33 / 42
P.33
しおりを挟む「俺らが居るから大丈夫だよ」
陸がてっちゃんを背中から抱き締めるのを見てモヤモヤする。たった三時間なのにものっ凄い差を付けられた気がする。だから俺は前に回ってガシッと抱きついた。てっちゃんは「暑苦しい」と嫌がったけど、泣いて腫れた俺の瞼にちゅっとキスはしてくれた。優しい……♡
「離れろ。荷物解いて……晩飯、デリバリーでも頼むか」
「「ウーバーイーツ!?ねえてっちゃん、都会はやっぱウーバーイーツ!?」」
俺と陸が同じタイミングで喋るなんて珍しくもないだろうに、てっちゃんは大口を開けて笑った。そしてピザのほか、わざわざウーバーイーツに登録して『かつめし』を注文してくれた。
「テレビ観るか先に風呂入るか適当にしとけ」
てっちゃんは非常にテキパキと片付けを始め、一週間のうちに埃が積もったとか言って床にクイックルワイパーまで掛けた。そして寝室に籠もったあとゴミ袋を持って再登場した。
「なにそれ」
「シーツとか……週明けに捨てるわ。新しいの買うから後で一緒に選ぼう」
シーツ……!そうか寝室は元カレとの思い出が詰まった場所なんだな……!元カレとイチャコラしたり一緒に寝起きして愛を育んだ場所なんだな……!しかも何気にダブルベッドだし!!
「ジェラシームクムク~~」
「メラメラ~~」
「上書きだな」
「だな」
二人一緒に寝室に飛び込みバックチョークとリアチョークに縺れ込むと、てっちゃんは汗いっぱい掻いたから嫌だって抵抗した。でも俺らは塩味のてっちゃんでも全く気にしないのだ。一分一秒でも早くてっちゃんと繋がって安心したいのだ。安心させて欲しいのだ。
「待って……!ァン♡」
「てっちゃん可愛い……」
「めっちゃ大好き……」
0
お気に入りに追加
15
あなたにおすすめの小説
イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?
すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。
「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」
家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。
「私は母親じゃない・・・!」
そう言って家を飛び出した。
夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。
「何があった?送ってく。」
それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。
「俺と・・・結婚してほしい。」
「!?」
突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。
かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。
そんな彼に、私は想いを返したい。
「俺に・・・全てを見せて。」
苦手意識の強かった『営み』。
彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。
「いあぁぁぁっ・・!!」
「感じやすいんだな・・・。」
※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。
※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。
※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。
それではお楽しみください。すずなり。
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です!
小説家になろうでも10位獲得しました!
そして、カクヨムでもランクイン中です!
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。
いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。
欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・
●●●●●●●●●●●●●●●
小説家になろうで執筆中の作品です。
アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。
現在見直し作業中です。
変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。
平凡なSubの俺はスパダリDomに愛されて幸せです
おもち
BL
スパダリDom(いつもの)× 平凡Sub(いつもの)
BDSM要素はほぼ無し。
甘やかすのが好きなDomが好きなので、安定にイチャイチャ溺愛しています。
順次スケベパートも追加していきます
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる