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第4章
29.右頬
しおりを挟むなんか、最近いろんな事が起こりすぎて…
「頭痛い…」
「薬飲む?」
「!?」
夕ご飯を食べ終えて皆部屋に戻ったはずなのに、声が後ろから聞こえて振り返る。
「司さん!?」
洗っていた食器を驚いて落としそうになる。
「そんなに驚かなくても。
ただいま」
「お、かえりなさい」
司さんは、クルッと冷蔵庫に向かい水を取り出してコップに移す。
「頭痛いなら頭痛薬あるけど、いる?」
「ううん、大丈夫!」
あははーと笑って流すと司さんが近づいてきて私の額と自分の額をくっつける。
「!?!?」
「…熱はなさそうだけど」
「ない!ないって!」
あまりの事で顔が赤くなったことに気づく。
司さんは離れるとソファに座りテレビをつける。
「そうだ。明日、歌の撮影あるけど…
大丈夫そうだから。
…ありがと」
「うんっ
歌えるようになったってこと!?」
私は手を拭いてから司さんのそばに行く。
「まぁ…一応」
いきなりテンションが高くなった私に引きつつ頷く。
「良かったー!本当に良かった…」
ポンっと私の頭に手を置かれる。
「お人好し」
クシャッと笑った司さんの顔に、こないだみたいに心の中でドキッと音が聞こえた。
「明里?どうした。
顔真っ赤だけど…」
今度は私の右頬に手が触れられる。
「あっ…えと…」
そのまま司さんの右手で体を抱きしめられる。
「司さん!?」
驚きつつも、このままで居たいと思ってしまう自分は、目を閉じる。
「何してんの?」
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