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ラブラブちゅ
No.6 貢がれました!?
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「新垣さん、クラゲってメッチャ綺麗ですね!!」
「人気があるのも 頷けるな」
今日は ちまたで人気のクラゲ水族館へデート。
平日だけど混んで混んで歩けないということはなかったが人が多く、迷子になるからと新垣さんに手を握られている。
そんな子供じゃないのに!!
不満はあるが嬉しいから我慢して繋がれたまま歩く。
新垣さんのスマホからの情報を耳に入れながら、時々 立ち止まって写真を撮る。
新垣さんはメッチャ嫌がったけどツーショット写真も何枚か撮った。
自撮り棒などという文明の力はないから二人の顔が画面に入りきらないけど、それがまたイイ感じだと私は思っていた。
「クラゲって そんなに気にして見たことなかったけど、こうやって大きな水槽に入れられてると圧巻の光景ですね!!」
「そうだな。何時間いても見飽きないな」
知らず肩を寄せあいながら見上げる。
この癒しの空間は恋人たちの距離も縮めてくれるみたい……。
「持って帰りたいくらいですね」
「そりゃ無理だ」
「……分かってますよぉ」
ムードないなぁ(泣)
「また連れてきてやるよ」
ポンポンと頭を叩かれて歩き出す。
デートの約束が増えていく。
いついつに行く!!とかではないけど、胸が暖かくなっていく。
約束があるって こんなに嬉しいことなんだ。
「さて、これから どうする?三周目も回るか?」
一周目は新垣さんの説明つき、二周目は新垣さんが堪能するように眺めていた。
ゆっくり ゆっくり見たから見逃したとは思わないので首を振る。
「それより お腹すいたので何か食べたいです」
「そうだな。じゃあクラゲでも食うか?」
「え、えーーー!?」
「ちょっ!!お前 声でかいわ!!」
口を塞がれて モガモガする。
新垣さんだって今の声でかいですよ~(泣)
「ここは展示だけじゃなくてクラゲも食えるらしいぞ?」
えーー!?
「刺身てのがあるらしい」
え、え~(泣)
「んだよ。真っ先に食いつくと思ったのに」
ちょっと拗ねたように呟く新垣さんは少し可愛いけど、これは却下!!
「さすがに あんな綺麗なものを見せられて、それを食べる気にはなれません」
「意外に繊細……」
「なんか言いました?」
「いや別に……」
クラゲをバックに二人で撮った写真を待受にする。
新垣さんはメッチャ嫌そうな顔して写ってますが気にしません!!
「そんなの載せるな」
「いいじゃないですか!!」
「女ってホント写真 撮りたがるな」
昨今 流行りのインスタ映えてやつですか?
「思い出を形に残しとくのは悪いことじゃないですよ~」
「そんなもんかね~」
新垣さんは苦笑いして車を走らせた。
もちろん動物園でのダブルデートの写真も きっちり撮ってありますよ~。
「いっぱい いっぱい写真 撮りたいです」
いっぱい いっぱい思い出が欲しい。
いっぱい いっぱい未来を夢見る。
「ならカメラでも買うか?」
「え?」
「そんな時代遅れのガラケーなんかより よっぽどイイ写真 撮れるぞ?」
「時代遅れで悪かったですね~」
これは独り暮らしを始めるにいたって父親が使っていたものを譲り受けたものだ。
ゆえに通信料は父親が払っている。
そう考えると払ってもらってるのは学費だけでもないなぁ。
一緒には暮らせないけど、恨んだ時もあったけど、感謝しなきゃね……。
「飯 食ったら電気屋 寄るか?一眼レフとかでもイイなぁ」
「いやいや!!そんなの使いこなせないし!!」
ちょっと写真が残せるくらいでイイんだよ~(泣)
「まぁ腐るもんでもないし、質のイイものを買った方が後々 悔やむことはないからな」
いまいち納得いかないけど、なんかキラキラした表情になってる新垣さんに くちを挟めませんでした~(泣)
そして電気屋さんで嬉々としてカメラを選ぶ姿は、あれ?欲しかったの新垣さんの方じゃね?と思うほどでした。
「人気があるのも 頷けるな」
今日は ちまたで人気のクラゲ水族館へデート。
平日だけど混んで混んで歩けないということはなかったが人が多く、迷子になるからと新垣さんに手を握られている。
そんな子供じゃないのに!!
不満はあるが嬉しいから我慢して繋がれたまま歩く。
新垣さんのスマホからの情報を耳に入れながら、時々 立ち止まって写真を撮る。
新垣さんはメッチャ嫌がったけどツーショット写真も何枚か撮った。
自撮り棒などという文明の力はないから二人の顔が画面に入りきらないけど、それがまたイイ感じだと私は思っていた。
「クラゲって そんなに気にして見たことなかったけど、こうやって大きな水槽に入れられてると圧巻の光景ですね!!」
「そうだな。何時間いても見飽きないな」
知らず肩を寄せあいながら見上げる。
この癒しの空間は恋人たちの距離も縮めてくれるみたい……。
「持って帰りたいくらいですね」
「そりゃ無理だ」
「……分かってますよぉ」
ムードないなぁ(泣)
「また連れてきてやるよ」
ポンポンと頭を叩かれて歩き出す。
デートの約束が増えていく。
いついつに行く!!とかではないけど、胸が暖かくなっていく。
約束があるって こんなに嬉しいことなんだ。
「さて、これから どうする?三周目も回るか?」
一周目は新垣さんの説明つき、二周目は新垣さんが堪能するように眺めていた。
ゆっくり ゆっくり見たから見逃したとは思わないので首を振る。
「それより お腹すいたので何か食べたいです」
「そうだな。じゃあクラゲでも食うか?」
「え、えーーー!?」
「ちょっ!!お前 声でかいわ!!」
口を塞がれて モガモガする。
新垣さんだって今の声でかいですよ~(泣)
「ここは展示だけじゃなくてクラゲも食えるらしいぞ?」
えーー!?
「刺身てのがあるらしい」
え、え~(泣)
「んだよ。真っ先に食いつくと思ったのに」
ちょっと拗ねたように呟く新垣さんは少し可愛いけど、これは却下!!
「さすがに あんな綺麗なものを見せられて、それを食べる気にはなれません」
「意外に繊細……」
「なんか言いました?」
「いや別に……」
クラゲをバックに二人で撮った写真を待受にする。
新垣さんはメッチャ嫌そうな顔して写ってますが気にしません!!
「そんなの載せるな」
「いいじゃないですか!!」
「女ってホント写真 撮りたがるな」
昨今 流行りのインスタ映えてやつですか?
「思い出を形に残しとくのは悪いことじゃないですよ~」
「そんなもんかね~」
新垣さんは苦笑いして車を走らせた。
もちろん動物園でのダブルデートの写真も きっちり撮ってありますよ~。
「いっぱい いっぱい写真 撮りたいです」
いっぱい いっぱい思い出が欲しい。
いっぱい いっぱい未来を夢見る。
「ならカメラでも買うか?」
「え?」
「そんな時代遅れのガラケーなんかより よっぽどイイ写真 撮れるぞ?」
「時代遅れで悪かったですね~」
これは独り暮らしを始めるにいたって父親が使っていたものを譲り受けたものだ。
ゆえに通信料は父親が払っている。
そう考えると払ってもらってるのは学費だけでもないなぁ。
一緒には暮らせないけど、恨んだ時もあったけど、感謝しなきゃね……。
「飯 食ったら電気屋 寄るか?一眼レフとかでもイイなぁ」
「いやいや!!そんなの使いこなせないし!!」
ちょっと写真が残せるくらいでイイんだよ~(泣)
「まぁ腐るもんでもないし、質のイイものを買った方が後々 悔やむことはないからな」
いまいち納得いかないけど、なんかキラキラした表情になってる新垣さんに くちを挟めませんでした~(泣)
そして電気屋さんで嬉々としてカメラを選ぶ姿は、あれ?欲しかったの新垣さんの方じゃね?と思うほどでした。
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