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お兄様と恐怖のお茶会
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「おいしいかい?ソージュレンス」
「むっ、むぐっ」
えー、私はただいまお兄様ことクロジェンスとお茶会のようなことをしている。え?なんでお茶会のようなことなのだって?それはですねー、今私がこの恐怖の笑みを浮かべたお兄様の膝の上でさっきからずっとお菓子を食べさせられているだけだからですよー。えぇ?イケメン様にそんなことをされていたら幸せそのものだって?いやいや!そんなわけ絶対に無い。確かにこのお方お顔はとても整っていてにこにこと笑みを浮かべていかにも優しいお兄様という感じだけど中身は本当に鬼畜野郎だ。私の知っている異世界転生の話では「乙女ゲームの世界に転生してゲームの中ではいい印象はなかったあの攻略キャラが本当は優しかった!!」とかいう話もありるけどこの人はさっきから続けざまに私にお菓子を大量に食べさせて、私が苦しくて咳き込んでいると
「あれぇ?大丈夫?よしよし」
とか言ってきた。うん、絶対この人分かってやっている。人が苦しんでいるのを見て楽しむタイプのやばい人だ。うん、今改めて分かった。もう本当にくそだ。でもここはこの人にこびを売って気に入ってもらうしかない。
「お兄様!これとってもおいしい!!えっと、それと食べさせてくれてありがとう!えへへっ…お兄様大好き!!」
どうだっ、あざとい妹作戦効いた?効いた??
「っっっ!そうかい…それはよかったよ。今度は違うお菓子も食べるかい?」
「うん!ありがとう!!」
期待をもってお兄様を見つめてみるけどさっきと全然変わらないニコニコ笑顔だ。うーん、私のあざとい妹作戦イマイチだなー……もっと攻めて頑張ってみようかな?
「わぁ!このお菓子おいしいね!!わたしはもうたくさんたべたから…お兄様にもわたしがたべさせる!!」
「!そうかい…じゃあ、お願いしようかな。」
「えへへっ、お兄様、あーん」
「っっっっ!!あーん?」
少し照れたようにお兄様はわたしがあげたお菓子を食べた。
「おいしい?おいしい?お兄様」
「…………うん……おいしい…よ。ありがとう…ソージュレンス」
???なんだか急に大人しくなったような?どうしたんだろう。
あ!!まさかっ……まさかっっ……私があーんとか言ったことが気に入らなくて怒ってるとか?や、やばい…やばいかも………
「ふふふっ…ふふふふふ」
「!お、お兄様?」
「ふふっ…あぁごめんね?君が余りにもお母様みたいだから。見た目もそうだけど君は本当にお母様にそっくりだね。お母様も…そうやってよく一人で百面相をしているんだ……最近はほとんど会えないけどね…」
私のお母様?私がそっくり?
「えっと、」
「ふふ、まあこんなこと君に言ってもよく分からないよね。君は今二歳?だっけ?」
「に、二歳半っだよ!!」
「あはは、ごめんごめん…もう二歳半か……………あっ、そうだ!今日は確かお母様も交えての夕食だったかな?君はまだこの家の者に会ったことはないだろう?僕が一緒に連れて行ってあげるよ。まぁ…お父様は嫌がると思うけど…ボソッ」
お父様やお母様か、お父様にはすっごく前に会ったことがあるけど…お母様には一回も会ったことが無い……お母様…どんな人なのかな?会ってみたいな………なんだか怖いけど…行ってみたいな…
「!わたしも行っていいの?」
「ふふっ…いいんだよ。僕も結構君を気に入ったからね。お母様も喜ぶと思うし…ああでも…あいつもいるか…ボソッ」
なんかさっきから最後にボソボソ言ってるような?なんか怖い!!でも…嬉しいなぁ!いままでなんで会えなかったのか分からないけど、楽しみだなぁ!!まあ…結局……お兄様はめっちゃ腹黒っぽくてやっぱり鬼畜だけど……なんだかお母様に気を遣っている感じだし…あのゲームの中では一番下の弟には結構優しかったし……家族思いなのかな?そう思うとなんだかクロジェンスも可愛いような気がしなくても無いような気がしなくても無いような気がする!!ふふっ…夜が楽しみだなぁ!
その一方…ソージュレンスの後ろでは、クロジェンスからソージュレンスを守ろうとメイドのミーシャがクロジェンスをものすごい鋭い目つきで睨みつけ…圧を送るのであった。一方のクロジェンスはソージュレンスをじっと見つめなにやら楽しそうに見える果たしてなにを思っているのだろう。ちなみにクロジェンスはリーシャからの圧なんて全然気にしていないらしい…自分より立場も力も弱いから……(あはは…そんな僕が最低みたいな言い方しないでよ!ただ単に僕は自分より弱い者は気にしないだけだよ byクロジェンス)(ふふふふふふ…byリーシャ)
「むっ、むぐっ」
えー、私はただいまお兄様ことクロジェンスとお茶会のようなことをしている。え?なんでお茶会のようなことなのだって?それはですねー、今私がこの恐怖の笑みを浮かべたお兄様の膝の上でさっきからずっとお菓子を食べさせられているだけだからですよー。えぇ?イケメン様にそんなことをされていたら幸せそのものだって?いやいや!そんなわけ絶対に無い。確かにこのお方お顔はとても整っていてにこにこと笑みを浮かべていかにも優しいお兄様という感じだけど中身は本当に鬼畜野郎だ。私の知っている異世界転生の話では「乙女ゲームの世界に転生してゲームの中ではいい印象はなかったあの攻略キャラが本当は優しかった!!」とかいう話もありるけどこの人はさっきから続けざまに私にお菓子を大量に食べさせて、私が苦しくて咳き込んでいると
「あれぇ?大丈夫?よしよし」
とか言ってきた。うん、絶対この人分かってやっている。人が苦しんでいるのを見て楽しむタイプのやばい人だ。うん、今改めて分かった。もう本当にくそだ。でもここはこの人にこびを売って気に入ってもらうしかない。
「お兄様!これとってもおいしい!!えっと、それと食べさせてくれてありがとう!えへへっ…お兄様大好き!!」
どうだっ、あざとい妹作戦効いた?効いた??
「っっっ!そうかい…それはよかったよ。今度は違うお菓子も食べるかい?」
「うん!ありがとう!!」
期待をもってお兄様を見つめてみるけどさっきと全然変わらないニコニコ笑顔だ。うーん、私のあざとい妹作戦イマイチだなー……もっと攻めて頑張ってみようかな?
「わぁ!このお菓子おいしいね!!わたしはもうたくさんたべたから…お兄様にもわたしがたべさせる!!」
「!そうかい…じゃあ、お願いしようかな。」
「えへへっ、お兄様、あーん」
「っっっっ!!あーん?」
少し照れたようにお兄様はわたしがあげたお菓子を食べた。
「おいしい?おいしい?お兄様」
「…………うん……おいしい…よ。ありがとう…ソージュレンス」
???なんだか急に大人しくなったような?どうしたんだろう。
あ!!まさかっ……まさかっっ……私があーんとか言ったことが気に入らなくて怒ってるとか?や、やばい…やばいかも………
「ふふふっ…ふふふふふ」
「!お、お兄様?」
「ふふっ…あぁごめんね?君が余りにもお母様みたいだから。見た目もそうだけど君は本当にお母様にそっくりだね。お母様も…そうやってよく一人で百面相をしているんだ……最近はほとんど会えないけどね…」
私のお母様?私がそっくり?
「えっと、」
「ふふ、まあこんなこと君に言ってもよく分からないよね。君は今二歳?だっけ?」
「に、二歳半っだよ!!」
「あはは、ごめんごめん…もう二歳半か……………あっ、そうだ!今日は確かお母様も交えての夕食だったかな?君はまだこの家の者に会ったことはないだろう?僕が一緒に連れて行ってあげるよ。まぁ…お父様は嫌がると思うけど…ボソッ」
お父様やお母様か、お父様にはすっごく前に会ったことがあるけど…お母様には一回も会ったことが無い……お母様…どんな人なのかな?会ってみたいな………なんだか怖いけど…行ってみたいな…
「!わたしも行っていいの?」
「ふふっ…いいんだよ。僕も結構君を気に入ったからね。お母様も喜ぶと思うし…ああでも…あいつもいるか…ボソッ」
なんかさっきから最後にボソボソ言ってるような?なんか怖い!!でも…嬉しいなぁ!いままでなんで会えなかったのか分からないけど、楽しみだなぁ!!まあ…結局……お兄様はめっちゃ腹黒っぽくてやっぱり鬼畜だけど……なんだかお母様に気を遣っている感じだし…あのゲームの中では一番下の弟には結構優しかったし……家族思いなのかな?そう思うとなんだかクロジェンスも可愛いような気がしなくても無いような気がしなくても無いような気がする!!ふふっ…夜が楽しみだなぁ!
その一方…ソージュレンスの後ろでは、クロジェンスからソージュレンスを守ろうとメイドのミーシャがクロジェンスをものすごい鋭い目つきで睨みつけ…圧を送るのであった。一方のクロジェンスはソージュレンスをじっと見つめなにやら楽しそうに見える果たしてなにを思っているのだろう。ちなみにクロジェンスはリーシャからの圧なんて全然気にしていないらしい…自分より立場も力も弱いから……(あはは…そんな僕が最低みたいな言い方しないでよ!ただ単に僕は自分より弱い者は気にしないだけだよ byクロジェンス)(ふふふふふふ…byリーシャ)
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