もし学園のアイドルが俺のメイドになったら

みずがめ

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おまけ編

after 藤咲音々は求めている⑥

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 本日快晴。洗濯物がよく乾くでしょう。
 そんな天気予報があったのかは知らないが、音々がせっせと洗濯物を干している。シーツやショーツが風になびいてひらひら。のどかだなー。

「ご主人様? そんなところで何をされているのですか?」
「音々を眺めてるだけだから気にすんなー」

 ベランダで音々と二人きり。そういやメイドを雇ってからあんまりベランダに出たことなかったな。どれだけ家事を任せきりにしているのか気づかされる。
 日々をのほほんと過ごせているのはメイド達のおかげだ。
 性奉仕だけの話じゃない。こうやって洗濯だったり、料理や掃除といった数々のことをしてくれているから快適に過ごせている。一人だった時期があるだけに、それが当たり前のことじゃないってのもわかってる。
 洗濯物を干す音々の後ろ姿。顔を見ずとも色気が漂っているのだと感じ取れる。これが人妻のオーラか。

「なあ音々」
「なんでしょうかご主人様?」

 優しい微笑みが向けられる。そこに悪感情は感じられない。

「旦那のこと、よかったのか?」

 首をかしげる音々。頭の上に疑問符が浮いているのが見える。何この人妻、天然なの?
 先日、堂本の「お願い」とやらでセックス動画を撮影した。
 気分はAV男優。指示があったとはいえ、ちょっと大げさな行為をしてしまったという自覚もあった。
 しかし顔出しで撮影されるというのは心理的ハードルが高かった。堂本に動画をばらまかれるという心配をしていない程度には信用しているが、唯一見せる相手というのが問題だった。

「こないだの……、本当に旦那が見てたら発狂もんだと思う。彩音と琴音はとくに反対しなかったけどさ。音々は、夫には見せたくなかったんじゃないか?」

 そんなこと、別に俺が心配することじゃない。音々の旦那とは顔を合わせたことすらないし。いちいち気にしていたらご主人様なんてやっていられない。
 だけど音々が、というか親子揃ってまったく反論がなかったのが逆に気になってしまった。
 彩音を除けば、琴音も音々も最初からエロかった。今なら堂本に何かされてたんだろうなって推測はできる。
 でも、心まで失ったわけじゃない。表面的には出さないだろうが、内心だけだろうとも、俺は自分のメイドには恨まれたくない。

「ふふっ」
「音々?」

 噴き出すような笑い声。今度は俺が首をかしげた。

「心配はご無用ですよ。むしろわたくし、はしたないと思われるでしょうが撮影されている間は楽しくて仕方がありませんでした」

 音々は楽しかったと言い切った。ますますその心がわからなくなる。

「ご主人様にはあまり話したことはありませんでしたけれど、わたくしは夫とは恋愛結婚ではありませんわ」
「お見合いってことか?」
「ええ。親同士が決めた許嫁だったのです」

 許嫁ってリアルに聞いたの初めて。漫画の中だけでの単語かと思ってたわ。

「どうせ恋愛はできないとわかっていましたから、わたくしは好きでもない男性と結婚しました。それでも子供が生まれて嬉しい日々は確かにありましたわ」
「ふうん」
「わたくしだって夫を好きになろうとした時期はありました。夜伽も、わたくしから誘っていましたもの」
「ほ、ほう……」

 美人で爆乳。そんな女から言い寄られれば……俺なら肉欲に溺れるね。

「それでも夫は必要最低限しかしてくれませんでした。仕事が忙しいのはわかっています。でも、わたくしだって蔑ろにされ続けられれば愛想が尽きてしまいますわ」

 よくもまあこんな美人を蔑ろにできるもんだ。同じ男として信じられないね。
 よほどの仕事人間なのか。それか男として大事なもんを失ってんじゃないかって思う。音々が嫁で必要最低限しかしないってのは……まあ枯れてんじゃないかね。

「蔑ろにしたのはわたくしだけではありません。琴音もそうですし、彩音も本当の意味での愛情は注いでもらえていなかったと思います」

 音々だけじゃない。娘に対しても淡白だったのか。
 だから彩音と琴音は何も言わなかったのだろう。父親に対しての愛情ってもんがあまりなかったんだろうな。
 まあ琴音なんかは特にノリノリだったし。いつものことだと流していたが、父親への意趣返しという意味合いがあったのかもしれない。

「ですから、わたくし達には罪悪感もありません。むしろスッキリさせていただきましたわ」

 言葉通りのスッキリとした顔。たぶん言葉以上に鬱憤溜まってたんだろうね。

「お前らがそれでいいってんならいいや。俺は会ったこともない人だし」

 夫婦というか、家族の問題に首を突っ込む気はない。そんな面倒くさそうなものに最初から興味ないしな。

「でもまあ、そこまで言うなら俺が手を出すのも、不倫ってことにはならないよな?」
「あんっ。この身はご主人様だけのものですわ。何も気にされずいつでもお使いください」

 無造作に胸を揉んでやれば、嬉しそうに身を寄せてくる。こんな熟れた果実を前にして枯れていられるとか……。男としてダメダメだったようだ。
 てなわけで、旦那のことは眼中になくてもいいらしい。
 親子揃ってここまで従順になってしまえば、その旦那の絶望顔を拝んでみたかった。……なんて、俺もそこまでゲスにはなり切れないようだ。


  ※ ※ ※


「あっ、あっ、あっ、あっ、あぁん!」

 洗濯物が風に吹かれてバタバタと音を立てる。それに混じって、肌がぶつかる音がパンパンと響く。
 昼間のベランダ。敷地内とはいえ外だ。誰かに見られる危険がある。

「ほらほら、もっと奥を突いてほしいんだろ? そういう時ってなんて言えばいいのかわかってんだろ」

 そんなリスクがあろうとも、俺はノリノリで音々をバックから犯していた。我ながら成長したものだと思う。

「はいぃっ! もっとくださいっ! ご主人様の太くてたくましいオチンチンを……夫の小さくて頼りないものとは比べ物にならないほど立派なオチンチンを! わたくしの子宮を突いてくださいぃっ!!」

 俺に媚びながら旦那をディスる音々。自分で口にした淫語に興奮したか、膣内がぎゅうっと締まった。
 それで射精感が込み上げてきた。
 パンパンパンッ! と音々の尻と俺の股間がぶつかる度に大きな音が鳴り響く。良い天気なだけに開放感がすごかった。

「ぐっ……そろそろ出すぞ!」
「ご主人様の濃い赤ちゃんの素をいっぱいください!」

 ドビュドビュドビュバブビュビュビュビュブビュルルルルルーーッ!

 真昼間から外でセックスし、一切遠慮のない射精をした。音々の膣内でビクンビクンとチンポを跳ねさせながら解放感いっぱいの射精を繰り返した。

「あ~……、気持ちいい~。やっぱり中出しは最高だぜ」
「はぁ……はぁ……。わたくしも……お腹の中いっぱいにご主人様を感じられて幸せですわ……」

 俺が膣内射精をすれば喜んでくれる。それは音々だけじゃなく、うちのメイド全員だ。
 まったく、娘がエロいと親もエロくなっちゃうもんなのかね。いや、この場合は逆か。
 穏やかな風が吹く。とても心地が良く、最後にブルりと身体を震えさせながら尿道に残った精液を絞り出した。

「あ、はぁ……。うふっ、お掃除させていただきますわね」

 チンポを引き抜けば、すぐに跪いてお掃除フェラをしてくれる。この行為を自主的にやってるんだから、もう立派な俺専用のメイドである。

「ちゅぱっ……んちゅ……んぶっ、んぶっ、んちゅぅー……」

 先端からカリ、根元までしっかりと口で清めてくれる。尿道に精液が残らないように吸い出すのも忘れない。
 いつの間にかお掃除フェラもマスターしたようだ。勉強熱心なのは感心だな。
 最初は人妻なのに技術が拙いと心配したものだが、この上達っぷりを見れば杞憂だったと安心できるな。

「音々、俺のチンポ好きか?」
「はい、大好きですわ。ご主人様のオチンチン……とてもたくましくて素敵です」

 うっとりした顔。ノータイムでの返答は正直な気持ちからだった。

「ちゅっ……、ご主人様はわたくしが求めているものをくださいます。はしたないわたくしを受け入れてくださいます。そして、娘達を救ってくれました」

 れろー、と裏筋を舐められる。好物を味わっているかのような舌使いだ。
 音々は自身の性欲を持て余していたのだろう。根が真面目な彼女はそんな自己中な願望を、これまで表に出せずにいたのかもしれない。
 しかし自分の願望だけじゃない。音々は母親として我が子を大切に思っていた。だからこそ娘達と再会させてくれた俺を慕っているのだろう。
 元々の藤咲家がどんな家庭だったのかは知らない。
 だけど、なんだかんだで今、俺のメイド達は笑顔で日々を過ごしている。音々も琴音も、彩音だってそうだ。
 だからまあ、俺が彼女達の過去を気にする必要はないんじゃないかなって、いつも通り自己中心的な考えで終わろうと思う。

「音々」
「はい、ご主人様」
「また勃起しちゃった。今度は部屋の中でじっくりしようぜ」
「はい……ご主人様のお望みのままに……」

 自分だってこの後の行為を望んでいるんだろ。そう言いたくなるほどのトロ顔だった。
 それでも、美人の求めに応じるってのも気分が良いものだ。そんなことを知った、とある日の昼下がりのことであった。
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