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Ririsu◡̈*♡.°⑅

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最終章

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「いやー社長にはビックリしたよな」

「うん…でも、私もちゃんとお父さんと話せた気がする」

ポンっと私の頭に司さんが手を置く。

「良かったな」

「うん!ありがとう、司さん。
皆もありがとう」

歩く5人の前に立って深々と頭を下げる。

「ま、俺達も明里がいなくなったらつまんないし」
「そうですね。明里ちゃんがいてこその家ですから」
「そうだね。明里ちゃんがいてくれると、リビングの空気も変わるから」

「尚くん、由くん、瀬戸さん…」

「司くんとその…あれなのはちょっと複雑だけど。友達としては、そばに居てくれないと詰まらないかなって」

「忍くん、ありがとう」

そんなやり取りをしていたら、ヒソヒソ声が聞こえ周りを見る。

「あっ…」

「ここ街中だったな」

「芸能人だらけじゃん」
「あれ、天海司でしょ?かっこいいー」
「あっちは、アイドルの間宮忍だ」
「モデルの遥もいるー!!」

「ってか、あの女の子誰よ?」

みんなの視線は私にくる。
そりゃそうだ、今をときめく芸能人の皆と普通に歩いてる私って…。

「次の仕事なんだけど…今後は、この企画を進めたいと思ってるの」

私はカバンから何も書かれてないスケジュール帳のページをみんなに見せる。

「仕事関係の人じゃん」
「マネージャーかな?」

周りはみんなを見るのをやめて、各々に歩く。

「切り替え凄かったな明里!」
「さすが社長の娘」

「褒められている気がしないんだけど」

 私を通り過ぎて歩く5人。

「「明里」」
「「明里ちゃん」」

「「帰ろう」」

最初はただ、お小遣い欲しさに始めたアルバイトだったけど、今は皆の為に家事をする事が好きになって…

「うんっ!」

5人の中に入り込む。

「うぉ!?強引に来たなー」

皆と一緒にいる時間が大切になって。


この毎日が私の宝物になるんだ。

「明里、今日の夕飯は何にする?」

「んー…特に決めてないけど。
じゃあ…」


end
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