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76.春巻で金運アップ!!

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春巻きは英語圏ではSpring rolls(スプリングロール)って呼ぶのが一般的なんだそうです。なんだよ直訳じゃねぇか・・・

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 三月も中旬に入って関東地方は気温が二十度越えで四月中旬並みなんて言う日が徐々に増えて来て過ごしやすくなりつつ有ります。花粉はまぁ取りあえず横に置いとくとして春ってやっぱりいい季節ですよね、気温高いと炭酸系の飲料、特にビールやサワー系が美味しくて仕方がないって……酒ばっかしやん。

 何気無く、ふと思っちゃったんですよ、晩酌でビールのつまみに春巻き食べてた時に。この料理名、どうして『春』なんだって。で、勿論調べてみました。それによりますと、春巻きの名前の由来は元々立春の頃に新芽を出した野菜を具材にして作られていたことから名付けられたと言われているんだそうですよ。勿論春巻きは中国から伝わった料理で中国では立春になると小麦粉で薄い皮を作り、この皮にいろんな野菜を載せて食べる風習があったんですって。この風習から春に食べる野菜を巻いた料理が『春巻き』と呼ばれるようになったと言われてるそうです。ちなみに英語圏ではSpring rolls(スプリングロール)って呼ぶのが一般的なんだそうです。なんだよ直訳じゃねぇか。

 中国の春の野菜で春巻きに使われる物の代表と言えば香椿シャンチュン、これは独特の香りと苦味がある野菜で食べられる栴檀せんだんと言われる薬用植物の一つなんだそうで医食同源は中国の必殺技ですよね。それに清明菜チンミンツァイ、これは小松菜みたいな葉野菜で、炒め物や春巻きに使いやすそうな気がします。あと、蚕豆菜ツァンダオツァイ。これはソラマメの若葉で、独特の風味と歯ごたえが春巻きのアクセントに良い食材なんですって。根菜類はアスパラガス、筍、その他に春キャベツやスナップエンドウなんかも使われるんだそうで日本で一般的に出回っている春巻きとはちょっと趣が違いそうですね。一度本場ものを食べてみたいですね、青島ビールかなんかと合わせると美味しいのかな。中国で春巻きは縁起物とされてて春節などの祝日に食べることが多いんだそうな。具材を包んで揚げるから、金運アップのご利益があるとされてるんですって。う~~~ん、金運かぁ、最近見放されてるから今夜は春巻きにしようかな。

 で、話を日本に戻して日本に春巻きが伝わったのは17世紀末頃と言われてるんだそうです、意外と古くに伝わったんですね。中国から長崎に伝来してその後、江戸に伝わり当時は『春雨包み』と呼ばれてました。そして、広く食べられるようになったのは明治時代以降で中国料理店が増え、庶民の間でも食べられるようになったのが切っ掛けなんだそうですよ。

 日本の春巻きは、豚肉やキャベツ、ニラなどが一般的で厚めの皮で包まれて油で揚げたり、フライパンで焼いたりする点からある意味にほんのアレンジ料理って言っても良いのかも知れませんね。つけるものは関東は醤油や酢醤油が定番で関西は甜麺醤てんめんじゃんやマヨネーズもよく使われ九州の方に行くと辛子醤油が人気なんだそうな。春巻きにも地域別の差が出て来るんですね。

 私はと申しますと、ウスターソースと辛子で食べるのが好きなんですよ。なんでかって言われても困るんですが、青森の実家にいた頃から春巻きと言うとこの食べ方だったんです。ただ、青森でこの食べ方が一般的かと言われるとそんな事は無くてむしろ関東地方の食べ方に近いんじゃないかって言う気がします。なんで私んちだけがこういう食べ方をしていたのかははっきり言って謎です、たぶん、お婆ちゃんあたりから伝わったんじゃないでしょうか?一子相伝的な食べ方ですが意外と美味しいので興味のある方は一度お試しいただければと思います。勿論、美味しくなくても責任は取りませんけどね。

 さぁさぁ、春巻き食べて見放された金運をこの手取り戻すぞっ!!
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