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第一章
鹿狩り
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〇〇〇
真珠色の角を持った鹿の群れが、草原を駆けていく。
それを取り囲むように、色とりどりのオーガンジーが並走し、群れをカイが待ち構える木立へと導いていく。
(きた!)
カイがそう思うと同時に、アフィーが鋭く口笛を吹く。
鹿の群れは勢いを止めることなく木立の合間を駆け抜ける。
カイは仗を構え、しかしすぐには手を出さず、横を通り抜ける鹿を、一匹、また一匹と見逃していく。
(焦らない。見極める)
カイはアフィーの言葉を思い出し、自分を落ち着かせる。
そして群れの最後尾を駆ける、一際大きい角を持つ鹿に向けて、霊力をこめた杖を投擲した。
キイッ!
アフィーの口笛よりさらに鋭く甲高い音が、鹿の口から漏れる。
仗はカイの狙い通り鹿の胸元を貫いた。
ところが鹿は倒れるどころか足を止めずに走り去ろうとする。
(くそ!)
鹿を貫通し、地面に突き刺さった仗を、カイは霊力を用いて浮遊させ、手元に引き戻す。
それから遠ざかっていく鹿へ再度狙いを定め、投擲する。
仗は吸い込まれるように鹿へ突き刺さる。
「……っ!」
右腿から腹部にかけてえぐられた鹿は、その場に倒れ伏した。
カイは息を荒げながら獲物に飛びつく。
歓喜と興奮で震える手を抑え、木の幹に刺さった仗に視線を置く。
カイは想像する。
仗に見えない紐がついている。その紐を手繰り、仗を自分の手元に引き寄せよう、と。
すると仗は想像した通り、まっすぐカイの元に戻ってくる。
カイは霊力を巡らせた仗で鹿の動脈を切り裂く。
鋭利な部分などまったくない杖のひと薙ぎで、鹿の皮膚はぱっくりと割れる。
どろりと、草葉の上に血が広がる。
カイは肩で息をする。額からは汗が噴き出している。
鹿はしばらく痙攣していたが、血抜きをはじめて間もなく、動かなくなった。
「……とった」
カイはそこでようやく息を落ち着け、声を出した。
「とった……獲ったよ、アフィー!!」
木立の中、カイを探していたアフィーは、その声を聞いてオーガンジーを飛び降りた。
「カイ!」
走り寄ってくるアフィーに、カイは目を輝かせて、手を振った。
「見て!やった!おれやったよ!はじめてひとりで獲った!」
「うん……!獲った。カイ、すごい!」
称賛されたカイはますます目を輝かせ、アフィーに向けて両手を広げた。
「アフィー!」
「カイ!」
アフィーと手を合わせようと思って広げたカイの両手は空を切る。
「えっ?ちょ、うわっ!?」
アフィーはカイの腰をつかみ、抱きあげると、ぐるぐるとその場を回転した。
「おめでとう、カイ!」
「う、うん!アフィーのおかげだ、ありがとう!――――じゃなくて!ちがう!抱っこじゃない!ハイタッチ!降ろしてくれ!」
アフィーは回転をやめると、素直にカイを下に降ろした。
「どう?見てよ」
アフィーは頷き、カイの仕留めた鹿に触れ、状態を確認する。
「うん。心臓を抜いてる。血抜きの処置もいい」
カイは破顔する。誇らしさで胸がいっぱいになる。
しかし実際のところ仕留めた鹿の状態は非常に悪かった。
仗が貫いた右足は骨が砕け、肉が飛び、ほとんど取れかかっている。内臓を破ってしまったため、悪臭も漂っている。
それでもアフィーはあえてそれを指摘することはなく、黙って潰れた右足を切り落とした。
カイはそこでようやく狩りの興奮から覚め、浮かれていた自分を戒める様に言った。
「――――獲れたけど、ギリギリだったし、身もけっこうダメにした。二投目がよくなかったな。慌てちゃったんだ」
「すぐに反省が出てくるなら、いっそう、上出来。次はもっと、うまくなる」
アフィーはいつも通りの無表情だが、その瞳はカイと同じくらい輝いている。
「……そうかな?」
カイはまた浮足立ち、破顔する。
「いやあ、へへへ、アフィー先生のおかげだよ!」
「先生……」
カイがふざけて言った言葉に、アフィーはますます目を輝かせる。
「アフィーが教えてくれたおかげだからな。おれの先生……いや師匠だよ!」
「……アフィーでいい」
「ははは、だよな!アフィー、ありがとう!」
カイはまた両手を上にあげた。アフィーはそれに応じて、今度はぴたりと両手を重ねた。
しかし叩きはせず、指を絡ませて握った。
「だから違うって!ハイタッチだって!……うーん、まあ、いいか!」
すっかりアフィーからの接触になれたカイは、そのままアフィーの手を握り返し、先ほどのお返しとばかりに、その場でぐるぐるとまわり始めた。
子どものように無邪気に、二人は狩りの成功を喜んだ。
●
カイが目を覚ましてから一年が経った。
三人の献身によって、カイはすっかり回復していた。もとあった15歳の壮健な身体と、基礎的な霊能力を取り戻していた。
この世界の人間は日常的に霊操を行う。しかしほとんどの人間は軽いもの物を運ぶ、身体の調子を整えるなど、生活のささいな補助程度の霊操しか行えない。
才能によるところも大きいが、高度な霊操の習得にはなにより長い時間と金が必要となるからだ。
そのため進んで我が子を霊学の道へと送り出す平民はさほど多くない。
霊操は、この世界で立身出世に不可欠な技能とされているが、農民や商人にはなくて困るというものでもなかった。
幼少の時分から厳しい修練を積ませるよりは、家業の手伝いをさせた方がよほど将来のためになる、というのが平民の考え方であった。
対して有力大家の者たち、上流階級とされる者たちは、競うようにして我が子に霊技を学ばせた。
ある程度の霊操ができるようになってはじめて、その応用である人知を超えた力、霊術の使用が可能になる。
霊術を用いることのできる者を、一般に霊技師と呼び、霊技の専門家かつ師範として朝廷で確たる地位が約束されるのだ。
霊能力が人並みであれど、優れた頭脳を持てば官吏として、強靭な肉体と精神力を持てば警吏として、それぞれ身を立てることはできる。
しかしこの世界において皇帝の次に強い権力を握るのは霊技師である。
この社会の根幹には霊術があり、その霊術を管理、運用する権限を持つ彼らは、当然強い発言力を持っているのだ。
そのため各大家の者たちは、自身の家を存続させるために、あるいはより強い力を得るために、こぞって我が子を霊技師に育てようとする。
それでも実際に霊技師になれる者はわずかだ。どれだけ時間をかけても、良い師をつけようとも、肝心の本人に素質が無ければ意味はない。
恵まれた環境と才能、加えて日々の努力が、その者の霊能力を決定づけるのだ。
異界人という特殊な立場にあるカイの能力は、突出してはいないが、並み以上ではあった。
霊操は肉体の鍛錬と同様、日々の積み重ねによって磨かれ、少しでも怠ればすぐに衰える。
カイがこの一年という短い期間でそれを為し得たのは、まずアフィーの厳しくも的確な指導の賜物だった。
アフィーは炊事や畑仕事、狩りにおいて、カイに必ず霊操を使わせた。
タオルを絞る、湯を沸かす、作物を運搬する、そういった、手や道具を使ったほうが早いことを、あえて霊操によって行わせたのだ。
はじめはひとつの作業に半日を費やすこともざらであったが、地道な反復が功を奏し、カイはみるみるうちに霊操というものの感覚を身につけていった。
もちろんそれ以外の要因もある。
本来であれば霊操を行う前にまず、自らの肉体に周囲の霊を取り込む霊摂をしなければならない。
霊摂こそ最も才能に左右されるもので、いかに霊の充満した場にあっても、それをどれだけ体内に取り込めるかは、人により千差万別だった。
取り込める霊の量が少なければ、扱える量はさらに少なく、大した霊操には繋がらない。
その点、異界人であるカイは、霊摂の必要が無かった。
カイはその魂を通してもとの世界の霊を常時体内に流入させている。
カイの中は常に燃料で満たされているような状態なのだ。
あとはただ、その扱い方を覚えればいいだけだったのだ。
燃料切れのないカイにとって、霊操の修練は地味で退屈だが疲弊するものではなかった。
アフィーもそれを知っていたからこそ、カイに霊操し続けることを推奨した。
やがて修練は実を結び、カイは霊操を用いて狩りを行うことができるまでに至ったのだった。
真珠色の角を持った鹿の群れが、草原を駆けていく。
それを取り囲むように、色とりどりのオーガンジーが並走し、群れをカイが待ち構える木立へと導いていく。
(きた!)
カイがそう思うと同時に、アフィーが鋭く口笛を吹く。
鹿の群れは勢いを止めることなく木立の合間を駆け抜ける。
カイは仗を構え、しかしすぐには手を出さず、横を通り抜ける鹿を、一匹、また一匹と見逃していく。
(焦らない。見極める)
カイはアフィーの言葉を思い出し、自分を落ち着かせる。
そして群れの最後尾を駆ける、一際大きい角を持つ鹿に向けて、霊力をこめた杖を投擲した。
キイッ!
アフィーの口笛よりさらに鋭く甲高い音が、鹿の口から漏れる。
仗はカイの狙い通り鹿の胸元を貫いた。
ところが鹿は倒れるどころか足を止めずに走り去ろうとする。
(くそ!)
鹿を貫通し、地面に突き刺さった仗を、カイは霊力を用いて浮遊させ、手元に引き戻す。
それから遠ざかっていく鹿へ再度狙いを定め、投擲する。
仗は吸い込まれるように鹿へ突き刺さる。
「……っ!」
右腿から腹部にかけてえぐられた鹿は、その場に倒れ伏した。
カイは息を荒げながら獲物に飛びつく。
歓喜と興奮で震える手を抑え、木の幹に刺さった仗に視線を置く。
カイは想像する。
仗に見えない紐がついている。その紐を手繰り、仗を自分の手元に引き寄せよう、と。
すると仗は想像した通り、まっすぐカイの元に戻ってくる。
カイは霊力を巡らせた仗で鹿の動脈を切り裂く。
鋭利な部分などまったくない杖のひと薙ぎで、鹿の皮膚はぱっくりと割れる。
どろりと、草葉の上に血が広がる。
カイは肩で息をする。額からは汗が噴き出している。
鹿はしばらく痙攣していたが、血抜きをはじめて間もなく、動かなくなった。
「……とった」
カイはそこでようやく息を落ち着け、声を出した。
「とった……獲ったよ、アフィー!!」
木立の中、カイを探していたアフィーは、その声を聞いてオーガンジーを飛び降りた。
「カイ!」
走り寄ってくるアフィーに、カイは目を輝かせて、手を振った。
「見て!やった!おれやったよ!はじめてひとりで獲った!」
「うん……!獲った。カイ、すごい!」
称賛されたカイはますます目を輝かせ、アフィーに向けて両手を広げた。
「アフィー!」
「カイ!」
アフィーと手を合わせようと思って広げたカイの両手は空を切る。
「えっ?ちょ、うわっ!?」
アフィーはカイの腰をつかみ、抱きあげると、ぐるぐるとその場を回転した。
「おめでとう、カイ!」
「う、うん!アフィーのおかげだ、ありがとう!――――じゃなくて!ちがう!抱っこじゃない!ハイタッチ!降ろしてくれ!」
アフィーは回転をやめると、素直にカイを下に降ろした。
「どう?見てよ」
アフィーは頷き、カイの仕留めた鹿に触れ、状態を確認する。
「うん。心臓を抜いてる。血抜きの処置もいい」
カイは破顔する。誇らしさで胸がいっぱいになる。
しかし実際のところ仕留めた鹿の状態は非常に悪かった。
仗が貫いた右足は骨が砕け、肉が飛び、ほとんど取れかかっている。内臓を破ってしまったため、悪臭も漂っている。
それでもアフィーはあえてそれを指摘することはなく、黙って潰れた右足を切り落とした。
カイはそこでようやく狩りの興奮から覚め、浮かれていた自分を戒める様に言った。
「――――獲れたけど、ギリギリだったし、身もけっこうダメにした。二投目がよくなかったな。慌てちゃったんだ」
「すぐに反省が出てくるなら、いっそう、上出来。次はもっと、うまくなる」
アフィーはいつも通りの無表情だが、その瞳はカイと同じくらい輝いている。
「……そうかな?」
カイはまた浮足立ち、破顔する。
「いやあ、へへへ、アフィー先生のおかげだよ!」
「先生……」
カイがふざけて言った言葉に、アフィーはますます目を輝かせる。
「アフィーが教えてくれたおかげだからな。おれの先生……いや師匠だよ!」
「……アフィーでいい」
「ははは、だよな!アフィー、ありがとう!」
カイはまた両手を上にあげた。アフィーはそれに応じて、今度はぴたりと両手を重ねた。
しかし叩きはせず、指を絡ませて握った。
「だから違うって!ハイタッチだって!……うーん、まあ、いいか!」
すっかりアフィーからの接触になれたカイは、そのままアフィーの手を握り返し、先ほどのお返しとばかりに、その場でぐるぐるとまわり始めた。
子どものように無邪気に、二人は狩りの成功を喜んだ。
●
カイが目を覚ましてから一年が経った。
三人の献身によって、カイはすっかり回復していた。もとあった15歳の壮健な身体と、基礎的な霊能力を取り戻していた。
この世界の人間は日常的に霊操を行う。しかしほとんどの人間は軽いもの物を運ぶ、身体の調子を整えるなど、生活のささいな補助程度の霊操しか行えない。
才能によるところも大きいが、高度な霊操の習得にはなにより長い時間と金が必要となるからだ。
そのため進んで我が子を霊学の道へと送り出す平民はさほど多くない。
霊操は、この世界で立身出世に不可欠な技能とされているが、農民や商人にはなくて困るというものでもなかった。
幼少の時分から厳しい修練を積ませるよりは、家業の手伝いをさせた方がよほど将来のためになる、というのが平民の考え方であった。
対して有力大家の者たち、上流階級とされる者たちは、競うようにして我が子に霊技を学ばせた。
ある程度の霊操ができるようになってはじめて、その応用である人知を超えた力、霊術の使用が可能になる。
霊術を用いることのできる者を、一般に霊技師と呼び、霊技の専門家かつ師範として朝廷で確たる地位が約束されるのだ。
霊能力が人並みであれど、優れた頭脳を持てば官吏として、強靭な肉体と精神力を持てば警吏として、それぞれ身を立てることはできる。
しかしこの世界において皇帝の次に強い権力を握るのは霊技師である。
この社会の根幹には霊術があり、その霊術を管理、運用する権限を持つ彼らは、当然強い発言力を持っているのだ。
そのため各大家の者たちは、自身の家を存続させるために、あるいはより強い力を得るために、こぞって我が子を霊技師に育てようとする。
それでも実際に霊技師になれる者はわずかだ。どれだけ時間をかけても、良い師をつけようとも、肝心の本人に素質が無ければ意味はない。
恵まれた環境と才能、加えて日々の努力が、その者の霊能力を決定づけるのだ。
異界人という特殊な立場にあるカイの能力は、突出してはいないが、並み以上ではあった。
霊操は肉体の鍛錬と同様、日々の積み重ねによって磨かれ、少しでも怠ればすぐに衰える。
カイがこの一年という短い期間でそれを為し得たのは、まずアフィーの厳しくも的確な指導の賜物だった。
アフィーは炊事や畑仕事、狩りにおいて、カイに必ず霊操を使わせた。
タオルを絞る、湯を沸かす、作物を運搬する、そういった、手や道具を使ったほうが早いことを、あえて霊操によって行わせたのだ。
はじめはひとつの作業に半日を費やすこともざらであったが、地道な反復が功を奏し、カイはみるみるうちに霊操というものの感覚を身につけていった。
もちろんそれ以外の要因もある。
本来であれば霊操を行う前にまず、自らの肉体に周囲の霊を取り込む霊摂をしなければならない。
霊摂こそ最も才能に左右されるもので、いかに霊の充満した場にあっても、それをどれだけ体内に取り込めるかは、人により千差万別だった。
取り込める霊の量が少なければ、扱える量はさらに少なく、大した霊操には繋がらない。
その点、異界人であるカイは、霊摂の必要が無かった。
カイはその魂を通してもとの世界の霊を常時体内に流入させている。
カイの中は常に燃料で満たされているような状態なのだ。
あとはただ、その扱い方を覚えればいいだけだったのだ。
燃料切れのないカイにとって、霊操の修練は地味で退屈だが疲弊するものではなかった。
アフィーもそれを知っていたからこそ、カイに霊操し続けることを推奨した。
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