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イケメンに愛されてみたかったんです
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私は藍野くるみ、何事もぱっとしないごく普通のOLだった。でも、猫が大好きで、その日も家の近くに住み着いている猫にご飯をあげながら癒やされていた。
「今日もクロ可愛い~~」
「にゃ~、にゃ~、」
クロが足にすりすりと擦り寄ってきた。
クロは一ヶ月前の夜、急に現れて可愛いな~~と思って餌をあげたらそのまま居着いちゃったんだよね~。でも、可愛いからずっと此処にいて欲しいな~。クロは名前の通り真っ黒な猫で、でも、右目がブルーで左目がグリーンのオットアイの瞳がとても可愛い。可愛いからついついいつもご飯をあげ過ぎちゃうんだよね~。だからか、まだ一ヶ月くらいしか経っていないのになんかちょっと、てゆうか凄く太ったような気がするんだよね。まあいいかぁ、可愛いし
「たくさん食べてね~」
「にゃ、にゃ、にゃー」
ふふっ、何だか私にお返事してるみたいで可愛いなぁ。
ふと、時計をみたら、あっ、やばい仕事に遅れちゃう!
「急がないと」
「バイバイ、クロ。また明日ね。」
クロに別れの挨拶をした後、急いで仕事に向かう。私は車は運転出来ないし、自転車も怖くて乗れないから会社までは歩いて行かないといけないんだ。だから、急がないといけないのに、いつもクロにご飯をあげて、撫でたり、遊んだりしているといつも時間ぎりぎりになってしまう。一つのことに夢中になっていると周りが見えなくなる、これは私の悪い癖なんだよね~、直そうとほ思うんだけど…ね…まあ、それは一旦置いといて急がないと!会社までは家からまあまあ近いけど今の時間はかなりやばい。ここは…とにかく走れぇぇぇ!!!
「はぁ、はぁ」
久しぶりに全力疾走したから息が切れてる。でも、会社まではもう少しだ。すぐそこの横断歩道を渡れば会社にすぐだ…そのときだった、急にサッカーボールが転がってきて私の足元に転がった。
「あっ、僕のボール」
「すいませーん、おねーさんそのボール取ってください!」
小学校高学年ぐらいの男の子が、ボールを投げて~、という仕草をしている。ふふっ、可愛いな~。私は足元の転がっていたボールを拾い上げると男の子に向かって投げた。
「はい!」
「あっ、おっと」
男の子は私の投げたボールを少々危なげにキャッチした。
「お姉さん、ありがとうごさいます。」
男の子が私にお礼をしてくれる。
「どういたしまして、でも次からは気をつけてね危ないからね」
男の子に軽く注意を促していたら、私は会社に行かなくてはいけないということを思い出した。あぁぁ、やばいっ、男の子にバイバイっ、と挨拶をしてから焦りながら会社に向かって走り出した。このとき、私の悪い癖がまた出てしまっていた。横断歩道に大きく走り出したときには信号はすでに赤になっていた。そんなことには、急いでいた私が気づくはずもなくもうすでに走りだしてしまった。
「あっ、お姉さん!危ない!!」
男の子の危ない!!という声が聞こえたと思った瞬間私は強い衝撃を受けた。
ドガッ
鈍い音がした。トラックに…はねられたのだ。
「お姉さ… !!お姉… ん!しっか…してくだ…さい!!」
男の子の心配そうな声が途切れ途切れに小さく…遠くに聞こえた。
あぁ、私死ぬのかな?痛いし苦しいよ…こんなことならもっとクロと一緒にいればよかった、こんなことなら…もっと…後悔が次々に込み上げてくる…。でも、でも、でもね、これだけは絶っっ対言わせて欲しい。
私、私ね…………一度でいいからイケメンに愛されててみたかった…神様…この世に本当にいるんだったら…私の願いどうか叶えてください……
私は……イケメンに…イケメンに愛されたいでーーーす!!
……………その願い叶えて差し上げます。藍野…くるみさん
空耳かな?でも、確かにそう聞こえた気がした。優しくて心地よい声だった。誰なのかな?でも、それを確かめることは出来きず意識を失なってしまった。
作者のお話
こんばんわ~!!結衣です。私は人が夢中になれるような小説を書いてみたいな~、そ~んな思いでこの小説を書き始めました。私は悪役令嬢や転生系の小説が大~~好きなので私も僭越ながらこの小説を書かせてもらいました。私の初めての作品なのでまだ全然だと思いますが、一緒懸命書きました。どうか、次回もお読みください!!お願い致します~!!
「今日もクロ可愛い~~」
「にゃ~、にゃ~、」
クロが足にすりすりと擦り寄ってきた。
クロは一ヶ月前の夜、急に現れて可愛いな~~と思って餌をあげたらそのまま居着いちゃったんだよね~。でも、可愛いからずっと此処にいて欲しいな~。クロは名前の通り真っ黒な猫で、でも、右目がブルーで左目がグリーンのオットアイの瞳がとても可愛い。可愛いからついついいつもご飯をあげ過ぎちゃうんだよね~。だからか、まだ一ヶ月くらいしか経っていないのになんかちょっと、てゆうか凄く太ったような気がするんだよね。まあいいかぁ、可愛いし
「たくさん食べてね~」
「にゃ、にゃ、にゃー」
ふふっ、何だか私にお返事してるみたいで可愛いなぁ。
ふと、時計をみたら、あっ、やばい仕事に遅れちゃう!
「急がないと」
「バイバイ、クロ。また明日ね。」
クロに別れの挨拶をした後、急いで仕事に向かう。私は車は運転出来ないし、自転車も怖くて乗れないから会社までは歩いて行かないといけないんだ。だから、急がないといけないのに、いつもクロにご飯をあげて、撫でたり、遊んだりしているといつも時間ぎりぎりになってしまう。一つのことに夢中になっていると周りが見えなくなる、これは私の悪い癖なんだよね~、直そうとほ思うんだけど…ね…まあ、それは一旦置いといて急がないと!会社までは家からまあまあ近いけど今の時間はかなりやばい。ここは…とにかく走れぇぇぇ!!!
「はぁ、はぁ」
久しぶりに全力疾走したから息が切れてる。でも、会社まではもう少しだ。すぐそこの横断歩道を渡れば会社にすぐだ…そのときだった、急にサッカーボールが転がってきて私の足元に転がった。
「あっ、僕のボール」
「すいませーん、おねーさんそのボール取ってください!」
小学校高学年ぐらいの男の子が、ボールを投げて~、という仕草をしている。ふふっ、可愛いな~。私は足元の転がっていたボールを拾い上げると男の子に向かって投げた。
「はい!」
「あっ、おっと」
男の子は私の投げたボールを少々危なげにキャッチした。
「お姉さん、ありがとうごさいます。」
男の子が私にお礼をしてくれる。
「どういたしまして、でも次からは気をつけてね危ないからね」
男の子に軽く注意を促していたら、私は会社に行かなくてはいけないということを思い出した。あぁぁ、やばいっ、男の子にバイバイっ、と挨拶をしてから焦りながら会社に向かって走り出した。このとき、私の悪い癖がまた出てしまっていた。横断歩道に大きく走り出したときには信号はすでに赤になっていた。そんなことには、急いでいた私が気づくはずもなくもうすでに走りだしてしまった。
「あっ、お姉さん!危ない!!」
男の子の危ない!!という声が聞こえたと思った瞬間私は強い衝撃を受けた。
ドガッ
鈍い音がした。トラックに…はねられたのだ。
「お姉さ… !!お姉… ん!しっか…してくだ…さい!!」
男の子の心配そうな声が途切れ途切れに小さく…遠くに聞こえた。
あぁ、私死ぬのかな?痛いし苦しいよ…こんなことならもっとクロと一緒にいればよかった、こんなことなら…もっと…後悔が次々に込み上げてくる…。でも、でも、でもね、これだけは絶っっ対言わせて欲しい。
私、私ね…………一度でいいからイケメンに愛されててみたかった…神様…この世に本当にいるんだったら…私の願いどうか叶えてください……
私は……イケメンに…イケメンに愛されたいでーーーす!!
……………その願い叶えて差し上げます。藍野…くるみさん
空耳かな?でも、確かにそう聞こえた気がした。優しくて心地よい声だった。誰なのかな?でも、それを確かめることは出来きず意識を失なってしまった。
作者のお話
こんばんわ~!!結衣です。私は人が夢中になれるような小説を書いてみたいな~、そ~んな思いでこの小説を書き始めました。私は悪役令嬢や転生系の小説が大~~好きなので私も僭越ながらこの小説を書かせてもらいました。私の初めての作品なのでまだ全然だと思いますが、一緒懸命書きました。どうか、次回もお読みください!!お願い致します~!!
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