5 / 59
1巻
1-2
しおりを挟む◆
新しい人生が始まってから一週間ほど経過した。
最近の日課は、誰も見ていない時を狙っての筋トレだ。
え? 生後一週間なのにトレーニングなんてできるわけがないだろうって?
甘い甘い。その考えは砂糖十杯分くらい甘いよ。
ここは異世界であり、俺は転生者だ。そして、俺は転生する前に神様から成長促進というスキルを押し付けら――頂いている。
この成長促進というスキルについては、いまだ詳しくはわかっていないが、名前から判断すると、普通の人よりも早く成長できるというスキルなのではないかと思っている。
まあ、あくまで仮説でしかないのだけれどね。
ただ、普通なら生後数日の赤ちゃんは筋トレなんてやろうと思ってもできない。――てか、そもそもやろうとも思わないだろうけど。まあ、そこら辺はいい。
俺もトレーニングを始めてすぐの頃は、膝をついた状態での腕立てもできなかった。それどころか、寝返りしてうつぶせになることすらできず、せいぜい手足をじたばたさせるくらいだ。
でも、身体強化スキルを発動しながら手足を根気よく動かし続け、諦めずに何度もトライしているうちに、段々と体力や筋力がついてきた。
その結果、どんどん成長していき、生後一週間にして腕立てや背筋、高速寝返りなんかもできるようになった。
これぞ俗にいう成長チートというやつなのだろう。
こうして、母乳を飲むか寝るかしかなかった俺の生活に、新たに筋トレが追加された。これでしばらくは退屈しないで済む。
それにしても、筋トレをした後はいつも以上に物凄く眠たくなってしまう。
とはいえ、この睡眠をとるのも俺にとっては重要なので、抗うことなく睡魔に身を任せるようにしている。
さあ、今日も寝ようかな……
気持ちよく眠っていたはずなのだが、何度も何度も絶え間なく送られてくる刺激――頬へのツンツン攻撃を感じ、目が覚めた。
急に目を開けたので視界がぼやけていたが、時間が経つにつれて段々とはっきり見えてくる。
頭を少し動かすと、見知らぬ子供二人が、俺の頬を両サイドからツンツンツンツンしているのがわかった。
何してんだこいつら?
一人は母親と同じ金髪で、父親似のワガママボディーに丸顔の、おぼっちゃんみたいな男の子。歳は……見た感じ五、六歳くらいだろう。
もう一人は、父親とそっくりな栗色の髪で、痩せ気味の少女。てか、美幼女?
男の子よりもツンツンする力が強くて、どこかお転婆な気質を感じさせる。歳は……三歳くらいだろうか?
それにしても、どんだけ頬をツンツンしてくんの? いい加減鬱陶しいんだけど?
そんな思いが伝わったのかどうかはわからないが、二人は頬をツンツンするのはやめて、今度は俺の頭をわしゃわしゃと撫ではじめた。
うーん。なんだかわからないけど、妙に心地いい。
このままもう一度眠れそ……っていてぇ!?
痛い痛い痛い痛い!! ちょ! おま! もっとさっきみたいに優しくっ!
マジで痛いって!
突然、撫でる力が先程とは比べものにならないほど強くなり、痛みを感じて思わず顔をしかめてしまう。
すると、後ろから母親であろう美人さんが二人に何かを言って、俺を抱き上げてくれた。
美人さん、誰だがわかんないけどこの二人、ちゃんと叱っておいてくださいよ? さっきのマジで痛かったからね。
年甲斐もなく泣いちまうかと思ったわ。ん? いや、今の俺は赤ん坊だ。むしろ泣く方が普通か。
怒られたわけではなかったのか、二人は母親に何かを言われた後も、まだ俺を見て楽しそうにはしゃいでいる。
が、新たに入ってきた父親に抱きかかえられて、二人とも部屋の外に連れていかれた。
もしかしてあの二人って、俺の兄と姉なんだろうか?
どことなく両親に似ているところがあるし、絶対そうだな。
うーん。それにしても、男の子の方はかなりのぽっちゃりさんだったな。顔のパーツ一つ一つは整っていて美形なのに、全体のフォルムが勿体ない感じだ。
まあでも、健康そうだからいいか。
そんな風に考えていると、母親が心地いいリズムで歌を歌いながら、俺を抱いている手をゆらゆらと揺らし、寝かしつけはじめる。
これには、さすがに抗うことはできない。
今世、いや、前世からの経験も含めて、至高の時と呼べる時間だ。
俺は、やってきた睡魔に身を任せて、ゆっくりと眠りについた。
◆
新しい人生が始まってから二週間が経過し、ようやく言語がわかるようになってきた。この理解の速さにも、成長促進スキルが関係しているのだと思えて仕方がない。
今、俺が最も気になっているのは、この世界のことだ。
魔法と剣のファンタジー世界で、スキルという特殊能力なんかも存在しているという。
確か神様は、この世界にはステータスという自己の能力を数値化した指標があるとか言っていたはずだ。……いや、よくよく思い出すと、俺が自分でいわゆる異世界転生モノのテンプレ要素を説明していただけの気もするが……
まあ、とにかく、何が言いたいのかというと、自分の能力値を確認できるのならしてみたいということだ!
うん、決めた。絶対に今日中にステータスを確認する方法を見つけてみせる。絶対にだ。これは確定事項だ。
……うーん。とりあえず、前世で読んだ異世界転生小説の定番である〝ステータスオープン〟とか唱えてみようかな?
「あっきゃ、きゃっきゃあ!!(ステータス、オープン!!)」
相変わらず出てくるのは赤ちゃん言葉であるが、ちゃんとステータスオープンの意思を込めているから問題はない。
ルカルド・リーデンス 0歳 LV:1
体力:10/10 魔力:3/3
筋力:3 耐久:1 速さ:1
器用:1 知力:30 精神:5
【称号】
リーデンス子爵家次男 転生者
【パッシブスキル】
幸運(中)LV:7 言語習得(上)LV:9
【アクティブスキル】
身体強化(下)LV:6
【ユニークスキル】
成長促進(神)LV:MAX 願望(神)LV:MAX
俺がステータスオープンと言ってすぐに、大量の文字情報が頭の中に流れ込んできた。目には見えないけど文字列として認識できる……不思議な感覚だ。
ていうか、この『ルカルド・リーデンス』って誰やねん!
俺は生粋の日本人……じゃなくて、今はもう転生して新しく生まれ変わっていたんだった。この世界に日本なんてないしね。すっかり忘れてたわ。てへぺろ?
待てよ……? 今気づいたけど、両親も二人の兄と姉もだけど、全員ヨーロッパ系の外国人っぽい顔立ちだったよな……?
じゃあ、もしかして……もしかしなくても、このルカルド・リーデンスってのが俺?
さっき頭の中に流れてきたのは自分のステータス情報だろう。疑う余地など皆無だったわ。
そうとわかれば、もっとゆっくり見てみよう。
……まだ色々と理解できていないが、一つだけ確かなことがある。
そう、それは……俺はまだ赤ん坊だから、今の状態だとめちゃくちゃ弱いってことだ。
いやいやいや、体力と知力以外まさかの一桁ですよ。
てか、能力値六つのうち半分が1で揃ってるね。知力が高いのは、多分前世の記憶があるからだろうけど、その他が絶望的。
はははっ。こんな状態で襲われたら即死だわ、即死! 赤ん坊だしな、当たり前だ。
称号に関しては、どちらも普通だな。
転生者というのがモロバレなのが気になるから、後で隠蔽スキルを取れるように願っておこう。
……ん? よく見てみるとスキルが全体的におかしくね?
幸運って、確か(下)でレベル1とかだったはずだよね? なんで(中)? しかも、何もしてないのにレベル上がりすぎじゃね?
身体強化だって、まだ取得してから大して時間は経っていなくて、筋トレの時くらいしか使ってないのにすでにレベル6だし。
しかし、スキルレベルに比べると、ステータスの方はイマイチだな。あんだけ毎日筋トレしてステータスの上昇幅2って……やべえな。でも、体力が二桁になってるから、効果はあるのか。
元々の値がわからない以上比較しようがないけど、ほかの数値を見るに、最初は体力も一桁だったに違いない。
このステータスの中で俺が最も気になるのは、ユニークスキルとされている二つ。神様にもらった成長促進と願望。
これ、どっちも(神)なんだけど、(神)ってなんやねん。
レベルMAXっていくつやねん。
わからん。なんにもわからん。
ただ、なんか凄そうな雰囲気だけは伝わってくる。くそ、せめてヘルプ機能とかないのかよ、異世界!
あー、いいよもう。めんどくさいし。
多分だけど、幸運も身体強化も願望で得られたスキルだろうし、スキルレベルが上がる速度が異常なのも、成長促進の効果だろう。
神様は、なんかショボいとか言ってたけど、この二つをセットで持ってる俺って……もしかして、チートキャラ?
とりあえずステータスが見られた。
それは実に喜ばしいことだ。まさにファンタジーで、エキセントリックで、ゲームみたいで……とても興奮した。
だが、まだ甘い。まだまだまだまだ甘い。角砂糖十粒入れたコーヒーよりも甘い。
俺はステータスくらいで満足するような甘ちゃんではないのだ。
確かに、あんなショボいステータスでも、実際目にしたら満足感があった。
だがしかし!
ファンタジックでエキセントリックなゲーム的世界には、もっと重要な要素がある。
それが使えなくて何がゲームだ、何が異世界だ。
使えないなら、転生した意味なんてほとんどなくなってしまう。この先の長い人生が灰色一色だ。
だから俺は願う。
何に願うかと聞かれてもわからない。神様でも仏様でもなんでもいい。重要なのは、何を願うかなのだから。
お願いします!! どうか!! どうか!! 俺にも魔法が扱えますように!!
俺は願う。ひたすら願う。
そして、念じ続けること数秒……
魔力感知(下)LV:1を取得しました。
魔力操作(下)LV:1を取得しました。
あっ、早っ。
こんな簡単に取得するんだ。いや、確かに身体強化スキルの時もこんな感じだったか? まあそんなことはいい。
とりあえず……
「あーうぅうーあぁー! あーあぁー!(イィイーヤッタァー! キタァー!)」
俺は、いまだ赤ちゃん言葉ではあるものの、全力で雄叫びを上げた。
だって、ついに、ついにきてしまったのだから。
これで俺も、ようやく魔法使いとしての第一歩を踏み出したということだろう?
何故か●●魔法みたいなスキルじゃなくて、魔力感知と魔力操作だったけれど、偉大なる一歩には違いない!
よし、さっそく試してみようじゃないか。まずは魔力感知からだ。
魔力感知を発動……ってこれ、パッシブスキル、つまり常時発動型だった。
でも、全然魔力なんて感知できないけど? 本当にパッシブスキルなのか?
とりあえず、自分の中に魔力があることはわかっているんだから、一旦集中してみよう。
なんだろう? 体の内部全体に何かモワモワとした温かいものが巡っている感じがする? ん? 血液、なわけないよな。
血液が全身を巡っている感覚なんて自分でわかるわけがない。となると、これが魔力……なのか?
いや、魔力なはずだ。でなければ、こんなもの感じられるわけがない。
だとすると、これを操作すればいいのか。
待てよ? 魔力操作って……やっぱりパッシブスキルじゃねえか!
もう勝手に動いて全身を巡りまくってるんですが?
常時発動タイプで、すでに自動で操作されているなんて……認めない! そんなつまらないもの、俺は認めんぞおー!
謎のテンションで、魔力操作スキルに宣戦布告すると同時に、コントロールを奪うために試行錯誤を開始する。
全自動で動いているというなら、無理やりにでも俺のものにしてやるよ! 覚悟しておけ、魔力操作スキル!
数分間の死闘の末、ついに俺は魔力操作スキルに勝利した。
「あー、あーー、あーーーー!!(ふっ、ふふっ、ふはははは!)ううー、うーーあー!(見たか、これが俺の力だ!)あーー、あうあーーー、ううあああ。うーあー、ううーーあーー。ああうーあーー、あうあううー、あうーあーあーーーうあ!(だが安心しろ、魔力操作スキルよ。お前は死ぬわけではない。俺が丁寧に、大事に使ってやるから、今後も俺のために力を貸してくれよ!)あうっ! あうう、うーあー!!(ふっ! これにて、一件落着!!)」
発した声は〝あ〟と〝う〟だけで構成されていたが、いい感じに決まった――と思う。
かくして俺は、ついに自力での魔力操作を行なうことに成功した。
同時に、今保有している魔力を使い果たし、気絶するように気持ちよーく眠りにつくのだった。
◆
魔力感知や魔力操作スキルを覚えてから数日が経過した。
この数日間は起きている時間の大半を魔力感知と魔力操作に費やしている。そのおかげもあって、スキルレベルはかなり上がっていた。
そんな毎日を過ごしていて気づいたのだが、どうやら体内の魔力が枯渇すると気絶してしまうようだ。
幸いにも気絶するだけで、身体には全くの無害だから(気絶している時点で問題がないわけではないけど)俺は自重せずに突っ走って魔力操作し、自ら気絶の道を歩んでいる。
当然、ステータスに大きな変化が見られた。
まあ、百聞は一見にしかずということで、早速お見せしよう。
それでは、いってみよう!
「あーーー、うーーーあ!!(ステータス、オープン!!)」
ルカルド・リーデンス 0歳 LV:1
体力:45/45 魔力:85/85
筋力:6 耐久:1 速さ:1
器用:1 知力:45 精神:50
【称号】
リーデンス子爵家次男 転生者
【パッシブスキル】
幸運(上)LV:2
【アクティブスキル】
身体強化(下)LV:9 魔力感知(上)LV:3 魔力操作(上)LV:5
【ユニークスキル】
成長促進(神)LV:MAX 願望(神)LV:MAX
おわかりいただけただろうか?
そう、見ての通り、一週間前とは比べ物にならないほど……と言ったら大袈裟だけど、かなり成長しているのだ。
中には全く上がっていないものもあるが、それは置いておくとして。
注目すべきは、体力、魔力、知力、精神、そしてスキルだ。
まず魔力。
ステータスの中で最も伸びたのが、この魔力だ。しかし、別に驚くことはない。偶然ではなく必然の結果と言える。
何故ならここは異世界で、俺は異世界転生した存在であるからだ。
早い話、よくある設定――いわゆるテンプレってやつだ。
体内の魔力を全て使い切ったら、その後に最大魔力量が上がる設定は、前世で読んだ異世界小説モノでも定番だったから、すぐにピンと来た。
そもそも、自分が今生きている世界を〝設定〟なんて言葉で説明をするのはおかしいのかもしれないけど、元々別の世界で生きていた俺がそういう言葉を使ってしまうのは仕方ないと思う。
次に、大した運動もしていないのに体力の数値がかなり伸びた理由を推測してみた。
恐らく、魔力を使い果たして毎日何回も何回も気絶しているからだろう。
何を意味のわからないことを言っているんだ? と思うかもしれないが、これは事実なのだ。
気絶をする前と後で、数値の変動があったんだから間違いない。
魔力を使って体力が上がるのでは因果関係がおかしいから、気絶という現象に紐付いていると考えるのが自然だろう。
とにかく、気絶をすると何故か体力の値が上がる。原理はわからないけど、上がるったら上がるのだ。
次は、精神。
これも体力同様、気絶した後に数値の変動を確認している。
精神に関しては、気絶したから上がったというよりも、気絶するのも厭わずに積極的に魔力欠乏を起こしまくることで、精神力が鍛えられたんだと思う。
魔力を使い果たせば、魔力量が上がるし、気絶して体力も精神も上がるしで、まさに一石三鳥である。
お次は知力。
何故か大して勉強もしていないのに結構伸びている。
この伸びは一番の謎だったが、答えは案外単純かもしれない。
恐らく、俺がこの世界の言葉を理解し、自分の力で情報収集して知識を増やしているからだ。
それ以外だと、知力=魔法力みたいな設定もありそうだが、今のところ俺は魔法を覚えていなくて一つも使えないので、その線は考えにくい。
もし魔法を覚えた時に知力の値が上がったら、考えを改めよう。
最後に、諸々のスキルについて。
幸運、魔力感知、魔力操作はいつの間にか上になっているし、大して使っていない身体強化のレベルまで上がっている。あり得ない程のスキルレベル上昇速度。
やはり成長促進はかなりのチートだと考えざるをえない。
それに加えて、願うだけで簡単にスキルを取得できる原因であろう願望の方も超絶チートだ。
うん、まあ、あって困るものではないし、多分何かまずいことがあれば神様が夢の中に出てくるというお約束展開を信じて、俺は気にせず突き進もう。
そういえば、最初に取得した時はパッシブスキル扱いだった魔力感知と魔力操作が、今はアクティブスキルになっている。
恐らくこれは、俺が無理やり発動方法を捻じ曲げたせいだ。とはいえ、アクティブ化した方が意識的にスキルレベルを伸ばせるので、このままでいいだろう。
多分これも願望チートさんのおかげだよな。
ありがたやありがたや……
いやー、それにしても、たった二週間とちょっとしか経っていないのにかなり成長したよな、これ。この世界の人間の平均的なステータスがどれくらいかわからないとはいえ、恐らく赤ん坊の中だったら最上位候補でしょ。
別に最強とかは目指してないから、そこら辺はどうでもいいんだけどね。
俺のこの世界での目標は、前世でできなかった生き方をすること。
すなわち、自由に、幸せに生きる――である。
そのために、今のうちに何ものにも縛られないような強さを身につけるつもりだ。
さて、今日もいっちょ、気絶していきますか!
54
お気に入りに追加
9,161
あなたにおすすめの小説
没落貴族の異世界領地経営!~生産スキルでガンガン成り上がります!
武蔵野純平
ファンタジー
異世界転生した元日本人ノエルは、父の急死によりエトワール伯爵家を継承することになった。
亡くなった父はギャンブルに熱中し莫大な借金をしていた。
さらに借金を国王に咎められ、『王国貴族の恥!』と南方の辺境へ追放されてしまう。
南方は魔物も多く、非常に住みにくい土地だった。
ある日、猫獣人の騎士現れる。ノエルが女神様から与えられた生産スキル『マルチクラフト』が覚醒し、ノエルは次々と異世界にない商品を生産し、領地経営が軌道に乗る。

貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
ぐ~たら第三王子、牧場でスローライフ始めるってよ
雑木林
ファンタジー
現代日本で草臥れたサラリーマンをやっていた俺は、過労死した後に何の脈絡もなく異世界転生を果たした。
第二の人生で新たに得た俺の身分は、とある王国の第三王子だ。
この世界では神様が人々に天職を授けると言われており、俺の父親である国王は【軍神】で、長男の第一王子が【剣聖】、それから次男の第二王子が【賢者】という天職を授かっている。
そんなエリートな王族の末席に加わった俺は、当然のように周囲から期待されていたが……しかし、俺が授かった天職は、なんと【牧場主】だった。
畜産業は人類の食文化を支える素晴らしいものだが、王族が従事する仕事としては相応しくない。
斯くして、父親に失望された俺は王城から追放され、辺境の片隅でひっそりとスローライフを始めることになる。
大工スキルを授かった貧乏貴族の養子の四男だけど、どうやら大工スキルは伝説の全能スキルだったようです
飼猫タマ
ファンタジー
田舎貴族の四男のヨナン・グラスホッパーは、貧乏貴族の養子。義理の兄弟達は、全員戦闘系のレアスキル持ちなのに、ヨナンだけ貴族では有り得ない生産スキルの大工スキル。まあ、養子だから仕方が無いんだけど。
だがしかし、タダの生産スキルだと思ってた大工スキルは、じつは超絶物凄いスキルだったのだ。その物凄スキルで、生産しまくって超絶金持ちに。そして、婚約者も出来て幸せ絶頂の時に嵌められて、人生ドン底に。だが、ヨナンは、有り得ない逆転の一手を持っていたのだ。しかも、その有り得ない一手を、本人が全く覚えてなかったのはお約束。
勿論、ヨナンを嵌めた奴らは、全員、ザマー百裂拳で100倍返し!
そんなお話です。

フリーター転生。公爵家に転生したけど継承権が低い件。精霊の加護(チート)を得たので、努力と知識と根性で公爵家当主へと成り上がる
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
400倍の魔力ってマジ!?魔力が多すぎて範囲攻撃魔法だけとか縛りでしょ
25歳子供部屋在住。彼女なし=年齢のフリーター・バンドマンはある日理不尽にも、バンドリーダでボーカルからクビを宣告され、反論を述べる間もなくガッチャ切りされそんな失意のか、理不尽に言い渡された残業中に急死してしまう。
目が覚めると俺は広大な領地を有するノーフォーク公爵家の長男の息子ユーサー・フォン・ハワードに転生していた。
ユーサーは一度目の人生の漠然とした目標であった『有名になりたい』他人から好かれ、知られる何者かになりたかった。と言う目標を再認識し、二度目の生を悔いの無いように、全力で生きる事を誓うのであった。
しかし、俺が公爵になるためには父の兄弟である次男、三男の息子。つまり従妹達と争う事になってしまい。
ユーサーは富国強兵を掲げ、先ずは小さな事から始めるのであった。
そんな主人公のゆったり成長期!!

【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?
みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。
ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる
色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く

システムバグで輪廻の輪から外れましたが、便利グッズ詰め合わせ付きで他の星に転生しました。
大国 鹿児
ファンタジー
輪廻転生のシステムのバグで輪廻の輪から外れちゃった!
でも神様から便利なチートグッズ(笑)の詰め合わせをもらって、
他の星に転生しました!特に使命も無いなら自由気ままに生きてみよう!
主人公はチート無双するのか!? それともハーレムか!?
はたまた、壮大なファンタジーが始まるのか!?
いえ、実は単なる趣味全開の主人公です。
色々な秘密がだんだん明らかになりますので、ゆっくりとお楽しみください。
*** 作品について ***
この作品は、真面目なチート物ではありません。
コメディーやギャグ要素やネタの多い作品となっております
重厚な世界観や派手な戦闘描写、ざまあ展開などをお求めの方は、
この作品をスルーして下さい。
*カクヨム様,小説家になろう様でも、別PNで先行して投稿しております。

特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。