71 / 173
第二章
縦穴
しおりを挟む
三人がこの原始的なたて穴で一年半もの間生活を送らなければならなったのには、大きく三つの理由がある。
一つ目はカイを修練に専念させるためだ。
基本的な霊操を身につけたカイは、学ぼうと思えばさらに複雑な霊操や、さまざまな術法を身につけることが可能だろう。
しかしカイに求められているのは有能な技師になることではなく、縮地というただひとつの技を極めることだった。
縮地以外の術法を身につける必要はない。
縮地以外にうつつを抜かせてはならない。
朝廷は縮地成功のために、カイを俗世から隔離し、厳重な管理下に置かなければならなかった。
二つ目は霊堂でカイが力を暴発させたためだ。
故意ではないといえ、カイは霊堂で傷害沙汰を起こしてしまった。
建物へ甚大な被害を出し、多くの候補生を負傷させた。
死者こそなかったが、長期の療養を余儀なくされた者、顔に深い傷跡が残ってしまった者もある。
修練の最中に同じことが起こるとは限らない。
加えて、カイ自身への戒めの意味もあった。
被害にあった候補生たちへの示しとして、わかりやすい罰を、カイに与えなければならなかったのだ。
そして三つ目はカイという希少な存在を保護するためであった。
カイがいなければ世界は災嵐の大打撃を受ける。
それは理解していながら、カイの身柄をおさえ、利用しようと企む者がいる。
その悪手からカイを遠ざけるために、皇家の者しか知らないこのたて穴が、カイの居場所として当てがわれたのだった。
「労いの言葉ひとつないなんて」
岩壁の窪みを背に建てられた幕屋に戻った三人は、一息ついたあとで、なぜ自分たちがたて穴に戻されたのか、改めて首をひねった。
特にシェルティは一度収めた苛立ちを露わにしていた。
「カイが縮地を会得するのにどれだけ努力したと思っているんだ?喝采を受けて朝廷に凱旋するべきところを、まさか尻を叩くようにしてまたこの穴倉に押しこむなんて、信じられないよ」
しかし当のカイはまるで他人事のように、のんきに笑っていた。
「シェルティでもそんな苛立つことあるんだなあ」
「君がそんな調子だから、代わりに起こっているんだよ。少しは腹が立たないのかい?」
「まあ、びっくりはしたけど、おれからしてみればこの七日間は一瞬だったし、施術だって、集中はするけど、疲れるもんでもないし……」
「そこに至るまでの過程を考えてよ。血のにじむ努力があったじゃないか」
「いまはとにかく無事に終わってホッとしてるって気持ちしかないな」
カイが最も危惧しているのは、アフィーのときのように力を暴走させてしまうことだった。
それがなかったことに、カイはただ安堵するばかりだった。
「それよりさ、さっきの続きだよ。縮地の間に、一体なにがあったんだ?」
「具体的にはなにもない」
「じゃあなんでみんなあんな慌てて、逃げるみたいに散ってったんだよ」
「たぶん、あれのせいかな」
「そうですね」
シェルティの言葉を引き継いで、ラウラがカイの問いに答える。
「縮地がはじまって、ちょうど一日経ったころでしょうか。ケタリングが我々の上空を通過したんです」
「ケタリングって……あのドラゴンみたいなやつ?」
ケタリングというこの世界の生物について、カイは座学で教わった知識しか持っていなかった。
全長十メートルに及ぶ巨躯。
その三倍はあるさらに巨大な翼。
全身をウロコと短い体毛に覆われた、この世界最大の生物。
ケタリングの生息域は寒冷地で、ふだんは人の住まう盆地の外、いわゆる外界にいる。
氷雪に閉ざされた外界でケタリングがどのような生態をもっているのかは明らかにされていない。
人びとがケタリングの姿を観測できるのは、エレヴァンのはるか上空を移動するときだけだった。
しかし年に数度、人里に降りてくる個体があった。
理由は不明だが、ケタリングは町も畑も森林も見境なく破壊するため、害獣として忌み嫌われていた。
その害獣を駆除する役目は、主に朝廷の技師団が担っていた。
カイが目覚めるまでの間、ラウラも技師団員として、何度か駆除にあたったことがあった。
「でも降りてきたわけじゃないんだろ?それにあそこには技師団の精鋭が集まってたわけだし、そんな焦るほどのことじゃないんじゃない?」
カイは楽観的な意見を述べたが、シェルティもラウラも概ね同意見だった。
「私もそう思います。ただ――――陛下たちは、あれが自然に生きているものじゃなかった場合を危惧したのかもしれません」
「自然じゃない?」
「これは数年前から噂されるようになった話なんですが、どうもケタリングを使役している人物がいるそうなんです」
「あのでっかい生き物を、飼いならしてるやつがいるって?」
「はい。私も最初はよくある流行話だろうと思って気に留めていなかったのですが、噂は大きくなるばかりで、目撃者も年々増えているんです。それにどうも盗賊まがいのことをしているらしくて、地方都市の役人から被害報告があがってくるほど、信憑性が高いんです」
「じゃあなに、そのケタリング飼ってる強盗が襲いにくるかもしれないから、みんな逃げ出したってこと?」
「憶測ですが……。殿下は、なにかご存知ですか?」
「……さあ」
シェルティは大きく間を空けてから答えた。
「たしかにノヴァたちは慌ただしくしてたけど、僕は蚊帳の外だったから」
シェルティは肩をすくめた。平然とした様子だが、どこか皮肉を含んだ口調だった。
「じゃ、考えても仕方ないか」
カイはシェルティの頭を乱暴に撫でた。
「……なにするんだい」
「さっきのお返しだよ。シェルティ、頭なでられんの苦手だろ」
「苦手というか……」
シェルティは口をへの字に曲げて、視線を泳がせた。
そんなシェルティを見て、カイは朗らかに笑った。
「二人とも知らないなら、考えても仕方ないってことで、保留にしようぜ。どうせノヴァがすぐ来るだろうし、そのとき教えてもらえばいいよ」
カイは立ち上がって伸びをした。
「さーて、一休みも済んだことだし、もうひと踏ん張りいきますか」
「カイ、まさか君、いまからまた?」
「うん。疲れてるとこ悪いけど、ラウラ、準備お願いできる?」
「ですが、さすがに今日はお休みしてもいいのでは?それでなくてもここ最近は根を詰めていたようですし」
「こういうの、ちょっとでも怠ればすぐに感覚が狂うんだろ?」
ラウラは自身が説いた言葉を返されて、それ以上強く出ることができない。
「大丈夫だよ、まじでおれ、疲れてないから。なんてったって無限のチート霊力持ちですから」
「でも――――」
「頼むよ」
カイはラウラに懇願する。
ラウラはこの一年半、カイが修練に打ち込み続けてきた理由を知っている。
カイは不安なのだ。
自分の一手に世界の命運が預けられている。しかし力の暴走でアフィーをはじめ多くの人を傷つけてしまった。
もし災嵐時に同じことが起これば、被害がどれだけのものになるかわからない。
カイは少しでもその不安を払拭するために、もてる全てを犠牲にして修練に取り組んでいた。
「――――少しだけですよ」
結局、ラウラは承認した。
こうすることでカイの重荷が少しでも紛れるなら、手を貸すべきだと思ったのだ。
一つ目はカイを修練に専念させるためだ。
基本的な霊操を身につけたカイは、学ぼうと思えばさらに複雑な霊操や、さまざまな術法を身につけることが可能だろう。
しかしカイに求められているのは有能な技師になることではなく、縮地というただひとつの技を極めることだった。
縮地以外の術法を身につける必要はない。
縮地以外にうつつを抜かせてはならない。
朝廷は縮地成功のために、カイを俗世から隔離し、厳重な管理下に置かなければならなかった。
二つ目は霊堂でカイが力を暴発させたためだ。
故意ではないといえ、カイは霊堂で傷害沙汰を起こしてしまった。
建物へ甚大な被害を出し、多くの候補生を負傷させた。
死者こそなかったが、長期の療養を余儀なくされた者、顔に深い傷跡が残ってしまった者もある。
修練の最中に同じことが起こるとは限らない。
加えて、カイ自身への戒めの意味もあった。
被害にあった候補生たちへの示しとして、わかりやすい罰を、カイに与えなければならなかったのだ。
そして三つ目はカイという希少な存在を保護するためであった。
カイがいなければ世界は災嵐の大打撃を受ける。
それは理解していながら、カイの身柄をおさえ、利用しようと企む者がいる。
その悪手からカイを遠ざけるために、皇家の者しか知らないこのたて穴が、カイの居場所として当てがわれたのだった。
「労いの言葉ひとつないなんて」
岩壁の窪みを背に建てられた幕屋に戻った三人は、一息ついたあとで、なぜ自分たちがたて穴に戻されたのか、改めて首をひねった。
特にシェルティは一度収めた苛立ちを露わにしていた。
「カイが縮地を会得するのにどれだけ努力したと思っているんだ?喝采を受けて朝廷に凱旋するべきところを、まさか尻を叩くようにしてまたこの穴倉に押しこむなんて、信じられないよ」
しかし当のカイはまるで他人事のように、のんきに笑っていた。
「シェルティでもそんな苛立つことあるんだなあ」
「君がそんな調子だから、代わりに起こっているんだよ。少しは腹が立たないのかい?」
「まあ、びっくりはしたけど、おれからしてみればこの七日間は一瞬だったし、施術だって、集中はするけど、疲れるもんでもないし……」
「そこに至るまでの過程を考えてよ。血のにじむ努力があったじゃないか」
「いまはとにかく無事に終わってホッとしてるって気持ちしかないな」
カイが最も危惧しているのは、アフィーのときのように力を暴走させてしまうことだった。
それがなかったことに、カイはただ安堵するばかりだった。
「それよりさ、さっきの続きだよ。縮地の間に、一体なにがあったんだ?」
「具体的にはなにもない」
「じゃあなんでみんなあんな慌てて、逃げるみたいに散ってったんだよ」
「たぶん、あれのせいかな」
「そうですね」
シェルティの言葉を引き継いで、ラウラがカイの問いに答える。
「縮地がはじまって、ちょうど一日経ったころでしょうか。ケタリングが我々の上空を通過したんです」
「ケタリングって……あのドラゴンみたいなやつ?」
ケタリングというこの世界の生物について、カイは座学で教わった知識しか持っていなかった。
全長十メートルに及ぶ巨躯。
その三倍はあるさらに巨大な翼。
全身をウロコと短い体毛に覆われた、この世界最大の生物。
ケタリングの生息域は寒冷地で、ふだんは人の住まう盆地の外、いわゆる外界にいる。
氷雪に閉ざされた外界でケタリングがどのような生態をもっているのかは明らかにされていない。
人びとがケタリングの姿を観測できるのは、エレヴァンのはるか上空を移動するときだけだった。
しかし年に数度、人里に降りてくる個体があった。
理由は不明だが、ケタリングは町も畑も森林も見境なく破壊するため、害獣として忌み嫌われていた。
その害獣を駆除する役目は、主に朝廷の技師団が担っていた。
カイが目覚めるまでの間、ラウラも技師団員として、何度か駆除にあたったことがあった。
「でも降りてきたわけじゃないんだろ?それにあそこには技師団の精鋭が集まってたわけだし、そんな焦るほどのことじゃないんじゃない?」
カイは楽観的な意見を述べたが、シェルティもラウラも概ね同意見だった。
「私もそう思います。ただ――――陛下たちは、あれが自然に生きているものじゃなかった場合を危惧したのかもしれません」
「自然じゃない?」
「これは数年前から噂されるようになった話なんですが、どうもケタリングを使役している人物がいるそうなんです」
「あのでっかい生き物を、飼いならしてるやつがいるって?」
「はい。私も最初はよくある流行話だろうと思って気に留めていなかったのですが、噂は大きくなるばかりで、目撃者も年々増えているんです。それにどうも盗賊まがいのことをしているらしくて、地方都市の役人から被害報告があがってくるほど、信憑性が高いんです」
「じゃあなに、そのケタリング飼ってる強盗が襲いにくるかもしれないから、みんな逃げ出したってこと?」
「憶測ですが……。殿下は、なにかご存知ですか?」
「……さあ」
シェルティは大きく間を空けてから答えた。
「たしかにノヴァたちは慌ただしくしてたけど、僕は蚊帳の外だったから」
シェルティは肩をすくめた。平然とした様子だが、どこか皮肉を含んだ口調だった。
「じゃ、考えても仕方ないか」
カイはシェルティの頭を乱暴に撫でた。
「……なにするんだい」
「さっきのお返しだよ。シェルティ、頭なでられんの苦手だろ」
「苦手というか……」
シェルティは口をへの字に曲げて、視線を泳がせた。
そんなシェルティを見て、カイは朗らかに笑った。
「二人とも知らないなら、考えても仕方ないってことで、保留にしようぜ。どうせノヴァがすぐ来るだろうし、そのとき教えてもらえばいいよ」
カイは立ち上がって伸びをした。
「さーて、一休みも済んだことだし、もうひと踏ん張りいきますか」
「カイ、まさか君、いまからまた?」
「うん。疲れてるとこ悪いけど、ラウラ、準備お願いできる?」
「ですが、さすがに今日はお休みしてもいいのでは?それでなくてもここ最近は根を詰めていたようですし」
「こういうの、ちょっとでも怠ればすぐに感覚が狂うんだろ?」
ラウラは自身が説いた言葉を返されて、それ以上強く出ることができない。
「大丈夫だよ、まじでおれ、疲れてないから。なんてったって無限のチート霊力持ちですから」
「でも――――」
「頼むよ」
カイはラウラに懇願する。
ラウラはこの一年半、カイが修練に打ち込み続けてきた理由を知っている。
カイは不安なのだ。
自分の一手に世界の命運が預けられている。しかし力の暴走でアフィーをはじめ多くの人を傷つけてしまった。
もし災嵐時に同じことが起これば、被害がどれだけのものになるかわからない。
カイは少しでもその不安を払拭するために、もてる全てを犠牲にして修練に取り組んでいた。
「――――少しだけですよ」
結局、ラウラは承認した。
こうすることでカイの重荷が少しでも紛れるなら、手を貸すべきだと思ったのだ。
0
お気に入りに追加
8
あなたにおすすめの小説
【完結】父が再婚。義母には連れ子がいて一つ下の妹になるそうですが……ちょうだい癖のある義妹に寮生活は無理なのでは?
つくも茄子
ファンタジー
父が再婚をしました。お相手は男爵夫人。
平民の我が家でいいのですか?
疑問に思うものの、よくよく聞けば、相手も再婚で、娘が一人いるとのこと。
義妹はそれは美しい少女でした。義母に似たのでしょう。父も実娘をそっちのけで義妹にメロメロです。ですが、この新しい義妹には悪癖があるようで、人の物を欲しがるのです。「お義姉様、ちょうだい!」が口癖。あまりに煩いので快く渡しています。何故かって?もうすぐ、学園での寮生活に入るからです。少しの間だけ我慢すれば済むこと。
学園では煩い家族がいない分、のびのびと過ごせていたのですが、義妹が入学してきました。
必ずしも入学しなければならない、というわけではありません。
勉強嫌いの義妹。
この学園は成績順だということを知らないのでは?思った通り、最下位クラスにいってしまった義妹。
両親に駄々をこねているようです。
私のところにも手紙を送ってくるのですから、相当です。
しかも、寮やクラスで揉め事を起こしては顰蹙を買っています。入学早々に学園中の女子を敵にまわしたのです!やりたい放題の義妹に、とうとう、ある処置を施され・・・。
なろう、カクヨム、にも公開中。
神様との賭けに勝ったので、スキルを沢山貰えた件。
猫丸
ファンタジー
ある日の放課後。突然足元に魔法陣が現れると、気付けば目の前には神を名乗る存在が居た。
そこで神は異世界に送るからスキルを1つ選べと言ってくる。
あれ?これもしかして頑張ったらもっと貰えるパターンでは?
そこで彼は思った――もっと欲しい!
欲をかいた少年は神様に賭けをしないかと提案した。
神様とゲームをすることになった悠斗はその結果――
※過去に投稿していたものを大きく加筆修正したものになります。
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
「クズスキルの偽者は必要無い!」と公爵家を追放されたので、かけがえのない仲間と共に最高の国を作ります
古河夜空
ファンタジー
「お前をルートベルク公爵家から追放する――」それはあまりにも突然の出来事だった。
一五歳の誕生日を明日に控えたレオンは、公爵家を追放されてしまう。魔を制する者“神託の御子”と期待されていた、ルートベルク公爵の息子レオンだったが、『継承』という役立たずのスキルしか得ることができず、神託の御子としての片鱗を示すことが出来なかったため追放されてしまう。
一人、逃げる様に王都を出て行くレオンだが、公爵家の汚点たる彼を亡き者にしようとする、ルートベルク公爵の魔の手が迫っていた。「絶対に生き延びてやる……ッ!」レオンは己の力を全て使い、知恵を絞り、公爵の魔の手から逃れんがために走る。生き延びるため、公爵達を見返すため、自分を信じてくれる者のため。
どれだけ窮地に立たされようとも、秘めた想いを曲げない少年の周りには、人、エルフ、ドワーフ、そして魔族、種族の垣根を越えたかけがえの無い仲間達が集い―― これは、追放された少年が最高の国を作りあげる物語。
※他サイト様でも掲載しております。
祝・定年退職!? 10歳からの異世界生活
空の雲
ファンタジー
中田 祐一郎(なかたゆういちろう)60歳。長年勤めた会社を退職。
最後の勤めを終え、通い慣れた電車で帰宅途中、突然の衝撃をうける。
――気付けば、幼い子供の姿で見覚えのない森の中に……
どうすればいいのか困惑する中、冒険者バルトジャンと出会う。
顔はいかついが気のいいバルトジャンは、行き場のない子供――中田祐一郎(ユーチ)の保護を申し出る。
魔法や魔物の存在する、この世界の知識がないユーチは、迷いながらもその言葉に甘えることにした。
こうして始まったユーチの異世界生活は、愛用の腕時計から、なぜか地球の道具が取り出せたり、彼の使う魔法が他人とちょっと違っていたりと、出会った人たちを驚かせつつ、ゆっくり動き出す――
※2月25日、書籍部分がレンタルになりました。
【完結】【勇者】の称号が無かった美少年は王宮を追放されたのでのんびり異世界を謳歌する
雪雪ノ雪
ファンタジー
ある日、突然学校にいた人全員が【勇者】として召喚された。
その召喚に巻き込まれた少年柊茜は、1人だけ【勇者】の称号がなかった。
代わりにあったのは【ラグナロク】という【固有exスキル】。
それを見た柊茜は
「あー....このスキルのせいで【勇者】の称号がなかったのかー。まぁ、ス・ラ・イ・厶・に【勇者】って称号とか合わないからなぁ…」
【勇者】の称号が無かった柊茜は、王宮を追放されてしまう。
追放されてしまった柊茜は、特に慌てる事もなくのんびり異世界を謳歌する..........たぶん…....
主人公は男の娘です 基本主人公が自分を表す時は「私」と表現します
異世界でのんびり暮らしてみることにしました
松石 愛弓
ファンタジー
アラサーの社畜OL 湊 瑠香(みなと るか)は、過労で倒れている時に、露店で買った怪しげな花に導かれ異世界に。忙しく辛かった過去を忘れ、異世界でのんびり楽しく暮らしてみることに。優しい人々や可愛い生物との出会い、不思議な植物、コメディ風に突っ込んだり突っ込まれたり。徐々にコメディ路線になっていく予定です。お話の展開など納得のいかないところがあるかもしれませんが、書くことが未熟者の作者ゆえ見逃していただけると助かります。他サイトにも投稿しています。
異世界転移しましたが、面倒事に巻き込まれそうな予感しかしないので早めに逃げ出す事にします。
sou
ファンタジー
蕪木高等学校3年1組の生徒40名は突如眩い光に包まれた。
目が覚めた彼らは異世界転移し見知らぬ国、リスランダ王国へと転移していたのだ。
「勇者たちよ…この国を救ってくれ…えっ!一人いなくなった?どこに?」
これは、面倒事を予感した主人公がいち早く逃げ出し、平穏な暮らしを目指す物語。
なろう、カクヨムにも同作を投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる