2年ぶりに家を出たら異世界に飛ばされた件

後藤蓮

文字の大きさ
上 下
10 / 57
1章

9話 召喚獣育成ポイント

しおりを挟む


 スキルポイントを割り振り、この部屋に来た時よりも更に強くなった俺は続いてソウルポイントの割り振る方を検討していた。

 
 とりあえず1ポイントは、俺の蘇生用に残しておくのは絶対として、残りの22ポイントをどう使うかだよな........。

 まあ、ていっても、22ポイントごときじゃ現状レアスキルもユニークスキルも取れないんだよなー............。


 とりあえずここに来る前に決めていたアイテムボックスを取得するのに5ポイント割り振るとして、残りは17か..........うーん。全部ステータスアップに割り振るか?いや、残しておいてレアスキルかユニークスキルが取れるくらいまでためるか?いやでもそんな溜めてる余裕なんてないよな、今は強さを優先するべきだ.....うーん。


 そんなふうに色々と考えながらソウルポイントで取得できるスキル一覧を流し見しているとあるスキルが目に付いた。

「名付け....................」

 俺はそのスキルの名前を見つけた時、先程まで一緒に戦ってくれた二体の召喚獣のことを思い出した。

「.........いつまでも、レッサーウルフとかレッサースネークとか呼ぶのも面倒だし、何より俺のために頑張ってくれるあいつらに名前をつけてあげたいしな................よし!!」

 俺はそんなことを呟きながら、ポイントを5割り振り、スキル『名付け』を取得した。

 このスキルは、モンスターテイムで使役した魔物や召喚魔法で召喚した魔物に名前を付けられるスキルで、名付けをされた魔物は、名付けされる前よりも格段に強さが増すというレアスキル並の効果をもつ代物だった。


 これは、掘り出し物だな...........。なにより、あいつらに名前を受けられるってところが嬉しいし、それであいつらを強く出来るなんて願ったり叶ったりじゃないか.......ははっ。あいつらの名前、なににしようかなー........。


 俺は暫く一人、にやけ顔で召喚獣たちの名前を考えて時間を浪費していた。

 
 数十分程、名前を考えても漸くいい感じの名前を思いつき、満足したところで残りの12ポイントの割り振り肩を考える。


 ..............って言っても、今はもう一択だよな.......。


 俺は、迷わずに残りの12ポイントをステータスアップの項目に割り振り、現状出来うる自己強化を終わらせた。そして、ソウルポイント12ポイント分の強化がどれ程かを確認する。

「鑑定.........。」


如月零 レベル 4

HP    139/139 60UP
MP       79/79 36UP 
物攻       104 24UP
物防      68 24UP 
魔攻      77 24UP 
敏捷      88 24UP 
魔耐      33  12UP


スキル
『闘術:レベル3』『火魔法:レベル1』『召喚魔法:レベル1』『治癒魔法:レベル3』『鑑定:レベル2』『周辺地形図把握:レベル1』『生活魔法:レベル1』『予測:レベル1』『回避:レベル1』『怪力:レベル1』『索敵:レベル1』『気配察知:レベル1』『アイテムボックス』『名付け』


 す...........すげえ強くなったーー.............。


 俺はソウルポイントを消費して強くなった自分のステータスを見て思わず呆けてしまった。塵も積もれば山となるとか言うけど正にその通りだ.......。うん、今後も積極的にソウルポイントで自己強化は行っていこう。


 そう思って、俺は前回来た時に決めたことを改めて決意した。












 さて、問題はこいつだな.................。

 俺は新しく増えているモニターと箱を見つめてどうしたものかと唸る。

 とりあえず、イリスに聞くか。

「これ、なんだ?」
 
 俺はとりあえず、ストレートに目の前のモニターを指さして質問する。

『そちらにあるのはステータスモニターです。』

ん?ステータスモニターてことは、俺のステータスが見れるのか?鑑定で見れるから別に必要なくね?と思いながらも一応確認してみる。


如月零 レベル 4

HP    139/139
MP       79/79
物攻       104
物防      68
魔攻      77
敏捷      88
魔耐      33 


スキル
『闘術:レベル3』『火魔法:レベル1』『召喚魔法:レベル1』『治癒魔法:レベル3』『鑑定:レベル2』『周辺地形図把握:レベル1』『生活魔法:レベル1』『予測:レベル1』『回避:レベル1』『怪力:レベル1』『索敵:レベル1』『気配察知:レベル1』『アイテムボックス』『名付け』



レッサーウルフ レベル2/10

HP    25/25
MP     11/11
物攻     13
物防       7 
魔攻       7 
敏捷     17 
魔耐       3

スキル
『疾走:レベル1』『噛み付き:レベル1』

育成ポイント 5ポイント




レッサースネーク レベル2/10

HP    23/23
MP    13/13
物攻     15
物防       8
魔攻     10
敏捷       8
魔耐       2

スキル
『毒牙:レベル1』『硬化:レベル1』

育成ポイント 5ポイント



 俺のステータスだけしか見られないだろうと思って見てみたら、どうやら召喚獣たちのステータスも見られた。

 俺のステータスはさっき確認したばかりだから別に確認しなくていいだろう。
 俺は二体の召喚獣たちのステータスを確認してみるのとにする。


 どっちもレベル上がってるけど.......ステータスがあんまり上がってないな。ていうか、HPとMPしか上がってないな。いやー、うん。今の俺と比べると大分弱いな........。いや、でもまだまだこれからさ。これから強くなってくれるはずだから今は暖かく見守ろう。

 って、ん?よくよく見てみると何やらまた新しい項目が増えている。

 育成ポイント?

 普通に考えれば、ステータスに振り分けて育成できるってことだよな?一応聞いてみよう。

「育成ポイントってなんだ?」

『育成ポイントは、召喚獣がレベルアップ時した時、又は魔石還元ボックスで魔石を還元した時に選べる育成ポイントの取得を選んだ時に得られる召喚獣を強化するためのポイントです。』

 おおお!?!?いつになく詳しく教えてくれるイリスに驚きながらも、教えてくれた内容の中に知らない物があって困惑してしまう。

 いや、いい。とりあえず今は育成ポイントだ。


 要するに、振り分けて召喚獣を強化すればいいんだよな?


 だったらとっととやってしまおう。

 先程の二体の戦いを見ていて感じたのは、やはり攻撃力不足だ。速度は敏捷が高いから最初のうちは耐えられていたけど、多数に囲まれて速さを活かせなくなると為す術がない状態になっていた。だからここは、両方共に物攻に5ポイント全て割り振る。まあ、それでもまだまだ弱いけど、これからだ。うん。


 さて、残すところはあとひとつだ。

 っていっても、さっきイリスがポロッともらした聞いたことのない単語が答えな気もするが.....。

「あの箱は、なんだ?」


『それは、魔石還元ボックスです。』



 ああ、うん。やっぱそれなのね.............。


 さて、詳しく聞きますか...........。
しおりを挟む
感想 41

あなたにおすすめの小説

神様との賭けに勝ったので異世界で無双したいと思います。

猫丸
ファンタジー
ある日の放課後。 突然足元に魔法陣が現れる。 そして、気付けば神様が異世界に送るからスキルを1つ選べと言ってくる。 もっとスキルが欲しいと欲をかいた悠斗は神様に賭けをしないかと提案した。 神様とゲームをすることになった悠斗はその結果――― ※チートな主人公が異世界無双する話です。小説家になろう、ノベルバの方にも投稿しています。

男女比の狂った世界で愛を振りまく

キョウキョウ
恋愛
男女比が1:10という、男性の数が少ない世界に転生した主人公の七沢直人(ななさわなおと)。 その世界の男性は無気力な人が多くて、異性その恋愛にも消極的。逆に、女性たちは恋愛に飢え続けていた。どうにかして男性と仲良くなりたい。イチャイチャしたい。 直人は他の男性たちと違って、欲求を強く感じていた。女性とイチャイチャしたいし、楽しく過ごしたい。 生まれた瞬間から愛され続けてきた七沢直人は、その愛を周りの女性に返そうと思った。 デートしたり、手料理を振る舞ったり、一緒に趣味を楽しんだりする。その他にも、色々と。 本作品は、男女比の異なる世界の女性たちと積極的に触れ合っていく様子を描く物語です。 ※カクヨムにも掲載中の作品です。

神様との賭けに勝ったので、スキルを沢山貰えた件。

猫丸
ファンタジー
ある日の放課後。突然足元に魔法陣が現れると、気付けば目の前には神を名乗る存在が居た。 そこで神は異世界に送るからスキルを1つ選べと言ってくる。 あれ?これもしかして頑張ったらもっと貰えるパターンでは? そこで彼は思った――もっと欲しい! 欲をかいた少年は神様に賭けをしないかと提案した。 神様とゲームをすることになった悠斗はその結果―― ※過去に投稿していたものを大きく加筆修正したものになります。

最強無敗の少年は影を従え全てを制す

ユースケ
ファンタジー
不慮の事故により死んでしまった大学生のカズトは、異世界に転生した。 産まれ落ちた家は田舎に位置する辺境伯。 カズトもといリュートはその家系の長男として、日々貴族としての教養と常識を身に付けていく。 しかし彼の力は生まれながらにして最強。 そんな彼が巻き起こす騒動は、常識を越えたものばかりで……。

クラス転移で無能判定されて追放されたけど、努力してSSランクのチートスキルに進化しました~【生命付与】スキルで異世界を自由に楽しみます~

いちまる
ファンタジー
ある日、クラスごと異世界に召喚されてしまった少年、天羽イオリ。 他のクラスメートが強力なスキルを発現させてゆく中、イオリだけが最低ランクのEランクスキル【生命付与】の持ち主だと鑑定される。 「無能は不要だ」と判断した他の生徒や、召喚した張本人である神官によって、イオリは追放され、川に突き落とされた。 しかしそこで、川底に沈んでいた謎の男の力でスキルを強化するチャンスを得た――。 1千年の努力とともに、イオリのスキルはSSランクへと進化! 自分を拾ってくれた田舎町のアイテムショップで、チートスキルをフル稼働! 「転移者が世界を良くする?」 「知らねえよ、俺は異世界を自由気ままに楽しむんだ!」 追放された少年の第2の人生が、始まる――! ※本作品は他サイト様でも掲載中です。

転生貴族のハーレムチート生活 【400万ポイント突破】

ゼクト
ファンタジー
ファンタジー大賞に応募中です。 ぜひ投票お願いします ある日、神崎優斗は川でおぼれているおばあちゃんを助けようとして川の中にある岩にあたりおばあちゃんは助けられたが死んでしまったそれをたまたま地球を見ていた創造神が転生をさせてくれることになりいろいろな神の加護をもらい今貴族の子として転生するのであった 【不定期になると思います まだはじめたばかりなのでアドバイスなどどんどんコメントしてください。ノベルバ、小説家になろう、カクヨムにも同じ作品を投稿しているので、気が向いたら、そちらもお願いします。 累計400万ポイント突破しました。 応援ありがとうございます。】 ツイッター始めました→ゼクト  @VEUu26CiB0OpjtL

異世界に転移した僕、外れスキルだと思っていた【互換】と【HP100】の組み合わせで最強になる

名無し
ファンタジー
突如、異世界へと召喚された来栖海翔。自分以外にも転移してきた者たちが数百人おり、神父と召喚士から並ぶように指示されてスキルを付与されるが、それはいずれもパッとしなさそうな【互換】と【HP100】という二つのスキルだった。召喚士から外れ認定され、当たりスキル持ちの右列ではなく、外れスキル持ちの左列のほうに並ばされる来栖。だが、それらは組み合わせることによって最強のスキルとなるものであり、来栖は何もない状態から見る見る成り上がっていくことになる。

無限に進化を続けて最強に至る

お寿司食べたい
ファンタジー
突然、居眠り運転をしているトラックに轢かれて異世界に転生した春風 宝。そこで女神からもらった特典は「倒したモンスターの力を奪って無限に強くなる」だった。 ※よくある転生ものです。良ければ読んでください。 不定期更新 初作 小説家になろうでも投稿してます。 文章力がないので悪しからず。優しくアドバイスしてください。 改稿したので、しばらくしたら消します

処理中です...