災嵐回記 ―世界を救わなかった救世主は、すべてを忘れて繰りかえす―

牛飼山羊

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第六章

戌歴九九五年・秋

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◎◎◎



西方霊堂の外階段の上に、ノヴァとカーリーは並んで立っていた。
正面に見える東の空は、にわかに白みはじめているが、空の大部分はまだ夜の中にあった。
「そんなに寒くないな」
カーリーは手に持った燭台で足元を照らしながら、ゆっくりと階段を降り始めた。
「やっぱりこんなに着る必要なかったんじゃないかなあ。動きずらいし、重たいよ」
カーリーは数段だけ降りたところで立ち止まり、足元に燭台置いた。
腰ひもを緩め、幾重にも羽織った上衣の一枚を脱ごうとした。
「脱がない方がいいですよ」
ノヴァはやんわりとそれを制した。
「これから冷えていくんですから」
「そうかなあ」
「はい。昨日は星のよく見える夜だったので」
ノヴァはそう言いながらカーリーの腰紐を締めなおした。
「そういえば、雲一つないな」
カーリーは空を見上げる。
夜明けの迫る空にも、まだ星は残っている。
淡く、いまにも消えそうな光ばかりだったが。
「秋の星空かあ。それも満天の。見納めだし、もう少しはやく出てくればよかったかな」
「……一応、お声掛けはしましたが」
「うん?気づかなかったな」
「そうだと思いました」
「いつ頃だい?」
「晩の、はやいうちに」
「気づかなかったなあ」
カーリーの腹が、空腹を訴えて、鳴いた。
「なんだかやけにお腹がすくなあ」
「食べてないからですよ。昨晩からなにも」
「そうだっけ?」
「それどころか一睡もしていません」
「うーん、まいったな。またラウラにどやされてしまうよ」
「……誤魔化しておきました」
ノヴァはカーリーが置いた燭台を拾い上げ、互いの顔を照らし出した。
「あなたは食事をたっぷりとって、すぐに寝たと、そう伝えておきました」
カーリーはさすがだ、と言ってノヴァの頭を撫でた。
くしゃくしゃと、かき乱すように。
「助かった。ありがとう。最後だっていうのに、またお叱りを受けるところだったよ」
「……あまり心配をかけさせないでください」
整えていた髪型を崩されても、ノヴァはされるがままだった。
「ラウラに嘘をついたのは、気の毒だったからです」
「うん、あの子は優しいからね。いつも人の心配ばかりしている」
「他人事のように言わないでください。あなたはもっと、ラウラを労わるべきです。――――それからご自身のことも」
「そしてきみのこともね」
カーリーはノヴァの頭を、最後に一度丁寧に撫でつけて、手を離した。
「ぼくは仕事ですから。役目を果たしているだけです」
ノヴァはそう言って燭台を低く下げた。
自身の足元を照らしながら、先導して階段を降りる。
ゆっくりと、どこか重そうな足取りで。
「仕事かあ」
カーリーはノヴァのあとを追った。
ノヴァに歩調を合わせていたが、その足取りは軽く、のんびりとしていた。
「世界の命運をかけた儀式の当日に、最も重要な供物である僕をこうして外に連れ出すことも、仕事なんだね?」
「心残りがないようにしてもらうためです」
「徹夜を見逃したのも?」
「そうです。ぼくはいわば、あなたの従者ですから。あなたに付き従い、その要望に応えること。それが、ぼくの仕事なんです」
「次期皇帝が従者とは、僕はいつの間にそんな大物になったんだろう」
カーリーは笑ったが、ノヴァの表情は硬かった。
「あなたはとても重要な人物です。世界にとって、なくてはならない存在です」
「僕もそう思うよ。でも本当に重要なのは、僕自身じゃない」
カーリーは階段を数段飛ばして歩き、ノヴァを抜き去った。
暗がりの中、明かりもなく階段を駆け下りていく。
ノヴァは慌ててあとを追ったが、燭台の火を消さないために、早歩きするのがやっとだった。
カーリーは階段の中腹にある踊り場で立ち止まった。
そして振り返った。
視線の先には、小さな明かりを手に降りてくるノヴァがいた。
「誰でもよかったんだよ」
カーリーは平然と言った。
「僕である必要はなかった。けれど世界を救うためには、誰かがこの位置に立たなければならなかった。添え木として収まらなければならなかった。僕は強度も形もちょうどよかったから、いまここにいるだけで、僕自身に価値があるわけではない」
それはきみだって理解しているだろう?とカーリーはノヴァに促したが、ノヴァは否定した。
「その位置を見つけたのはあなたじゃないですか。降魂術を完成させたのはあなただ。それだけじゃない。あなたの発明でどれだけの霊具と霊術がこの世に生み出されたことか。その数はきっとこれからも増えます。あなたの残した数多の設計は、まだほとんど形になっていませんから、ひとつそれが作り上げられるたびに、エレヴァンの技術は飛躍的に革新します。あなたの世界への貢献は、図り知れません」
ノヴァは踊り場にたどり着く。
「すべてあなたの功績です」
カーリーはその場に腰を下ろし、大げさだなあ、と笑った。
「過大評価が過ぎるよ。ラサは何者より公平でなくてはならないんじゃなかったかい?」
「正当な評価です」
「僕はね、父や母や、きみのお父さんや、先人たちが残したものを、ただ組み上げただけさ」
「あなたにしかできないことでした」
「きみにもできたさ」
「できません」
「そうかなあ。――――ああ、でもそういえば、きみはパズルが苦手だったね」
カーリーは幼少期から、パズル遊びが好きだった。
平面から立体まで、あらゆるパズルを解き明かした。
そのほとんどは両親の手作りだった。
父母は知恵の働く息子のために、難解な、大の大人でも解くことができないようなパズルをいくつも作ってやった。
カーリーは父母が作った最後のパズルを解き明かすと、今度は自分でパズルを作るようになった。
それはやはり非常に難解なもので、ノヴァは何度か挑戦してみたが、未だにほとんど解くことはできていない。
「あなたのパズルは、難しすぎます」
「簡単に解けたらつまらないじゃないか」
「解けない方がつまらないのでは?ぼくもですが、ラウラだって匙を投げたんですから」
「そうだったね。負けず嫌いのあの子にしては珍しくね」
「ひとつ解くのに、ぼくら二人がかりでひと月もかかったんですよ」
「何年も前の話じゃないか。今のきみたちが力を合わせれば、あっという間に解ける」
カーリーは懐から手のひらほどの球体を取り出し、それをノヴァに渡した。
「最高傑作だよ」
ノヴァは球体を燭台にかざし、子細に検分する。
「球体パズルですか」
「御覧の通りさ」
「言われなければわかりませんよ」
カーリーがパズルだと言ったそれは、完全な球体をしていた。
質感は木材だったが、一切のつなぎ目はない。なにかを組み合わせたというより、ひとつの木片を削りだして作ったもののように見える。
ノヴァは試しに表面をこすり、爪先で弾いてみたが、形状が変化する様子はない。
「……本当にパズルですか?」
「もちろん」
「哲学的な代物ではなく?」
「ぼくがその手にものに疎いって知ってるだろう」
「そうですが。しかしこれは――――」
どうすればこのパズルが解けるのか、ノヴァには見当もつかなかった。
困り果てた様子のノヴァに、カーリーは微笑みかけ、自分の隣を軽く叩いた。
ノヴァは頷き、カーリーの横に座った。
「答えを教えてあげようか」
「いいんですか」
「うん。パズルというものは、そういうものだからね」
カーリーは言った。
このパズルを解くと、球体は円形になる。
環が出来上がるのだ、と。
「完全な球体から、完全な輪に変わるのさ。それがこのパズルの答え。定められた行き先だよ」
「環……」
ノヴァはまたパズルを検分した。
擦り、小突き、振ってみたが、やはりうんともすんともいわない。
「パズルは予め答えが提示されているものだ。醍醐味は、その過程を暴くことにある」
カーリーは楽しそうに言った。
「きみは現実的な処理能力に長けているが、幾分想像力に欠ける。ラウラは発想が豊かで、なにかにつけコツをつかむのがうまい。きみたちは似ているけど、その能力は対象的だと、僕は思う。そしてそんな君たちだからこそ、力を合わせればこのパズルも、きっと解ける」
ノヴァはパズルを両手でそっと包み込んだ。
「……いいでしょう。ぼくとラウラで、このパズルを、必ず解いてみせます」
「頼むよ」
カーリーはまたノヴァの頭を乱雑に撫でた。
「なにしろ完成させたはいいけど、僕もまだ解けていないんだ、そのパズル」
「えっ」
「きみたちでパズルを解いてくれないと、僕は僕の考えが正しかったのか証明できないんだ」
「作った本人が解けないものが、僕らに解けるんですか?」
「時間があれば解けたよ。でもそれ、さっき完成したばかりなんだ。夜明けも迫ってたし、まあたぶん大丈夫だろうと思って、解かずにきたんだ。きみたちとの時間を削りたくなかったしね」
「あなたって人は……」
ノヴァは呆れかえってため息を吐いた。
「これを作るための徹夜だったんですか?」
「うん」
「はあ……ぼくはてっきり、また新しい設計図でも起こしているのかと思いました……」
「設計図を作っている暇はなかったんだ。でもずいぶん前から考えていたし、頭の中ではもうできあがっていたから、そのまま製作に入ったんだよ」
「いえ、ぼくが言ってるのはそういうことではなく――――」
「間に合ったんだからいいだろう?」
「――――もういいです」
ノヴァはパズルを肩に下げていた荷袋の中にしまい込み、陶器の筒を取り出した。
「新しい霊具の開発に勤しんでいるものだと思って、止めなかったんですが、これなら無理やり消灯してしまうべきでした」
「それは困るな」
筒の中身はまだ湯気の立つ茶だった。
ノヴァはそれを、同じく荷袋から取り出した椀に注ぎ、カーリーに手渡した。
苦みの強い茶だったが、カーリーは一息で飲み干した。
「染み渡るな」
「夕食を抜くからです」
「しかしよけいに腹が減るよ」
ノヴァは無言で荷袋から饅頭を取り出した。
饅頭の中にはカーリーの大好物である、甘く煮た鳥の肝が入っていた。
「すごいな。僕の欲しいものがなんでも出てくるね、その鞄からは」
カーリーは饅頭を頬張り、他にはなにが入っているんだい、と訊ねた。
「饅頭がまだいくつかと、ヌガーが少し。替えの蝋と、敷物と、毛布と―――」
「どうりで大荷物なわけだ!」
カーリーはあやうく饅頭を噴き出しかけた。
「まあそれだけ揃えていれば、なんでも僕の要望に応えられるね」
「……せっかくあなたとラウラが接見する機会を作ったのに、当の本人が疲弊していたら、つもる話もできないでしょう」
「僕が万全の状態でくる可能性だってあっただろう」
「万にひとつもありえません」
「信頼ないなあ」
「自身のこれまでの行動を顧みてください。食事も着替えも、睡眠でさえ、身の回りのことを、ひとりで満足にこなせたことがありましたか?」
「うーん、言われてみればないかもしれない。僕はもしかしたら、きみとラウラがいなかったら、行き倒れていたかもね」
「自覚があったなら、どうしてなおさなかったんです」
「いやあ、どうもね、僕は一度熱中すると、周りが見えなくなっちゃうみたいでさ」
「限度があります」
「はは、ラウラに小言を言われずに済んだと思ったら、きみからお説教を食らうなんてね。でもさ、きみに迷惑をかけるのも、今日で最後だから、許してよ」
「迷惑だなんて思ったことは―――」
ノヴァは言葉を詰まらせる。
カーリーは残りの饅頭を食べながら、次第に明るくなっていく空に目をやった。
星はほとんど見えなくなっている。
唯一、明けの明星だけが、カーリーの視線の先で輝いていた。
「ぼくは目の前にパズルがあると解かずにはいられないんだ」
カーリーは眩い金星をじっと見つめながら言った。
「パズルだけじゃない。なにか問題を提示されると、のめりこんでしまうんだ、それを解くことに。寝食も忘れて、人として最低限しなければならないことさえ放り出してしまう。問題を解くことしか考えられなくなるんだ」
ノヴァは黙って、椀に茶を継ぎ足した。
カーリーはそれをまた一息で飲み干し、深く息を吐いた。
「霊具や霊術を作るのは、とてもおもしろかった。パズルも好きだけど、比じゃないね。今ある霊具や霊術には少なからず問題がある。改良の余地がある。すべては未完成なんだ。きみは発明というけれど、僕は実のところ、新しいものなんてなにひとつ生み出してはいない。ただ今あるものを作り変えているだけなんだ。より完璧に。いつかそれを、もとあった完全な形に戻すために」
「もとあった完全な形?」
ノヴァの挟んだ疑問を、カーリーは黙殺した。
代わりに視線を金星からノヴァに移し、残念そうに笑った。
「本当はまだまだやりたいことがあった。解けないままだった問題が山のようにある。せめて見つけた問題だけでも片づけたかったんだけど、時間切れだ。それに一つ問題を解けばまた次が出てくることは目に見えていたから、むしろ区切りがついよかったのかもしれない。今日という、おわりがあって」
「……おわりに、しなければいいじゃないですか」
「うん?」
「解き残した問題があるなら、解くべきです」
ノヴァは荷袋を抱えて立ち上がった。
「解けるまで、儀式を、先送りにすればいい」
「うーん?」
「今日じゃなくてもいいんです。儀式は。ぼくが交渉します。断られたら、逃げればいいんです。どこか遠くへ」
「ノヴァ―――」
「すべての問題を解き終えたら、そのとき改めて儀式をしましょう。その方がいいです。だってあなたが問題を解くことは――――エレヴァンにとって、とても有益なことです。もしかしたら問題を解く中で、降魂術よりもっといい霊術が生まれるかもしれません。だから――――」
「ははは」
カーリーは、声をあげて笑った。
「……ぼくは本気ですよ」
ノヴァが拗ねたように言うので、カーリーはさらに笑ってしまう。
「はははは!驚いたなあ。きみがまさか、そんなことを言うなんて」
「なぜ笑うんです。あなただって、本当は、すべての問題を解きたいはずだ」
「できればね。でもさ、言ったろう。問題は際限なく湧いて出る。キリがないんだ。だからぼくは、降魂術という難題を、もっとも長く付き合っているこの問題を解いて、おしまいにするよ」
カーリーはノヴァに椀を差し出した。
ノヴァは唇を噛みながらも、再び腰を下ろし、椀に茶を継ぎ足した。
「まさかきみからそんな提案をされるなんてね」
「あなたが望むなら、ぼくはすぐにでも行動します」
「ダメだよ。――――まさかきみ、その大荷物は、僕を連れて逃げ出すための用意だったのかい?」
「……」
ノヴァはそっぽを向いた。
カーリーは笑って、ノヴァの肩を抱いた。
「きみしては珍しい見当違いだね。いまさら僕が逃げ出すと思ったのかい?」
「……いいえ」
「はじめてだね。きみが僕にわがままを言うのは」
「無理強いはしません」
「してもいいのに」
「……しません」
「そうか。残念だ」
「……」
「ノヴァ。僕は必ず降魂を成功させる」
「……はい」
「でももし僕が失敗したら、次は、ラウラだ」
「……」
「お願いがあるんだ」
「……わかっています。ラウラをあなたの次には、絶対にさせません」
「きみもだよ」
カーリーはノヴァの頭をつかみ、自分の方を向かせた。
ノヴァはなおもカーリーの視線を避けていた。
「約束してくれ」
「でも――――ラウラの次に適性があるのは、ぼくです」
「それでも、だ。パズルを解くには長い年月がかかる。災嵐がくるまで――――いや、災嵐が過ぎても、きっとまだ解けはしないだろう。二人がかりで何十年とかかるだろう。きみたちはパズルを解き明かすまで、なにがなんでも、生き続けなきゃいけないよ」
「でも、ぼくは――――」
「ノヴァ」
名を呼ばれて、ノヴァはようやくカーリーと目を合わせた。
カーリーは幸福を噛み締めるように目を細めた。
「僕はこの世界が好きなんだ」
「カーリー……」
「僕の好きなこの世界を、どうか守ってほしい。災嵐なんて理不尽に、ラウラを遭わせないでほしい」
頼むよ、と言って、カーリーはノヴァに左手の小指を差し出した。
「なによりも大切な妹なんだ。……幸せになってほしいんだ」
ノヴァは頷いた。
心中に渦巻くさまざまな思いを必死に抑え込みながら、誓った。
「必ず、守ります」
ノヴァはカーリーの小指に自身の小指を絡ませる。
カツン、と音が鳴る。
二人の薬指にはまる、揃いの指輪が、触れ合った。
「ああ、これは外しておかなくちゃね」
カーリーは指輪を外し、ノヴァの手に握らせた。
「すきにしていいよ。きみが両方持っていてもいいけど、どうせなら片方は誰かにあげるべきだね。――――例えば伴侶になる人とかにさ」
「そんな無粋な真似はしません」
「無粋かな?まあたしかに、相手にそれなりの霊能力がないと意味のない代物だけどさ」
「……機微のわからない人ですね」
ノヴァは指輪を固く握りしめ、立ち上がった。
「戻ります」
「せっかちだなあ。ラウラはもうくるよ?」
「だからですよ。これから日の出までは、兄妹水入らずで過ごすべきです」
「きみだって兄妹みたいなものじゃないか」
「ぼくは他人です」
「せめて友と言ってくれよ」
パタパタと、まるで野兎が跳ねているような足音が響く。
二人の声だけが響いていた早朝の静寂に加わったのは、ラウラの足音だった。
ノヴァは持ってきた荷袋を残して立ち去ろうとする。
カーリーはそれを見咎めて、指摘する。
「忘れものだよ」
「……茶がまだ残っています。饅頭も、菓子も。ラウラと食べてください」
「だいじょうぶ。腹はもう落ち着いたから。それにこれ以上食べたら、眠っちゃいそうだし」
カーリーは大きく欠伸をした。
眼鏡を外し、両目をもみながら、それに、と付け足した。
「僕は大きな荷物を持つのが好きじゃないんだ」
ノヴァは黙って荷物を持ち上げる。
そしてカーリーに背を向け、階段を登り始めた。

後ろ髪をひかれながら、それでも立ち止まらず、振り返らず、壮麗で堅牢な霊堂の中へ戻って行った。
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