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第二章
戌歴九九八年・初冬(六)
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〇
住居に戻り、アフィーへの応急処置を済ませた後で、ラウラは説明した。
なぜアフィーが負傷したのか。注霊の仕組みから、つぶさに解説した。
それを聞いたカイは、自身の頬を強く殴った。
ゴンッ、と拳と頬骨が互いを痛めつけ合う音が響く。
ラウラは咄嗟に叫ぶ。
「カイさん!ノヴァが大丈夫と言ったんです!アフィーさんは無事なんですよ!」
「わかってるよ!おれだってノヴァを信じてる。でも、だからって、おれはおれを許せねえよ!」
そう言ってカイはまた自分を殴ろうとした。しかし今度はシェルティによって妨げられる。
「カイ、いけない」
「離せよ……」
シェルティはカイの手首を握りしめ、拳を無理やり下に降ろす。
「彼女の前で、その身体を痛めつけるような真似はよすんだ」
シェルティは冷静に言った。
カイは我に返る。
ラウラの前で、この身体を傷つけていいはずがない。
「――――くそっ!」
カイはぶつける先のない自身への怒りを、奥歯を強く噛みしめることで必死に抑え込もうとした。
シェルティはカイに代わってラウラに謝る。
「すまないね。――――カイはついさっきまで、被害があったのは相対した女たちだけだと思ってたんだ。それがよく見たら宿舎は倒壊しているし、他の候補生も怪我をしているしで、ひどく混乱してしまったみたいなんだ。まあ幸い、死者は出ていないみたいだったけど」
シェルティは寝台に横になったアフィーを見つめる。
アフィーは痛みに耐えかね気を失っていた。
呼吸は落ち着いているが、発刊は激しく、両手の震えも収まっていない。
「追い打ちだったんだ。よりによって自分が可愛がっていた子に一番重たい怪我を負わせてしまったんだから」
シェルティの代弁を聞いて、ラウラはカイに心から同情する。
もとはアフィーの尊厳を取り戻すために起こした行動だったはずだ。
それが結果的には、アフィーを深く傷つけ、命の危険に見合わせてしまった。
意図せず加害者となったカイは、取り返しのつかない現状を前に、途方にくれることしかできない。
「……軽率だった。驕りがあった。霊操、もう完ぺきなつもりで、でも全然そうじゃなかった」
カイは懺悔するように、あの場でなにが起こったのかを話し出す。
「――――水球を作ったんだ。ラウラが練習用に貸してくれたオーガンジーを使って、水風船みたいなのつくってさ、あいつらにぶつけてやろうと思ったんだ。目には目を、なんて言ってさ、アフィーがドブまみれになったんだから、あいつらだってドブにまみれるべきだと思ったんだ」
やり返そうと思ったんだ、とカイは恥じ入るように言った。
「アフィー、繊維物の霊操得意だから、オーガンジーはアフィーに任せて、おれはその中にドブをいれたんだ。最初の何発かはうまくいったんだ。でも、当たり前だけど抵抗されて、それで咄嗟に、アフィーにおれから霊摂するよう言ったんだ。無我夢中で、あいつらがアフィーを罵るのが許せなくて、とにかく力の限りぶっとばしてやろうって思って――――」
カイ爛れたアフィーの掌に目をやる。
「おれは……取り返しのつかないことを……」
「カイ……」
シェルティはカイの肩をそっと支える。
その表情は、まるで同じ苦痛を分け合っているかのように、悲壮で満ちていた。
ラウラもまた、二人にあてられて、この予期せぬ悲劇に胸を痛めた。
無力な三人は、ノヴァの訪れをひたすらに待った。彼らがアフィーにしてやれることといえば、吹きだす汗を拭い、患部を冷やしてやることだけだった。
(ただ待っていることしかできないんなんて)
(これからどうなるんだろう)
(せっかくここまでやってきたのに、カイさんの立場は……)
(また、私は、なにもできないまま……)
ラウラはそこではっとした。
カイと交わした約束を思い出したのだ。
バチンッ!
ラウラは突然、自身の頬を強くはたいた。
「ラ、ラウラ?」
「急にどうしたんだい?」
動揺するカイとシェルティに向かって、ラウラは決意を口にする。
「私たちにはやらなければならないことがあります。挫けている場合ではありません!」
ラウラはシェルティに頭を下げる。
「殿下、お願いがあります」
シェルティは身構える。
「なんだい?」
「カイさんを抱き上げてください」
「……うん?」
「カイさんを、抱っこしてあげてほしいんです!」
あまりにも突飛な発言に、シェルティは面食らってしまう。
しかしラウラは念を押して断行させる。
「今のカイさんに必要なことなんです!お願いします、殿下。カイさんを、抱き抱えてください!」
「ラ、ラウラ、ちょっと待て、それは――――うわっ!?」
カイは言葉の途中だったが、シェルティはそれを遮って、カイをその胸に抱き抱えた。
「これでいいかな?」
ラウラは笑顔で頷く。
「はい!ありがとうございます!」
「いやなにもよくねえよ!?」
カイは暴れて降りようとする。
「離せ!降ろせ!」
「だめです。殿下、降ろしちゃダメですよ」
「うん、わかった。――――カイ、君すこし軽すぎないか?僕と身長は変わらないのに。前から思っていたけど、少し細すぎるよ」
シェルティは抱き抱えたままカイの身体をまさぐる。
「おいバカやめろ!変な触り方すんな!」
「ううん、細いなあ。いっぱい食べさせてるつもりなんだけどなあ」
「すみません、お兄ちゃんが瘦せっぽちだったせいですね……」
「ねえなんの話!?」
「君の抱き心地が悪いって話さ」
「じゃあ降ろせよ!!」
カイが叫ぶと同時に、ノヴァが中に入ってくる。
「……君たち」
三人はひどく憔悴しているだろうと予想していたノヴァは、思わぬじゃれ合いを前に乾いた笑いをもらす。
「状況を理解しているのか?のんきなものだ……」
負傷者の救護は無事に済み、候補生は本堂で休んでいる。
教官たちは今後の対応を話し合っているところだが、いずれにしろ修了が近かったということもあり、このまま候補生には休暇を与えることになるだろう。
会議が調整や細かい点を詰める段階になったところでノヴァはようやくその場を抜け出すことができ、ラウラたちの元へやってきたのだった。
「容態は?」
「ここにきてすぐ気を失って、それからずっとこのままです」
「そうか……」
「アフィーは、大丈夫なのか?」
「ああ。注霊によって身体を破壊されていたら、とっくに息絶えている。しばらく痛みは続くだろうし、傷痕も残るだろうが、これ以上悪くなるということはない」
カイは一瞬安堵を見せるが、すぐにかぶりを振った。
命に別条がないとはいえ、十三歳の少女の身体に消えない傷を残したことは、彼にとって償いようのない罪だった。
「おれは、これからどうすればいい……?」
ノヴァはカイの罪悪感を認め、それを否定しないことがカイにとって一番であると、あえて糾弾するような調子で言った。
「償いたければ、君が傷つけた人より何倍も多くの人を助けることだ」
住居に戻り、アフィーへの応急処置を済ませた後で、ラウラは説明した。
なぜアフィーが負傷したのか。注霊の仕組みから、つぶさに解説した。
それを聞いたカイは、自身の頬を強く殴った。
ゴンッ、と拳と頬骨が互いを痛めつけ合う音が響く。
ラウラは咄嗟に叫ぶ。
「カイさん!ノヴァが大丈夫と言ったんです!アフィーさんは無事なんですよ!」
「わかってるよ!おれだってノヴァを信じてる。でも、だからって、おれはおれを許せねえよ!」
そう言ってカイはまた自分を殴ろうとした。しかし今度はシェルティによって妨げられる。
「カイ、いけない」
「離せよ……」
シェルティはカイの手首を握りしめ、拳を無理やり下に降ろす。
「彼女の前で、その身体を痛めつけるような真似はよすんだ」
シェルティは冷静に言った。
カイは我に返る。
ラウラの前で、この身体を傷つけていいはずがない。
「――――くそっ!」
カイはぶつける先のない自身への怒りを、奥歯を強く噛みしめることで必死に抑え込もうとした。
シェルティはカイに代わってラウラに謝る。
「すまないね。――――カイはついさっきまで、被害があったのは相対した女たちだけだと思ってたんだ。それがよく見たら宿舎は倒壊しているし、他の候補生も怪我をしているしで、ひどく混乱してしまったみたいなんだ。まあ幸い、死者は出ていないみたいだったけど」
シェルティは寝台に横になったアフィーを見つめる。
アフィーは痛みに耐えかね気を失っていた。
呼吸は落ち着いているが、発刊は激しく、両手の震えも収まっていない。
「追い打ちだったんだ。よりによって自分が可愛がっていた子に一番重たい怪我を負わせてしまったんだから」
シェルティの代弁を聞いて、ラウラはカイに心から同情する。
もとはアフィーの尊厳を取り戻すために起こした行動だったはずだ。
それが結果的には、アフィーを深く傷つけ、命の危険に見合わせてしまった。
意図せず加害者となったカイは、取り返しのつかない現状を前に、途方にくれることしかできない。
「……軽率だった。驕りがあった。霊操、もう完ぺきなつもりで、でも全然そうじゃなかった」
カイは懺悔するように、あの場でなにが起こったのかを話し出す。
「――――水球を作ったんだ。ラウラが練習用に貸してくれたオーガンジーを使って、水風船みたいなのつくってさ、あいつらにぶつけてやろうと思ったんだ。目には目を、なんて言ってさ、アフィーがドブまみれになったんだから、あいつらだってドブにまみれるべきだと思ったんだ」
やり返そうと思ったんだ、とカイは恥じ入るように言った。
「アフィー、繊維物の霊操得意だから、オーガンジーはアフィーに任せて、おれはその中にドブをいれたんだ。最初の何発かはうまくいったんだ。でも、当たり前だけど抵抗されて、それで咄嗟に、アフィーにおれから霊摂するよう言ったんだ。無我夢中で、あいつらがアフィーを罵るのが許せなくて、とにかく力の限りぶっとばしてやろうって思って――――」
カイ爛れたアフィーの掌に目をやる。
「おれは……取り返しのつかないことを……」
「カイ……」
シェルティはカイの肩をそっと支える。
その表情は、まるで同じ苦痛を分け合っているかのように、悲壮で満ちていた。
ラウラもまた、二人にあてられて、この予期せぬ悲劇に胸を痛めた。
無力な三人は、ノヴァの訪れをひたすらに待った。彼らがアフィーにしてやれることといえば、吹きだす汗を拭い、患部を冷やしてやることだけだった。
(ただ待っていることしかできないんなんて)
(これからどうなるんだろう)
(せっかくここまでやってきたのに、カイさんの立場は……)
(また、私は、なにもできないまま……)
ラウラはそこではっとした。
カイと交わした約束を思い出したのだ。
バチンッ!
ラウラは突然、自身の頬を強くはたいた。
「ラ、ラウラ?」
「急にどうしたんだい?」
動揺するカイとシェルティに向かって、ラウラは決意を口にする。
「私たちにはやらなければならないことがあります。挫けている場合ではありません!」
ラウラはシェルティに頭を下げる。
「殿下、お願いがあります」
シェルティは身構える。
「なんだい?」
「カイさんを抱き上げてください」
「……うん?」
「カイさんを、抱っこしてあげてほしいんです!」
あまりにも突飛な発言に、シェルティは面食らってしまう。
しかしラウラは念を押して断行させる。
「今のカイさんに必要なことなんです!お願いします、殿下。カイさんを、抱き抱えてください!」
「ラ、ラウラ、ちょっと待て、それは――――うわっ!?」
カイは言葉の途中だったが、シェルティはそれを遮って、カイをその胸に抱き抱えた。
「これでいいかな?」
ラウラは笑顔で頷く。
「はい!ありがとうございます!」
「いやなにもよくねえよ!?」
カイは暴れて降りようとする。
「離せ!降ろせ!」
「だめです。殿下、降ろしちゃダメですよ」
「うん、わかった。――――カイ、君すこし軽すぎないか?僕と身長は変わらないのに。前から思っていたけど、少し細すぎるよ」
シェルティは抱き抱えたままカイの身体をまさぐる。
「おいバカやめろ!変な触り方すんな!」
「ううん、細いなあ。いっぱい食べさせてるつもりなんだけどなあ」
「すみません、お兄ちゃんが瘦せっぽちだったせいですね……」
「ねえなんの話!?」
「君の抱き心地が悪いって話さ」
「じゃあ降ろせよ!!」
カイが叫ぶと同時に、ノヴァが中に入ってくる。
「……君たち」
三人はひどく憔悴しているだろうと予想していたノヴァは、思わぬじゃれ合いを前に乾いた笑いをもらす。
「状況を理解しているのか?のんきなものだ……」
負傷者の救護は無事に済み、候補生は本堂で休んでいる。
教官たちは今後の対応を話し合っているところだが、いずれにしろ修了が近かったということもあり、このまま候補生には休暇を与えることになるだろう。
会議が調整や細かい点を詰める段階になったところでノヴァはようやくその場を抜け出すことができ、ラウラたちの元へやってきたのだった。
「容態は?」
「ここにきてすぐ気を失って、それからずっとこのままです」
「そうか……」
「アフィーは、大丈夫なのか?」
「ああ。注霊によって身体を破壊されていたら、とっくに息絶えている。しばらく痛みは続くだろうし、傷痕も残るだろうが、これ以上悪くなるということはない」
カイは一瞬安堵を見せるが、すぐにかぶりを振った。
命に別条がないとはいえ、十三歳の少女の身体に消えない傷を残したことは、彼にとって償いようのない罪だった。
「おれは、これからどうすればいい……?」
ノヴァはカイの罪悪感を認め、それを否定しないことがカイにとって一番であると、あえて糾弾するような調子で言った。
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