災嵐回記 ―世界を救わなかった救世主は、すべてを忘れて繰りかえす―

牛飼山羊

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第二章

雲海

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「ダメだ」
ラウラの予想通り、ノヴァもシェルティも、カイの提案をにべもなく撥ねつけた。
「たった一日!一日だけでいいから!」
食い下がるカイに、ノヴァは呆れてため息しかつくことができなかった。
一緒にいた護衛や技官は苛立ちを露わにし、蔑んだ目つきでカイを見る。
シェルティはすかさずカイの前に立ち、その視線を遮る壁になる。
「カイ、気持ちはわかるけど、もうわがままは無しだよ」
「でも、おれたちさんざん世話になったのに、なんのお別れもなしに立ち去るなんて薄情だろ」
「世話になったのはお互い様だよ。きみは彼らの家畜を集めたんだから。それに、宴を持って弔いとすることは、ぼくら馴染が無い。きみのいた世界でだって、故人との別れは粛々としたものだろう?」
「まあ、うん」
「だったら、ぼくらはぼくらなりに彼らを偲べばいいんじゃないかい?喪に伏せ、安寧を祈ろう。それはどこにいたってできることだし、ラプソの風習と異なるからと言って、故人が拒絶することもないだろう」
「でも……」
「こういうのは気持ちがなによりも大事だとぼくは思うけど、きみは違うのかい?」
「違わないけど……」
「じゃあこの話はこれで終わりだ」
シェルティはカイの背に手を回し、幕屋の外に連れ出そうとする。
カイは肩を落とし、大人しくそれに従うが、幕屋を出る直前ノヴァの方を振り返って言った。
「でもさ、もしさ、明日もまだ霧が続いてたら……なにか事情があって出発できないようなことがあったら、宴、やらせてくれよ」
「……いいだろう」
ノヴァは眉間に深いしわをつくって頷いた。

「カイ、きみ、なにかおかしなことをたくらんではいないだろうね?」
去り際に放った言葉を気にかけて、シェルティはカイを問い詰める。
「きみが覚悟を決めてなにかするというなら、ぼくはそれを止めたりしないから――――隠し事はなしだよ」
「なんも企んでねえって」
「じゃあなんで、ノヴァにあんなことを?」
「あれは――――もう捨て台詞みたいなもんで――――」
カイは幕屋の入り口で成り行きを見守っていたラウラに視線を送る。
「ようは一日下山できなければいいわけだから、なんか時間稼ぐ霊術があればって思って、とりあえず言ったんだよ」
ラウラはカイから視線を逸らすが、カイはラウラに泣きつく。
「ラウラ!ラウラちゃん!ラウラ大先生!」
「ありませんよ、そんな都合のいいもの」
「そこをなんとか――――」
「本当にないんですってば」
あったら私が使っています、とラウラは思ったが、口には出さずに留めた。
「きみは妥協というものを覚えた方がいい」
シェルティはカイの首根っこをつかむと、ラウラから引きはがした。
「昨日、ノヴァからの話を聞いてわかっただろう?朝廷は縮地がすべてではない。縮地のほかにもいくらでも災嵐から身を守る術はある。きみは縮地に欠かせない存在だけど、縮地がすべてでない以上、きみの身も、朝廷にとって不都合が生じれば保障はされなくなるんだ。――――ただでさえ今回の件できみに縮地を任せることが疑問視されてしまったんだ。これ以上きみ自身の立場を危うくするような真似はよしてくれ」
シェルティはどこか歯痒そうに言った。
ラウラはシェルティの心中を察した。
彼は後悔していた。
もし自分が皇太子としての責務をこれまで全うしていたら、ノヴァに及ばずとも、職務を放棄せず、朝廷内での足場をきちんと固めていたら、カイの後ろ盾になれたかもしれない。
カイに不自由を強いらずに済んだかもしれない。
思うままに振る舞ってもらうことができたかもしれない。
そんなシェルティの思いが、ラウラには痛いほど伝わってきた。
カイもなにか察したのだろう。
バツが悪そうに頭を搔きながら、ごめん、と口にした。
「わがまますぎた」
シェルティははっとして、顔に普段通りの微笑を戻す。
「悪いのはきみじゃない」
「お前でもないけどな」
カイはシェルティの背にそっと手を添えた。
「ありがとうな」
「……なんのことだい?」
シェルティもまたカイの背中に手を回す。
二人は慰めあうように、支えあうように、互いの背をさすり合った。
「ぼくも、できるなら弔いの宴を開きたいと思っているよ」
「だよな」
「いつでも、どんなものでも、きみが望むなら、ぼくはそれを叶えたいと思ってるよ」
カイはいつもの冗談かと思って笑ったが、シェルティは真剣だった。
「でもいまは、明日も霧が晴れないことを願うことしかできない。ふがいないね。どうか許してくれ」
「なに言ってんだよ。十分だよ。おれだって、いまは願うことしかできないもん」
カイは霧に包まれた空を見上げ、両手を合わせた。
「奇跡、起きますように」
ラウラも目を閉じ、祈った。
私たちに少しだけ時間を下さい、と。
だが、一方でほとんどあきらめはついていた。
そう都合よくいくものではない。
明日の朝にはきっと快晴となるだろう。
雲一つない快晴のもと、朝廷へ向けて出発することになるだろう、と。

しかし翌朝、奇跡は起こった。





「ラウラ!ラウラ起きてよ!」
カイに揺すぶられ、ラウラは目を覚ました。
「ど、どうしたんですか?」
ただならぬ様子にラウラは飛び起きたが、カイは理由を話さず、ラウラの手を引くばかりだった。
「外見てよ!」
ラウラは起き上がって、カイとともに幕屋の外に出た。
「……!霧が!」
なんと冬営地には、まだうっすらと霧が残っていたのだ。
「だろ!それどころかさ――――まあとにかく来てよ!」
カイはラウラの手を引いたまま、冬営地の北側にある丘を駆け上った。
丘の上にはシェルティとレオンが立っていた。
それぞれが持つ白金と象牙色の髪が風になびき、きらきらと光り輝いている。
目を細め、東の空を眺める二人は、朝日を一身に受けていた。
「あっ」
ラウラは足を止めて、登ってきた斜面を振り返る。
空は隅々まで晴れ渡り、夜の濃紺と昼の碧色の鮮やかな色相の変化を、東西にかけて映し出していた。
東の山脈からかすかに顔をのぞかせる太陽の光は、暖かな橙色で、山の輪郭に沿って溶け出すように広がっている。
そしてその鮮やかな空を、暖かな太陽を受け止めるのは、一面に広がる雲海だった。
丘の下、冬営地とそのさらに下方に位置する山林は、滞留する霧が雲海となって覆いつくしていた。
雲海はまだ宵闇の中に身を落とし、暗く陰っている。しかし上辺は空の色を写しとり、ほのかに青みを帯びている。
それは冬の雪原のようでも、波打つ海原のようでもあり、いずれにせよラウラがはじめて目にする絶景だった。
「これは……一体……」
雲の上に立っているような夢心地でラウラは呟いた。
髪を撫でる風の感触も、風が運んでくる雨上がりの大地のかおりも、すべて現実のものだ。けれど目の前に広がる光景は、とても現実とは思えない。
ラウラは言葉を失い、ただ魅入られた。
「すげえよな」
カイはラウラの隣に立って、同じ視線で雲海を眺める。
「すごい……です」
ラウラはなおも夢見心地でおうむ返しする。
「レオンに起こされてさ、シェルティと来てみたら、この雲海だったんだ」
「ウンカイ?」
「あれ、知らない?」
「この景色のことですか?」
「そっか、知らないのか。まあそうだよな、平地で暮らしてたらまず見ないもんな。おれもこっちの世界にくるまで生で見たことなかったし――――」
「雲上だ」
口を挟んだのは、レオンだった。
「うんじょう?」
今度はカイが問う。
「うんじょうって呼ぶのか?この景色を」
「ああ。雲が自分たちより下に垂れ込めることを、おれたちの間じゃそう呼ぶ」
「へえ」
「で、お前が言うウンカイってのはどういう意味だ?」
「同じだよ。高いところから見て、雲が海みたいに広がってるのを、おれのいた世界じゃ雲海って呼んでたんだ」
「海……」
レオンは目を見開いて雲海を眺めた。
「海は……こういうもんなのか?」
カイは目をぱちくりとさせた。
しかしすぐに質問の意味を飲み込み、ああ、と言って頷いた。
「そうだよな。ここには海がないもんな」
エレヴァンは高い山脈に囲まれた盆地だ。
海が無いのはもちろんのこと、川や湖はあるが、対岸が見えないほどの大きさのものはない。
知識として海がどんなものであるかは知っているが、その実態を想像することは、簡単ではなかった。
カイはどう説明したものか、と頭を悩ませる。
「海は……うーん……この雲がそのまま塩水になったかんじ?波打ってて、どこまでも広がってて……真っ青で……」
「それは湖とは違うのか?」
「全然違うなあ。ここの湖はどんな大きくても底が透けて見えるくらい澄んでるけど、海は深いから、よっぽど浅瀬じゃなきゃ底なんて見えないし、とにかくもう広くて、魚だけじゃない、いろんな生き物が住んでるんだ」
海の話には、レオンだけでなくラウラとシェルティも興味を示し、それぞれが思いつくままに、矢継ぎ早に質問した。
「かつて人は海で際限なく塩を採れたというけど、本当なのかな?塩水というけどその塩分はどこからくるんだい?雨でうすまったりはしないのかな?岩塩と味は違うのかな?」
「海にも霊は宿っているんでしょうか?霊摂は湖でするものと異なるんでしょうか?水そのものの霊操は難しいですが、海の塩水であればどうなんでしょう?」
「魚以外の生き物ってなんだよ。ケタリングみたいなのがいるのか?まさか水の中に住む人間がいるなんてことはないよな」
「うみって、なに?」
「いやそんないっぺんに言われても――――って、アフィ―?!」
いつの間にか四人と並び立っていたアフィ―は、カイに向かってほんのかすかに微笑んだ。
「おはよう」
「お、おはよう――――っていや、いつの間に!?」
アフィ―は俯き、小さな声で答える。
「今日、出発だから、出発したら、次またいつ会えるかわからないから……」
「それで追いかけてきたのか?」
アフィ―は頷く。
「ありがとう、って、言いたかった」
「え?」
「また、助けてくれた」
「いや、助けてくれたのはアフィ―だろ」
「わたしは、助けられなかった」
アフィ―はケタリングを庇うカイと、技官たちが対峙したとき、カイの味方をできなかったことを悔いていた。
もちろん、カイはそのことを気にしていなかった。
むしろその場にアフィーがいたことさえ覚えていなかった。
故に、アフィ―の苦悶がどこからくるのかわからず、戸惑ってしまう。
ラウラはそんな二人をどこか微笑ましく思いながら、明るい声でアフィ―を励ました。
「昨日は私もカイさんも、みんな至らないところがあったと思います。だからアフィ―、おあいこ、ということにしませんか?」
「あおいこ?」
「はい。それに、出発まではまだ時間がありそうですし」
「?」
アフィ―は小首を傾げる。
カイはぱっと目を輝かせる。
「そうだよアフィ―!なにはともあれ、この景色みんなで見れたから、よかったってことにしよ!」
すごいだろ?と自慢げにいうカイに、アフィ―はややあっけにとられながらも同意する。
「うん、すごく、きれい」
「だろ?それに宴も――――あっ!」
カイはある不安に思い至り、レオンにすがるような目線を送った。
「レオン、この雲海ってどれくらい持つかな?まさかすぐ晴れちゃう?」
「山頂からならまだしも、こんな中腹で見れるのは稀だからな。断言はできねえが――――」
レオンは雲海に目を凝らす。
表面の薄い霧は絶えず流れているが、速度は緩慢だ。
その下に厚く積もった雲に至っては、ほとんど動きがみられない。
「――――昼頃まで持つんじゃねえか、これ」
「うそ、まじで!?」
「ああ。それにこの雲――――山裾は雨だろうな」
カイは飛び跳ねて喜んだ。
「まじかよじゃあもう絶対下山なんてできないじゃん!」
「泣いたり跳ねたり、せわしねえやつだな」
「泣いてはない!」
「カイさん、あんまり動くと傷に障るんじゃ……」
「もうどこも痛くないよ!」
カイは興奮を隠そうともせず、両手をラウラに向けた。
「?」
「ハイタッチ!手を合わせるんだ!」
ラウラは言われるままに、両の手を差し出した。
カイはそれに自分の手を合わせて叩く。
パチンと、軽快な音が響く。
「シェルティも!」
「こうかな?」
カイとシェルティの手はぴたりと合わさり、小気味のよい音をたてる。
「アフィ―は……」
カイはアフィ―に手を差し出しかけたが、彼女の両手にはめられた手袋を見て、思いとどまった。
しかしアフィ―はカイの両手を自ら強く握りしめる。指を絡ませて、自分の胸元に引き寄せる。
「これで、あってる?」
「いや……えっと……違うけど……まあいいか!」
カイはアフィ―の手を優しく握り返す。
アフィ―はびくっと震えると、カイの手を払って、大きく一歩後ずさった。
「ご、ごめん!痛かった!?」
「……」
アフィ―は無言で首を振る。その耳は真っ赤に染まっていたが、カイはまるで気づいていない。
アフィ―は両手を愛しそうに見つめ、もう一度カイに向けて差し出した。
カイはほっと肩をおろし、はしゃいだ笑顔に戻って、今度は軽く触れ合わせた。
「レオン!」
カイはそのままレオンにも両手を出す。
「浮かれすぎだ」
レオンは鼻をならしたが、カイの両手に拳を突き立ててやる。
「よっしゃ!」
カイは有頂天になって、飛び跳ねながら斜面を駆け下りていった。
「ノヴァに話つけてくる!みんな先に準備進めといて!」
四人は顔を見合わせた。
「カイ、楽しそう」
「浮かれすぎだ」
「ぼくらもはりきらなくちゃね」
「行きましょう!」
四人は揃って、カイの後を追った。
盛大な別れの宴を催すために。
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