1 / 2
リブートばあちゃん
しおりを挟む
祖母が変わった事を言い出した。
「あんなーじじ、再起動してちょうだい」
この空間には僕と祖母しかいない。
誰だよ。じじって。
そう告げた途端、糸が切れたかのように、
ぷつんと立膝をついてしゃがみこんでしまった。
「おばあちゃんっ!!?」
僕の心配をよそに、先程とは打って変わってキビキビと動き出す。
どうやら祖母の再起動は成功したようだ。
昔から僕を笑わせるために全力な祖母。
今回もおふざけだと思っていたら、本当に動作が軽くなっている。
なんだこれスマホみたい。
そこそこあった洗濯物から、先程食べた昼食まで、
あっという間に片づけてしまった。
「どうだい。ばあちゃんすげぇーじゃろ?」
再起動がどんな仕組みかは分からないが、
僕はあまりの衝撃で開いた口が塞がらなかった。
それからお世話になる数日間、度々祖母の再起動を目にすることになった。
ある日は「キャッシュの削除も出来るんだぁ」と言って、じじに削除を依頼していた。
動作も軽くなっていたが、僕が来た初日まで記憶が戻ってしまっていた。
そんなおっちょこちょいの祖母なんだけど、
何だか少し様子がおかしい。
顔が噴火しそうなぐらい真っ赤に染め上げ、
まるで熱暴走起こしたかのよう。
「…………?フリーズ??!」
こうなったら僕が再起動するしかない。
「へい!じじ!おばあちゃんを再起動して!」
「………………………………」
「じじ!再起動!!おばあちゃん再起動!!」
「……………………」
「ねぇ!おばあちゃんっ!!」
何度呼び掛けても反応が無い。
「こうなったら強制終了するしか…それとも出荷状態に戻すのか……っ!!?」
祖母の電源とか良く分からないがとにかくいろんなところを押しまくった。
腕とかなんかぐいーーんてやってみたり、鼻をつまみながら顔を左に向けてみたり。
結局それから祖母が動く事はなかった。
もしかしたら寿命なのかもしれない。
「あんなーじじ、再起動してちょうだい」
この空間には僕と祖母しかいない。
誰だよ。じじって。
そう告げた途端、糸が切れたかのように、
ぷつんと立膝をついてしゃがみこんでしまった。
「おばあちゃんっ!!?」
僕の心配をよそに、先程とは打って変わってキビキビと動き出す。
どうやら祖母の再起動は成功したようだ。
昔から僕を笑わせるために全力な祖母。
今回もおふざけだと思っていたら、本当に動作が軽くなっている。
なんだこれスマホみたい。
そこそこあった洗濯物から、先程食べた昼食まで、
あっという間に片づけてしまった。
「どうだい。ばあちゃんすげぇーじゃろ?」
再起動がどんな仕組みかは分からないが、
僕はあまりの衝撃で開いた口が塞がらなかった。
それからお世話になる数日間、度々祖母の再起動を目にすることになった。
ある日は「キャッシュの削除も出来るんだぁ」と言って、じじに削除を依頼していた。
動作も軽くなっていたが、僕が来た初日まで記憶が戻ってしまっていた。
そんなおっちょこちょいの祖母なんだけど、
何だか少し様子がおかしい。
顔が噴火しそうなぐらい真っ赤に染め上げ、
まるで熱暴走起こしたかのよう。
「…………?フリーズ??!」
こうなったら僕が再起動するしかない。
「へい!じじ!おばあちゃんを再起動して!」
「………………………………」
「じじ!再起動!!おばあちゃん再起動!!」
「……………………」
「ねぇ!おばあちゃんっ!!」
何度呼び掛けても反応が無い。
「こうなったら強制終了するしか…それとも出荷状態に戻すのか……っ!!?」
祖母の電源とか良く分からないがとにかくいろんなところを押しまくった。
腕とかなんかぐいーーんてやってみたり、鼻をつまみながら顔を左に向けてみたり。
結局それから祖母が動く事はなかった。
もしかしたら寿命なのかもしれない。
0
お気に入りに追加
0
あなたにおすすめの小説
マッサージ師にそれっぽい理由をつけられて、乳首とクリトリスをいっぱい弄られた後、ちゃっかり手マンされていっぱい潮吹きしながらイッちゃう女の子
ちひろ
恋愛
マッサージ師にそれっぽい理由をつけられて、乳首とクリトリスをいっぱい弄られた後、ちゃっかり手マンされていっぱい潮吹きしながらイッちゃう女の子の話。
Fantiaでは他にもえっちなお話を書いてます。よかったら遊びに来てね。
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
お漏らし・おしがま短編小説集 ~私立朝原女学園の日常~
赤髪命
大衆娯楽
小学校から高校までの一貫校、私立朝原女学園。この学校に集う女の子たちの中にはいろいろな個性を持った女の子がいます。そして、そんな中にはトイレの悩みを持った子たちも多いのです。そんな女の子たちの学校生活を覗いてみましょう。
校外学習の帰りに渋滞に巻き込まれた女子高生たちが集団お漏らしする話
赤髪命
大衆娯楽
※この作品は「校外学習の帰りに渋滞に巻き込まれた女子高生たちが小さな公園のトイレをみんなで使う話」のifバージョンとして、もっと渋滞がひどくトイレ休憩云々の前に高速道路上でバスが立ち往生していた場合を描く公式2次創作です。
前作との文体、文章量の違いはありますがその分キャラクターを濃く描いていくのでお楽しみ下さい。(評判が良ければ彼女たちの日常編もいずれ連載するかもです)
朗読・声劇(セリフ・シチュボ等)フリー台本置き場ごちゃ混ぜ
冬野てん
ライト文芸
フリー台本。声劇・シチュボ・サンプルボイス用です。利用時申請は不要。ボイスドラマ・朗読、シチュボ。会話劇、演劇台本などなど。配信その他で無料でご利用ください。
自作発言・あまりにも過度な改変はおやめ下さい。
就職面接の感ドコロ!?
フルーツパフェ
大衆娯楽
今や十年前とは真逆の、売り手市場の就職活動。
学生達は賃金と休暇を貪欲に追い求め、いつ送られてくるかわからない採用辞退メールに怯えながら、それでも優秀な人材を発掘しようとしていた。
その業務ストレスのせいだろうか。
ある面接官は、女子学生達のリクルートスーツに興奮する性癖を備え、仕事のストレスから面接の現場を愉しむことに決めたのだった。
庭木を切った隣人が刑事訴訟を恐れて小学生の娘を謝罪に来させたアホな実話
フルーツパフェ
大衆娯楽
祝!! 慰謝料30万円獲得記念の知人の体験談!
隣人宅の植木を許可なく切ることは紛れもない犯罪です。
30万円以下の罰金・過料、もしくは3年以下の懲役に処される可能性があります。
そうとは知らずに短気を起こして家の庭木を切った隣人(40代職業不詳・男)。
刑事訴訟になることを恐れた彼が取った行動は、まだ小学生の娘達を謝りに行かせることだった!?
子供ならば許してくれるとでも思ったのか。
「ごめんなさい、お尻ぺんぺんで許してくれますか?」
大人達の事情も知らず、健気に罪滅ぼしをしようとする少女を、あなたは許せるだろうか。
余りに情けない親子の末路を描く実話。
※一部、演出を含んでいます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる