなら、潔く少年院に行った方がマシだ」
「脅してない」
被せるように言った。
「信用してほしいの。僕のこと」
澄んだ声。
死体を隠したとは思えない………
それに最初から、なんで殺したか聞かない。
そんなことコイツにとってはどうでもいいのか。
そう考えに至ったとき、本当にコイツがとんでもなくヤバい人間に思えた。
……
「………」
「………待て」
「な~に?」
「なんかするだろ。あの女の人に」
柄にもなく、少し大雅が焦っているのを感じ取り、不快な気分になる。
「うーん、口止め?」
それを大雅に感じ取られないよう、上機嫌そうに答えた。
口止め?と言う部分がいやにいろんな意味を含んでそうで、大雅はチッと無意識に舌打ちをつく。
ふふっと笑うカスミ。
「するなよ…?なにも……」
「え?するよ。当たり前でしょ。」
「…言ってないって、あの女の人は言ってた。だから…お前の出る幕ではない」
ゆっくり、打ち付けるように言った。
沈黙が流れる。
イライラしている様子の大雅。
「ええ~、どうしよっかなぁ」
バシッ!!
「あ…」
一瞬、また失神させてしまったと思った。
そう思ったが、「あっぶねー」と言い小学生がするバリアみたいな状態で、俺の拳は強く止めららていた。
少し驚いた表情になる。
「もお!!危ないだろ!!話が出来ないだろ!!!」
子どものように怒る香澄。
俺は色々考え、呆然とした。
ずっと…こういうのを感受しなくちゃいけないのか??
あのよくわからない女1人守るために?
また天を仰ぎたい気分だった。
こんなクソめんどくさい…
『だから~好きなんだって!』
前に香澄に言われたことを思い出し、鳥肌が立った。
全てがめんどくさくなり、思い立った結論が、
殺すか?
だった。
思いついてはいけないやり方が、いとも簡単に思いつく。
頭の中で流れていた。
どうやって殺すか。
「はーー」
膝をつく。
頭の中で、納得させる。
コイツはヤバい人間だが、殺すには値はしないはずだ。そうだ。
繰り返し納得させる。
頭の声を、上の声で強く掻き消す。
思いついた殺し方を消すために、大雅は何度も頭を振った。
だけどあの女の人が、俺のせいで死ぬよりマシじゃないか…?
下を向き、目をカッと開く。
顔を両手で覆う。
再び首を振った。
まだコイツが、あの人を害するとは決まっていない。
ヤバい奴だが…
本当にヤバい奴だが…
俺の犯行を揉み消そうとしていること以外、コイツはなにも悪いことはしていない。
その言葉まで辿りつき、ようやく俺は顔を上げれた。
「え…?怖い、大雅」
焦点が合わない目をしていたのだろう。
それか殺気が出ていたのだろうか?
「あの女の人には、手を出すなよ…
いい人そうだから」
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