14 / 64
第2章
14.司の秘密
しおりを挟むマンションに帰り、スーパーの袋の中身を片付けようとリビングに行くとソファに座りながら台本を読んでいる司さんがいた。
「ん?明里か。おかえり」
「ただいま。台本読んでたの?」
「そう。夕飯作るんでしょ?手伝うよ」
台本をテーブルに置き私のところに来るが私は司さんの額に手を置く。
「え?なに?」
「いや、熱でもあるのかと…」
「ないよ。料理したい気分なの」
「えぇー…」
司さんは私が落としたスーパーの袋を取って冷蔵庫に入れていく。
「あ、ごめん。やるよ私」
「いいよ。それで何作るの?」
「今日は魚が安かったから焼き魚と、お味噌汁とご飯と肉じゃがね」
「肉じゃがってどう作るの?」
「えっ!?そっから??」
私は驚きつつ、司さんと夕ご飯を作っていると由くんと椎葉くんが帰ってきた。
「「ただいまー」」
「おかえりー」
「あー!肉じゃがだ!俺好きなんだー」
椎葉くんが嬉しそうに私たちが作ってる肉じゃがを見て話す。
「珍しいね、司くんがご飯作ってるなんて」
「別に。由、手空いてるなら食器並べといて」
「う、うん」
由くんと椎葉くんは食器並べたり飲み物を用意すると、椎葉くんはテーブルの上に置いてある司さんの台本を目にする。
「あれ?この作品…歌あるじゃん。
司、大丈夫なの?」
椎葉くんがサラッと一言。その横であわあわしている由くん。
「プロなんだから。できるよ」
「ふーん。トラウマ克服できて良かったね」
「尚。うるさい」
私からしたら2人のやり取りは頭に?が浮かぶ。
ふと、司さんを見ると目が合うがすぐに逸らされる。
0
お気に入りに追加
18
あなたにおすすめの小説
保健室の秘密...
とんすけ
大衆娯楽
僕のクラスには、保健室に登校している「吉田さん」という女の子がいた。
吉田さんは目が大きくてとても可愛らしく、いつも艶々な髪をなびかせていた。
吉田さんはクラスにあまりなじめておらず、朝のHRが終わると帰りの時間まで保健室で過ごしていた。
僕は吉田さんと話したことはなかったけれど、大人っぽさと綺麗な容姿を持つ吉田さんに密かに惹かれていた。
そんな吉田さんには、ある噂があった。
「授業中に保健室に行けば、性処理をしてくれる子がいる」
それが吉田さんだと、男子の間で噂になっていた。
夫の色のドレスを着るのをやめた結果、夫が我慢をやめてしまいました
氷雨そら
恋愛
夫の色のドレスは私には似合わない。
ある夜会、夫と一緒にいたのは夫の愛人だという噂が流れている令嬢だった。彼女は夫の瞳の色のドレスを私とは違い完璧に着こなしていた。噂が事実なのだと確信した私は、もう夫の色のドレスは着ないことに決めた。
小説家になろう様にも掲載中です
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
慰み者の姫は新皇帝に溺愛される
苺野 あん
恋愛
小国の王女フォセットは、貢物として帝国の皇帝に差し出された。
皇帝は齢六十の老人で、十八歳になったばかりのフォセットは慰み者として弄ばれるはずだった。
ところが呼ばれた寝室にいたのは若き新皇帝で、フォセットは花嫁として迎えられることになる。
早速、二人の初夜が始まった。
お見合い相手はお医者さん!ゆっくり触れる指先は私を狂わせる。
すずなり。
恋愛
母に仕組まれた『お見合い』。非の打ち所がない相手には言えない秘密が私にはあった。「俺なら・・・守れる。」終わらせてくれる気のない相手に・・私は折れるしかない!?
「こんな溢れさせて・・・期待した・・?」
(こんなの・・・初めてっ・・!)
ぐずぐずに溶かされる夜。
焦らされ・・焦らされ・・・早く欲しくてたまらない気持ちにさせられる。
「うぁ・・・気持ちイイっ・・!」
「いぁぁっ!・・あぁっ・・!」
何度登りつめても終わらない。
終わるのは・・・私が気を失う時だった。
ーーーーーーーーーー
「・・・赤ちゃん・・?」
「堕ろすよな?」
「私は産みたい。」
「医者として許可はできない・・!」
食い違う想い。
「でも・・・」
※お話はすべて想像の世界です。出てくる病名、治療法、薬など、現実世界とはなんら関係ありません。
※ただただ楽しんでいただけたら幸いです。
※コメントや感想は受け付けることはできません。メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
それでは、お楽しみください。
【初回完結日2020.05.25】
【修正開始2023.05.08】
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる