1/365

Ririsu◡̈*♡.°⑅

文字の大きさ
上 下
45 / 64
第5章

44.ひとりの時間

しおりを挟む

学校でも実家でもコツコツと作業したからか…

「曲やっとできた…」

急がないと、2人が作詞する時間なくなってしまう。

私はカバンに譜面を入れて、小走りで学校を出る。

あとは、パソコンで作業すれば終わりだ。

「ただいま!」

マンションに帰ると、リビングには誰もいなかった。

予定わかるように作ったホワイトボードには、みんなの予定がぎっしり入っていた。

2週間後には10周年祭が始まるっていうのに…皆仕事とか、レッスンあるよね。

そりゃそうだ。と1人で納得しながらいつもは誰か1人ぐらいいたリビングが静かで、広くて変な感じ。

「ご飯は…みんないらない。か…」

自分自身の為に作る夕飯。適当でいいかと思い、部屋からパソコンを持ってくる。
食べながら作業する為だ。

簡単に炒飯を作り、麦茶を置いて食べながら作業する。

「ん…」

最近睡眠時間をちゃんと取っていなかったからか、瞼が重い。

「ご飯食べたら明日休みだし軽く仮眠しよう…」

食べ終わった食器を片付けて、再びテーブルに枕を置いて座りながら寝る。

「少しだけ…少しだけ」

ゆっくり瞼を閉じる。




「…り!…かり!明里!」

自分の名前を呼ばれたのと、体を揺らされて飛び起きる。

「司さん…」

「何でこんな所で寝てんの?」

「少しだけ、仮眠する予定だったんだけど…」

携帯をつけると、少しだけから3時間経っていた。

「全然少しじゃないじゃん」

司さんに最もなことを言われ何も言い返せない。

しおりを挟む

処理中です...