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本編
42話目
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海。それは夏の象徴の一つである。
泳ぐもよし、浮かぶもよし。海に入らなくてもビーチバレーやスイカ割りなど遊びは様々だ。リア充なら砂浜でBBQでもするのだろう。俺はしたことないけどな。
好き勝手に遊ぶ若者どもよ……砕け散りやがれ!
なーんて恨み節を念じていたのは過去の話。過去は大事だが、本当に大事なのは現在の自分だと思うんだよぼかぁ。
つまり現在の俺。さあ、見てごらんなさい。メイドが水着へとコスチュームチェンジした姿をな!
そう、俺を囲む美女美少女が三人もいるのだよ。ふっ、勝ったな。
「な、何よ……そんなにジロジロ見られたら、恥ずかしいわ……」
彩音は清楚でエロい白色のビキニ姿である。薄手のパーカーで肌色面積が少なくなっているが、それがまた良い。
しかもコスチュームだけじゃなく、髪形も変わっていた。普段しないポニーテールに、別の一面を目にしている気がしてドキドキする。
スタイルの良い身体を羞恥でほてらせている。誰もが認める美少女。事実、我が学園が誇るアイドルである。
この場にきて無駄だというのに、身体を少しでも隠そうと腕を前にしている。それがより一層豊かな胸を強調する形となった。
本人は気づいてないんだろうなぁ。あたたかな気持ちで彩音を視姦した。
「海なんて久しぶり……。うふふ、祐二様に感謝しないといけませんわね」
男を惑わす彩音のスタイルを超えた美女。上品な黒のワンピースの水着を着ていると、その暴力的な身体のラインがはっきりしており、脳髄に直接性を叩き込まれる感覚に襲われる。この人の水着姿は反則級だ……。
ほわほわとした雰囲気はどこぞの世間知らずのお嬢様のようだ。これで人妻とか信じられないね。彩音と並んでも姉妹にしか見えないし。これもまた世界の神秘か。
「祐二様祐二様。あたしはどうですか?」
俺の腕を突っつきながらアピールしてくる存在。期待に目を輝かせた琴音がいた。
「うーむ……」
俺は脳内コメントに詰まった。
いや、だってさ、これはどうコメントしたものなんでしょうね?
琴音が着用するのは紺色のスクール水着であった。学校指定の由緒正しいスクール水着である。どっからどう見てもスクール水着。
スタイルの差だけじゃなく、彩音の白ビキニや音々さんの黒ワンピースに比べて身体のラインが浮き出にくくなっている。水着での厚みの差……。いや、水着そのものの色気の差とでも言うべきか。
「あのさ、琴音も新しい水着買ったんじゃなかったの?」
「えへへ」
コラコラ、笑って誤魔化すなよ。
「それはまた次の機会ってことで。それに、これもまた良いんじゃないですか?」
琴音がくるりと一回転する。亜麻色のツインテールがふわりと舞った。
うむ。プライベートであえてのスクール水着か。周りもプライベート用の水着だからか、琴音が特別な格好をしているように見えてきた……気がする。
学校以外でのスクール水着……。うむ、なんだかそそられてきたぞ。
「祐二くん? これだけの人がいる中で、変なことしないわよね?」
「何をするって?」
釘を刺してくる彩音に逆に聞き返す。彼女は返答せず押し黙った。ふっ、勝ったな。
「荷物はわたくしが見ていますので、ご主人様達は泳ぎに行ってくださいな」
俺がみんなの水着を眺めている間に、音々さんはシートにビーチパラソルと、陣地の作成を済ませていた。さすが、気が利くぜ。
「そうだな。あっ、日焼け止め塗ってやろうか?」
「着替える時に塗ったわよ」
「なん、だと?」
それは海のイベントとして重要だろうがっ。彩音がどやってるように見えてしまう。ぐきー! 悔しいーー!!
「もういい! 遊んでくる!」
「なんで怒るのよ……」
彩音に呆れられてしまう。お前が日焼け止め塗り塗りさせてくれなかったからだろうがっ。
「あー、待ってくださいよ祐二様」
「いってらっしゃいませ」
琴音が俺の後に続き、音々さんは柔らかい微笑みで送り出してくれた。
そして、彩音が薄手のパーカーを脱いだ。
谷間は見えていたのだが、全体が露わになるとまた迫力が段違いだ。
白ビキニは彩音の胸を零さないように必死である。透き通るような白い肌が夏の太陽に照らされて、眩し過ぎて目を覆ってしまいそうになる。男の理想のような身体のラインは間違えようもなく彩音のものだ。
あまりの美しさに、意識を放棄して呆けてしまいそうになった。何度も裸体を見ているってのに、水着で砂浜に立っているというだけでまた別の魅力を目にしたんじゃないかって思えてくる。
くっ、やはりチャームの魔法を持ってんじゃないのか。俺も水着なんだから股間を刺激するのも控えめにしてほしい。
魅了されていたのは俺だけじゃないようだ。周囲の男どもも大げさにならない程度に前かがみになっていた。その気持ちはわからなくもないが、同時にイラッとした。
彩音は俺のものだ。許可もなく見てんじゃねえよ! とか啖呵を切れるわけもなく、そそくさと彩音の手を引いて海へと向かう。
「ゆ、祐二くん?」
突然俺に手を取られたからか、彩音が戸惑いの表情を見せる。触ったイコールエロいことするわけじゃないんだから。もうちょっと信頼してもらいたいものだ。無理か。
「お姉ちゃん男の人達にすごーく見られていたもんね。祐二様のおかげで声をかけようとしていた人が回れ右してたよー」
黙っている俺の代弁をするかのように琴音が言った。つーかナンパしようとしていた奴がいたってのか。気づかんかったわ。
「そ、そうなの? ……ありがとう」
「ドウイタシマシテ」
素直にお礼を言われると片言で返してしまうの。そもそも他の男にじろじろ見られるのが嫌なだけで行動したわけだしな。礼を言われても困る。
※ ※ ※
海って何して遊べばいいのだろうか?
冒頭で述べておきながらこんなことを言うのはなんだけどさ。スイカ割りやビーチバレーってこんな人が多いところじゃできないだろ。
勢いで海に入ったものの、泳ぐばかりでは疲れてしまうだけだ。体力がついてきたとはいえ、スポーツマンというほどでもない俺はのんびりしたい。
浮き輪で海を漂ってみる。波に乗るのもいいね。ただ身を任せているだけで安心する。
浜辺を観察してみる。海水浴シーズンだとたくさん人が来るんだなぁと、大勢の人にあてられ酔いそうになる。
「祐二様ー」
声に反応すれば、いつの間にか姿を消していた琴音がボートに乗っていた。どうやらレンタルしてきたらしい。
つーか「様」を付けるなっちゅうに。誰かに聞かれたらびっくりされちゃうだろうが。
「どうです? 乗りませんか?」
「乗る乗るー」
そのまま乗り込もうと、ボートに手をかけて力を入れたらひっくり返ってしまった。琴音は海中へどぼん。バカなことながら二人して笑った。
改めてボートに乗り込む。小さなもので、二人で定員のようだ。
オールで漕いで、あっちへこっちへ行ってみる。波に逆らってみたり、ただ揺られてみたりと童心に戻って楽しんだ。
「そういえば彩音はどこ行ったんだ?」
「あれ、祐二様といっしょだったんじゃないんですか? あたしがボートを借りに行く前はいたじゃないですか」
「そうだっけか」
泳いでいる最中に二人を見失っていたから、いついなくなっていたかなんて気づかなかった。姉妹揃っているんだと勝手に思っていたんだがな。
「疲れちゃってお母さんのところに戻ったんじゃないですか?」
「かもしれんな」
そこで俺はピーンと危機感に襲われた。
海とくればナンパ。彩音ほどの美貌を考慮すれば、ナンパのターゲットにされるのは火を見るよりも明らかだ。事実、さっき声をかけられそうになっていたっぽいし。
琴音がナンパされなかった理由? スクール水着を着るような子供に興味はねえんだよ! とでも思われたのだろう。
むしろ琴音がそこまで考えたからこそスクール水着を着てきたという可能性……。なんてしたたかな奴なのか。たぶん考えすぎだけど。
策士の琴音の胸をつっついてやった。やられた本人はきゃっきゃと子供のように喜ぶ。俺もにっこり喜んだ。
とかやってる場合じゃねえ! 急いで彩音の元へと戻らねば。俺はオールを握った。
「よし。戻るぞ琴音」
「えー? ここでエッチなことしないんですか?」
琴音はスクール水着の胸元を引っ張る。ビキニに比べて肌の露出は少ないはずなのに、色っぽく見えてしまった。
ボートの上でエッチなこと……。いや待て待て。リスクが高いことをやってきた俺でも、さすがにここは人が多すぎる。海の上だと遮るものがないじゃないか。
きょろきょろと周りを確認する。そこまで視線はこっちになさそうだ。いや待て待て。だからなんだってんだ。エッチなことならもっと落ち着けるところでだな。
「ご主人様は面白いなぁ。可愛いですよ祐二様♪」
「は、はあ?」
琴音のくすくすとした笑い声で思考を中断させられる。もしかして、からかわれたのか?
ぐきーー! 琴音のくせに生意気な! 後で絶対エロい目に遭わせてやる!!
俺は怒った顔でボートを漕いだ。浜辺に戻るまで、琴音は無邪気に笑っていた。
※ ※ ※
「いいだろ藤咲さん。俺達といっしょに遊ぼうよ」
案の定というか、彩音はナンパされていた。
テンプレのようなチャラ男達に囲まれている。なぜか音々さんもいっしょに囲まれていた。母親の前でよく娘をナンパできるなと感心させられる。
「お姉さんもいっしょにさ。いやぁ、藤咲さんにこんな美人のお姉さんがいるだなんて驚きだよ。君によく似て美しい人だね」
いや母親に見られてなかったわ。どうやら彩音の姉として認識されてしまったようだった。まあ確かに彩音と音々さんが並ぶと姉妹に見られなくはない。先に知らされてなかったら俺も間違えていたかもしれないほどだ。
つーか、さっきから藤咲さん藤咲さんって誰だよあの兄ちゃんはよ。知り合いですかってんだ。
「あっ」
とりあえず近づいていると思わず口を開けてしまった。
チャラ男達の先頭に立ってナンパしている人物を俺は知っていた。そいつは確かに彩音も知っている人物だった。
そいつは同じクラスの岡田だった。顔はそこそこ整っていると評してやってもいいが、彩音に振られた男の一人といえば大したことのない奴である。
え、岡田って言われてもわからない? 別に覚えてなくてもいい奴だから気にすんな。
つまり、学園のアイドルである藤咲彩音を発見した岡田はチャンスだとばかりにナンパしちゃったというわけか。そこまではいいとしても、女を男どもで囲むのはどうなのよ? 必死過ぎて笑えるね。メイドを所有している俺は余裕しか感じない。
とにかく、状況はなんとなくでもわかった。岡田だけならまだしも、他の連中が厄介だ。
どうやら俺達とは違う学校の連中のようで、彩音と音々さんに嘗め回すような下劣な視線を送っている。それやっていいのはご主人様の俺だけなんだからな!
人数は……岡田を入れて六人か。まったくナンパくらい一人でやれってんだ。俺は絶対無理だけどな。
さすがにコスチュームが水着では携帯を持っているわけもなく。困った時の堂本さん、というわけにはいかなかった。
だからってこのまま放っておけるか。俺のメイドに手を出してんじゃねえよ!
ザッザッと、わかりやすく足音を立てて彩音達の元へと近づく。彩音が気づき、音々さんを引っ張りながら俺の元まで駆け寄ってきた。
簡単に包囲網を突破された男達は慌てる様子もなくこっちを見る。うっ、なんか緊張するぞ。
「俺のカノジョに何か用?」
精一杯のイケメンボイスで言い放ってやった。セックスで鍛えられた、俺のがんばって見れば細マッチョに見えなくもないような気がする肉体が後押ししてくれる。
だが、日焼けしたチャラ男達の方が引き締まった肉体に見える……。いや、あれは日焼けした肌だからそう見えるだけだ。俺はほら、大体家にいたからあんまり日焼けしないんだよ。
「お、お前……な、なんで藤咲さんと……?」
声を震わせ狼狽する岡田。その反応面白いな。あと俺の名前を呼ばないのはクラスメイトだってのに思い出せないとかじゃないよな?
「もう一度言うぜ。俺のカノジョに何か用?」
岡田の信じられないものを見たといった表情のおかげで、俺は余裕な態度を保てた。むしろその顔がおかしくて笑いそうになったほど。ぷーくすくす。
「祐二くんが来てくれて助かったわ……ぽっ」
彩音が援護とばかりに、ぎこちないながらも俺へとしなだれかかる。わざとらしく「ぽっ」って言ったのは減点ね。
だが岡田には効果が抜群だったようだ。あんぐりと口を開けて、目玉が飛び出しそうなほどかっぴらいた。頭が真っ白になったのか、言葉が詰まったまま出てきそうにない。
先頭に立ってナンパしていた岡田が再起不能になったのだ。他の男達もこれ以上はどうにもならないと悟ったのだろう。「ドンマイ」と固まった岡田を慰めながら去っていった。
ふぅ、なんとかなったな。まあここは人が多いから実力行使にはならないと思って強気に出ていたのだが。もし危ないことになったら、離れたところにいる琴音にサインを送って監視員さんを呼んでもらうつもりだった。
無事解決したと琴音にサインを送る。彼女は飛び跳ねて了解を示した。
「ありがとうございます祐二様」
困ってなさそうな微笑みをたたえながら、音々さんは感謝の意を示す。この人もやべーくらいの魅力を放っているからなぁ。子供がいるとか言わなきゃばれないだろうってレベル。
「ほら彩音も。ちゃんとお礼を言いなさい」
「あ……ありがとう……」
音々さんが娘に俺への感謝を促す。
彩音はぽけっとしたお礼を口にした。さっきの演技とのギャップに笑いそうになる。
なんだかんだで男達に囲まれて彩音も怖かったのだろう。ふむふむ可愛い奴め。
こうして、俺は彩音と音々さんを助けたという充実感に満たされたのであった。
※ ※ ※
俺は岩場の陰に彩音を連れ込んだ。
琴音とただボートに乗って遊んでいたわけじゃない。人の目に届かない場所をちゃんと探していたのだ。誰も来ない場所を察知するのは得意なのである。
「さっき口にしたばかりのお礼を返してほしいわ……」
人の目を避けながら、こんなところまで来たのだ。察しの良い彩音は俺の目的に気づいたのだろう。
だからってげんなりした風に言うのはやめてほしいな。琴音ほど大喜びしろとは言わないが、俺のメイドとして気遣ってくれてもいいんじゃないかって思う。
「彩音」
「……はい」
名前を呼べばげんなりした顔を引っ込めてくれる。暑さだけじゃないほてりがあった。
美白と言ってもいいほどの彩音の白い肌。真珠のような、とか表現すればいいのだろうか。
それを白ビキニで覆っているものだからほとんど裸みたいなものである。胸と尻が強調し過ぎて鼻血出そう……。これは断じて暑さのせいではない。
「ここ簡易トイレしかないんだけど、すっごい混んでいたんだよね」
「はい?」
彩音が首をかしげる。おいおい察しが悪いなぁ。
「……実は、漏れそうなんだ」
「何が」とは聞き返されなかった。
彩音の表情が変化する。それはとても微妙なものというか。学園では決して見せないだろうなって感じの表情を見せてくれる。
「……それで、どうしたいの?」
俺に小便をかけられたり見せられたりしてきた彩音である。今度は何をさせられるのかと警戒心を露わにしていた。
その警戒は正しいと言わざるを得ないな。
「俺のおしっこ……飲んでくれ」
「……は?」
フリーズする彩音。ご主人様の言葉なのに脳の処理が追い付かないようだ。おいおい、そんなことではメイド失格だぞ。
「ほら屈んで。もうすぐ出ちゃうんだから」
「え、そんな、嫌……」
俺が肩を押さえつけると抵抗とも呼べない力で反抗する。屈ませてから、自分の水着を下ろして解放感を味わう。
「う、嘘よね……? そんなことしないって祐二くん……っ」
俺のやることに慣れてきた彩音ではあるが、今回はかなり戸惑っている。視線が右往左往して動揺を露わにしていた。
おしっこを飲め、だなんて命令は初めてだもんな。おしっこかけた時なんて泣いてたし。でもおしっこした後のチンポは舐めてくれたじゃんか。それと似たようなもんだろ。
「嘘じゃないぞ。忘れないように言っとくが、俺は彩音のご主人様だからな。俺がやりたいって言ったことはなんだろうと絶対服従じゃなきゃいけないんだぞ」
「……」
唇を噛む彩音に興奮してしまう。立場を思い出したようで、彼女は諦めたように強張った身体から力を抜いた。
よーしよし、いい子だ。露出したチンポを彩音の口へと向ける。
学園のアイドルと評されるほどの美貌にチンポを突きつける。フェラをしてもらうわけではない。ただ小便をするためであり、つまり藤咲彩音はただの便所だった。
「口を開けろ」
非情な命令だったろう。だからって逆らえるわけがない。俺のメイドは素直に口を開いた。
俺のおしっこを口で受け止めようと、口を開けて待ち構える美少女。そんな状況に勃起してしまいそうになる。今でも半勃起状態だけど、フル勃起しちゃったらおしっこが出なくなるからな。がんばって半勃起を維持した。
すっと、尿意が一気に駆け上がる。
じょぼぼぼぼぼぼぼー。放物線を描き、おしっこは狙いたがわず彩音の口の中へと着弾した。
びちゃびちゃと音を立てて、学園のアイドルの口の中を汚していく。飛び跳ねたおしっこが彩音の顔を濡らす。
彼女は眼をぎゅっとつむり必死に耐えていた。それがまた俺にとっては美しく映る。
やがて、おしっこは勢いを失う。ぽたぽたと最後まで彩音の口へとかける。
出し終わったらチンポをぶるんぶるんと振った。ふぅ、スッキリした。
「おい彩音。零れてるじゃないか。早く飲めって」
飲めと命令していたのに、彩音は俺のおしっこを口に溜めたままだった。溢れたおしっこが口の端から零れていた。それはそれでそそるが……、まずは俺の命令が優先だろ。
彩音の目の端から涙が零れる。どちらが零れても欲情した。ほんのりと臭ってくるアンモニア臭ですらスパイスでしかない。
ゴクゴクと、飲み始めてしまえばあっけないものだった。俺のおしっこを飲み切った彩音は息をつく。
「おええええ」
息をついたっていうか、盛大にえづいていた。
「うぅ……ぐすん……ふえ……」
そのままうつむいて泣いてしまった。案外彩音ってよく泣くよな。
「……」
そんな泣き顔を見せられたらフル勃起してしまいましたがね。
まあ、ひどいことをしたって自覚はある。おしっこを飲ませるとか、最初は考えてなかったし。
それでもこんな暴挙に出た理由がある。それは子供用プールくらい深ーい理由だ。
ぶっちゃけ彩音の前だろうが関係なく音々さんとやりたい。ついでに言えば3Pとか4Pとかしたいんだ!
ナンパされている姿を見て思ったよ。音々さんは母親とは思えないほどの美人だって。
いや、それは最初からわかっていたのだが、なんていうかやはり他人の評価もそうだと知ったら余計に美人さを増したように思えたのだ。
下手をしたら彩音の姉に見えるほどである。しかも理想的な身体であるはずの彩音よりもグラマラスさでは上をいくほどだ。あの爆乳でご奉仕されたいと、世の男は皆考えるだろう。
琴音はもちろん、今の彩音なら文句は言わないだろう。でも、母親が抱かれるとなれば絶対に嫌な顔はする。それはまだ本当の意味で従順なメイドではないからだ。
正直、最近の彩音との関係に居心地の良さを感じている。それは認める。
その関係が壊れてしまうかもしれない。けれど、また彩音が塞ぎ込むという心配はしていなかったりする。
俺の予想だけど、彩音はM気質があるんじゃないかって思うんだ。
妹の琴音がそうだからっていうわけじゃない。だけど、俺にエロいことをされて濡れやすくなっているのを考慮すれば、嫌な顔をしつつも身体は喜んでいるんじゃないかって思うんだ。
男の都合のいい妄想か。はたまた俺の予想が当たっているのか。試してみなければ始まらない。
「いつまでも泣いている場合じゃないぞ。ほら、岩場に手をついて尻を向けろ。素直に言うこと聞いたら早く終わらせてやるよ」
「ぐす……祐二くん……」
嗚咽を漏らしながら俺を見上げる彼女に鉄の意志を示す。ご主人様モードの態度にようやく気付いたのか、彩音はよろよろと立ち上がる。
「……ご主人様、どうぞ」
彩音は水着をずらして、俺が見やすいようにマンコを広げてくれる。
そこまでしろとは言ってなかったのだが、経験から俺のやりたいことを察したのだろう。気の利いた行動に、もう我慢汁が垂れそうになった。
夏の日差しが燦燦と照らされている浜辺で、おしっこを出したばかりのチンポを彩音のてらてらと光っているマンコへと挿入した。
「んあああっ!」
痛みを感じる声じゃない。明らかな嬌声を上げていた。
愛撫をしていなかったのに、膣の中はすでにトロトロになって俺を受け入れる。おしっこを飲まされて濡れてしまっただなんて、俺の考え過ぎだろうか。
スラリとした腰を掴んでピストン運動をする。近くでは大勢の人がいるっていうのに、水着彼女を躊躇なく犯した。
「んっ、んっ、くっ、んっ、ふっ、んふぅ……っ」
ここで思う存分喘ぎ声を上げてしまえば誰かが気づいてしまう。彩音は耳まで真っ赤にして、声が出ないように耐えていた。
外でするリスクを考えるだけで恐ろしい。それ以上に快感へと変換されて病みつきになりそうだった。
パンパンパンと肉のぶつかる音。その程度の音は海水浴を楽しむ賑やかさにかき消されてくれた。
「んんーっ!?」
白ビキニに包まれたおっぱいへと手を伸ばす。ブラの上からとは違う感触だ。むしろ水着の上からの方がダイレクトに感じられる。
無茶苦茶におっぱいを揉みながら、腰の前後運動も忘れない。鍛えられた腰遣いは彩音の奥から愛液を分泌させる。
もうグチョグチョとした水音しかしない。俺の肉棒をしごくための淫らな膣に成り果てていた。
ドピュドピュドピュブビュビュビュビュバブビュルルルルルーーッ!!
無言のまま、無許可で中出しした。ご主人様特権だ。
「んんんんーーっ!? んふーー! んうぅーー……」
俺が腰を止めたものだから射精したのだとわかったのだろう。一度は髪を振り乱して首を横に振った彩音だったけれど、すぐにぐったりとうなだれた。
この犯したって感じが癖になりそうだ。彼女が俺に優しくしてくれるようになったからこそ、蹂躙してしまったのだと強く刻まれる。
チンポを抜けば膣口からたらりと白濁液が零れる。解放感のあるセックスはとても健康的で、懲りたはずの野外セックスをまたしたいと思った。
そして、立ちバックでしていたから、俺はイッた後の彩音の表情をうかがうことはなかったのであった。
泳ぐもよし、浮かぶもよし。海に入らなくてもビーチバレーやスイカ割りなど遊びは様々だ。リア充なら砂浜でBBQでもするのだろう。俺はしたことないけどな。
好き勝手に遊ぶ若者どもよ……砕け散りやがれ!
なーんて恨み節を念じていたのは過去の話。過去は大事だが、本当に大事なのは現在の自分だと思うんだよぼかぁ。
つまり現在の俺。さあ、見てごらんなさい。メイドが水着へとコスチュームチェンジした姿をな!
そう、俺を囲む美女美少女が三人もいるのだよ。ふっ、勝ったな。
「な、何よ……そんなにジロジロ見られたら、恥ずかしいわ……」
彩音は清楚でエロい白色のビキニ姿である。薄手のパーカーで肌色面積が少なくなっているが、それがまた良い。
しかもコスチュームだけじゃなく、髪形も変わっていた。普段しないポニーテールに、別の一面を目にしている気がしてドキドキする。
スタイルの良い身体を羞恥でほてらせている。誰もが認める美少女。事実、我が学園が誇るアイドルである。
この場にきて無駄だというのに、身体を少しでも隠そうと腕を前にしている。それがより一層豊かな胸を強調する形となった。
本人は気づいてないんだろうなぁ。あたたかな気持ちで彩音を視姦した。
「海なんて久しぶり……。うふふ、祐二様に感謝しないといけませんわね」
男を惑わす彩音のスタイルを超えた美女。上品な黒のワンピースの水着を着ていると、その暴力的な身体のラインがはっきりしており、脳髄に直接性を叩き込まれる感覚に襲われる。この人の水着姿は反則級だ……。
ほわほわとした雰囲気はどこぞの世間知らずのお嬢様のようだ。これで人妻とか信じられないね。彩音と並んでも姉妹にしか見えないし。これもまた世界の神秘か。
「祐二様祐二様。あたしはどうですか?」
俺の腕を突っつきながらアピールしてくる存在。期待に目を輝かせた琴音がいた。
「うーむ……」
俺は脳内コメントに詰まった。
いや、だってさ、これはどうコメントしたものなんでしょうね?
琴音が着用するのは紺色のスクール水着であった。学校指定の由緒正しいスクール水着である。どっからどう見てもスクール水着。
スタイルの差だけじゃなく、彩音の白ビキニや音々さんの黒ワンピースに比べて身体のラインが浮き出にくくなっている。水着での厚みの差……。いや、水着そのものの色気の差とでも言うべきか。
「あのさ、琴音も新しい水着買ったんじゃなかったの?」
「えへへ」
コラコラ、笑って誤魔化すなよ。
「それはまた次の機会ってことで。それに、これもまた良いんじゃないですか?」
琴音がくるりと一回転する。亜麻色のツインテールがふわりと舞った。
うむ。プライベートであえてのスクール水着か。周りもプライベート用の水着だからか、琴音が特別な格好をしているように見えてきた……気がする。
学校以外でのスクール水着……。うむ、なんだかそそられてきたぞ。
「祐二くん? これだけの人がいる中で、変なことしないわよね?」
「何をするって?」
釘を刺してくる彩音に逆に聞き返す。彼女は返答せず押し黙った。ふっ、勝ったな。
「荷物はわたくしが見ていますので、ご主人様達は泳ぎに行ってくださいな」
俺がみんなの水着を眺めている間に、音々さんはシートにビーチパラソルと、陣地の作成を済ませていた。さすが、気が利くぜ。
「そうだな。あっ、日焼け止め塗ってやろうか?」
「着替える時に塗ったわよ」
「なん、だと?」
それは海のイベントとして重要だろうがっ。彩音がどやってるように見えてしまう。ぐきー! 悔しいーー!!
「もういい! 遊んでくる!」
「なんで怒るのよ……」
彩音に呆れられてしまう。お前が日焼け止め塗り塗りさせてくれなかったからだろうがっ。
「あー、待ってくださいよ祐二様」
「いってらっしゃいませ」
琴音が俺の後に続き、音々さんは柔らかい微笑みで送り出してくれた。
そして、彩音が薄手のパーカーを脱いだ。
谷間は見えていたのだが、全体が露わになるとまた迫力が段違いだ。
白ビキニは彩音の胸を零さないように必死である。透き通るような白い肌が夏の太陽に照らされて、眩し過ぎて目を覆ってしまいそうになる。男の理想のような身体のラインは間違えようもなく彩音のものだ。
あまりの美しさに、意識を放棄して呆けてしまいそうになった。何度も裸体を見ているってのに、水着で砂浜に立っているというだけでまた別の魅力を目にしたんじゃないかって思えてくる。
くっ、やはりチャームの魔法を持ってんじゃないのか。俺も水着なんだから股間を刺激するのも控えめにしてほしい。
魅了されていたのは俺だけじゃないようだ。周囲の男どもも大げさにならない程度に前かがみになっていた。その気持ちはわからなくもないが、同時にイラッとした。
彩音は俺のものだ。許可もなく見てんじゃねえよ! とか啖呵を切れるわけもなく、そそくさと彩音の手を引いて海へと向かう。
「ゆ、祐二くん?」
突然俺に手を取られたからか、彩音が戸惑いの表情を見せる。触ったイコールエロいことするわけじゃないんだから。もうちょっと信頼してもらいたいものだ。無理か。
「お姉ちゃん男の人達にすごーく見られていたもんね。祐二様のおかげで声をかけようとしていた人が回れ右してたよー」
黙っている俺の代弁をするかのように琴音が言った。つーかナンパしようとしていた奴がいたってのか。気づかんかったわ。
「そ、そうなの? ……ありがとう」
「ドウイタシマシテ」
素直にお礼を言われると片言で返してしまうの。そもそも他の男にじろじろ見られるのが嫌なだけで行動したわけだしな。礼を言われても困る。
※ ※ ※
海って何して遊べばいいのだろうか?
冒頭で述べておきながらこんなことを言うのはなんだけどさ。スイカ割りやビーチバレーってこんな人が多いところじゃできないだろ。
勢いで海に入ったものの、泳ぐばかりでは疲れてしまうだけだ。体力がついてきたとはいえ、スポーツマンというほどでもない俺はのんびりしたい。
浮き輪で海を漂ってみる。波に乗るのもいいね。ただ身を任せているだけで安心する。
浜辺を観察してみる。海水浴シーズンだとたくさん人が来るんだなぁと、大勢の人にあてられ酔いそうになる。
「祐二様ー」
声に反応すれば、いつの間にか姿を消していた琴音がボートに乗っていた。どうやらレンタルしてきたらしい。
つーか「様」を付けるなっちゅうに。誰かに聞かれたらびっくりされちゃうだろうが。
「どうです? 乗りませんか?」
「乗る乗るー」
そのまま乗り込もうと、ボートに手をかけて力を入れたらひっくり返ってしまった。琴音は海中へどぼん。バカなことながら二人して笑った。
改めてボートに乗り込む。小さなもので、二人で定員のようだ。
オールで漕いで、あっちへこっちへ行ってみる。波に逆らってみたり、ただ揺られてみたりと童心に戻って楽しんだ。
「そういえば彩音はどこ行ったんだ?」
「あれ、祐二様といっしょだったんじゃないんですか? あたしがボートを借りに行く前はいたじゃないですか」
「そうだっけか」
泳いでいる最中に二人を見失っていたから、いついなくなっていたかなんて気づかなかった。姉妹揃っているんだと勝手に思っていたんだがな。
「疲れちゃってお母さんのところに戻ったんじゃないですか?」
「かもしれんな」
そこで俺はピーンと危機感に襲われた。
海とくればナンパ。彩音ほどの美貌を考慮すれば、ナンパのターゲットにされるのは火を見るよりも明らかだ。事実、さっき声をかけられそうになっていたっぽいし。
琴音がナンパされなかった理由? スクール水着を着るような子供に興味はねえんだよ! とでも思われたのだろう。
むしろ琴音がそこまで考えたからこそスクール水着を着てきたという可能性……。なんてしたたかな奴なのか。たぶん考えすぎだけど。
策士の琴音の胸をつっついてやった。やられた本人はきゃっきゃと子供のように喜ぶ。俺もにっこり喜んだ。
とかやってる場合じゃねえ! 急いで彩音の元へと戻らねば。俺はオールを握った。
「よし。戻るぞ琴音」
「えー? ここでエッチなことしないんですか?」
琴音はスクール水着の胸元を引っ張る。ビキニに比べて肌の露出は少ないはずなのに、色っぽく見えてしまった。
ボートの上でエッチなこと……。いや待て待て。リスクが高いことをやってきた俺でも、さすがにここは人が多すぎる。海の上だと遮るものがないじゃないか。
きょろきょろと周りを確認する。そこまで視線はこっちになさそうだ。いや待て待て。だからなんだってんだ。エッチなことならもっと落ち着けるところでだな。
「ご主人様は面白いなぁ。可愛いですよ祐二様♪」
「は、はあ?」
琴音のくすくすとした笑い声で思考を中断させられる。もしかして、からかわれたのか?
ぐきーー! 琴音のくせに生意気な! 後で絶対エロい目に遭わせてやる!!
俺は怒った顔でボートを漕いだ。浜辺に戻るまで、琴音は無邪気に笑っていた。
※ ※ ※
「いいだろ藤咲さん。俺達といっしょに遊ぼうよ」
案の定というか、彩音はナンパされていた。
テンプレのようなチャラ男達に囲まれている。なぜか音々さんもいっしょに囲まれていた。母親の前でよく娘をナンパできるなと感心させられる。
「お姉さんもいっしょにさ。いやぁ、藤咲さんにこんな美人のお姉さんがいるだなんて驚きだよ。君によく似て美しい人だね」
いや母親に見られてなかったわ。どうやら彩音の姉として認識されてしまったようだった。まあ確かに彩音と音々さんが並ぶと姉妹に見られなくはない。先に知らされてなかったら俺も間違えていたかもしれないほどだ。
つーか、さっきから藤咲さん藤咲さんって誰だよあの兄ちゃんはよ。知り合いですかってんだ。
「あっ」
とりあえず近づいていると思わず口を開けてしまった。
チャラ男達の先頭に立ってナンパしている人物を俺は知っていた。そいつは確かに彩音も知っている人物だった。
そいつは同じクラスの岡田だった。顔はそこそこ整っていると評してやってもいいが、彩音に振られた男の一人といえば大したことのない奴である。
え、岡田って言われてもわからない? 別に覚えてなくてもいい奴だから気にすんな。
つまり、学園のアイドルである藤咲彩音を発見した岡田はチャンスだとばかりにナンパしちゃったというわけか。そこまではいいとしても、女を男どもで囲むのはどうなのよ? 必死過ぎて笑えるね。メイドを所有している俺は余裕しか感じない。
とにかく、状況はなんとなくでもわかった。岡田だけならまだしも、他の連中が厄介だ。
どうやら俺達とは違う学校の連中のようで、彩音と音々さんに嘗め回すような下劣な視線を送っている。それやっていいのはご主人様の俺だけなんだからな!
人数は……岡田を入れて六人か。まったくナンパくらい一人でやれってんだ。俺は絶対無理だけどな。
さすがにコスチュームが水着では携帯を持っているわけもなく。困った時の堂本さん、というわけにはいかなかった。
だからってこのまま放っておけるか。俺のメイドに手を出してんじゃねえよ!
ザッザッと、わかりやすく足音を立てて彩音達の元へと近づく。彩音が気づき、音々さんを引っ張りながら俺の元まで駆け寄ってきた。
簡単に包囲網を突破された男達は慌てる様子もなくこっちを見る。うっ、なんか緊張するぞ。
「俺のカノジョに何か用?」
精一杯のイケメンボイスで言い放ってやった。セックスで鍛えられた、俺のがんばって見れば細マッチョに見えなくもないような気がする肉体が後押ししてくれる。
だが、日焼けしたチャラ男達の方が引き締まった肉体に見える……。いや、あれは日焼けした肌だからそう見えるだけだ。俺はほら、大体家にいたからあんまり日焼けしないんだよ。
「お、お前……な、なんで藤咲さんと……?」
声を震わせ狼狽する岡田。その反応面白いな。あと俺の名前を呼ばないのはクラスメイトだってのに思い出せないとかじゃないよな?
「もう一度言うぜ。俺のカノジョに何か用?」
岡田の信じられないものを見たといった表情のおかげで、俺は余裕な態度を保てた。むしろその顔がおかしくて笑いそうになったほど。ぷーくすくす。
「祐二くんが来てくれて助かったわ……ぽっ」
彩音が援護とばかりに、ぎこちないながらも俺へとしなだれかかる。わざとらしく「ぽっ」って言ったのは減点ね。
だが岡田には効果が抜群だったようだ。あんぐりと口を開けて、目玉が飛び出しそうなほどかっぴらいた。頭が真っ白になったのか、言葉が詰まったまま出てきそうにない。
先頭に立ってナンパしていた岡田が再起不能になったのだ。他の男達もこれ以上はどうにもならないと悟ったのだろう。「ドンマイ」と固まった岡田を慰めながら去っていった。
ふぅ、なんとかなったな。まあここは人が多いから実力行使にはならないと思って強気に出ていたのだが。もし危ないことになったら、離れたところにいる琴音にサインを送って監視員さんを呼んでもらうつもりだった。
無事解決したと琴音にサインを送る。彼女は飛び跳ねて了解を示した。
「ありがとうございます祐二様」
困ってなさそうな微笑みをたたえながら、音々さんは感謝の意を示す。この人もやべーくらいの魅力を放っているからなぁ。子供がいるとか言わなきゃばれないだろうってレベル。
「ほら彩音も。ちゃんとお礼を言いなさい」
「あ……ありがとう……」
音々さんが娘に俺への感謝を促す。
彩音はぽけっとしたお礼を口にした。さっきの演技とのギャップに笑いそうになる。
なんだかんだで男達に囲まれて彩音も怖かったのだろう。ふむふむ可愛い奴め。
こうして、俺は彩音と音々さんを助けたという充実感に満たされたのであった。
※ ※ ※
俺は岩場の陰に彩音を連れ込んだ。
琴音とただボートに乗って遊んでいたわけじゃない。人の目に届かない場所をちゃんと探していたのだ。誰も来ない場所を察知するのは得意なのである。
「さっき口にしたばかりのお礼を返してほしいわ……」
人の目を避けながら、こんなところまで来たのだ。察しの良い彩音は俺の目的に気づいたのだろう。
だからってげんなりした風に言うのはやめてほしいな。琴音ほど大喜びしろとは言わないが、俺のメイドとして気遣ってくれてもいいんじゃないかって思う。
「彩音」
「……はい」
名前を呼べばげんなりした顔を引っ込めてくれる。暑さだけじゃないほてりがあった。
美白と言ってもいいほどの彩音の白い肌。真珠のような、とか表現すればいいのだろうか。
それを白ビキニで覆っているものだからほとんど裸みたいなものである。胸と尻が強調し過ぎて鼻血出そう……。これは断じて暑さのせいではない。
「ここ簡易トイレしかないんだけど、すっごい混んでいたんだよね」
「はい?」
彩音が首をかしげる。おいおい察しが悪いなぁ。
「……実は、漏れそうなんだ」
「何が」とは聞き返されなかった。
彩音の表情が変化する。それはとても微妙なものというか。学園では決して見せないだろうなって感じの表情を見せてくれる。
「……それで、どうしたいの?」
俺に小便をかけられたり見せられたりしてきた彩音である。今度は何をさせられるのかと警戒心を露わにしていた。
その警戒は正しいと言わざるを得ないな。
「俺のおしっこ……飲んでくれ」
「……は?」
フリーズする彩音。ご主人様の言葉なのに脳の処理が追い付かないようだ。おいおい、そんなことではメイド失格だぞ。
「ほら屈んで。もうすぐ出ちゃうんだから」
「え、そんな、嫌……」
俺が肩を押さえつけると抵抗とも呼べない力で反抗する。屈ませてから、自分の水着を下ろして解放感を味わう。
「う、嘘よね……? そんなことしないって祐二くん……っ」
俺のやることに慣れてきた彩音ではあるが、今回はかなり戸惑っている。視線が右往左往して動揺を露わにしていた。
おしっこを飲め、だなんて命令は初めてだもんな。おしっこかけた時なんて泣いてたし。でもおしっこした後のチンポは舐めてくれたじゃんか。それと似たようなもんだろ。
「嘘じゃないぞ。忘れないように言っとくが、俺は彩音のご主人様だからな。俺がやりたいって言ったことはなんだろうと絶対服従じゃなきゃいけないんだぞ」
「……」
唇を噛む彩音に興奮してしまう。立場を思い出したようで、彼女は諦めたように強張った身体から力を抜いた。
よーしよし、いい子だ。露出したチンポを彩音の口へと向ける。
学園のアイドルと評されるほどの美貌にチンポを突きつける。フェラをしてもらうわけではない。ただ小便をするためであり、つまり藤咲彩音はただの便所だった。
「口を開けろ」
非情な命令だったろう。だからって逆らえるわけがない。俺のメイドは素直に口を開いた。
俺のおしっこを口で受け止めようと、口を開けて待ち構える美少女。そんな状況に勃起してしまいそうになる。今でも半勃起状態だけど、フル勃起しちゃったらおしっこが出なくなるからな。がんばって半勃起を維持した。
すっと、尿意が一気に駆け上がる。
じょぼぼぼぼぼぼぼー。放物線を描き、おしっこは狙いたがわず彩音の口の中へと着弾した。
びちゃびちゃと音を立てて、学園のアイドルの口の中を汚していく。飛び跳ねたおしっこが彩音の顔を濡らす。
彼女は眼をぎゅっとつむり必死に耐えていた。それがまた俺にとっては美しく映る。
やがて、おしっこは勢いを失う。ぽたぽたと最後まで彩音の口へとかける。
出し終わったらチンポをぶるんぶるんと振った。ふぅ、スッキリした。
「おい彩音。零れてるじゃないか。早く飲めって」
飲めと命令していたのに、彩音は俺のおしっこを口に溜めたままだった。溢れたおしっこが口の端から零れていた。それはそれでそそるが……、まずは俺の命令が優先だろ。
彩音の目の端から涙が零れる。どちらが零れても欲情した。ほんのりと臭ってくるアンモニア臭ですらスパイスでしかない。
ゴクゴクと、飲み始めてしまえばあっけないものだった。俺のおしっこを飲み切った彩音は息をつく。
「おええええ」
息をついたっていうか、盛大にえづいていた。
「うぅ……ぐすん……ふえ……」
そのままうつむいて泣いてしまった。案外彩音ってよく泣くよな。
「……」
そんな泣き顔を見せられたらフル勃起してしまいましたがね。
まあ、ひどいことをしたって自覚はある。おしっこを飲ませるとか、最初は考えてなかったし。
それでもこんな暴挙に出た理由がある。それは子供用プールくらい深ーい理由だ。
ぶっちゃけ彩音の前だろうが関係なく音々さんとやりたい。ついでに言えば3Pとか4Pとかしたいんだ!
ナンパされている姿を見て思ったよ。音々さんは母親とは思えないほどの美人だって。
いや、それは最初からわかっていたのだが、なんていうかやはり他人の評価もそうだと知ったら余計に美人さを増したように思えたのだ。
下手をしたら彩音の姉に見えるほどである。しかも理想的な身体であるはずの彩音よりもグラマラスさでは上をいくほどだ。あの爆乳でご奉仕されたいと、世の男は皆考えるだろう。
琴音はもちろん、今の彩音なら文句は言わないだろう。でも、母親が抱かれるとなれば絶対に嫌な顔はする。それはまだ本当の意味で従順なメイドではないからだ。
正直、最近の彩音との関係に居心地の良さを感じている。それは認める。
その関係が壊れてしまうかもしれない。けれど、また彩音が塞ぎ込むという心配はしていなかったりする。
俺の予想だけど、彩音はM気質があるんじゃないかって思うんだ。
妹の琴音がそうだからっていうわけじゃない。だけど、俺にエロいことをされて濡れやすくなっているのを考慮すれば、嫌な顔をしつつも身体は喜んでいるんじゃないかって思うんだ。
男の都合のいい妄想か。はたまた俺の予想が当たっているのか。試してみなければ始まらない。
「いつまでも泣いている場合じゃないぞ。ほら、岩場に手をついて尻を向けろ。素直に言うこと聞いたら早く終わらせてやるよ」
「ぐす……祐二くん……」
嗚咽を漏らしながら俺を見上げる彼女に鉄の意志を示す。ご主人様モードの態度にようやく気付いたのか、彩音はよろよろと立ち上がる。
「……ご主人様、どうぞ」
彩音は水着をずらして、俺が見やすいようにマンコを広げてくれる。
そこまでしろとは言ってなかったのだが、経験から俺のやりたいことを察したのだろう。気の利いた行動に、もう我慢汁が垂れそうになった。
夏の日差しが燦燦と照らされている浜辺で、おしっこを出したばかりのチンポを彩音のてらてらと光っているマンコへと挿入した。
「んあああっ!」
痛みを感じる声じゃない。明らかな嬌声を上げていた。
愛撫をしていなかったのに、膣の中はすでにトロトロになって俺を受け入れる。おしっこを飲まされて濡れてしまっただなんて、俺の考え過ぎだろうか。
スラリとした腰を掴んでピストン運動をする。近くでは大勢の人がいるっていうのに、水着彼女を躊躇なく犯した。
「んっ、んっ、くっ、んっ、ふっ、んふぅ……っ」
ここで思う存分喘ぎ声を上げてしまえば誰かが気づいてしまう。彩音は耳まで真っ赤にして、声が出ないように耐えていた。
外でするリスクを考えるだけで恐ろしい。それ以上に快感へと変換されて病みつきになりそうだった。
パンパンパンと肉のぶつかる音。その程度の音は海水浴を楽しむ賑やかさにかき消されてくれた。
「んんーっ!?」
白ビキニに包まれたおっぱいへと手を伸ばす。ブラの上からとは違う感触だ。むしろ水着の上からの方がダイレクトに感じられる。
無茶苦茶におっぱいを揉みながら、腰の前後運動も忘れない。鍛えられた腰遣いは彩音の奥から愛液を分泌させる。
もうグチョグチョとした水音しかしない。俺の肉棒をしごくための淫らな膣に成り果てていた。
ドピュドピュドピュブビュビュビュビュバブビュルルルルルーーッ!!
無言のまま、無許可で中出しした。ご主人様特権だ。
「んんんんーーっ!? んふーー! んうぅーー……」
俺が腰を止めたものだから射精したのだとわかったのだろう。一度は髪を振り乱して首を横に振った彩音だったけれど、すぐにぐったりとうなだれた。
この犯したって感じが癖になりそうだ。彼女が俺に優しくしてくれるようになったからこそ、蹂躙してしまったのだと強く刻まれる。
チンポを抜けば膣口からたらりと白濁液が零れる。解放感のあるセックスはとても健康的で、懲りたはずの野外セックスをまたしたいと思った。
そして、立ちバックでしていたから、俺はイッた後の彩音の表情をうかがうことはなかったのであった。
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