もし学園のアイドルが俺のメイドになったら

みずがめ

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本編

46話目

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 部屋に帰ると、琴音はとんでもないことになっていた。
 部屋に入った瞬間、淫らな臭いが充満していたのにすぐ気づいた。その発生源であろう琴音は汗と涙とよだれと愛液を垂らしまくっていた。
 そうだな。詳しく言えば、アイマスクは涙に濡れて、ボールギャグの隙間からはよだれが垂れている。マンコとアナルからはもうどっちの液体なのかわからんってほどぐしょぐしょだ。面積の小さい水着なんか汗でぐちょぐちょとなっていた。
 アイマスクとヘッドホン、それからボールギャグを外してやる。悲しいのか嬉しいのかよくわからん表情をしていた。瞳のハイライトが消えているのがちょっとそそる。
 それから縄と手錠を外した。水着も脱がせてやればくっきり縄の跡が肌に残っているだけだ。
 もうまともに嬌声を上げられていないのでバイブとアナルビーズも抜いてやった。なんかビクンビクンしてるな。
 解放してやったのだが、意識が朦朧としている琴音を見るとさすがにやりすぎたと反省する。今度からは放置するのもほどほどにしよう。

「琴音ー、大丈夫かー?」
「ふぁいぃ……」

 ぐったりとしている琴音は大丈夫じゃなさそうな返事をする。
 力が入らないのか俺に寄りかかってくる。ベッドの上でくっついているってのに、ここまで意識がないとエロい気も起こらない。つーかベタベタするし。
 琴音の頭がずりずりと俺の膝へと落ちてくる。なぜか膝枕の形となった。俺の膝枕とか誰得だよ。

「琴音ー、大丈夫かー?」
「ふぁいぃ……」

 もう一回様子を聞くが、返事は変わらない。それじゃあ仕方ないか。
 時たま頭を持ち上げて水を飲ませてやる。飲み終わったらまた俺の膝の上でぐったりとしていた。
 と、膝枕タイムもそう長くは続けられない。夕食は全員でと予定しているのだ。あまり遅れられない。
 とりあえず、このベタついた身体をなんとかしなきゃだな。シャワー浴びないとちょっと外に出せそうにない。
 俺はまた裸になって琴音に声をかけた。

「琴音ー。立てるかー?」
「ふぁいぃ……」

 自力で立てなさそうだ。上半身を起こしてやって、後ろから手を回し立たせる。
 貧弱な俺でも琴音は軽く感じる。まあ俺も筋肉ついたって言われたし? 俺の力がすごくなったってのが、軽く感じる理由かも?
 浴室まで連れて行き、ぐったりとしたままの琴音にシャワーを浴びせてやる。「ひぎゃあっ!?」と猫が車に轢かれたような叫び声を上げた。

「ゆ、祐二様?」
「やっと目が覚めたか。体の調子はどうだ?」

 琴音は眼をパチクリさせて、今の状況を確認しようと視線をあっちこっちへと向ける。最後に自分の格好を見て目の瞬きが落ち着いた。

「ごめんなさい。意識が飛んじゃってたみたいです」

 うん、もしかしなくてもけっこうやばかったのかもね。
 目を覚ました琴音だけど、まだ力が入らない様子。ぐったりと俺に寄り掛かったままだ。
 仕方がないのでご主人様自らメイドの身体を洗ってやることにする。マジで感謝しろよ。

「やぁん……祐二様ぁ……」

 シャワーを浴びせてやりながら、琴音の身体を撫でてやる。いろんな液体が出ていたし、しっかり洗ってやらないとな。
 全身を濡らしてやってから、ボディソープを手になじませる。ヌルヌルになった手で再び彼女の肌に触れた。

「んふぅ……もどかしいですよぅ……」

 琴音は甘い吐息を漏らす。期待のこもった瞳を全力無視して手を動かした。
 丁寧に首から胸へ、脇や腹にも手を這わせる。亀甲縛りの跡が残っている。もうちょっと縛り方の強さを調節すべきだろうか。まあこれはこれでエロいからいっか。
 手のひらから女の肌を感じる。琴音の成長を感じ取っていく。

「琴音、胸大きくなったか?」
「んんっ……、ちょ、ちょっとだけ……。今つけてるブラがちょっとだけ窮屈になってきたかなぁって……」

 やっぱりちょっと大きくなってるよな。トップとアンダーの差を確かめてうむうむと頷く。
 これもエロいことやってる成果なのだろう。俺がたくましくなっていっているように、琴音も女らしさを成長させているようだ。年齢を考えても三人の中で一番成長が期待できるもんな。
 俺のメイドになった期間が一番長い彩音も成長しているかもしれない。今度じっくり確かめようと心の中で決定する。
 手足も洗ってやる。手の指、足の指まで丁寧にじっくりと洗った。
 それから尻を揉み込むように洗い、股間へと手を伸ばした。

「ひにゃっ! ふぅぅん……。ゆ、祐二様の指が……」

 大陰唇をなぞる。ここでも丁寧さを意識する。ゆっくりゆっくりと手を往復させる。
 琴音の息が荒い。はぁはぁと浴室に響いている。声だけでちょっと勃起した。
 音々さんで抜いていなかったら襲っていたところだ。俺は琴音から手を離してシャワーでボディソープの泡を流してやった。

「ゆ、祐二様ぁ……」

 浴室を出ようとしたら琴音が抱き着いてきた。俺のチンポを触りながらねだってくる。
 勃起しているもんだから余計に期待しているんだろうな。俺は琴音に構わずタオルで自分の身体を拭く。

「そろそろ夕食だからさっさと着替えろよ」

 そう言うと琴音の喉から「うぅ……」と涙交じりの唸り声が発せられた。背を向けたまま着替えを済ませる。
 さて、飯だ飯だ。


  ※ ※ ※


 ホテルでのディナー。つっても高級なとこってわけでもないし、ラフな格好でもオーケーな程度のものだ。なんだかんだでうちのメイドが作ってくれる料理の方が美味い。

「……」
「……」
「うふふ」

 なんだか空気が変である。食事しながらメイド達を見やる。
 彩音はそわそわしている。時折俺の方を見ては、顔を赤らめてうつむいてしまうという動作を繰り返している。こういう落ち着きのなさは彼女にしては珍しい。
 琴音はずっと俺に視線を送っている。じーっと見つめる目からは俺に続きを催促していた。続きって? エロいことの続きに決まってんじゃん。
 そんな娘二人とは違って、音々さんは食事を楽しんでいた。満足そうな顔はツヤツヤしている。その肌のツヤは俺とのセックスに満足した証だろうか。勝手にそう思うことにした。
 観察していたら音々さんと目が合った。すると頬をぽっと朱に染める。何それ可愛い。
 母親の反応に気づいた琴音が「んまあっ!?」と声を上げた。気づいていなかったらしい彩音が「変な声出さないの」と注意する。
 口をパクパクさせる妹に彩音は頭の上に疑問符を浮かべるしかない。
 一応後で琴音には口止めしておいた方がいいだろうか。将来的にはみんなでエッチなことをしてみたいものだが、彩音に伝えるのは慎重にいきたい。琴音は別に問題ないだろうからいいけど。

「祐二先輩っ。今晩は先輩の部屋に泊まっていいですか?」

 いきなり先輩呼びになる琴音。他の客もいるし「ご主人様」はまずいと思ってくれたのだろう。たまに先輩呼びされるとドキッとするね。
 琴音はウインクしてアピールしてくる。慌ててんのか下手くそなウインクだなぁ。
 まあ音々さんのことも琴音には話してもいいだろうし、ついでに続きをしてやってもいい。そう考え了承しようと口を開く。

「いいけ――」
「ダメよ!」

 俺が言い終わるよりも早く、彩音が横から割り込んできた。
 彩音はしまったという顔をしたが、すぐに冷静な顔つきへと戻った。

「琴音、ここは家の中じゃないのよ。あまりわがままを言っては祐二くんを困らせてしまうわ」

 冷静な口調の彩音。琴音は頬を膨らませた。

「祐二先輩は困ってないもん。そんなこと一言も言ってないもん」
「TPOを考えなさいということよ。言われてからでは遅いのよ」

 そのTPOを一番考えていないのは俺という説。彩音もそれはわかっているだろう。近くに人が大勢いるところでやっちゃったのは今日のことだし。
 だが彩音は退かない。俺にチラリと目配せしてくる。妹と違って上手なウインクだった。
 加勢しろってことか? 彩音に頼られるのって新鮮だよなぁ。

「んー……」

 今日は海で遊んだだけじゃなくエッチなこともいっぱいしたしな。確かに疲れがある。
 この状態で我慢の限界が近いであろう琴音の相手をするのは大変どころではないのかもしれない。気持ちいいのに違いはないが、干からびるくらいしてしまうのは俺でもしんどい。

「そうだな。せっかく一人一部屋ずつあるんだからな。明日に疲れを残すわけにもいかないだろ。たまにはのんびりしようぜ」

 俺の返答に琴音は唸り声を上げる。動物じみてきてんぞ。
 あまり我慢ばかりさせるのも可哀そうだ。琴音はまた今度満足させてやろう。ウインクをしてそのことを琴音に伝える。彼女は強い目力でうんと頷いた。って、伝わるのかよ。


  ※ ※ ※


 部屋に戻るとあくびが出た。やっぱり相当疲れているようだ。
 でも充実感のある疲労だ。海で遊ぶだなんてなかなかないことだからな。わりと……いや、すごく楽しかった。
 音々さんが加わったことによって彩音の雰囲気もまた変わってきた気がする。段々とっつきやすくなってきたように思う。俺の気のせいでなければだけど。
 さーて、明日はどんなエロいことをしようか。ベッドに寝転がりながらそんなことを考えた。

「ん? 着信が入ってら」

 スマホを確認すると着信が入っていたようだ。ちょうど夕食の時間だったから気づかなかった。
 俺に電話する奴なんて数える程度だ。相手を見ると、折り返しの電話をかけた。

『会田様、お電話ありがとうございます』

 相手は堂本だった。もうこの人の声にも慣れたもんだ。

「単刀直入でいいぞ。なんの用だ?」
『ええ、せっかくですし会田様にご案内をさせていただこうと思いましてね』

 堂本がそう言うってことは、俺にとって悪い話ではないのだろう。
 そのご案内とやらを聞き終わり、俺は了承の返事をしたのであった。
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