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最終章
60.おかえり。
しおりを挟む司さんとリビングにいたら、暫くすると皆が帰ってきた。
「ただいまー」
「おーっす」
由くんと尚くんが一緒に帰ってきて、
「ただいま。スタッフさんから差し入れのプリン貰ったんだけど食べる?」
次に瀬戸さんが帰ってきて、
「たっだいまー」
元気よく忍くんが帰ってきた。
「おかえり」
皆が次々と夕飯のグラタンとサラダを食べていると「話があるんだけど」と司さんが口を開く。
「2人の話ならこの間聞いたけど」
と忍くんが茶化すように言うと、隣にいた瀬戸さんが忍くんの右肩に手を置いて首を振る。
「明里が来週からここに来なくていいって社長に言われたみたいなんだ」
「えっ!?」
みんなの声が一斉に揃う。
「なんで!?」
「来週から新しい人雇ったみたいで」
「明里ちゃんと司くんが付き合ってるのがバレたからとか?」
「そんな…」
否定しようとした時、前回の期間限定ユニット発表の時司さんと忍くんの仲が悪いのは私が原因なんじゃないのか?って聞かれたきが…。
ドクンドクンと鼓動が早くなる。
「明里?」
隣に座っていた司さんが心配そうに見てくる。
「実は…」
皆にこの間の話をする。
「マジかよ」
「社長怖っ」
「というよりも、明里ちゃんのお父様ですからね。娘の事は気になるというか気づくのではないでしょうか?」
由くんの言葉に一理ある。
見てないようで、あの人は意外と見てる。
「1度社長と話そうかと思ってるんだけど、皆はどう思う?」
「行くに決まってるでしょ!俺は帰ってきた時に明里ちゃんのおかえりって言葉とご飯が何よりも楽しみなんだから」
「忍くん…ありがとう。
でも明らかに後者が理由だよね」
「そんな事ないよ」
「僕も、明里ちゃんのおかえりって言葉を聞くと安心するんだ」
「由くん…」
そんな風に思ってくれてたんだ。
思わず涙を我慢しようと唇を噛む。
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