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32.冷凍食品って素敵!!

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一昔前は美味しくないものの代名詞的な立ち位置だった冷凍食品は今や技術がめちゃめちゃ進歩してまずい物を探す方が難しくなってしまいました。

★★★

一昔前はまずい物の代名詞と言えば冷凍食品だったんですが、ここ数年の技術革新と言ってよいくらいの品質向上には目を見張るものが有りますね。要するにがちがちに凍らせればいいってもんじゃなくて、各社独自のノウハウを持ってて、レンジでチンするか自然解凍するか流水解凍すれば出来立ての料理や食材を再現出来て長期保存も可能って言う時代に突入しましたね。これはとっても嬉しい事です。

昨年、『株式会社ニチレイ』様から冷凍食品の『冷やし中華』が発売されたのご存じでしょうか。商品開発に八年の歳月を要したんだそうですよ。ネックになったのは麺の食感なんだそうです。



要するに冷やし中華独特の生麺を茹でて冷水で〆た時の少し固めのもちもちっとした食感が再現出来なかったんだそうで、その問題を麺に氷を混ぜる事で解決したそうなんですよ。

なんでも、氷って言うのは電子レンジが発生させるマイクロウェーブでは溶けにくいんだそうで、一旦麺をレンジで温めてそれを氷で冷やす事で〆るという原理で解決したんだそうですよ。これを聞いた時、開発した人は天才じゃないかと思いました、正にコロンブスの卵ですね。

勿論これ頂いてみましたよ、茹でたて麺の冷水での〆たてが再現されててとても美味しかったです。真夏の冷やし中華は美味しいですが、猛暑の中の台所でお湯を沸かして麺を茹でるなんて作業を想像しただけで食欲失せますのね。かと言ってコンビニで発売されているチルド品は麺が今一つで食べる気にならない。そんな時に冷凍の冷やし中華が物凄く有難かったです。今年も発売されておりますので見かけられましたら是非一度お試し下しませ。



ただ、具材に使われてる『オクラ』は違うんじゃないかなぁ、タレが無駄にねばついてちょっと気になります。胡瓜……は難しいのかなぁ。ブロッコリーが出来るなら胡瓜も冷凍できそうな気がするんですが、頑張れニチレイ様。

例の感染症が社会にもたらした影響の一つに冷凍食品の普及って言うのが有るのかなぁ、なんて思います。お店で飲食出来ない、でも、お店のクオリティは味わいたい、そう思った時、じゃぁ、冷凍してご家庭にお届け、と言う発想が普及して、冷凍食品を発売できる自動販売機なんてものが普及して、ラーメン・餃子を筆頭に、焼肉・もつ煮・ハンバーグ・スイーツ・フルーツ・アイスクリーム……もう、数え上げたらきりがない種類の物が冷凍で販売される様になりました。感染症は人命を奪ったりする病気で社会に与えたダメージは計り知れないものが有りますが、こういう技術も人類に与えてくれたと考えれば、肯定的にはとらえられませんが、悪い事ばかりでもないのかななんて、ちょっと不謹慎なことを考えたりなんかもしてしまいますが、パンデミックは二度と御免です。



でも、転んでもただで起きない人間のしぶとさは賞賛出来るんじゃないかなぁなんて思います。しぶとく生きて行きましょうね。
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