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流星祭 編

第28話 流星祭前日

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7月6日 午前9時24分 オリオンの街

「おはようございまーす。」

俺はあくびをしながらキッチンへ行った。いつも通りメガネ君が朝食を作ってくれている。目玉焼きを作っていた。

「おっはようリオ君!」

「リオ先輩おはようございます、もうすぐできるんで待ってくださいね。」

席に着く、そういえばここまでどうやって帰ってきたんだろう。
2人に聞いてみよう。

「そういえば昨日はどうやって帰ってきたんですか?」

「アーサー君達が転移魔法の「ワープ」を使ってくれたんだよー!」



転移魔法「ワープ」
その名の通りワープができるぞ!ただしワープで行けるのは過去に行った事がある場所だけ!行った事もない所には行けないよ!
MPをものすごく消費するから1日に一回が限界!今日も平和だね!


「へーそうなんですか........。」

「どうしたんですかリオ先輩?」

「うん?なんでもないよ...........。」


昨日見た夢の内容を思い出す。あの青い髪の少女が言っていた事............。
流星祭の本当の意味?うーーーーーん考えても分からない。
大図書館に行けば何か分かるかな?


「あ!リオ君リオ君!今日は流星祭に向けて準備があるらしいからハンドさん達が手伝ってだって!」

「え?あ、はい!」

そうか今日は7月6日だ.......つまり明日の流星祭に向けての準備があるって事だ。俺達は確か「案内所」の仕事だっけ?

朝食を食べ終わったらハンドさん達の所に行こう。

「あれ?そういえばスララは?」

「今日は見てないですね...........。」







オリオンの街 ファンタジーモール

「よく来てくれたねリオ君達(๑>◡<๑)!!」

「ハンドさん!元気そうでなりよりです!」

ファンタジーモールのギルドに俺達は来ている。何気にファンタジーモールのギルドに来るのは初めてだ。ものすごくデカくて綺麗な所、まるでオフィスって感じ!

「早速ですが大図書館に行ってみてください、あそこが案内所になりますので。私達は屋台の設置に向かいます。」

テンさんはそう言うとペコリとお辞儀する。来たばかりだけどしょうがない。ファンタジーモールから出ると大図書館に向かった。街を見ながら歩くと、みんな準備で忙しそうだ。

「すごーい屋台がたくさーん!」

「あれってソードオブベルサイユの人達ですかね?」

肩にソードオブベルサイユのマークがあるから、そうだと思う。あの人達も屋台の設置を手伝っているんだな。

竹がたくさん置かれている........子供達は短冊を持ってどこかへ向かう。あっちは大図書館の方向だ。ついていってみよう。




大図書館前

「すごーい!大きな竹ー!」

大図書館の前の広場の真ん中に大きな竹が置かれていた。何本も集められ太い幹のようになっている。子供達はそれに短冊を結ぶ。

「ジェネシスの皆さん!こんにちはー!」

「え?」

振り返ると黄昏の流星の人達が手を振ってくれていた。

「ジャンヌちゃん!こんにちは!」

そうか.......黄昏の流星の人達も案内所の仕事だ。

「あの大きな竹は黄昏の流星が作ったんだぜ!」

キッド君がキラキラとした目でそう言った。褒めてほしそうな目だ。

「すごいね!」

「とても大変だったよ、」

「ベガス........貴方サボってましたよねー?」

ジャンヌちゃんは笑顔で.........言った。絶対怒ってるやつだ。

「ギクっ!そそそそうだっけー」

「あはははは.......ダルタンさんは?」

「ダルタンさんだったら..........確かあそこのベンチで休憩........あれ?」

ジャンヌちゃんが指差す方には確かにベンチがあるが誰もいなかった。

「いないねダル兄.......。」

「まさか!」

ジャンヌちゃんは走ってベンチへ向かった。ベンチの上には白い紙が置いてある。それを見た途端ジャンヌちゃんが震え出す。

「なになに.......少し調べたい事があるから......オリオンの街を離れる......明日の夜までには帰ってくると思う......あとは任せたジャンヌ」

「もしかして...........」

「またどこかへ行ってしまったみたいだね........。」

「...................チッ」

ビリビリビリ!!!!!

ジャンヌちゃんは舌打ちすると紙をビリビリに破ってゴミ箱に捨ててしまっ
た。

「ジャッ.....ジャンヌちゃん?」

「怒っていませんよ怒っていませんよ怒っていませんよ........大丈夫です。」

「ジャン姉......絶対怒ってるじゃん。」

「大変だねジャンヌちゃん。」   






5時間後

「これで案内所の方の準備は完了だね!」

「お疲れ様ですジェネシスの皆様!今日は一旦解散にしましょう。」

デバイスから時間を確認すると、もう午後の4時くらいだ。俺達と黄昏の流星は解散し帰路へついた。屋台もだいぶ完成しているし提灯ののうよなものも飾られている。

「ついに明日ですね.......。」

「七月になってからだいぶ濃い6日間を送りました。」

確かにメガネ君の言う通りだ。この6日間はとても濃かった。大型クエストでギガモンスターと戦って.......スピカの街ではディルバやアヴァロンのギルドと協力した。

そして何より.......「ラグル族」の事が気になる。2人にはまだ話していない.......帰ったら話そうと思う。空を見上げると星が一つだけ輝いていた。

「あ、一番星だ..........。」





その夜

「なんでだろ眠れない..........。」

俺はベッドの上に横たわり天井を見上げる。眠れない.........流星祭が楽しみだからか?修学旅行や遠足が楽しみすぎて眠れない子供の感覚とは何か違う。

「水を飲みに行こう........。」

部屋のドアを開け一階へと降りる。リビングのキッチンにある水道の水にしよう、そう考えながらリビングのドアを開ける。

ガチャ

「え?」

リビングに誰かいる.........あれはまさか......青い髪、宝石のような綺麗な目。夢で見る少女だ。でも身長が前より高くなっている。

「どうしてここに?」

「明日は流星祭ね.........。」

「昨日の夢で言っていた事を教えてほしい!流星祭の本当の意味って何!」

「.......貴方には明日......「辛い体験」をしてもらうかもしれない。」

少女の瞳から涙がこぼれ落ちる。

「どういう事?」

「繰り返す........ただそれだけ。」

そう言うと彼女は消えてしまった。
リビングを探しても誰もいない........何だったんだ今のは?





一方その頃 あの空間では

「..........明日は流星祭......私達の運命を決める「審判の日」。」

青髪の少女は何もない空間にいた。

「そうね.......私も信じているわ。リオ達が新しい未来へ導いていれる事を。」

「蒼き流星........天から舞い降り......人々に生きる希望を与える。伝承ってものは地域によって違うもの。」






おまけコーナー

裏話1 ミラレナに捕まってしまった人達は街で使われていなかったお屋敷から見つかったよ!その地下には大量の骨が飾れていて街の人達はその光景に驚愕しました。

アーサー達はスピカの街をすぐに離れ新たな街へと向かいます。


裏話2   ミラレナに捕まっていた人達は合計で23人
全員がミラレナを倒したリオに感謝をしています。スピカの街では赤い騎士の噂で持ちきりです!

「夜、窓を開けたらモンスターと戦う赤い騎士達を見た。」

「赤い騎士は足が速くて空を飛ぶ。」

などの噂が広まっています。


ちなみにリオとディルバが合体したリオのパワーアップフォーム
「デュリオニックマッハー」のスペックはこんな感じです!!

変身音
Heart is burning!  The sword is dyed red!  Acceleration is non-stop!
デュリオニックマッハー!!!ブルン!ブルン!

■パンチ力:17.5t
■キック力:57.0
■ジャンプ力:18メートル(ひと跳び)
■走力:2秒(100m)
必殺技 バーニングスマッシュ・エンド
バーニングスラッシュ・エンド

飛行能力を有している、活動時間が長ければ長いほど速力が上がっていく。


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