55 / 93
厄災という名のあいつがやってきた
しおりを挟む
そんなわけで私は今この町ではイリス王女よりも人気が高いのだ。領民の味方、英雄、アイドル、そういう扱いを受けている。
王女よりも人気とかそれ私が国家反逆罪で処刑されない?大丈夫?私の知らないところで勝手に死亡フラグをたてに行かないでよね?ホント勘弁してほしいわ…まさかこんなじたいになるなんて…
でもまぁ…それでも店員さんの命も救えたし…経済破綻での自殺者も救えたしそのデメリットがこれくらいなら笑って受け入れ…れ……れ…れるかああああああああ!!!!
仕方ないってわかってるけどこれ以外の選択肢がなかったのはわかってるけどさすがに笑って受け入れるなんてほどのんきな性格はしてないわ。
はぁ…つらい…
こんな日はレオンとうちの庭でデートでもして…
「おーーいサラ嬢!来てやったぞ!」
まぁ…レオンから誘いに来てくれるなんて…って違うわ!!!こんな誘い方するのはレオンじゃない。
あいつだ!キース…この人と関わると私がレオンに殺されるルートが開きかねないから関わりたくないのに…何で来たんだ…
「サラ嬢!いないのかー?今月が誕生日だと聞いて祝いに来てやったぞー!」
…たくなに目線だよ!王子ですら私に丁寧に接してくれるのにキースは完全上から目線で話す。
いや…まぁ常識で言えばキースが正しくてレオンがちょっと非常識なくらい私に優しいだけなんだけどさ…それでもなんかやっぱ納得できないよね。王子より偉そうって…
仕方ない…一応社交辞令だけはやらないとさすがに貴族相手に階級を無視した無礼をするなんて出来ないわ。
「これはこれはオブライエン侯爵家のご子息様…わざわざこのような僻地に御足労頂きまことに感謝の念が耐えません。つきましてはこのような子供の私が相手するなど大変無礼と思われますのでこれより先は私の父であるロバートがお相手いたしますのでご容赦くださいませ。」
どうだ!名前を呼ばない他人行儀。徹底的な距離のある会話。そして最後はお父様爆弾よ!これでキースなんていちころよ。
「ん?なに言ってるんだ?訳わからんことを言うなよ。俺はお前に会いに来たんだ。父親なんかと話してもつまらんぞ。よし行くぞ!」
このくそがきぃぃいぃイケメンだからって何でも許されると思うなよ!空気読みなさいよ!!てか、勝手に女の子の手を握って引っ張るんじゃない!そういうのはもっと雰囲気があるシュチュエーションで…いやそういう問題じゃなくて普通これだけ言われたら心が折れてうなだれて帰るものでしょうが!
まったく…これだからお子様は皮肉が通じないから困るわ。
王女よりも人気とかそれ私が国家反逆罪で処刑されない?大丈夫?私の知らないところで勝手に死亡フラグをたてに行かないでよね?ホント勘弁してほしいわ…まさかこんなじたいになるなんて…
でもまぁ…それでも店員さんの命も救えたし…経済破綻での自殺者も救えたしそのデメリットがこれくらいなら笑って受け入れ…れ……れ…れるかああああああああ!!!!
仕方ないってわかってるけどこれ以外の選択肢がなかったのはわかってるけどさすがに笑って受け入れるなんてほどのんきな性格はしてないわ。
はぁ…つらい…
こんな日はレオンとうちの庭でデートでもして…
「おーーいサラ嬢!来てやったぞ!」
まぁ…レオンから誘いに来てくれるなんて…って違うわ!!!こんな誘い方するのはレオンじゃない。
あいつだ!キース…この人と関わると私がレオンに殺されるルートが開きかねないから関わりたくないのに…何で来たんだ…
「サラ嬢!いないのかー?今月が誕生日だと聞いて祝いに来てやったぞー!」
…たくなに目線だよ!王子ですら私に丁寧に接してくれるのにキースは完全上から目線で話す。
いや…まぁ常識で言えばキースが正しくてレオンがちょっと非常識なくらい私に優しいだけなんだけどさ…それでもなんかやっぱ納得できないよね。王子より偉そうって…
仕方ない…一応社交辞令だけはやらないとさすがに貴族相手に階級を無視した無礼をするなんて出来ないわ。
「これはこれはオブライエン侯爵家のご子息様…わざわざこのような僻地に御足労頂きまことに感謝の念が耐えません。つきましてはこのような子供の私が相手するなど大変無礼と思われますのでこれより先は私の父であるロバートがお相手いたしますのでご容赦くださいませ。」
どうだ!名前を呼ばない他人行儀。徹底的な距離のある会話。そして最後はお父様爆弾よ!これでキースなんていちころよ。
「ん?なに言ってるんだ?訳わからんことを言うなよ。俺はお前に会いに来たんだ。父親なんかと話してもつまらんぞ。よし行くぞ!」
このくそがきぃぃいぃイケメンだからって何でも許されると思うなよ!空気読みなさいよ!!てか、勝手に女の子の手を握って引っ張るんじゃない!そういうのはもっと雰囲気があるシュチュエーションで…いやそういう問題じゃなくて普通これだけ言われたら心が折れてうなだれて帰るものでしょうが!
まったく…これだからお子様は皮肉が通じないから困るわ。
0
お気に入りに追加
41
あなたにおすすめの小説
好きな人に『その気持ちが迷惑だ』と言われたので、姿を消します【完結済み】
皇 翼
恋愛
「正直、貴女のその気持ちは迷惑なのですよ……この場だから言いますが、既に想い人が居るんです。諦めて頂けませんか?」
「っ――――!!」
「賢い貴女の事だ。地位も身分も財力も何もかもが貴女にとっては高嶺の花だと元々分かっていたのでしょう?そんな感情を持っているだけ時間が無駄だと思いませんか?」
クロエの気持ちなどお構いなしに、言葉は続けられる。既に想い人がいる。気持ちが迷惑。諦めろ。時間の無駄。彼は止まらず話し続ける。彼が口を開く度に、まるで弾丸のように心を抉っていった。
******
・執筆時間空けてしまった間に途中過程が気に食わなくなったので、設定などを少し変えて改稿しています。
私がいなくなった部屋を見て、あなた様はその心に何を思われるのでしょうね…?
新野乃花(大舟)
恋愛
貴族であるファーラ伯爵との婚約を結んでいたセイラ。しかし伯爵はセイラの事をほったらかしにして、幼馴染であるレリアの方にばかり愛情をかけていた。それは溺愛と呼んでもいいほどのもので、そんな行動の果てにファーラ伯爵は婚約破棄まで持ち出してしまう。しかしそれと時を同じくして、セイラはその姿を伯爵の前からこつぜんと消してしまう。弱気なセイラが自分に逆らう事など絶対に無いと思い上がっていた伯爵は、誰もいなくなってしまったセイラの部屋を見て…。
※カクヨム、小説家になろうにも投稿しています!
「あなたのことはもう忘れることにします。 探さないでください」〜 お飾りの妻だなんてまっぴらごめんです!
友坂 悠
恋愛
あなたのことはもう忘れることにします。
探さないでください。
そう置き手紙を残して妻セリーヌは姿を消した。
政略結婚で結ばれた公爵令嬢セリーヌと、公爵であるパトリック。
しかし婚姻の初夜で語られたのは「私は君を愛することができない」という夫パトリックの言葉。
それでも、いつかは穏やかな夫婦になれるとそう信じてきたのに。
よりにもよって妹マリアンネとの浮気現場を目撃してしまったセリーヌは。
泣き崩れ寝て転生前の記憶を夢に見た拍子に自分が生前日本人であったという意識が蘇り。
もう何もかも捨てて家出をする決意をするのです。
全てを捨てて家を出て、まったり自由に生きようと頑張るセリーヌ。
そんな彼女が新しい恋を見つけて幸せになるまでの物語。
【完結】悪役令嬢エヴァンジェリンは静かに死にたい
小達出みかん
恋愛
私は、悪役令嬢。ヒロインの代わりに死ぬ役どころ。
エヴァンジェリンはそうわきまえて、冷たい婚約者のどんな扱いにも耐え、死ぬ日のためにもくもくとやるべき事をこなしていた。
しかし、ヒロインを虐めたと濡れ衣を着せられ、「やっていません」と初めて婚約者に歯向かったその日から、物語の歯車が狂いだす。
――ヒロインの身代わりに死ぬ予定の悪役令嬢だったのに、愛されキャラにジョブチェンしちゃったみたい(無自覚)でなかなか死ねない! 幸薄令嬢のお話です。
安心してください、ハピエンです――
どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします
文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。
夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。
エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。
「ゲルハルトさま、愛しています」
ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。
「エレーヌ、俺はあなたが憎い」
エレーヌは凍り付いた。
元カレの今カノは聖女様
abang
恋愛
「イブリア……私と別れて欲しい」
公爵令嬢 イブリア・バロウズは聖女と王太子の愛を妨げる悪女で社交界の嫌われ者。
婚約者である王太子 ルシアン・ランベールの関心は、品行方正、心優しく美人で慈悲深い聖女、セリエ・ジェスランに奪われ王太子ルシアンはついにイブリアに別れを切り出す。
極め付けには、王妃から嫉妬に狂うただの公爵令嬢よりも、聖女が婚約者に適任だと「ルシアンと別れて頂戴」と多額の手切れ金。
社交会では嫉妬に狂った憐れな令嬢に"仕立てあげられ"周りの人間はどんどんと距離を取っていくばかり。
けれども当の本人は…
「悲しいけれど、過ぎればもう過去のことよ」
と、噂とは違いあっさりとした様子のイブリア。
それどころか自由を謳歌する彼女はとても楽しげな様子。
そんなイブリアの態度がルシアンは何故か気に入らない様子で…
更には婚約破棄されたイブリアの婚約者の座を狙う王太子の側近達。
「私をあんなにも嫌っていた、聖女様の取り巻き達が一体私に何の用事があって絡むの!?嫌がらせかしら……!」
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる