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第一章
転落
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〇〇〇
またひと月が経った。
カイが目覚めて一年と二か月になる。
この世界はカイのもといた世界と同じ時間と暦を持っており、現在は六月下旬、初夏にあたる。
四季の変化が緩やかなこの地における、湿度が低く、雨の少ない、清々しい夏季のはじまりだった。
抜けるような青空には、影の濃い雲が切れ切れに広がっている。
レオンとカイを背にのせたケタリングは、その雲の上を、悠々と飛行していた。
「いい天気だなあ」
カイは眼下を覗き込み、雲の隙間に見える湖畔の輝きに目を細める。
「なんだ、ずいぶん余裕じゃねえか」
風の音にかき消されないよう、大声で、レオンはカイに言う。
カイは胸をはって、レオンに叫び返す。
「おかげさまで、コツがつかめてきたよ」
「っは、慢心すんなよ」
レオンはたすき掛けにした網袋から、小さな硝子の小瓶を取り出し、霊力を込める。
すると硝子は砂のように粉々に砕ける。しかし分散することなく、羽虫のように再びレオンの掌中に集約すると、眩く発光をはじめる。
「まじ!?ちょっとまって!」
カイは慌てて全身を使ってケタリングにしがみつく。霊力を糊のように広げ、自分の身体とケタリングの羽毛を固着させようとする。
しかし固着が済む前に、光る球体となった硝子片を、レオンは放ってしまう。
放たれた光球は、宙に浮いたまま、ケタリングの眼前でぴたりと動きを止める。
真昼だが、光球の光は直視できないほど強い。
光球を目にしたケタリングは、瞬膜を閉じるや否や、翼を大きくはためかせ、飛行速度をあげた。
レオンは光球を操り、ケタリングを誘導する。
ケタリングは速度を落とさず光球を追う。
レオンはわざとケタリングが荒い飛行をするように光球を動かす。
急旋回、急上昇、急降下。
レオン自身はケタリングの首のつけ根に跨り、両手を自由にしていたが、カイはその後ろで、ありったけの霊力でもって、かろうじてへばりついている状態だった。
「さっきまでの余裕はどうした?」
「急にこれはずるいだろ!――――うう、もう限界……うわっ!」
ケタリングが頭から、ほとんど直角に急降下を始める。
カイはいよいよ堪えきれなくなり、空中に放り出されてしまう。
「くそー!」
地面までは百メートルもない。カイはすぐさま腰に差した仗を抜き、霊力をこめる。
仗は浮力を得て、柄を握るカイごと、宙に浮かぶ。
「生きてるか?」
光球を消し、ケタリングを落ち着かせたレオンが、カイに呼びかける。
「死ぬかと思った!」
杖にしがみ付き、カイが叫ぶと、レオンは屈託なく笑った。
「油断するからだ。安心しろ。本当に死にそうだったら助けてやる」
(つまり本当に死ぬギリギリまでは放っておくってことかよ!)
カイは涙目で怒鳴る。
「鬼!――――あっ!?」
「なんだ、どうした?」
「指輪がない!!」
カイは仗をつかむ自身の左手を見て愕然とする。
左手の小指にあるはずの、鹿の角で作られた指輪がなくなっているのだ。
「落としたのかも……」
レオンは舌を打つ。
「だから変な意地張らねえで、薬指につけろっつったろ」
返す言葉もなく、カイは項垂れた。
シェルティはカイの獲った鹿の角で四人分の指輪を作った。
カイの指は他の三人に比べて小さいので、指輪も極端に小さく作られた。
それは薬指にちょうど合う大きさだった。
右の小指と薬指が義指であるカイは、左手にはめる他ない。
もちろんシェルティはカイをからかうためにわざとそうしたのだが、カイは抵抗し、サイズの合わない小指にあえて付けていたのだ。
レオンは自身の左手の親指にはめられた、カイと同じ指輪に霊を込める。
指輪はただの装飾品ではなく、霊術の編み込まれた霊具であり、霊力をこめるとおおよその位置がわかる、という機能を持っていた。
レオンは眼下の若い植林地に、カイの指輪の気配を感じとった。
「下にある!――――だが……くそ。めんどくせえ場所に落としやがって……」
「よ、よかった。あるんだよな?じゃあおれ下に降りて探す!」
カイはレオンの話を最後まで聞かず、仗の浮力を弱め、滑るように植林地に降下していく。
「カイ!おい!」
レオンはカイのあとを追おうとしたが、思い留まり、すでに遠ざかったカイに向けて怒鳴った。
「そこを動くなよ!」
レオンは再び光球を作り、ケタリングを近くの平原に着地するよう導いた。
災嵐によって首都では多くの建造物、家屋の建て直しを余儀なくされた。
しかし首都近郊の山林もまた災嵐の被害を受けており、首都近郊では木材不足が深刻化していた。
その改善のため、朝廷が大規模に行った植林事業の一角が、カイの降り立った場所だった。
(あれ、レオン、すぐ追ってくると思ったのに……)
勢いのまま降りたカイは、空を見上げ、そこにケタリングの姿が見えないことに不安を覚えた。
ケタリングはその巨体が故、植林地に着地した場合、植えられたばかりの木々を傷つけてしまう。
レオンは朝廷との不用意な衝突を避けるため、ケタリングを直接降ろすわけにはいかなかったのだ。
この林が朝廷の管理下にあることを知らないカイは、当然自分を置いていったレオンの意図を理解することができなかった。
(いつもなら、おれがケタリングから落ちたら、すぐ回収にきてくれるのに……)
(またなんかおれ、試されてるのか?)
四人で宴を開いてから、カイはレオンが霊堂に滞在している間は毎日ケタリングに乗る訓練を行った。
自身の霊力を糊のように放出し、ケタリングの背と自分の下半身を、離れないよう固着すること。
風圧、気圧、気温の変化に耐えるため、まとった霊で自分の身を保護すること。
体内の霊が切れることはないとはいえ、仗の操作とはまた違った繊細な霊操が必要とされるため、カイははじめ離陸前の助走の振動にさえ耐えることができなかった。
帆翔中の旋回で振り落されたことも数知れない。
レオンの指導は宣言通り厳しいもので、ケタリングから落ちたカイを助けあげることは滅多になかった。
落下したカイは自分の手でケタリングまで戻らなければならず、訓練の終わりには打ち身で全身痣だらけ、歩くこともままならないほど消耗するのが常だった。
(まあその厳しさがあったからこそ、一ヶ月でここまで乗れるようになったんだろうけど……)
(指輪落としたおれが全面的に悪いんだけど……)
(でもだからって、ぜんぜん知らない場所に置いてけぼりはひどくない!?)
カイはしばらくその場に留まっていたが、レオンはなかなか姿を見せなかったため、仕方なく指輪を探しに歩き出した。
(どこに落ちたんだろう……見当もつかない……)
(せっかく四人でお揃いなのに)
(あれだけは絶対失くしたくないのに……)
カイは足元に視線を落としながら、見当なしに歩き回った。
若木でできた林の中は、木漏れ日で眩いほどに輝いている。規則正しく並び立った木々は、吹き抜ける初夏の風に、絶え間なく葉ずれを響かせている。
カイはふと、指輪を必死に探す自分を、滑稽に感じた。
(なにやってんだろ、おれ)
(探さなきゃいけないのは、指輪じゃなくて、帰る方法なのにな……)
カイは一本だけ成長の遅れた、まだ苗木と呼べるほど小さな木を目にすると、その横に腰を降ろした。
「……見つからなきゃいいのに」
カイはつい口をついて出た言葉に、自己嫌悪で押しつぶされそうになる。
けれど一度あふれた願望を打ち消すことは容易ではなかった。
(帰りたくない)
(ずっとここにいたい)
ごめん、と、カイはかつてその身体の持ち主であった少女に謝った。
(おれ、最悪だ)
(けど、ずっとここにいたい)
(あいつらと、ずっと一緒にいたいんだ)
ひと欠けの雲が、太陽を隠す。
日の光はほんの一時だけ弱まる。カイは太陽を遮る雲を眺め、立ち上がる。
(見つけないと、指輪)
カイは再び視線を落とし、歩き出す。
風が吹いて、太陽が現れる。
カイは落とした視線の先に、若木のものではない、人の影があることに気づく。
カイは顔をあげる。
目の前に、燃えるような赤髪の青年が立っている。
「ラウラ……」
青年は呆然として、カイの身体の持ち主であった少女の名を呼んだ。
またひと月が経った。
カイが目覚めて一年と二か月になる。
この世界はカイのもといた世界と同じ時間と暦を持っており、現在は六月下旬、初夏にあたる。
四季の変化が緩やかなこの地における、湿度が低く、雨の少ない、清々しい夏季のはじまりだった。
抜けるような青空には、影の濃い雲が切れ切れに広がっている。
レオンとカイを背にのせたケタリングは、その雲の上を、悠々と飛行していた。
「いい天気だなあ」
カイは眼下を覗き込み、雲の隙間に見える湖畔の輝きに目を細める。
「なんだ、ずいぶん余裕じゃねえか」
風の音にかき消されないよう、大声で、レオンはカイに言う。
カイは胸をはって、レオンに叫び返す。
「おかげさまで、コツがつかめてきたよ」
「っは、慢心すんなよ」
レオンはたすき掛けにした網袋から、小さな硝子の小瓶を取り出し、霊力を込める。
すると硝子は砂のように粉々に砕ける。しかし分散することなく、羽虫のように再びレオンの掌中に集約すると、眩く発光をはじめる。
「まじ!?ちょっとまって!」
カイは慌てて全身を使ってケタリングにしがみつく。霊力を糊のように広げ、自分の身体とケタリングの羽毛を固着させようとする。
しかし固着が済む前に、光る球体となった硝子片を、レオンは放ってしまう。
放たれた光球は、宙に浮いたまま、ケタリングの眼前でぴたりと動きを止める。
真昼だが、光球の光は直視できないほど強い。
光球を目にしたケタリングは、瞬膜を閉じるや否や、翼を大きくはためかせ、飛行速度をあげた。
レオンは光球を操り、ケタリングを誘導する。
ケタリングは速度を落とさず光球を追う。
レオンはわざとケタリングが荒い飛行をするように光球を動かす。
急旋回、急上昇、急降下。
レオン自身はケタリングの首のつけ根に跨り、両手を自由にしていたが、カイはその後ろで、ありったけの霊力でもって、かろうじてへばりついている状態だった。
「さっきまでの余裕はどうした?」
「急にこれはずるいだろ!――――うう、もう限界……うわっ!」
ケタリングが頭から、ほとんど直角に急降下を始める。
カイはいよいよ堪えきれなくなり、空中に放り出されてしまう。
「くそー!」
地面までは百メートルもない。カイはすぐさま腰に差した仗を抜き、霊力をこめる。
仗は浮力を得て、柄を握るカイごと、宙に浮かぶ。
「生きてるか?」
光球を消し、ケタリングを落ち着かせたレオンが、カイに呼びかける。
「死ぬかと思った!」
杖にしがみ付き、カイが叫ぶと、レオンは屈託なく笑った。
「油断するからだ。安心しろ。本当に死にそうだったら助けてやる」
(つまり本当に死ぬギリギリまでは放っておくってことかよ!)
カイは涙目で怒鳴る。
「鬼!――――あっ!?」
「なんだ、どうした?」
「指輪がない!!」
カイは仗をつかむ自身の左手を見て愕然とする。
左手の小指にあるはずの、鹿の角で作られた指輪がなくなっているのだ。
「落としたのかも……」
レオンは舌を打つ。
「だから変な意地張らねえで、薬指につけろっつったろ」
返す言葉もなく、カイは項垂れた。
シェルティはカイの獲った鹿の角で四人分の指輪を作った。
カイの指は他の三人に比べて小さいので、指輪も極端に小さく作られた。
それは薬指にちょうど合う大きさだった。
右の小指と薬指が義指であるカイは、左手にはめる他ない。
もちろんシェルティはカイをからかうためにわざとそうしたのだが、カイは抵抗し、サイズの合わない小指にあえて付けていたのだ。
レオンは自身の左手の親指にはめられた、カイと同じ指輪に霊を込める。
指輪はただの装飾品ではなく、霊術の編み込まれた霊具であり、霊力をこめるとおおよその位置がわかる、という機能を持っていた。
レオンは眼下の若い植林地に、カイの指輪の気配を感じとった。
「下にある!――――だが……くそ。めんどくせえ場所に落としやがって……」
「よ、よかった。あるんだよな?じゃあおれ下に降りて探す!」
カイはレオンの話を最後まで聞かず、仗の浮力を弱め、滑るように植林地に降下していく。
「カイ!おい!」
レオンはカイのあとを追おうとしたが、思い留まり、すでに遠ざかったカイに向けて怒鳴った。
「そこを動くなよ!」
レオンは再び光球を作り、ケタリングを近くの平原に着地するよう導いた。
災嵐によって首都では多くの建造物、家屋の建て直しを余儀なくされた。
しかし首都近郊の山林もまた災嵐の被害を受けており、首都近郊では木材不足が深刻化していた。
その改善のため、朝廷が大規模に行った植林事業の一角が、カイの降り立った場所だった。
(あれ、レオン、すぐ追ってくると思ったのに……)
勢いのまま降りたカイは、空を見上げ、そこにケタリングの姿が見えないことに不安を覚えた。
ケタリングはその巨体が故、植林地に着地した場合、植えられたばかりの木々を傷つけてしまう。
レオンは朝廷との不用意な衝突を避けるため、ケタリングを直接降ろすわけにはいかなかったのだ。
この林が朝廷の管理下にあることを知らないカイは、当然自分を置いていったレオンの意図を理解することができなかった。
(いつもなら、おれがケタリングから落ちたら、すぐ回収にきてくれるのに……)
(またなんかおれ、試されてるのか?)
四人で宴を開いてから、カイはレオンが霊堂に滞在している間は毎日ケタリングに乗る訓練を行った。
自身の霊力を糊のように放出し、ケタリングの背と自分の下半身を、離れないよう固着すること。
風圧、気圧、気温の変化に耐えるため、まとった霊で自分の身を保護すること。
体内の霊が切れることはないとはいえ、仗の操作とはまた違った繊細な霊操が必要とされるため、カイははじめ離陸前の助走の振動にさえ耐えることができなかった。
帆翔中の旋回で振り落されたことも数知れない。
レオンの指導は宣言通り厳しいもので、ケタリングから落ちたカイを助けあげることは滅多になかった。
落下したカイは自分の手でケタリングまで戻らなければならず、訓練の終わりには打ち身で全身痣だらけ、歩くこともままならないほど消耗するのが常だった。
(まあその厳しさがあったからこそ、一ヶ月でここまで乗れるようになったんだろうけど……)
(指輪落としたおれが全面的に悪いんだけど……)
(でもだからって、ぜんぜん知らない場所に置いてけぼりはひどくない!?)
カイはしばらくその場に留まっていたが、レオンはなかなか姿を見せなかったため、仕方なく指輪を探しに歩き出した。
(どこに落ちたんだろう……見当もつかない……)
(せっかく四人でお揃いなのに)
(あれだけは絶対失くしたくないのに……)
カイは足元に視線を落としながら、見当なしに歩き回った。
若木でできた林の中は、木漏れ日で眩いほどに輝いている。規則正しく並び立った木々は、吹き抜ける初夏の風に、絶え間なく葉ずれを響かせている。
カイはふと、指輪を必死に探す自分を、滑稽に感じた。
(なにやってんだろ、おれ)
(探さなきゃいけないのは、指輪じゃなくて、帰る方法なのにな……)
カイは一本だけ成長の遅れた、まだ苗木と呼べるほど小さな木を目にすると、その横に腰を降ろした。
「……見つからなきゃいいのに」
カイはつい口をついて出た言葉に、自己嫌悪で押しつぶされそうになる。
けれど一度あふれた願望を打ち消すことは容易ではなかった。
(帰りたくない)
(ずっとここにいたい)
ごめん、と、カイはかつてその身体の持ち主であった少女に謝った。
(おれ、最悪だ)
(けど、ずっとここにいたい)
(あいつらと、ずっと一緒にいたいんだ)
ひと欠けの雲が、太陽を隠す。
日の光はほんの一時だけ弱まる。カイは太陽を遮る雲を眺め、立ち上がる。
(見つけないと、指輪)
カイは再び視線を落とし、歩き出す。
風が吹いて、太陽が現れる。
カイは落とした視線の先に、若木のものではない、人の影があることに気づく。
カイは顔をあげる。
目の前に、燃えるような赤髪の青年が立っている。
「ラウラ……」
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