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体の変化と精神への影響
しおりを挟む「なんだ?不服か?似合うと思うが…」
上官は俺の問いの意味が理解できないといった表情で返してくる。
「いえ…わかってますよ。今の俺ならまったく問題なく着こなせる事くらい…でも中身は俺なんですよ?軍の中で戦闘方面ではトップクラスで恐れられた俺がこのフリフリを着るなんてあんまりじゃないですか!?ものには順序というものがあって最初はもうちょっと中性的な服装からとか…」
いきなりこんなセクシーな下着にかわいい服はレベルが高すぎる…俺はそんな男として当然の主張をしてみたが…
「わけのわからんことを言ってないでさっさと着替えろ。今のお前ならまったく問題はない。今回の辞令を知るのは極一部だ。お前の事を見て笑うやつなどおらんよ。」
真面目な顔で一見もっともらしい事を言っている上官だが笑うやつなどいないといいながら肩が震えているのを俺は見逃さなかった。
このくそ上官め…必死に笑いをこらえてやがる。
俺は納得のいかないまま上官の用意した服装に着替える。そしてこれまた上官が『気を利かせて』用意した鏡を見る。
そこには完全な美少女がいた。先ほどまで俺が見ていたのは『裸の女の死体』だったのでかわいいとか美少女であるとかそんな認識をする対象とすら思っていなかったので考えもしなかったがこうやって生きた表情を見るとこの体は充分美少女と呼べるに値するものだと気づかされる。
「なんだ?自分の新しい体に欲情したか?」
俺が少し放心状態だったのに気づきそんなことを言ってくる。
「まさか?確かに美少女だなとは感心していましたがいざそれが自分の動かせる体だと思ったら欲情とかそういう風には考えれませんね…ナルシスト気質の人間ならそういうこともあるのかもしれないですがあいにく俺はナルシストではありませんので。」
「ほう…なるほど…意地を張って言ってるだけ…という訳ではなさそうだな…」
わかっている。からかいも半分入っているがこれは軍としての質問なのだ。魔法の結果がどのようになったかを正確に記録し報告する。当然のことだ。くだらない意地で嘘の情報を報告など出来るわけがない。
なので本来ならあまり報告したくもない事実も一応報告しておく。
「それよりもあっちで浮いてる元の自分の体を見てると違和感を感じるようになって来ました。精神がこの体に順応しているといったところでしょうか?このままあの元の自分の体に欲情するようになったら俺は首を掻っ捌いて自殺することにしますね。」
軍に忠誠を誓っている身とは言え自分がそんな風になるなんてさすがに看過出来ない。そう思えるだけ今の俺の精神はまだ正常で間違いなく男なのだろう。
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