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転生…してしまいました!!
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ばたばた、と人が激しく行き来する足音が聞こえてくる。どうしたのかな?と周りを見てみようかな、と思って目を開けてみる。え?目の前には無表情なイケメン様がいた。えー、めっちゃイケメンだぁ。でも…なんかちょっと、怖いなぁ、失礼にも私はそう思って目の前の男の人をじっと見ていると、バチッとその人と目が合ってしまった。
「なんだ?」
「あ、あぶぅ(あ、あのー)」
!…あぶぅ?えっ、今、私あぶぅって言ったの?えっ?まさかっ…
「あぅ」
「?」
ぺたぺた…顔を手で触ってみると何故かとても小さい…それに……手がめちゃくちゃ小さい……うっ…私……やっぱり赤ちゃんになってる………クラウンさぁん……なんで……赤ちゃんだけは勘弁してほしかったです……まぁ、これも私の運命だよね……うん……現実逃避は辞めよう…とにかく!…頑張ろう私!
「あ、あぶあぶぶ!(こ、こんにちは!)」
「………………」フイッ
ヒュゥーーー……………無視?無視なの?貴方の子どもよ?ちょっとぐらいにこっと笑って話しても……それに……なんで顔をそむけるのよ!ねえ、ねえ!!
「あぶっ、あーぶ!」
「…………………」
……っ………ひっ、ひどいー……なんで……何でなの?うえーん…うえーん!!
「ううっ…ふぇ、うぇーーーーーーーんっっ!!」
「!!」ばっ、
男の人が急にばっとこっちを振り向く……えっ、
「泣くな……」
「うっ、うっ、うぇー」
「…………」
ヒュォー……うん?急に部屋の温度が下がったような……って寒い!!ような……じゃないよぉ!めっちゃ寒い…ひぇぇ……凍え死んじゃうよぉー
私が寒すぎてもう凍りつきそうになっていると……勢いよく部屋のドアが開いた………
「バンッ」
「ルマンジェス様…ソージュレンス様が凍りついてしまいますよ?」
「……………」
「早く魔力をおさめてください」
「…………」
「奥様に言いつけますよ?」
「!」
「っ、わかったから、レーナに言うな」
た、助かったぁ~、さっきまで凍りつきそうなぐらい寒かったけど、今はポカポカと暖房が効いてそうなほどに温かい…それよりも、この人…お母さんに弱いのかな?………どんな人なんだろう?…私の…お母さんは……う~んなんだかポカポカで眠くなってきちゃった…う…………ん……
「寝ちゃいましたね。可哀想に」
「まったくルマンジェス様は……自分の子供に困ったものですね」
「うるさい…お前に言われたくない」
「はい、はい、わかってますよ。」
「それにしても………奥様にそっくりですね。」
「…………そうだな。」
奥様、という単語にはやたらに反応するルマンジェスのことを可愛いところもあるなと心の中思うで執事であった。もちろん…可愛い、なんてことを本人に言えば絶対に凍りづけにされるため思っていても口には出さないが……顔はうっすらとわらってしまっていた。
「………なにが面白い」
「いえいえ、なんでもございませーん」
「不敬罪で訴えるぞ」
「ひっ、」
「それだけはご勘弁下さい!」
「…………」
っと、焦る執事であった。
「なんだ?」
「あ、あぶぅ(あ、あのー)」
!…あぶぅ?えっ、今、私あぶぅって言ったの?えっ?まさかっ…
「あぅ」
「?」
ぺたぺた…顔を手で触ってみると何故かとても小さい…それに……手がめちゃくちゃ小さい……うっ…私……やっぱり赤ちゃんになってる………クラウンさぁん……なんで……赤ちゃんだけは勘弁してほしかったです……まぁ、これも私の運命だよね……うん……現実逃避は辞めよう…とにかく!…頑張ろう私!
「あ、あぶあぶぶ!(こ、こんにちは!)」
「………………」フイッ
ヒュゥーーー……………無視?無視なの?貴方の子どもよ?ちょっとぐらいにこっと笑って話しても……それに……なんで顔をそむけるのよ!ねえ、ねえ!!
「あぶっ、あーぶ!」
「…………………」
……っ………ひっ、ひどいー……なんで……何でなの?うえーん…うえーん!!
「ううっ…ふぇ、うぇーーーーーーーんっっ!!」
「!!」ばっ、
男の人が急にばっとこっちを振り向く……えっ、
「泣くな……」
「うっ、うっ、うぇー」
「…………」
ヒュォー……うん?急に部屋の温度が下がったような……って寒い!!ような……じゃないよぉ!めっちゃ寒い…ひぇぇ……凍え死んじゃうよぉー
私が寒すぎてもう凍りつきそうになっていると……勢いよく部屋のドアが開いた………
「バンッ」
「ルマンジェス様…ソージュレンス様が凍りついてしまいますよ?」
「……………」
「早く魔力をおさめてください」
「…………」
「奥様に言いつけますよ?」
「!」
「っ、わかったから、レーナに言うな」
た、助かったぁ~、さっきまで凍りつきそうなぐらい寒かったけど、今はポカポカと暖房が効いてそうなほどに温かい…それよりも、この人…お母さんに弱いのかな?………どんな人なんだろう?…私の…お母さんは……う~んなんだかポカポカで眠くなってきちゃった…う…………ん……
「寝ちゃいましたね。可哀想に」
「まったくルマンジェス様は……自分の子供に困ったものですね」
「うるさい…お前に言われたくない」
「はい、はい、わかってますよ。」
「それにしても………奥様にそっくりですね。」
「…………そうだな。」
奥様、という単語にはやたらに反応するルマンジェスのことを可愛いところもあるなと心の中思うで執事であった。もちろん…可愛い、なんてことを本人に言えば絶対に凍りづけにされるため思っていても口には出さないが……顔はうっすらとわらってしまっていた。
「………なにが面白い」
「いえいえ、なんでもございませーん」
「不敬罪で訴えるぞ」
「ひっ、」
「それだけはご勘弁下さい!」
「…………」
っと、焦る執事であった。
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