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1章
9話 召喚獣育成ポイント
しおりを挟むスキルポイントを割り振り、この部屋に来た時よりも更に強くなった俺は続いてソウルポイントの割り振る方を検討していた。
とりあえず1ポイントは、俺の蘇生用に残しておくのは絶対として、残りの22ポイントをどう使うかだよな........。
まあ、ていっても、22ポイントごときじゃ現状レアスキルもユニークスキルも取れないんだよなー............。
とりあえずここに来る前に決めていたアイテムボックスを取得するのに5ポイント割り振るとして、残りは17か..........うーん。全部ステータスアップに割り振るか?いや、残しておいてレアスキルかユニークスキルが取れるくらいまでためるか?いやでもそんな溜めてる余裕なんてないよな、今は強さを優先するべきだ.....うーん。
そんなふうに色々と考えながらソウルポイントで取得できるスキル一覧を流し見しているとあるスキルが目に付いた。
「名付け....................」
俺はそのスキルの名前を見つけた時、先程まで一緒に戦ってくれた二体の召喚獣のことを思い出した。
「.........いつまでも、レッサーウルフとかレッサースネークとか呼ぶのも面倒だし、何より俺のために頑張ってくれるあいつらに名前をつけてあげたいしな................よし!!」
俺はそんなことを呟きながら、ポイントを5割り振り、スキル『名付け』を取得した。
このスキルは、モンスターテイムで使役した魔物や召喚魔法で召喚した魔物に名前を付けられるスキルで、名付けをされた魔物は、名付けされる前よりも格段に強さが増すというレアスキル並の効果をもつ代物だった。
これは、掘り出し物だな...........。なにより、あいつらに名前を受けられるってところが嬉しいし、それであいつらを強く出来るなんて願ったり叶ったりじゃないか.......ははっ。あいつらの名前、なににしようかなー........。
俺は暫く一人、にやけ顔で召喚獣たちの名前を考えて時間を浪費していた。
数十分程、名前を考えても漸くいい感じの名前を思いつき、満足したところで残りの12ポイントの割り振り肩を考える。
..............って言っても、今はもう一択だよな.......。
俺は、迷わずに残りの12ポイントをステータスアップの項目に割り振り、現状出来うる自己強化を終わらせた。そして、ソウルポイント12ポイント分の強化がどれ程かを確認する。
「鑑定.........。」
如月零 レベル 4
HP 139/139 60UP
MP 79/79 36UP
物攻 104 24UP
物防 68 24UP
魔攻 77 24UP
敏捷 88 24UP
魔耐 33 12UP
スキル
『闘術:レベル3』『火魔法:レベル1』『召喚魔法:レベル1』『治癒魔法:レベル3』『鑑定:レベル2』『周辺地形図把握:レベル1』『生活魔法:レベル1』『予測:レベル1』『回避:レベル1』『怪力:レベル1』『索敵:レベル1』『気配察知:レベル1』『アイテムボックス』『名付け』
す...........すげえ強くなったーー.............。
俺はソウルポイントを消費して強くなった自分のステータスを見て思わず呆けてしまった。塵も積もれば山となるとか言うけど正にその通りだ.......。うん、今後も積極的にソウルポイントで自己強化は行っていこう。
そう思って、俺は前回来た時に決めたことを改めて決意した。
さて、問題はこいつだな.................。
俺は新しく増えているモニターと箱を見つめてどうしたものかと唸る。
とりあえず、イリスに聞くか。
「これ、なんだ?」
俺はとりあえず、ストレートに目の前のモニターを指さして質問する。
『そちらにあるのはステータスモニターです。』
ん?ステータスモニターてことは、俺のステータスが見れるのか?鑑定で見れるから別に必要なくね?と思いながらも一応確認してみる。
如月零 レベル 4
HP 139/139
MP 79/79
物攻 104
物防 68
魔攻 77
敏捷 88
魔耐 33
スキル
『闘術:レベル3』『火魔法:レベル1』『召喚魔法:レベル1』『治癒魔法:レベル3』『鑑定:レベル2』『周辺地形図把握:レベル1』『生活魔法:レベル1』『予測:レベル1』『回避:レベル1』『怪力:レベル1』『索敵:レベル1』『気配察知:レベル1』『アイテムボックス』『名付け』
レッサーウルフ レベル2/10
HP 25/25
MP 11/11
物攻 13
物防 7
魔攻 7
敏捷 17
魔耐 3
スキル
『疾走:レベル1』『噛み付き:レベル1』
育成ポイント 5ポイント
レッサースネーク レベル2/10
HP 23/23
MP 13/13
物攻 15
物防 8
魔攻 10
敏捷 8
魔耐 2
スキル
『毒牙:レベル1』『硬化:レベル1』
育成ポイント 5ポイント
俺のステータスだけしか見られないだろうと思って見てみたら、どうやら召喚獣たちのステータスも見られた。
俺のステータスはさっき確認したばかりだから別に確認しなくていいだろう。
俺は二体の召喚獣たちのステータスを確認してみるのとにする。
どっちもレベル上がってるけど.......ステータスがあんまり上がってないな。ていうか、HPとMPしか上がってないな。いやー、うん。今の俺と比べると大分弱いな........。いや、でもまだまだこれからさ。これから強くなってくれるはずだから今は暖かく見守ろう。
って、ん?よくよく見てみると何やらまた新しい項目が増えている。
育成ポイント?
普通に考えれば、ステータスに振り分けて育成できるってことだよな?一応聞いてみよう。
「育成ポイントってなんだ?」
『育成ポイントは、召喚獣がレベルアップ時した時、又は魔石還元ボックスで魔石を還元した時に選べる育成ポイントの取得を選んだ時に得られる召喚獣を強化するためのポイントです。』
おおお!?!?いつになく詳しく教えてくれるイリスに驚きながらも、教えてくれた内容の中に知らない物があって困惑してしまう。
いや、いい。とりあえず今は育成ポイントだ。
要するに、振り分けて召喚獣を強化すればいいんだよな?
だったらとっととやってしまおう。
先程の二体の戦いを見ていて感じたのは、やはり攻撃力不足だ。速度は敏捷が高いから最初のうちは耐えられていたけど、多数に囲まれて速さを活かせなくなると為す術がない状態になっていた。だからここは、両方共に物攻に5ポイント全て割り振る。まあ、それでもまだまだ弱いけど、これからだ。うん。
さて、残すところはあとひとつだ。
っていっても、さっきイリスがポロッともらした聞いたことのない単語が答えな気もするが.....。
「あの箱は、なんだ?」
『それは、魔石還元ボックスです。』
ああ、うん。やっぱそれなのね.............。
さて、詳しく聞きますか...........。
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