15 / 19
14.彼女(仮)のお家に訪問
しおりを挟む
紗良さんをかくまった次の日。早速彼女の両親に話をつけに行くことになった。
心の準備が……なんて言っていられない。先延ばしにしていたら、いつまで経っても俺の家に女子が居ついたままだ。さっさと解決してもらわねば俺の理性が持たない。草食系でも溜まるものは溜まるのだ。ナニがとは言えないけどな!
途中までアスカさんに見送られ、その先は紗良さんと二人きり。一応恋人役なので手なんか繋いでみたり……。振りだとわかってても恥ずかしいなこれ。普段から手を繋いでるリア充カップルってすごかったんだな。尊敬しちゃいそうだよ。……いや、想像したらやっぱり爆発しろって思う。
「和也くん、緊張してる?」
握った手から緊張を感じ取られたのか、そんなことを聞かれる。手汗をかいたからじゃないと信じたい。
顔を向ければ、余裕ありげに微笑む紗良さん。小首をかしげて俺の顔を覗き込んでくる。モテる人はちょっとした仕草でも可愛いから困る。
「そりゃあね……」
こちとら女子と手を繋ぐってだけでも手汗かいちゃうくらい緊張するのだ。強靭な心臓なんか持っちゃいない。精神が弱いのも非モテの原因かもしれないね。逆説的に言えば強い精神を持つ者だけがモテるのかもしれない。
閑散とした住宅地にさしかかる。紗良さんの家が近いのだろう。手を握る力が強くなった。
俺と手を繋ぐことは余裕でも、親との対決は紗良さんでも緊張するらしい。二日連続で俺の家に避難したくらいだもんな。やっぱりお金持ちの親ってのは厳しいものなのかもしれない。偏見だけども。
ぎゅっと、紗良さんの手を強く握り返した。
「か、和也くん?」
「大丈夫だよ。自信を持って。紗良さんならきっとできるから」
「……うん」
俺の励ましで紗良さんは少し余裕を取り戻したようだ。幾分か表情が緩んでくれたし、これでガチガチに緊張した状態で親と対面することは防げただろうか。
今回、俺にできることは何もない。
そりゃそうだ。いきなりでっち上げた彼氏役なんか成功するはずがない。紗良さんの親だってそこまで節穴じゃないだろうし、何より俺は演技に自信がない。中三の時の演劇で「もう端っこにいるだけでいいから」と戦力外通告されたのは伊達じゃないのだ。……セリフの少ない脇役だったんだけどなぁ。
とにかく、頑張らなきゃならないのは紗良さんだ。俺は彼女の添え物程度のことしかできない。小道具みたいなもんだ。
そして、紗良さんなら大丈夫だろう。
紗良さんは愛される側の人間だ。そんな彼女が気持ちを込めて説得すれば、愛情を注いでいる親なら聞き入れてくれるはずだ。
紗良さんの親だって、娘がわざわざ見ず知らずの男を連れてくるぐらい嫌がっている、ってのが伝われば考えを変えてくれるはずだ。親は愛する子に弱い。紗良さんの本気さえ伝われば、後のことは全力でなんとかしてくれるだろう。
「ここよ」
紗良さんが呟くように、到着したと教えてくれた。
高い塀に囲まれている大きな家。なんとなく洋風イメージだったけれど、目の前の立派な門は和風色が強かった。
外からでも敷地の広さがわかるほどだ。やっぱりお嬢様だったんだなぁ、と呆けていたら、大きな門がゴゴゴって開いた。
「お嬢……お帰りなさい」
顔を出したのは柄の悪そうな兄ちゃんであった。お金持ちの家にいそうにない風貌である。俺の苦手なタイプでもある。
紗良さんは「ええ」と軽くあいさつらしきものを返し、門をくぐっていく。俺も引っ張られるまま足を踏み入れた。
「オイ」
「ひぇっ」
柄の悪い兄ちゃんに肩を掴まれた。力が強くてミシリと聞いたことのない音が聞こえた気がした。
痛みと恐怖で固まってしまう。そんな俺の様子に気づいたのだろう。紗良さんが振り返らないまま言った。
「やめて。私の友達よ」
「……ヘイ」
渋々とした声とともに手が離される。ほっと息をつき、歩みを再開した。
「ははっ……。ボディガードみたいな人かな?」
「そんなものよ」
紗良さんは振り返らずに歩みを進める。俺はそれ以上追及することなく、彼女の背中を見失わないようにした。手を繋いでいるのに、隣に並べそうにない。
うん……。なんかね、紗良さんの家の前に立った時に「もしかして?」と思わないでもなかったんだ。
要は現実逃避。認識が甘かったと言えばそれまでである。
気を利かせたつもりになって、紗良さんの家の事情を聞かなかった。優しさって、時にバカな行動させちゃうんだよね。と、胸に後悔を刻んでみる。……はい、すでに後悔しています。
「ごめんね」
小さな声。表情が見えない彼女に、俺がかけるべき言葉はなかった。
ドラマの舞台になってそうな日本家屋。家の中が広くて、庭も広い。鯉でも飼っていそうな池なんかもある。
「こっちよ」
紗良さんに促されるまま、和室に通される。何畳あるのかぱっと見では数えられない。親戚が集まっての宴会場だってこの部屋ほど広くなかった。
「和也くん、親を呼んでくるから少しだけ待っていてね」
「え」
俺が何かを言うよりも早く、紗良さんは部屋から出て行ってしまった。
おいおいおいおいーーっ! ここで一人にするって正気ですか!?
「……」
他人の家。しかもこんなだだっ広い部屋で一人きり……。心細さが半端じゃない。
お願いだから早く帰ってきてー! と願っていたのが通じたのか、ドタドタとした足音が近づいてきた。
「テメェ誰だコラァッ!」
待ち望んでいた黒髪美少女の姿ではなく、怒声を上げて入ってきたのは強面の男達だった。そう、複数形である。
突然現れた強面の男達は、俺を取り囲むと大声で威圧してきた。
あまりにも唐突で、普通じゃない恐怖体験だ。震えるのを誤魔化して顔を伏せることしかできやしない。
「顔上げろやテメェコラァッ!!」
「舐めた面してんじゃねえぞゴルァッ!!」
「タダで帰れると思うなよウラァッ!!」
手を出してこないのが不思議なレベル。俺にとってはこの怒号こそが暴力に相当する。誰か助けて!
「やかましいぞっ!!」
吹き飛ばされそうなほどの大声に身体がビクゥッて震えた。俺を責めていた連中もビクゥッてなってた。ちょっとだけスッキリする。
「ったくテメェら、紗良の友達に何やってやがんだ」
部屋に入ってきたのは顔に刀傷らしきものが特徴的なイケオジだった。声がとっても素敵ですね。
……いやいやいや、刀傷ってなんだよ。うっかりイケオジ顔に騙されるところだった。
完全にカタギの人ではなかった。いや、本当はわかっていたんだ。この家自体がカタギの人が住むようなもんじゃないってことは。
刀傷のイケオジの後ろから、紗良さんがひょっこりと顔を出す。ここで紗良さんの立ち位置がはっきりと理解できた。
──桐生紗良は、極道の娘だったのである。
心の準備が……なんて言っていられない。先延ばしにしていたら、いつまで経っても俺の家に女子が居ついたままだ。さっさと解決してもらわねば俺の理性が持たない。草食系でも溜まるものは溜まるのだ。ナニがとは言えないけどな!
途中までアスカさんに見送られ、その先は紗良さんと二人きり。一応恋人役なので手なんか繋いでみたり……。振りだとわかってても恥ずかしいなこれ。普段から手を繋いでるリア充カップルってすごかったんだな。尊敬しちゃいそうだよ。……いや、想像したらやっぱり爆発しろって思う。
「和也くん、緊張してる?」
握った手から緊張を感じ取られたのか、そんなことを聞かれる。手汗をかいたからじゃないと信じたい。
顔を向ければ、余裕ありげに微笑む紗良さん。小首をかしげて俺の顔を覗き込んでくる。モテる人はちょっとした仕草でも可愛いから困る。
「そりゃあね……」
こちとら女子と手を繋ぐってだけでも手汗かいちゃうくらい緊張するのだ。強靭な心臓なんか持っちゃいない。精神が弱いのも非モテの原因かもしれないね。逆説的に言えば強い精神を持つ者だけがモテるのかもしれない。
閑散とした住宅地にさしかかる。紗良さんの家が近いのだろう。手を握る力が強くなった。
俺と手を繋ぐことは余裕でも、親との対決は紗良さんでも緊張するらしい。二日連続で俺の家に避難したくらいだもんな。やっぱりお金持ちの親ってのは厳しいものなのかもしれない。偏見だけども。
ぎゅっと、紗良さんの手を強く握り返した。
「か、和也くん?」
「大丈夫だよ。自信を持って。紗良さんならきっとできるから」
「……うん」
俺の励ましで紗良さんは少し余裕を取り戻したようだ。幾分か表情が緩んでくれたし、これでガチガチに緊張した状態で親と対面することは防げただろうか。
今回、俺にできることは何もない。
そりゃそうだ。いきなりでっち上げた彼氏役なんか成功するはずがない。紗良さんの親だってそこまで節穴じゃないだろうし、何より俺は演技に自信がない。中三の時の演劇で「もう端っこにいるだけでいいから」と戦力外通告されたのは伊達じゃないのだ。……セリフの少ない脇役だったんだけどなぁ。
とにかく、頑張らなきゃならないのは紗良さんだ。俺は彼女の添え物程度のことしかできない。小道具みたいなもんだ。
そして、紗良さんなら大丈夫だろう。
紗良さんは愛される側の人間だ。そんな彼女が気持ちを込めて説得すれば、愛情を注いでいる親なら聞き入れてくれるはずだ。
紗良さんの親だって、娘がわざわざ見ず知らずの男を連れてくるぐらい嫌がっている、ってのが伝われば考えを変えてくれるはずだ。親は愛する子に弱い。紗良さんの本気さえ伝われば、後のことは全力でなんとかしてくれるだろう。
「ここよ」
紗良さんが呟くように、到着したと教えてくれた。
高い塀に囲まれている大きな家。なんとなく洋風イメージだったけれど、目の前の立派な門は和風色が強かった。
外からでも敷地の広さがわかるほどだ。やっぱりお嬢様だったんだなぁ、と呆けていたら、大きな門がゴゴゴって開いた。
「お嬢……お帰りなさい」
顔を出したのは柄の悪そうな兄ちゃんであった。お金持ちの家にいそうにない風貌である。俺の苦手なタイプでもある。
紗良さんは「ええ」と軽くあいさつらしきものを返し、門をくぐっていく。俺も引っ張られるまま足を踏み入れた。
「オイ」
「ひぇっ」
柄の悪い兄ちゃんに肩を掴まれた。力が強くてミシリと聞いたことのない音が聞こえた気がした。
痛みと恐怖で固まってしまう。そんな俺の様子に気づいたのだろう。紗良さんが振り返らないまま言った。
「やめて。私の友達よ」
「……ヘイ」
渋々とした声とともに手が離される。ほっと息をつき、歩みを再開した。
「ははっ……。ボディガードみたいな人かな?」
「そんなものよ」
紗良さんは振り返らずに歩みを進める。俺はそれ以上追及することなく、彼女の背中を見失わないようにした。手を繋いでいるのに、隣に並べそうにない。
うん……。なんかね、紗良さんの家の前に立った時に「もしかして?」と思わないでもなかったんだ。
要は現実逃避。認識が甘かったと言えばそれまでである。
気を利かせたつもりになって、紗良さんの家の事情を聞かなかった。優しさって、時にバカな行動させちゃうんだよね。と、胸に後悔を刻んでみる。……はい、すでに後悔しています。
「ごめんね」
小さな声。表情が見えない彼女に、俺がかけるべき言葉はなかった。
ドラマの舞台になってそうな日本家屋。家の中が広くて、庭も広い。鯉でも飼っていそうな池なんかもある。
「こっちよ」
紗良さんに促されるまま、和室に通される。何畳あるのかぱっと見では数えられない。親戚が集まっての宴会場だってこの部屋ほど広くなかった。
「和也くん、親を呼んでくるから少しだけ待っていてね」
「え」
俺が何かを言うよりも早く、紗良さんは部屋から出て行ってしまった。
おいおいおいおいーーっ! ここで一人にするって正気ですか!?
「……」
他人の家。しかもこんなだだっ広い部屋で一人きり……。心細さが半端じゃない。
お願いだから早く帰ってきてー! と願っていたのが通じたのか、ドタドタとした足音が近づいてきた。
「テメェ誰だコラァッ!」
待ち望んでいた黒髪美少女の姿ではなく、怒声を上げて入ってきたのは強面の男達だった。そう、複数形である。
突然現れた強面の男達は、俺を取り囲むと大声で威圧してきた。
あまりにも唐突で、普通じゃない恐怖体験だ。震えるのを誤魔化して顔を伏せることしかできやしない。
「顔上げろやテメェコラァッ!!」
「舐めた面してんじゃねえぞゴルァッ!!」
「タダで帰れると思うなよウラァッ!!」
手を出してこないのが不思議なレベル。俺にとってはこの怒号こそが暴力に相当する。誰か助けて!
「やかましいぞっ!!」
吹き飛ばされそうなほどの大声に身体がビクゥッて震えた。俺を責めていた連中もビクゥッてなってた。ちょっとだけスッキリする。
「ったくテメェら、紗良の友達に何やってやがんだ」
部屋に入ってきたのは顔に刀傷らしきものが特徴的なイケオジだった。声がとっても素敵ですね。
……いやいやいや、刀傷ってなんだよ。うっかりイケオジ顔に騙されるところだった。
完全にカタギの人ではなかった。いや、本当はわかっていたんだ。この家自体がカタギの人が住むようなもんじゃないってことは。
刀傷のイケオジの後ろから、紗良さんがひょっこりと顔を出す。ここで紗良さんの立ち位置がはっきりと理解できた。
──桐生紗良は、極道の娘だったのである。
15
お気に入りに追加
49
あなたにおすすめの小説

俺の家には学校一の美少女がいる!
ながしょー
青春
※少しですが改稿したものを新しく公開しました。主人公の名前や所々変えています。今後たぶん話が変わっていきます。
今年、入学したばかりの4月。
両親は海外出張のため何年か家を空けることになった。
そのさい、親父からは「同僚にも同い年の女の子がいて、家で一人で留守番させるのは危ないから」ということで一人の女の子と一緒に住むことになった。
その美少女は学校一のモテる女の子。
この先、どうなってしまうのか!?

僕(じゃない人)が幸せにします。
暇魷フミユキ
恋愛
【副題に☆が付いている話だけでだいたい分かります!】
・第1章
彼、〈君島奏向〉の悩み。それはもし将来、恋人が、妻ができたとしても、彼女を不幸にすることだった。
そんな彼を想う二人。
席が隣でもありよく立ち寄る喫茶店のバイトでもある〈草壁美頼〉。
所属する部の部長でたまに一緒に帰る仲の〈西沖幸恵〉。
そして彼は幸せにする方法を考えつく――――
「僕よりもっと相応しい人にその好意が向くようにしたいんだ」
本当にそんなこと上手くいくのか!?
それで本当に幸せなのか!?
そもそも幸せにするってなんだ!?
・第2章
草壁・西沖の二人にそれぞれの相応しいと考える人物を近付けるところまでは進んだ夏休み前。君島のもとにさらに二人の女子、〈深町冴羅〉と〈深町凛紗〉の双子姉妹が別々にやってくる。
その目的は――――
「付き合ってほしいの!!」
「付き合ってほしいんです!!」
なぜこうなったのか!?
二人の本当の想いは!?
それを叶えるにはどうすれば良いのか!?
・第3章
文化祭に向け、君島と西沖は映像部として広報動画を撮影・編集することになっていた。
君島は西沖の劇への参加だけでも心配だったのだが……
深町と付き合おうとする別府!
ぼーっとする深町冴羅!
心配事が重なる中無事に文化祭を成功することはできるのか!?
・第4章
二年生は修学旅行と進路調査票の提出を控えていた。
期待と不安の間で揺れ動く中で、君島奏向は決意する――
「僕のこれまでの行動を二人に明かそうと思う」
二人は何を思い何をするのか!?
修学旅行がそこにもたらすものとは!?
彼ら彼女らの行く先は!?
・第5章
冬休みが過ぎ、受験に向けた勉強が始まる二年生の三学期。
そんな中、深町凛紗が行動を起こす――
君島の草津・西沖に対するこれまでの行動の調査!
映像部への入部!
全ては幸せのために!
――これは誰かが誰かを幸せにする物語。
ここでは毎日1話ずつ投稿してまいります。
作者ページの「僕(じゃない人)が幸せにします。(「小説家になろう」投稿済み全話版)」から全話読むこともできます!
元おっさんの幼馴染育成計画
みずがめ
恋愛
独身貴族のおっさんが逆行転生してしまった。結婚願望がなかったわけじゃない、むしろ強く思っていた。今度こそ人並みのささやかな夢を叶えるために彼女を作るのだ。
だけど結婚どころか彼女すらできたことのないような日陰ものの自分にそんなことができるのだろうか? 軟派なことをできる自信がない。ならば幼馴染の女の子を作ってそのままゴールインすればいい。という考えのもと始まる元おっさんの幼馴染育成計画。
※この作品は小説家になろうにも掲載しています。
※【挿絵あり】の話にはいただいたイラストを載せています。表紙はチャーコさんが依頼して、まるぶち銀河さんに描いていただきました。

冴えない俺と美少女な彼女たちとの関係、複雑につき――― ~助けた小学生の姉たちはどうやらシスコンで、いつの間にかハーレム形成してました~
メディカルト
恋愛
「え……あの小学生のお姉さん……たち?」
俺、九十九恋は特筆して何か言えることもない普通の男子高校生だ。
学校からの帰り道、俺はスーパーの近くで泣く小学生の女の子を見つける。
その女の子は転んでしまったのか、怪我していた様子だったのですぐに応急処置を施したが、実は学校で有名な初風姉妹の末っ子とは知らずに―――。
少女への親切心がきっかけで始まる、コメディ系ハーレムストーリー。
……どうやら彼は鈍感なようです。
――――――――――――――――――――――――――――――
【作者より】
九十九恋の『恋』が、恋愛の『恋』と間違える可能性があるので、彼のことを指すときは『レン』と表記しています。
また、R15は保険です。
毎朝20時投稿!
【3月14日 更新再開 詳細は近況ボードで】

サクラブストーリー
桜庭かなめ
恋愛
高校1年生の速水大輝には、桜井文香という同い年の幼馴染の女の子がいる。美人でクールなので、高校では人気のある生徒だ。幼稚園のときからよく遊んだり、お互いの家に泊まったりする仲。大輝は小学生のときからずっと文香に好意を抱いている。
しかし、中学2年生のときに友人からかわれた際に放った言葉で文香を傷つけ、彼女とは疎遠になってしまう。高校生になった今、挨拶したり、軽く話したりするようになったが、かつてのような関係には戻れていなかった。
桜も咲く1年生の修了式の日、大輝は文香が親の転勤を理由に、翌日に自分の家に引っ越してくることを知る。そのことに驚く大輝だが、同居をきっかけに文香と仲直りし、恋人として付き合えるように頑張ろうと決意する。大好物を作ってくれたり、バイトから帰るとおかえりと言ってくれたりと、同居生活を送る中で文香との距離を少しずつ縮めていく。甘くて温かな春の同居&学園青春ラブストーリー。
※特別編7-球技大会と夏休みの始まり編-が完結しました!(2024.5.30)
※お気に入り登録や感想をお待ちしております。

コミュ障な幼馴染が俺にだけ饒舌な件〜クラスでは孤立している彼女が、二人きりの時だけ俺を愛称で呼んでくる〜
青野そら
青春
友達はいるが、パッとしないモブのような主人公、幸田 多久(こうだ たく)。
彼には美少女の幼馴染がいる。
それはクラスで常にぼっちな橘 理代(たちばな りよ)だ。
学校で話しかけられるとまともに返せない理代だが、多久と二人きりの時だけは素の姿を見せてくれて──。
これは、コミュ障な幼馴染を救う物語。
毎日更新します。

女豹の恩讐『死闘!兄と妹。禁断のシュートマッチ』
コバひろ
大衆娯楽
前作 “雌蛇の罠『異性異種格闘技戦』男と女、宿命のシュートマッチ”
(全20話)の続編。
https://www.alphapolis.co.jp/novel/329235482/129667563/episode/6150211
男子キックボクサーを倒したNOZOMIのその後は?
そんな女子格闘家NOZOMIに敗れ命まで落とした父の仇を討つべく、兄と娘の青春、家族愛。
格闘技を通して、ジェンダーフリー、ジェンダーレスとは?を描きたいと思います。

覚えたての催眠術で幼馴染(悔しいが美少女)の弱味を握ろうとしたら俺のことを好きだとカミングアウトされたのだが、この後どうしたらいい?
みずがめ
恋愛
覚えたての催眠術を幼馴染で試してみた。結果は大成功。催眠術にかかった幼馴染は俺の言うことをなんでも聞くようになった。
普段からわがままな幼馴染の従順な姿に、ある考えが思いつく。
「そうだ、弱味を聞き出そう」
弱点を知れば俺の前で好き勝手なことをされずに済む。催眠術の力で口を割らせようとしたのだが。
「あたしの好きな人は、マーくん……」
幼馴染がカミングアウトしたのは俺の名前だった。
よく見れば美少女となっていた幼馴染からの告白。俺は一体どうすればいいんだ?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる