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本編
30話目
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今日は体育の授業があった。
プール開き直前の体育。そんな中途半端ともいえる時期だからか、今回は生徒のやりたいことを尊重してくれるらしい。
多数決の結果、男子は外でサッカーとなった。こんなに暑いのに外でのサッカーである。ちなみに女子の希望は日影に入ってのサッカー観戦。そんなんでいいんですかね。
普段体育の授業は男女で別れる。だから観戦とはいえ女子がここまで接近することは稀であったのだ。
え? 教室じゃあもっと接近しているだろうって? 甘いな。今は体育の授業なんだぜ。つまり俺達は体操服なのだ。
男子は別にいいよな。適当に学校指定の体操服を想像してくれればそれが正解だ。だが女子は違うのだ。
かつての正装。かつての最強装備。失われたはずのオーパーツ(使いどころが違う)。
つまり、女子はブルマ姿なのである!
ブルマなんてマンガでも早々お目にかかれなくなっている代物だ。ドラゴンなボールのあれは人名だからね。間違えないように。
太ももを惜しげもなくさらけ出すスタイル。人によっては恥ずかしがる姿もグッド。運動することだけに特化した装いであるのだ。
あ、あんなのぱっと見パンツとどれほどの違いがあるというのか……。隠している部分はほとんど変わんねえし。あの少ない面積が太ももを輝かせて、さらに隠しているはずの股間部を否応なく想像させてしまうのだ。
色は女子らしく赤色。赤色か紺色か、シャツをインする派かしない派か。ブルマに対する議論は尽きることはないだろう。
彩音に目を向けてみよう。体育の授業なのだからもちろんブルマだ。色は赤、シャツはインしていないのでブルマの上半分が隠れていて奥ゆかしさを感じさせる。その装いは俺の好みであった。
ああ、白い太ももが眩し過ぎる。長い脚線美。しかしムッチリともしており、脚だけでも男を欲情させるのに充分であろう。
さらに薄い体操服で強調される胸。あれは男子には毒過ぎる。体育教師すら前のめりである。先生の状態もやばいっすね。
そんなわけで彩音の体操服の破壊力はやばいのであった。他の女子ももちろん同じ装いなのだが、彩音が光り輝き過ぎてて他が影みたいになってる。
そんなやばい装備をしている彩音が観戦するのだ。男子共のやる気はマックスである。遊び心の一切が存在しないサッカーが始まった。
一つのサッカーボールを取り合い蹴り合いしてゴールを目指す。ボールは友達! とか言ってげしげし蹴るのって友情なのかな? SかMしか存在しない友情だな。
学生のサッカーである。もちろんプロのような組織的連係が取れるはずもない。だがしかし、ほとんどの奴がボールに集まるのはどうよ? 密集し過ぎでほとんどの奴が役に立ってないんじゃないの? みんな目立ちたくてしょうがないようだ。
俺はといえばボールどころか人のいないところにいたりする。攻めるにしても守るにしても空いているところにいた方が良いと思ったのだ。
まあ俺なんかそこまで戦力になれるとは思ってないしな。運動が下手ではないが得意とも言えないのだ。
俺と同じでそこまで運動能力のない井出はゴールキーパーをしている。女子の前だし、ダメならせめてダメさがわかりにくいポジションを獲得していた。
女子の黄色い声援が男子の動きをさらに激しいものへと変える。みんな本気の目だ。ほとんどが彩音目当てだろうが、当の本人はとくに声援を送ったりすることなく黙って見守っている。
げしげしと激しく蹴られていたボールが宙を舞う。それはぽとりと俺の近くへと落ちた。
思わぬチャンス。だと思ったのだが一斉にこっちを向いた目が怖過ぎた。
ボールを取ると逃げるようにゴールへと向かう。人のいないところにいたおかげですぐには追いついてこないだろう。そのはずだがプレッシャーがかかりまくってる。だって足音がドドドドドドドドドなんだぜ。何人分の足音が合わさればこんなのになるんだよ。
近づかれたらすぐにパスでも出そう。そう決めたはいいものの味方も追いつかないためかパスを出す相手がいない。敵のゴールが近づいてきて周りが敵ばっかりになる。
前方にいるディフェンス陣は運動が苦手な奴ばっかりだ。もしかしたら俺でも突破可能かもしれない。
そう思って追ってくる後ろの奴等を確認。すると思いのほか近くにいた。集団を置き去りにして一人の男子が接近してきていたのだ。
やべっ、と思った時にはもう遅い。あいつはクラス内で一番スポーツができるらしい(井出情報)岡田(おかだ)って奴だ。
顔もそれなりに整っていることから女子にモテる奴だ。まあ彩音には振られたらしいけども。
岡田はここがアピールポイントだと思ったのだろう。後ろからスライディングを仕掛けてきやがった。
後ろから仕掛けて上手くいくとでも思ったのだろうか? それは本人にしかわからんだろうが、予想通りそれはボールにではなく、俺の脚を捉えてしまう。
激しく転倒する俺。ぐるぐると上手く受け身を取れていたのが救いだった。ボールはラインを割って相手ボールとなる。
普通にゲームは再開される。おいおい今のイエローカードどころか一発退場のレッドカードじゃないんですかね。まあ所詮は体育の授業だしそこまで厳密なルールじゃないのだろう。
岡田はケガした様子もなくすくっと立ち上がると俺を見下ろす。ふっ、と笑って勝ち誇ってやがった。
お前そんな態度を取れるプレーじゃなかっただろうが。まさかワザとじゃないだろうな? スポーツマンとして恥ずかしいとか思わないのかね。
くそ~、脚が痛い。もう終わるまで端っこにいようかな。そんな感じで諦めモードに入った時である。ざわざわとざわめき、気づけばプレーが止まっていた。
なかなか立ち上がれない俺は気づかなかったが男子共の視線が集中しているようだった。なんとなくそれを追ってみると、彩音が俺の近くまで駆け寄っていたのだ。
「ちょっと、大丈夫なの?」
さっきのスライディングを見て駆け寄って来てくれたようだ。不覚にもじーんときてしまった。
「あ、ああ。大丈夫さ。藤咲さんに心配してもらえるなんて光栄だなぁ」
なんか知らんが岡田が彩音に声をかけているようだ。つーかお前は加害者だろうに。
もちろん彩音は岡田なんか無視して俺の方へ。蹴られた俺の脚を確認する。
「血が出てる。保健室に行く?」
「い、いや。別にこれくらい平気だし」
心配されると強がり言いたくなるのが男の性ってやつだ。すくっと立ち上がる。しかし痛みからよろめいてしまった。
「やっぱり痛いんじゃない。先生、ゆう……会田君がケガをしているので保健室に連れて行きますね」
「あ、ああ。わかった」
体育教師はあっけにとられた感じで了承する。男子共もぽかんと口を半開きにさせていた。
「肩貸してあげるから捕まって」
「バッ……ちょっ」
強引に彩音に寄りかかるようにさせられた。視線が痛いです。なんか女子連中がきゃいきゃい騒いでるし。
ブルマ姿の彩音と密着する。彼女によっかかる俺はカッコ悪い。それでも密着する感触に至福の時を感じるのであった。
固まる岡田の横を通り過ぎる時、彩音はキッ、と彼を睨みつけた。
「あまり危険なプレーは感心しないわね。体育の授業くらいフェアプレーをしたらどうかしら」
「す、すみません……」
彩音に怒られてしゅんと項垂れてしまう岡田。被害者の俺が言うのもなんだけど、ちょっと可哀想だな。
みんなの視線を浴びながら、俺達は保健室を目指すのであった。
※ ※ ※
「誰かいませんか?」
保健室のドアをノックしても誰も出てこない。ドアを開けて中を見渡してみるが、やはり誰かがいる様子はなかった。
「先生はいないようね」
彩音はそう呟きながら俺を保健室の中へと連れ込む。ベッドに座らせると救急箱を探し出した。
今までケガをしなかったので用がないところではあった保健室。見渡してみると案外広い。ベッドは三つあり、俺は入口から一番奥のベッドに腰掛けていた。
ぱたぱたと彩音が近づいてくる。体操服、というかブルマを履いている彩音に対し目のやり場に困ってしまう。
男子ならば破壊力抜群。窓の外に目をやることしか抵抗手段がない。
彩音の手が俺の脚に触れる。その手はちょっとひんやりしててくすぐったかった。
蹴られたのは足首のあたりではあるが、転倒した時に膝を擦りむいていた。擦りむいて血が出ているところに砂が入っていたがここに来る前にちゃんと水で流してある。それも彩音がしてくれた。
思いっきり蹴られた割に足首の痛みはそこまでない。だから擦りむいた膝の血を止めてしまえば大丈夫だろう。
「痛っ」
ぼけーっとしている間に彩音が俺の膝を消毒していた。ぽんぽんと消毒液を染み込ませた綿球が押し当てられる度にしみて涙目になる。
「男の子なんだから我慢して」
そうは言っても痛いもんは痛いんだよ。俺の抗議の目差しを彼女は見ようともしない。
絆創膏を貼って、はいおしまい。そう言わんばかりに彩音はケガした俺の膝をぽんと叩いた。
「おい、なんで叩いた」
「ケガなんてした祐二君への戒めってとこかしら」
「このケガは俺のせいじゃねえし。それに膝擦りむいたのだって小学生以来なんだぜ」
「そんなに誇ることでもないと思うのだけれど」
なんか呆れた感じにため息つかれた。解せぬ。
彩音は俺の隣に座る。窓の外を見ているようだがここからじゃグラウンドの様子はわからない。
「どうせ戻ってもやることないでしょう」
彩音は呟く。受け取った俺はここでサボろうと言っているものだと解釈する。たぶん間違ってないはずだ。
隣の彩音が気になる。彼女は窓の方に顔を向けているためその表情を窺うことはできない。
まじまじと彼女の格好を眺める。ブルマと美脚の組み合わせは最高である。半袖のシャツから伸びる長い腕。その腕に挟まれる形で大きな胸が強調されている。
ただ座っている。それだけでも藤咲彩音は絵になるほど美しい。そしてエロスを感じさせる。
治療が終わって人心地ついたからだろう。ピクンとムスコが反応した。
居心地の悪さを感じて目を逸らす。反対方向を向くとドアが見える。足音もないし当分保健医は帰ってこないのかもしれない。
「祐二君」
「あっはい」
彩音に名前を呼ばれて反射的に返事をする。顔を向ければ彼女の顔が案外近くにあった。そんな距離にドギマギしてしまう。
何を今さら緊張してんだ俺。彩音とはエロいことをこれでもかとした仲ではないか。心の中だけで深呼吸を繰り返す。
まだ聞き慣れない名前呼び。たぶんドキドキするのはそのせいだ。そう結論づけた。
「祐二君は琴音のことどう思ってるの?」
真剣な声色だった。それは問いかけというか詰問に近い気がした。
「琴音のこと?」
「そう。私の妹をどう思っているの?」
どういう意味が込められているのだろうか。彼女の真剣な雰囲気。それを考えると下手なことを口にすることはできないと悟る。
「えーっと……」
結果、口籠る。すぐに言葉を思いつけるほどの人間じゃないって自分がよくわかってる。
彩音は黙って俺の返答を待ってくれている。真剣な目差しで俺を貫いたままだ。
「俺は琴音を……」
琴音。琴音のことを考える。藤咲彩音の妹。亜麻色の長い髪をツインテールにした可愛らしい少女。いつだって俺のために動いてくれるメイドだ。
「とっても良い娘だと思ってるよ」
そんな返答を口にしていた。本心からそう思う。
「良い娘……」
俺の答えに何を思ったのだろうか。彩音は何かを考えるように視線を上に向ける。しばらくそうしていたかと思えば、またまた視線が合わされる。
「じゃあ私は?」
「え?」
「私のことはどう思っているの?」
えー、何この答えにくい質問攻め。俺に何を求めてんの?
つーかそれこないだ言ったばっかじゃん。また同じ答えでいいんだよな? それを求めてるんだろうか。
「彩音のことは……好きだよ」
「……そう」
そう、ってあなた。俺赤面しながら答えたんだけど。その薄い反応はないんじゃないかな。
彩音はそれっきり窓の外へと顔を向けてしまった。表情がわからなくなり何を考えているのか読み取ることもできない。まあさっきのやり取りでも表情から読み取れることはなかったけどさ。
真剣に答えたのがアホらし。彩音の質問タイムも終わったようだしやることがない。ぼけーと宙を見上げる。
沈黙の時間が流れる。それでも保健室に入ってからまだ5分くらいしか経っていないだろうか。それだけのやり取りしかなかったのだ。
静かだ。やはり誰も来る様子がない。
「……」
そう思うとムラムラしてきた。だってこんな密室で彩音と二人きり。しかもブルマ姿である。それで欲情しない方が男としてどうかしてる。
チラリと彼女を見る。まだ窓の外に意識を向けているようだった。
少しだけ迷う。こんな場所でというのもそうだけど、欲望のまま彩音に迫ってもいいのだろうか。また彩音が落ち込んだらと考えると尻ごみしてしまう。
それでも迷ったのは少しだけであった。ちょっとだけ、ちょっとだけすればいいんだ。先っちょだけ、みたいな。
それに彩音も言っていたではないか。俺がご主人様だから好きにすればって。だから無茶な命令さえしなければ彩音だって怒ったりしないはずだ。
俺はベッドの周りを囲むカーテンを閉めた。シャーという音に彩音がこちらを向く。俺が何をしようとしているのか気づいたのかもしれない。彼女の薄い唇が引き結ばれた。
がばりと彩音に抱きついた。体操服越しの身体が俺の興奮を高めてくれる。
「こんなところで……仕方がないんだから」
諦めたような吐息が耳元で響いた。それが了承の合図。俺は抱きついたまま早速ブルマ越しの股間をまさぐり始める。
当たり前だがショーツに比べて生地が厚い。それでもいままでと違った興奮が俺を支配していた。
彩音のメイド服。彩音のワイシャツ姿。彩音の制服。そして全裸。様々な格好でエッチしてきたのだが、ブルマはこれまた違った種類の興奮を俺に与えてくれるのだ。
女子は影に隠れていて運動していないはずなのだが、女の子の汗特有の甘酸っぱい香りが鼻孔をくすぐる。まあ普通に暑い時期であるので汗をかくのは当然なのかもしれないが。
その汗の匂いが体操服と合わさることで健康的なエロスを感じさせる。
彩音をベッドに押し倒すと唇を重ねた。舌は絡めないソフトなものだ。
なんとなくいきなり舌を入れてしまうと嫌がられそうな気がしたのだ。ちょっと考えすぎだろうか。そう思いながらおっぱいに手を伸ばす。
体操服の薄い生地。その奥にブラに包まれた豊満なおっぱいが存在している。今日の彩音の下着は白を基調としている。体操服からではそう目立っているわけではないのだが、薄い生地のせいで薄らとラインが見えている。
接近した男子連中は前かがみになっていた。たぶん気づいてないのは本人だけだったろうけどさ。
ちょこっとだけでも見えただけで健全な男子は想像してしまうのだ。彩音の肉体を想像して今晩オナニーでもすんじゃねえの? 本人に手を出せるのは俺だけだと思うと優越感に浸れる。
「ふ……あぁ……」
彩音の喘ぎが耳をくすぐる。胸を揉んでいるだけでこそばゆい感覚。ムラムラとした衝動が俺を襲う。
体操服を上にずらしておっぱいを露出させる。白いブラジャーに包まれたそこはじっとりと汗ばんでいるようだった。
谷間に顔を埋めると甘酸っぱい匂いを堪能する。彩音は嫌がるように身体をずらそうとするが、がっちりホールドして逃がさない。
「やぁ……嗅がないで……」
やなこった。この匂いが最高に甘美なのだ。谷間に舌を潜り込ませて汗を舐め取る。そんなはずはないんだろうが、甘い味が口内に広がった。
舌を這わせる度に甘さが脳を支配する。頬が豊満なおっぱいにつつまれて幸せな感触がする。勃起したこかんをブルマに押し当てる。
「ふあぁ……、膝ついたらダメよ。シーツに血がついたら大変だから」
襲われているはずの彩音はそんなことを心配する。確かに血がついたら面倒ではあるけどさ。
絆創膏を貼っているがケガしたばかりである。あまり刺激しない方がいいことには変わりない。
ふむ、と考えて俺はベッドから降りた。彩音を立たせると後ろを向かせる。彩音の正面にベッドがある状態だ。
「きゃっ!?」
そんな彩音を後ろから突き飛ばす。前のめりになった彼女は上体をベッドに預ける形となる。
ギシリと軋む音。そうして彩音の尻が俺に差し出されるように突き出された。
間髪いれずに彩音の尻に顔面を押しつける。ブルマに包まれた尻がピクンと跳ねる。
ブルマに鼻を埋めるとすーはーと呼吸をする。胸よりも濃い匂いが嗅覚を刺激する。
ああっ、甘美なり……。きっと俺の顔は恍惚なものへと変貌していることだろう。あんまり人前で見せられない顔なんだろうなぁ。
「や、やめてぇ……」
とか言いつつも抵抗は弱々しい。むしろ、彩音は尻を引っ込めるどころか俺の顔面に押し付けてきた。俺の気のせいじゃなければだけど。
いつまでも堪能していたいのだが、時間がない。今は授業中でこのままブルマに顔を埋めているとチャイムが鳴ってしまう。それに保健医がいつ帰ってくるかもわからない。
冷静になればこんなところでエッチなことをするのはリスクが高いのだが、それでも今の俺は冷静でなかった。とにかく射精したい。そうでもしなければこの興奮は収まりそうになかった。
そんなわけで俺はズボンをずり下すとムスコを外気にさらす。早くも保健室はクーラーがかかっており涼しい風が俺の性器を撫でる。
ブルマを横にずらすと淫裂が現れた。ブルマ越しでしか刺激を与えられなかったはずなのに、そこはもう濡れて光っていた。
彼女の細い腰を掴むと吸い寄せられるみたいにチンポがマンコに飲み込まれていった。スムーズに入ったかと思えば、すぐに中がうごめきおれのモノをしごいてくれる。
「ああああぁぁぁぁんっ!」
「わっバカっ。声がでけえよ」
「んぷっ……」
俺は慌てて彩音の頭頂部を押さえつけた。彩音は顔からベッドに押し付けられて声が途絶える。
我ながら乱暴な扱いにやべっ、と焦る。手を離すが顔だけで振り返った彼女の表情は恨みがましいものになっていた。
「うあああぁぁんっ。むぐ……んー……」
彼女の表情を見ないことにして腰を動かす。嬌声を上げてしまうがすぐに本人自らベッドに顔を押しつけた。声を上げないように必死になっている彼女が可愛い。
そんな彼女をいじめたくなって腰の動きを速める。耳を真っ赤にして声を耐えている。
耐えているのに悪いけど、挿入の音でズッチャズッチャと水音が大きい。さすがに廊下からだと聞こえないだろうが、部屋に入ればすぐに聞こえてしまうだろう音量だ。
彩音の美尻で強調されたブルマ。そこからわずかに覗いているマンコ。そんなエロい彼女を犯せる俺の心は満たされていた。
腰の動きが速くなる。すると彩音がこっちを向いた。
「あんっ。ダメなのっ。今日は危険日だから……、中には……出さないでぇ」
「……」
そんなことは早く言ってよ。
せっかく高まってきたのにおあずけを喰らった気分。外に出して体操服やベッドのシーツを汚すわけにはいかないだろう。
ここでは中出し一択だ。それ以外にあり得ない。
だがさすがに危険日の膣内に出すのは尻込みしてしまう。学生の内から赤ちゃんなんて欲しくない。
チンポを入れたまま考えて思いつく。勢いよくズリュッと抜くと「あんっ」と嬌声が上がる。
ブルマをさらにずらすともう一つの穴が現れる。そう、アナルである。
そこにあてがうと彩音は尻を振って拒もうとする。
「ちょっ……そこはっ」
「大丈夫大丈夫。こないだ入ったし。それにここ、彩音も気持ち良いだろ?」
「わ、私は……んぐぅぅぅぅぅぅっ!」
逡巡する彩音を無視してチンポを突っ込んだ。愛液で濡れていたおかげか抵抗はあったものの挿入に成功する、
「う、ぐ……かはっ」
やはりまだまだきつい。彩音も眉を寄せている。俺と目が合うと逸らすようにベッドに突っ伏した。
それでもこないだ琴音が拡張してくれたおかげか挿入できるようになっていた。きついけど入れられただけで大進歩である。
愛液まみれになっていたからだろうか。苦労すると思ったピストン運動は問題なくできている。ヌチュヌチュという水音が生殖器と変わりないように聞こえた。
彩音の尻穴から出し入れされるチンポ。普通入れるところではないところに突っ込んでいる。
いけないことをしているという感覚が背中にゾクゾクと流れる。俺は身震いした。
マンコでイキそうになっていたのもあり、俺の限界はすぐそこまで近づいてきていた。
「くっ、そろそろ出すぞ」
「んむぅ……」
それは返事だったのだろうか。くぐもった音は勝手に俺の脳で了承だと返還される。
ブルマに何度も腰を打ちつける。ガンガンに攻めてパンパンと生尻とは違うちょっと鈍い音が響く。
グッポグッポとアナルをかき回す。ここも俺の形になっていくんだろうな。そう思うとチンポの大きさが増した気がした。
腰回りにムズムズしたものが溜まってきた。腰の動きはラストスパートに入る。
ドピュッ、ビュルルルルルルゥゥゥゥゥゥーーッ! ビュルビュルピュピュッ!
「ああ……」
呆けたみたいに呟いてみる。気持ち良さで膝ががくがくと震えていた。
俺がこんな状態にも拘わらず、彩音の動きは少ない。というか動かない。顔をベッドに突っ伏したままで声すら上げられないようだった。
中に出しといてなんだけど、大丈夫か? 彩音のアナルからチンポを引き抜くと彼女の顔を横に向かせる。ぷはっとようやく酸素が取り込めると言わんばかりに荒い呼吸を繰り返す。
彩音さん大丈夫っすか? 顔は赤いままで目がとろけているみたいになっている。酸欠になっていたのかもしれない。
「えっと……ご、ごめん」
とりあえず謝った方がいいだろう。これでもし彩音が気を失っていたらと思うと恐ろしい。
「……祐二君」
「あっはい」
彩音はゆっくりと身体を起こして立ち上がる。俺の方に身体を向けて、目が合わされる。酸素を取り込めたからか表情はいつもの彼女のものへと戻っている。まだ顔赤いけど。
「いだっ!?」
彩音は腕を振りかぶると俺の頭に拳骨をした。まともに受けてしまい涙目になる。
「な、なぜに?」
「こんなところで頭がバカになるくらいするからよ。もっと警戒心を持ちなさい」
「すいません。……でも俺ご主人様だし」
「何か文句でも?」
「ありませんです。はい」
なんで力関係変わってんの? 俺が言うのもなんだけどおかしいでしょうがっ。
だけど彩音はすでに証拠隠滅するために動いていた。ウェットティッシュで俺と彩音本人の身体を清めるとベッドのシーツを正す。それから消臭スプレーで臭い消しをする。いやぁ、保健室に色々と物があって助かった。
そうして俺達は保健室を後にする。間もなくチャイムが鳴り響いた。
「祐二君、ちゃんと教室に戻れる?」
「戻れるよ。つーかそれわざわざ心配するとこじゃなくね?」
「……私は着替えに行くから気をつけて戻るのよ」
「うん。まあ……どうも」
女子更衣室の近くで彩音と別れた。なぜか彩音は俺の心配をしていた。俺は子供か。
それにしても彩音の俺に対する接し方が変わってきた気がするのは気のせいか。いや、どう考えても変わったよなぁ。
数日前からの違和感。その正体はわりとはっきりしていた。
「ま、いいけどさ」
それが良い変化なのか悪い変化なのか。今はまだ判然としないのであった。
プール開き直前の体育。そんな中途半端ともいえる時期だからか、今回は生徒のやりたいことを尊重してくれるらしい。
多数決の結果、男子は外でサッカーとなった。こんなに暑いのに外でのサッカーである。ちなみに女子の希望は日影に入ってのサッカー観戦。そんなんでいいんですかね。
普段体育の授業は男女で別れる。だから観戦とはいえ女子がここまで接近することは稀であったのだ。
え? 教室じゃあもっと接近しているだろうって? 甘いな。今は体育の授業なんだぜ。つまり俺達は体操服なのだ。
男子は別にいいよな。適当に学校指定の体操服を想像してくれればそれが正解だ。だが女子は違うのだ。
かつての正装。かつての最強装備。失われたはずのオーパーツ(使いどころが違う)。
つまり、女子はブルマ姿なのである!
ブルマなんてマンガでも早々お目にかかれなくなっている代物だ。ドラゴンなボールのあれは人名だからね。間違えないように。
太ももを惜しげもなくさらけ出すスタイル。人によっては恥ずかしがる姿もグッド。運動することだけに特化した装いであるのだ。
あ、あんなのぱっと見パンツとどれほどの違いがあるというのか……。隠している部分はほとんど変わんねえし。あの少ない面積が太ももを輝かせて、さらに隠しているはずの股間部を否応なく想像させてしまうのだ。
色は女子らしく赤色。赤色か紺色か、シャツをインする派かしない派か。ブルマに対する議論は尽きることはないだろう。
彩音に目を向けてみよう。体育の授業なのだからもちろんブルマだ。色は赤、シャツはインしていないのでブルマの上半分が隠れていて奥ゆかしさを感じさせる。その装いは俺の好みであった。
ああ、白い太ももが眩し過ぎる。長い脚線美。しかしムッチリともしており、脚だけでも男を欲情させるのに充分であろう。
さらに薄い体操服で強調される胸。あれは男子には毒過ぎる。体育教師すら前のめりである。先生の状態もやばいっすね。
そんなわけで彩音の体操服の破壊力はやばいのであった。他の女子ももちろん同じ装いなのだが、彩音が光り輝き過ぎてて他が影みたいになってる。
そんなやばい装備をしている彩音が観戦するのだ。男子共のやる気はマックスである。遊び心の一切が存在しないサッカーが始まった。
一つのサッカーボールを取り合い蹴り合いしてゴールを目指す。ボールは友達! とか言ってげしげし蹴るのって友情なのかな? SかMしか存在しない友情だな。
学生のサッカーである。もちろんプロのような組織的連係が取れるはずもない。だがしかし、ほとんどの奴がボールに集まるのはどうよ? 密集し過ぎでほとんどの奴が役に立ってないんじゃないの? みんな目立ちたくてしょうがないようだ。
俺はといえばボールどころか人のいないところにいたりする。攻めるにしても守るにしても空いているところにいた方が良いと思ったのだ。
まあ俺なんかそこまで戦力になれるとは思ってないしな。運動が下手ではないが得意とも言えないのだ。
俺と同じでそこまで運動能力のない井出はゴールキーパーをしている。女子の前だし、ダメならせめてダメさがわかりにくいポジションを獲得していた。
女子の黄色い声援が男子の動きをさらに激しいものへと変える。みんな本気の目だ。ほとんどが彩音目当てだろうが、当の本人はとくに声援を送ったりすることなく黙って見守っている。
げしげしと激しく蹴られていたボールが宙を舞う。それはぽとりと俺の近くへと落ちた。
思わぬチャンス。だと思ったのだが一斉にこっちを向いた目が怖過ぎた。
ボールを取ると逃げるようにゴールへと向かう。人のいないところにいたおかげですぐには追いついてこないだろう。そのはずだがプレッシャーがかかりまくってる。だって足音がドドドドドドドドドなんだぜ。何人分の足音が合わさればこんなのになるんだよ。
近づかれたらすぐにパスでも出そう。そう決めたはいいものの味方も追いつかないためかパスを出す相手がいない。敵のゴールが近づいてきて周りが敵ばっかりになる。
前方にいるディフェンス陣は運動が苦手な奴ばっかりだ。もしかしたら俺でも突破可能かもしれない。
そう思って追ってくる後ろの奴等を確認。すると思いのほか近くにいた。集団を置き去りにして一人の男子が接近してきていたのだ。
やべっ、と思った時にはもう遅い。あいつはクラス内で一番スポーツができるらしい(井出情報)岡田(おかだ)って奴だ。
顔もそれなりに整っていることから女子にモテる奴だ。まあ彩音には振られたらしいけども。
岡田はここがアピールポイントだと思ったのだろう。後ろからスライディングを仕掛けてきやがった。
後ろから仕掛けて上手くいくとでも思ったのだろうか? それは本人にしかわからんだろうが、予想通りそれはボールにではなく、俺の脚を捉えてしまう。
激しく転倒する俺。ぐるぐると上手く受け身を取れていたのが救いだった。ボールはラインを割って相手ボールとなる。
普通にゲームは再開される。おいおい今のイエローカードどころか一発退場のレッドカードじゃないんですかね。まあ所詮は体育の授業だしそこまで厳密なルールじゃないのだろう。
岡田はケガした様子もなくすくっと立ち上がると俺を見下ろす。ふっ、と笑って勝ち誇ってやがった。
お前そんな態度を取れるプレーじゃなかっただろうが。まさかワザとじゃないだろうな? スポーツマンとして恥ずかしいとか思わないのかね。
くそ~、脚が痛い。もう終わるまで端っこにいようかな。そんな感じで諦めモードに入った時である。ざわざわとざわめき、気づけばプレーが止まっていた。
なかなか立ち上がれない俺は気づかなかったが男子共の視線が集中しているようだった。なんとなくそれを追ってみると、彩音が俺の近くまで駆け寄っていたのだ。
「ちょっと、大丈夫なの?」
さっきのスライディングを見て駆け寄って来てくれたようだ。不覚にもじーんときてしまった。
「あ、ああ。大丈夫さ。藤咲さんに心配してもらえるなんて光栄だなぁ」
なんか知らんが岡田が彩音に声をかけているようだ。つーかお前は加害者だろうに。
もちろん彩音は岡田なんか無視して俺の方へ。蹴られた俺の脚を確認する。
「血が出てる。保健室に行く?」
「い、いや。別にこれくらい平気だし」
心配されると強がり言いたくなるのが男の性ってやつだ。すくっと立ち上がる。しかし痛みからよろめいてしまった。
「やっぱり痛いんじゃない。先生、ゆう……会田君がケガをしているので保健室に連れて行きますね」
「あ、ああ。わかった」
体育教師はあっけにとられた感じで了承する。男子共もぽかんと口を半開きにさせていた。
「肩貸してあげるから捕まって」
「バッ……ちょっ」
強引に彩音に寄りかかるようにさせられた。視線が痛いです。なんか女子連中がきゃいきゃい騒いでるし。
ブルマ姿の彩音と密着する。彼女によっかかる俺はカッコ悪い。それでも密着する感触に至福の時を感じるのであった。
固まる岡田の横を通り過ぎる時、彩音はキッ、と彼を睨みつけた。
「あまり危険なプレーは感心しないわね。体育の授業くらいフェアプレーをしたらどうかしら」
「す、すみません……」
彩音に怒られてしゅんと項垂れてしまう岡田。被害者の俺が言うのもなんだけど、ちょっと可哀想だな。
みんなの視線を浴びながら、俺達は保健室を目指すのであった。
※ ※ ※
「誰かいませんか?」
保健室のドアをノックしても誰も出てこない。ドアを開けて中を見渡してみるが、やはり誰かがいる様子はなかった。
「先生はいないようね」
彩音はそう呟きながら俺を保健室の中へと連れ込む。ベッドに座らせると救急箱を探し出した。
今までケガをしなかったので用がないところではあった保健室。見渡してみると案外広い。ベッドは三つあり、俺は入口から一番奥のベッドに腰掛けていた。
ぱたぱたと彩音が近づいてくる。体操服、というかブルマを履いている彩音に対し目のやり場に困ってしまう。
男子ならば破壊力抜群。窓の外に目をやることしか抵抗手段がない。
彩音の手が俺の脚に触れる。その手はちょっとひんやりしててくすぐったかった。
蹴られたのは足首のあたりではあるが、転倒した時に膝を擦りむいていた。擦りむいて血が出ているところに砂が入っていたがここに来る前にちゃんと水で流してある。それも彩音がしてくれた。
思いっきり蹴られた割に足首の痛みはそこまでない。だから擦りむいた膝の血を止めてしまえば大丈夫だろう。
「痛っ」
ぼけーっとしている間に彩音が俺の膝を消毒していた。ぽんぽんと消毒液を染み込ませた綿球が押し当てられる度にしみて涙目になる。
「男の子なんだから我慢して」
そうは言っても痛いもんは痛いんだよ。俺の抗議の目差しを彼女は見ようともしない。
絆創膏を貼って、はいおしまい。そう言わんばかりに彩音はケガした俺の膝をぽんと叩いた。
「おい、なんで叩いた」
「ケガなんてした祐二君への戒めってとこかしら」
「このケガは俺のせいじゃねえし。それに膝擦りむいたのだって小学生以来なんだぜ」
「そんなに誇ることでもないと思うのだけれど」
なんか呆れた感じにため息つかれた。解せぬ。
彩音は俺の隣に座る。窓の外を見ているようだがここからじゃグラウンドの様子はわからない。
「どうせ戻ってもやることないでしょう」
彩音は呟く。受け取った俺はここでサボろうと言っているものだと解釈する。たぶん間違ってないはずだ。
隣の彩音が気になる。彼女は窓の方に顔を向けているためその表情を窺うことはできない。
まじまじと彼女の格好を眺める。ブルマと美脚の組み合わせは最高である。半袖のシャツから伸びる長い腕。その腕に挟まれる形で大きな胸が強調されている。
ただ座っている。それだけでも藤咲彩音は絵になるほど美しい。そしてエロスを感じさせる。
治療が終わって人心地ついたからだろう。ピクンとムスコが反応した。
居心地の悪さを感じて目を逸らす。反対方向を向くとドアが見える。足音もないし当分保健医は帰ってこないのかもしれない。
「祐二君」
「あっはい」
彩音に名前を呼ばれて反射的に返事をする。顔を向ければ彼女の顔が案外近くにあった。そんな距離にドギマギしてしまう。
何を今さら緊張してんだ俺。彩音とはエロいことをこれでもかとした仲ではないか。心の中だけで深呼吸を繰り返す。
まだ聞き慣れない名前呼び。たぶんドキドキするのはそのせいだ。そう結論づけた。
「祐二君は琴音のことどう思ってるの?」
真剣な声色だった。それは問いかけというか詰問に近い気がした。
「琴音のこと?」
「そう。私の妹をどう思っているの?」
どういう意味が込められているのだろうか。彼女の真剣な雰囲気。それを考えると下手なことを口にすることはできないと悟る。
「えーっと……」
結果、口籠る。すぐに言葉を思いつけるほどの人間じゃないって自分がよくわかってる。
彩音は黙って俺の返答を待ってくれている。真剣な目差しで俺を貫いたままだ。
「俺は琴音を……」
琴音。琴音のことを考える。藤咲彩音の妹。亜麻色の長い髪をツインテールにした可愛らしい少女。いつだって俺のために動いてくれるメイドだ。
「とっても良い娘だと思ってるよ」
そんな返答を口にしていた。本心からそう思う。
「良い娘……」
俺の答えに何を思ったのだろうか。彩音は何かを考えるように視線を上に向ける。しばらくそうしていたかと思えば、またまた視線が合わされる。
「じゃあ私は?」
「え?」
「私のことはどう思っているの?」
えー、何この答えにくい質問攻め。俺に何を求めてんの?
つーかそれこないだ言ったばっかじゃん。また同じ答えでいいんだよな? それを求めてるんだろうか。
「彩音のことは……好きだよ」
「……そう」
そう、ってあなた。俺赤面しながら答えたんだけど。その薄い反応はないんじゃないかな。
彩音はそれっきり窓の外へと顔を向けてしまった。表情がわからなくなり何を考えているのか読み取ることもできない。まあさっきのやり取りでも表情から読み取れることはなかったけどさ。
真剣に答えたのがアホらし。彩音の質問タイムも終わったようだしやることがない。ぼけーと宙を見上げる。
沈黙の時間が流れる。それでも保健室に入ってからまだ5分くらいしか経っていないだろうか。それだけのやり取りしかなかったのだ。
静かだ。やはり誰も来る様子がない。
「……」
そう思うとムラムラしてきた。だってこんな密室で彩音と二人きり。しかもブルマ姿である。それで欲情しない方が男としてどうかしてる。
チラリと彼女を見る。まだ窓の外に意識を向けているようだった。
少しだけ迷う。こんな場所でというのもそうだけど、欲望のまま彩音に迫ってもいいのだろうか。また彩音が落ち込んだらと考えると尻ごみしてしまう。
それでも迷ったのは少しだけであった。ちょっとだけ、ちょっとだけすればいいんだ。先っちょだけ、みたいな。
それに彩音も言っていたではないか。俺がご主人様だから好きにすればって。だから無茶な命令さえしなければ彩音だって怒ったりしないはずだ。
俺はベッドの周りを囲むカーテンを閉めた。シャーという音に彩音がこちらを向く。俺が何をしようとしているのか気づいたのかもしれない。彼女の薄い唇が引き結ばれた。
がばりと彩音に抱きついた。体操服越しの身体が俺の興奮を高めてくれる。
「こんなところで……仕方がないんだから」
諦めたような吐息が耳元で響いた。それが了承の合図。俺は抱きついたまま早速ブルマ越しの股間をまさぐり始める。
当たり前だがショーツに比べて生地が厚い。それでもいままでと違った興奮が俺を支配していた。
彩音のメイド服。彩音のワイシャツ姿。彩音の制服。そして全裸。様々な格好でエッチしてきたのだが、ブルマはこれまた違った種類の興奮を俺に与えてくれるのだ。
女子は影に隠れていて運動していないはずなのだが、女の子の汗特有の甘酸っぱい香りが鼻孔をくすぐる。まあ普通に暑い時期であるので汗をかくのは当然なのかもしれないが。
その汗の匂いが体操服と合わさることで健康的なエロスを感じさせる。
彩音をベッドに押し倒すと唇を重ねた。舌は絡めないソフトなものだ。
なんとなくいきなり舌を入れてしまうと嫌がられそうな気がしたのだ。ちょっと考えすぎだろうか。そう思いながらおっぱいに手を伸ばす。
体操服の薄い生地。その奥にブラに包まれた豊満なおっぱいが存在している。今日の彩音の下着は白を基調としている。体操服からではそう目立っているわけではないのだが、薄い生地のせいで薄らとラインが見えている。
接近した男子連中は前かがみになっていた。たぶん気づいてないのは本人だけだったろうけどさ。
ちょこっとだけでも見えただけで健全な男子は想像してしまうのだ。彩音の肉体を想像して今晩オナニーでもすんじゃねえの? 本人に手を出せるのは俺だけだと思うと優越感に浸れる。
「ふ……あぁ……」
彩音の喘ぎが耳をくすぐる。胸を揉んでいるだけでこそばゆい感覚。ムラムラとした衝動が俺を襲う。
体操服を上にずらしておっぱいを露出させる。白いブラジャーに包まれたそこはじっとりと汗ばんでいるようだった。
谷間に顔を埋めると甘酸っぱい匂いを堪能する。彩音は嫌がるように身体をずらそうとするが、がっちりホールドして逃がさない。
「やぁ……嗅がないで……」
やなこった。この匂いが最高に甘美なのだ。谷間に舌を潜り込ませて汗を舐め取る。そんなはずはないんだろうが、甘い味が口内に広がった。
舌を這わせる度に甘さが脳を支配する。頬が豊満なおっぱいにつつまれて幸せな感触がする。勃起したこかんをブルマに押し当てる。
「ふあぁ……、膝ついたらダメよ。シーツに血がついたら大変だから」
襲われているはずの彩音はそんなことを心配する。確かに血がついたら面倒ではあるけどさ。
絆創膏を貼っているがケガしたばかりである。あまり刺激しない方がいいことには変わりない。
ふむ、と考えて俺はベッドから降りた。彩音を立たせると後ろを向かせる。彩音の正面にベッドがある状態だ。
「きゃっ!?」
そんな彩音を後ろから突き飛ばす。前のめりになった彼女は上体をベッドに預ける形となる。
ギシリと軋む音。そうして彩音の尻が俺に差し出されるように突き出された。
間髪いれずに彩音の尻に顔面を押しつける。ブルマに包まれた尻がピクンと跳ねる。
ブルマに鼻を埋めるとすーはーと呼吸をする。胸よりも濃い匂いが嗅覚を刺激する。
ああっ、甘美なり……。きっと俺の顔は恍惚なものへと変貌していることだろう。あんまり人前で見せられない顔なんだろうなぁ。
「や、やめてぇ……」
とか言いつつも抵抗は弱々しい。むしろ、彩音は尻を引っ込めるどころか俺の顔面に押し付けてきた。俺の気のせいじゃなければだけど。
いつまでも堪能していたいのだが、時間がない。今は授業中でこのままブルマに顔を埋めているとチャイムが鳴ってしまう。それに保健医がいつ帰ってくるかもわからない。
冷静になればこんなところでエッチなことをするのはリスクが高いのだが、それでも今の俺は冷静でなかった。とにかく射精したい。そうでもしなければこの興奮は収まりそうになかった。
そんなわけで俺はズボンをずり下すとムスコを外気にさらす。早くも保健室はクーラーがかかっており涼しい風が俺の性器を撫でる。
ブルマを横にずらすと淫裂が現れた。ブルマ越しでしか刺激を与えられなかったはずなのに、そこはもう濡れて光っていた。
彼女の細い腰を掴むと吸い寄せられるみたいにチンポがマンコに飲み込まれていった。スムーズに入ったかと思えば、すぐに中がうごめきおれのモノをしごいてくれる。
「ああああぁぁぁぁんっ!」
「わっバカっ。声がでけえよ」
「んぷっ……」
俺は慌てて彩音の頭頂部を押さえつけた。彩音は顔からベッドに押し付けられて声が途絶える。
我ながら乱暴な扱いにやべっ、と焦る。手を離すが顔だけで振り返った彼女の表情は恨みがましいものになっていた。
「うあああぁぁんっ。むぐ……んー……」
彼女の表情を見ないことにして腰を動かす。嬌声を上げてしまうがすぐに本人自らベッドに顔を押しつけた。声を上げないように必死になっている彼女が可愛い。
そんな彼女をいじめたくなって腰の動きを速める。耳を真っ赤にして声を耐えている。
耐えているのに悪いけど、挿入の音でズッチャズッチャと水音が大きい。さすがに廊下からだと聞こえないだろうが、部屋に入ればすぐに聞こえてしまうだろう音量だ。
彩音の美尻で強調されたブルマ。そこからわずかに覗いているマンコ。そんなエロい彼女を犯せる俺の心は満たされていた。
腰の動きが速くなる。すると彩音がこっちを向いた。
「あんっ。ダメなのっ。今日は危険日だから……、中には……出さないでぇ」
「……」
そんなことは早く言ってよ。
せっかく高まってきたのにおあずけを喰らった気分。外に出して体操服やベッドのシーツを汚すわけにはいかないだろう。
ここでは中出し一択だ。それ以外にあり得ない。
だがさすがに危険日の膣内に出すのは尻込みしてしまう。学生の内から赤ちゃんなんて欲しくない。
チンポを入れたまま考えて思いつく。勢いよくズリュッと抜くと「あんっ」と嬌声が上がる。
ブルマをさらにずらすともう一つの穴が現れる。そう、アナルである。
そこにあてがうと彩音は尻を振って拒もうとする。
「ちょっ……そこはっ」
「大丈夫大丈夫。こないだ入ったし。それにここ、彩音も気持ち良いだろ?」
「わ、私は……んぐぅぅぅぅぅぅっ!」
逡巡する彩音を無視してチンポを突っ込んだ。愛液で濡れていたおかげか抵抗はあったものの挿入に成功する、
「う、ぐ……かはっ」
やはりまだまだきつい。彩音も眉を寄せている。俺と目が合うと逸らすようにベッドに突っ伏した。
それでもこないだ琴音が拡張してくれたおかげか挿入できるようになっていた。きついけど入れられただけで大進歩である。
愛液まみれになっていたからだろうか。苦労すると思ったピストン運動は問題なくできている。ヌチュヌチュという水音が生殖器と変わりないように聞こえた。
彩音の尻穴から出し入れされるチンポ。普通入れるところではないところに突っ込んでいる。
いけないことをしているという感覚が背中にゾクゾクと流れる。俺は身震いした。
マンコでイキそうになっていたのもあり、俺の限界はすぐそこまで近づいてきていた。
「くっ、そろそろ出すぞ」
「んむぅ……」
それは返事だったのだろうか。くぐもった音は勝手に俺の脳で了承だと返還される。
ブルマに何度も腰を打ちつける。ガンガンに攻めてパンパンと生尻とは違うちょっと鈍い音が響く。
グッポグッポとアナルをかき回す。ここも俺の形になっていくんだろうな。そう思うとチンポの大きさが増した気がした。
腰回りにムズムズしたものが溜まってきた。腰の動きはラストスパートに入る。
ドピュッ、ビュルルルルルルゥゥゥゥゥゥーーッ! ビュルビュルピュピュッ!
「ああ……」
呆けたみたいに呟いてみる。気持ち良さで膝ががくがくと震えていた。
俺がこんな状態にも拘わらず、彩音の動きは少ない。というか動かない。顔をベッドに突っ伏したままで声すら上げられないようだった。
中に出しといてなんだけど、大丈夫か? 彩音のアナルからチンポを引き抜くと彼女の顔を横に向かせる。ぷはっとようやく酸素が取り込めると言わんばかりに荒い呼吸を繰り返す。
彩音さん大丈夫っすか? 顔は赤いままで目がとろけているみたいになっている。酸欠になっていたのかもしれない。
「えっと……ご、ごめん」
とりあえず謝った方がいいだろう。これでもし彩音が気を失っていたらと思うと恐ろしい。
「……祐二君」
「あっはい」
彩音はゆっくりと身体を起こして立ち上がる。俺の方に身体を向けて、目が合わされる。酸素を取り込めたからか表情はいつもの彼女のものへと戻っている。まだ顔赤いけど。
「いだっ!?」
彩音は腕を振りかぶると俺の頭に拳骨をした。まともに受けてしまい涙目になる。
「な、なぜに?」
「こんなところで頭がバカになるくらいするからよ。もっと警戒心を持ちなさい」
「すいません。……でも俺ご主人様だし」
「何か文句でも?」
「ありませんです。はい」
なんで力関係変わってんの? 俺が言うのもなんだけどおかしいでしょうがっ。
だけど彩音はすでに証拠隠滅するために動いていた。ウェットティッシュで俺と彩音本人の身体を清めるとベッドのシーツを正す。それから消臭スプレーで臭い消しをする。いやぁ、保健室に色々と物があって助かった。
そうして俺達は保健室を後にする。間もなくチャイムが鳴り響いた。
「祐二君、ちゃんと教室に戻れる?」
「戻れるよ。つーかそれわざわざ心配するとこじゃなくね?」
「……私は着替えに行くから気をつけて戻るのよ」
「うん。まあ……どうも」
女子更衣室の近くで彩音と別れた。なぜか彩音は俺の心配をしていた。俺は子供か。
それにしても彩音の俺に対する接し方が変わってきた気がするのは気のせいか。いや、どう考えても変わったよなぁ。
数日前からの違和感。その正体はわりとはっきりしていた。
「ま、いいけどさ」
それが良い変化なのか悪い変化なのか。今はまだ判然としないのであった。
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