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第5章
44.ひとりの時間
しおりを挟む学校でも実家でもコツコツと作業したからか…
「曲やっとできた…」
急がないと、2人が作詞する時間なくなってしまう。
私はカバンに譜面を入れて、小走りで学校を出る。
あとは、パソコンで作業すれば終わりだ。
「ただいま!」
マンションに帰ると、リビングには誰もいなかった。
予定わかるように作ったホワイトボードには、みんなの予定がぎっしり入っていた。
2週間後には10周年祭が始まるっていうのに…皆仕事とか、レッスンあるよね。
そりゃそうだ。と1人で納得しながらいつもは誰か1人ぐらいいたリビングが静かで、広くて変な感じ。
「ご飯は…みんないらない。か…」
自分自身の為に作る夕飯。適当でいいかと思い、部屋からパソコンを持ってくる。
食べながら作業する為だ。
簡単に炒飯を作り、麦茶を置いて食べながら作業する。
「ん…」
最近睡眠時間をちゃんと取っていなかったからか、瞼が重い。
「ご飯食べたら明日休みだし軽く仮眠しよう…」
食べ終わった食器を片付けて、再びテーブルに枕を置いて座りながら寝る。
「少しだけ…少しだけ」
ゆっくり瞼を閉じる。
「…り!…かり!明里!」
自分の名前を呼ばれたのと、体を揺らされて飛び起きる。
「司さん…」
「何でこんな所で寝てんの?」
「少しだけ、仮眠する予定だったんだけど…」
携帯をつけると、少しだけから3時間経っていた。
「全然少しじゃないじゃん」
司さんに最もなことを言われ何も言い返せない。
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