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第二章
縮地
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霊術の効果が切れると、鏡の球体は波打ち、薄らいで、やがて消えた。
鏡の球体の中では、薄雪草が咲き乱れていた。
白い花弁はかすかに発光している。
曇天の空模様の下で、花畑は息を飲むような美しさだ。
それは七日前の、霊術を発動させる前となにひとつ変わらない光景だった。
花畑の中心に、カイは立っていた。
皇帝の側近を務める数名の官吏も一緒だ。
側近たちは術が解かれたことに気づくと、呆気にとられた表情で、周囲を見渡しはじめた。
皇帝は皇子と護衛を引き連れて彼らの傍に近寄る。
側近たちは皇帝の姿を認めると、恭しくその場に膝をついた。
「どうだ」
皇帝の問いに、側近の一人が頭をたれて答える。
「術が発動してから解かれるまで、瞬く間もありませんでした。――――とても、七日が経過したとは……」
側近がはじめて『縮地』を体験したことを考えれば、それは当然の反応だった。
たしかに、術の発動時は快晴だった空模様が、瞬きの間に暗い曇天へと様変わりしている。
けれど変化はそれだけだった。自分自身には空腹どころか喉の渇きもない。
疲れも、眠気も感じない。
自分が瞬きをしている間に、周囲では七日の時が経過したなど、彼には到底信じられなかった。
おまけに、彼らは薄雪草の群生地に立っている。
本当に七日間が経過しているはずなら、彼らは残らず昏睡していただろう。
薄雪草は、人びとの睡眠を誘発する眠り花、睡花という異名を持っていた。
薄雪草の光る花粉は人びとの眠気を誘う効果がある。
数時間光を浴び続けたとしても、眠気を感じる人間はほとんどいないほど、その効果はわずかだが、しかしその光る花粉は体内に長く留まる。
長時間光を浴び、体内に花粉が蓄積されると、抗えない眠気を引き起こす。
睡花によってもたらされる睡眠は持続性がとても強い。
ほとんど昏睡といっても過言ではない、深い眠りに落とされる。
もし彼らが七日間光を浴び続けていたのであれば、昏睡は避けようがなかったはずだ。
「七日は確かに経過している」
瞬きの七日間を受け入れきれずにいる側近たちを説得するように、ノヴァは言った。
「外にいた全員がその証人だ。――――しかし、あなた方がそれを信じられぬほど中は何事もなく、瞬きが過ぎ去ったというのであれば、試行は成功といえるだろう。我われは七日間、予定通り、術式の領域内へさまざまな刺激を与えた。途中、かなりの量の降雨もあったが、少しでも感づいたものはあったか?」
側近たちは顔を見合わせ、首を振る。
「我々からしてみれば、術が展開したと思ったら、解かれていた。それだけです」
「身体に不調は?」
「ありません。わずかに痺れを感じましたが、それだけです。体力も霊力も損なわれていません」
皇帝は頷き、カイに目を向ける。
カイは軽く会釈をすると、皇帝の後ろにいるシェルティとラウラに向けてピースサインをして見せた。
●
災嵐は一定ではない。
年ごとに形を変えてやってくる。
疫病か天災か、予測もできない以上、予防策を打つことは難しい。
しかし事後対応では、結局いつも通り甚大な被害を免れ得ない。
ではどうすれば災嵐を完全に克服することができるのか。
人びとは考え、そして出した答えが、災嵐が訪れる七日間を飛ばしてしまうことだった。
山間に住むある一族秘伝の霊術、『縮地術』。
それをエレヴァン全土に用いることができれば、人びとは災嵐から無傷で逃げ延びることができた。
災嵐がどのような形で訪れるかは誰にもわからない。しかしそれが百年に一度、一週間という期限を持っていることだけは、確かだった。
記録の残っている災嵐はすべて、九月十二日にはじまり、九月十九日に終息した。
疫病も地震も干ばつも、その七日間の内に始まり、終わった。
七日間より短いことは決してなかった。
しかしまた、それより長く続くこともなかった。
人びとは、この七日さえ凌げば、また百年の安寧に身を委ねることができる。
縮地術は未来へ飛ぶことのできる術だ。
あるいは時間を停止する術ともいえる。
術の範囲内は外界と遮断され、時間が止まる。
そして術式の効果が切れると、再び動き出す。
外にいる人間かららしてみれば、中は時間が止まっている。
中にいる人間からしてみれば、未来へ飛んでいる。
縮地術をエレヴァン全土に敷き、七日後の未来に飛ぶ。
それが災嵐から逃れるために人びとが考えた計画だった。
今回はじめて、カイの縮地術は公の場で披露された。
七日間、半径一キロ、数名の官吏を伴っての実験的なものだったが、成果は上々だった。
外からは術の範囲内に一切の手を加えることができず、また中は、完全に時間が停止していた。
その証拠に、薄雪草の花がある。
眠り花は、光る花粉を放つという独自の性質のためか、非常に繊細で、雨風、気圧、温度、霊の乱れなど、開花した状態ではわずかな環境の変化にも耐えることができない。
それを縮地の七日間維持できたということは、時間の止まった空間を安定して維持できていた、という実験の成功を裏付けるものだった。
その場にいたほとんどの人間が、認めた。
これで世界は救われると。
渡来人、カイ・ミワタリは、救世主と呼ぶにたる人物である、と。
〇
縮地が解除されると、一同は休む間もなく散開し、下山をはじめた。
縮地の中にあったため、この七日間外でなにがあったのか知らないカイは、足を急ぐシェルティに尋ねた。
「なんでみんなこんなに急いでるんだよ。っていうかおれたち、縮地が成功したなら朝廷に戻るんじゃなかったのか?」
「僕もよくわからないんだ。――――ノヴァに聞いても、陛下に伺っても、とにかくすぐたて穴に戻れの一点張りでね」
「……おれ、なにか失敗した?」
「ありえない。縮地は完璧だったよ」
シェルティが断言すると、ラウラも続いて頷いた。
「はい。カイさんはしっかり役目を果たされました。ただ――――」
ラウラは言葉を切って、空を仰いだ。
雨季の空はすき間なく雲に覆われている。
雲は低く、厚い。昼間だというのに、山中は暗く、木漏れ日の一つ落ちていない。
「ただ?」
カイはラウラに言葉の続きを促す。
「ただ、術の展開中に、やけに低空飛行するケタリングがいたんです」
「ケタリング?それって――――」
「無駄口を叩いている暇があるなら、少しでも足を動かしてくれ」
三人とは別の方向に向かって下山をしていたはずのノヴァが、馬に乗って追いかけきた。
ノヴァは枯れ葉色の外套を頭からかぶっていた。
ノヴァに続いてやってきた護衛の者たちも、みな同じ外套で身を隠している。
「君たちもこれを」
ノヴァは三人にも外套を手渡した。
カイはそれを身につけながら訊ねる。
「なにが起こってるんだ?なんでこんなにコソコソしなきゃなんないんだ?」
「説明している時間はない。とにかくたて穴へ急いでくれ」
ノヴァの言葉に、シェルティが苛立ちを露わにして言う。
「簡単に言ってくれるな。わかっているだろ?あそこへは馬をいれられない。ここを下山してさらに一山超えなければならない。縮地を終えたばかりのカイに、走って山越えをしろと?」
「兄上……ですがいまは一刻を争う事態なんです」
「事情があるのは承知している。僕が言いたいのは、急かす前にまずカイを労わるべきだ、ということだ」
「お、おれは大丈夫だよ」
カイは二人の間に流れた険悪な雰囲気を振り払うようにして言った。
「おれまじで霊力注いだだけで、疲れることなんもしてないから、超元気だよ。たて穴にだってひとっとびで帰れるしさ。うん、なんも気にしないでいいよ」
「カイ、無理をする必要は――――」
「してねえって!っていうかおれよりお前らの方が疲れてるだろ。顔色最悪じゃん」
「きみはもっと自分の身を労わるべきだ」
「その言葉そっくりお返しするわ」
カイは笑ってシェルティの肩を叩き、それからノヴァに顔を向ける。
「ノヴァもちゃんと寝てないだろ?ひでえ顔してるぞ」
「……君たちが大人しくたて穴に戻ってくれれば、すぐに良くなる」
「ははは、わかったよ。急いで戻るから、安心しろって」
カイはそう言うと、シェルティとラウラの腕を取り、地面を軽く蹴った。
するとカイの足元から突き上げるような風が吹き上げ、三人の身体はあっという間に空高く舞い上がった。
「うわっ」
「きゃっ!」
「なっ!?」
シェルティとラウラとノヴァが、揃って驚嘆の声をあげる。
「言ったろ?ひとっとびで帰れるって!」
得意げに言って、カイはみるみる高度をあげていった。
「な、なにしているんだ!降りてこい!」
「へーきへーき」
カイは耳を貸さず、得意満面の笑みを浮かべた。
「カイ!おい!待てと言っているだろう!」
ノヴァは驚きで暴れる馬をどうにかいなし、たて穴の方角へ飛び去って行く三人に向かって叫んだ。
「この――――ばかがっ!目立ったら外套の意味がないだろうが!」
鏡の球体の中では、薄雪草が咲き乱れていた。
白い花弁はかすかに発光している。
曇天の空模様の下で、花畑は息を飲むような美しさだ。
それは七日前の、霊術を発動させる前となにひとつ変わらない光景だった。
花畑の中心に、カイは立っていた。
皇帝の側近を務める数名の官吏も一緒だ。
側近たちは術が解かれたことに気づくと、呆気にとられた表情で、周囲を見渡しはじめた。
皇帝は皇子と護衛を引き連れて彼らの傍に近寄る。
側近たちは皇帝の姿を認めると、恭しくその場に膝をついた。
「どうだ」
皇帝の問いに、側近の一人が頭をたれて答える。
「術が発動してから解かれるまで、瞬く間もありませんでした。――――とても、七日が経過したとは……」
側近がはじめて『縮地』を体験したことを考えれば、それは当然の反応だった。
たしかに、術の発動時は快晴だった空模様が、瞬きの間に暗い曇天へと様変わりしている。
けれど変化はそれだけだった。自分自身には空腹どころか喉の渇きもない。
疲れも、眠気も感じない。
自分が瞬きをしている間に、周囲では七日の時が経過したなど、彼には到底信じられなかった。
おまけに、彼らは薄雪草の群生地に立っている。
本当に七日間が経過しているはずなら、彼らは残らず昏睡していただろう。
薄雪草は、人びとの睡眠を誘発する眠り花、睡花という異名を持っていた。
薄雪草の光る花粉は人びとの眠気を誘う効果がある。
数時間光を浴び続けたとしても、眠気を感じる人間はほとんどいないほど、その効果はわずかだが、しかしその光る花粉は体内に長く留まる。
長時間光を浴び、体内に花粉が蓄積されると、抗えない眠気を引き起こす。
睡花によってもたらされる睡眠は持続性がとても強い。
ほとんど昏睡といっても過言ではない、深い眠りに落とされる。
もし彼らが七日間光を浴び続けていたのであれば、昏睡は避けようがなかったはずだ。
「七日は確かに経過している」
瞬きの七日間を受け入れきれずにいる側近たちを説得するように、ノヴァは言った。
「外にいた全員がその証人だ。――――しかし、あなた方がそれを信じられぬほど中は何事もなく、瞬きが過ぎ去ったというのであれば、試行は成功といえるだろう。我われは七日間、予定通り、術式の領域内へさまざまな刺激を与えた。途中、かなりの量の降雨もあったが、少しでも感づいたものはあったか?」
側近たちは顔を見合わせ、首を振る。
「我々からしてみれば、術が展開したと思ったら、解かれていた。それだけです」
「身体に不調は?」
「ありません。わずかに痺れを感じましたが、それだけです。体力も霊力も損なわれていません」
皇帝は頷き、カイに目を向ける。
カイは軽く会釈をすると、皇帝の後ろにいるシェルティとラウラに向けてピースサインをして見せた。
●
災嵐は一定ではない。
年ごとに形を変えてやってくる。
疫病か天災か、予測もできない以上、予防策を打つことは難しい。
しかし事後対応では、結局いつも通り甚大な被害を免れ得ない。
ではどうすれば災嵐を完全に克服することができるのか。
人びとは考え、そして出した答えが、災嵐が訪れる七日間を飛ばしてしまうことだった。
山間に住むある一族秘伝の霊術、『縮地術』。
それをエレヴァン全土に用いることができれば、人びとは災嵐から無傷で逃げ延びることができた。
災嵐がどのような形で訪れるかは誰にもわからない。しかしそれが百年に一度、一週間という期限を持っていることだけは、確かだった。
記録の残っている災嵐はすべて、九月十二日にはじまり、九月十九日に終息した。
疫病も地震も干ばつも、その七日間の内に始まり、終わった。
七日間より短いことは決してなかった。
しかしまた、それより長く続くこともなかった。
人びとは、この七日さえ凌げば、また百年の安寧に身を委ねることができる。
縮地術は未来へ飛ぶことのできる術だ。
あるいは時間を停止する術ともいえる。
術の範囲内は外界と遮断され、時間が止まる。
そして術式の効果が切れると、再び動き出す。
外にいる人間かららしてみれば、中は時間が止まっている。
中にいる人間からしてみれば、未来へ飛んでいる。
縮地術をエレヴァン全土に敷き、七日後の未来に飛ぶ。
それが災嵐から逃れるために人びとが考えた計画だった。
今回はじめて、カイの縮地術は公の場で披露された。
七日間、半径一キロ、数名の官吏を伴っての実験的なものだったが、成果は上々だった。
外からは術の範囲内に一切の手を加えることができず、また中は、完全に時間が停止していた。
その証拠に、薄雪草の花がある。
眠り花は、光る花粉を放つという独自の性質のためか、非常に繊細で、雨風、気圧、温度、霊の乱れなど、開花した状態ではわずかな環境の変化にも耐えることができない。
それを縮地の七日間維持できたということは、時間の止まった空間を安定して維持できていた、という実験の成功を裏付けるものだった。
その場にいたほとんどの人間が、認めた。
これで世界は救われると。
渡来人、カイ・ミワタリは、救世主と呼ぶにたる人物である、と。
〇
縮地が解除されると、一同は休む間もなく散開し、下山をはじめた。
縮地の中にあったため、この七日間外でなにがあったのか知らないカイは、足を急ぐシェルティに尋ねた。
「なんでみんなこんなに急いでるんだよ。っていうかおれたち、縮地が成功したなら朝廷に戻るんじゃなかったのか?」
「僕もよくわからないんだ。――――ノヴァに聞いても、陛下に伺っても、とにかくすぐたて穴に戻れの一点張りでね」
「……おれ、なにか失敗した?」
「ありえない。縮地は完璧だったよ」
シェルティが断言すると、ラウラも続いて頷いた。
「はい。カイさんはしっかり役目を果たされました。ただ――――」
ラウラは言葉を切って、空を仰いだ。
雨季の空はすき間なく雲に覆われている。
雲は低く、厚い。昼間だというのに、山中は暗く、木漏れ日の一つ落ちていない。
「ただ?」
カイはラウラに言葉の続きを促す。
「ただ、術の展開中に、やけに低空飛行するケタリングがいたんです」
「ケタリング?それって――――」
「無駄口を叩いている暇があるなら、少しでも足を動かしてくれ」
三人とは別の方向に向かって下山をしていたはずのノヴァが、馬に乗って追いかけきた。
ノヴァは枯れ葉色の外套を頭からかぶっていた。
ノヴァに続いてやってきた護衛の者たちも、みな同じ外套で身を隠している。
「君たちもこれを」
ノヴァは三人にも外套を手渡した。
カイはそれを身につけながら訊ねる。
「なにが起こってるんだ?なんでこんなにコソコソしなきゃなんないんだ?」
「説明している時間はない。とにかくたて穴へ急いでくれ」
ノヴァの言葉に、シェルティが苛立ちを露わにして言う。
「簡単に言ってくれるな。わかっているだろ?あそこへは馬をいれられない。ここを下山してさらに一山超えなければならない。縮地を終えたばかりのカイに、走って山越えをしろと?」
「兄上……ですがいまは一刻を争う事態なんです」
「事情があるのは承知している。僕が言いたいのは、急かす前にまずカイを労わるべきだ、ということだ」
「お、おれは大丈夫だよ」
カイは二人の間に流れた険悪な雰囲気を振り払うようにして言った。
「おれまじで霊力注いだだけで、疲れることなんもしてないから、超元気だよ。たて穴にだってひとっとびで帰れるしさ。うん、なんも気にしないでいいよ」
「カイ、無理をする必要は――――」
「してねえって!っていうかおれよりお前らの方が疲れてるだろ。顔色最悪じゃん」
「きみはもっと自分の身を労わるべきだ」
「その言葉そっくりお返しするわ」
カイは笑ってシェルティの肩を叩き、それからノヴァに顔を向ける。
「ノヴァもちゃんと寝てないだろ?ひでえ顔してるぞ」
「……君たちが大人しくたて穴に戻ってくれれば、すぐに良くなる」
「ははは、わかったよ。急いで戻るから、安心しろって」
カイはそう言うと、シェルティとラウラの腕を取り、地面を軽く蹴った。
するとカイの足元から突き上げるような風が吹き上げ、三人の身体はあっという間に空高く舞い上がった。
「うわっ」
「きゃっ!」
「なっ!?」
シェルティとラウラとノヴァが、揃って驚嘆の声をあげる。
「言ったろ?ひとっとびで帰れるって!」
得意げに言って、カイはみるみる高度をあげていった。
「な、なにしているんだ!降りてこい!」
「へーきへーき」
カイは耳を貸さず、得意満面の笑みを浮かべた。
「カイ!おい!待てと言っているだろう!」
ノヴァは驚きで暴れる馬をどうにかいなし、たて穴の方角へ飛び去って行く三人に向かって叫んだ。
「この――――ばかがっ!目立ったら外套の意味がないだろうが!」
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