私の引いた境界線を越えた君

美奈

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私の引いた境界線を越えた君

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千里を家に送り届けてから自分の家に向かって歩く

さっき別れたばっかなのに、また会いたくなっちゃうな…彼女の声を聴きたいという衝動にかられる
けど、さすがにそれは

そう思った瞬間にメールの着信音が鳴る
千里からだ

今日は本当にありがとう
声聴きたくなっちゃったから今から電話するね

え…

その瞬間に電話がかかってくる
胸が高鳴る
もしもし千里…無事に着けたか?
うん。ありがとう
翔は、もう家に着いた
いや歩いて帰ってるからまだまだ
そっか
なんか私ねさっき別れたばっかなのに、家に着いた瞬間に翔の声を聴きたいってなっちゃって
変だよね…
いや、そんなことねーよ
俺も同じだったし
でも珍しいよな千里が甘えるなんて
そうかな
私は翔だから自分に嘘をつかずにいられるんだよ
そっか…まぁ俺もだけど
明日は始業式だろ。お前も早く寝ろよ
分かった。じゃぁ、おやすみ
ん、おやすみ

そう言って会話は終わった
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