もし学園のアイドルが俺のメイドになったら

みずがめ

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本編

22話目

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 スッキリした顔で映画館を出ることができた。もう満足です。
 日も暮れてきたので真っすぐ家に帰ることにした。二人も特に異論はないようで帰路に着く。
 その道中でとある事実に気がついてしまった。それはこのお出かけ中に彩音だけが絶頂を迎えていないということである。
 最初はそんなつもりまったくなかった。一度野外プレイをして真有ちゃんに見つかった失敗もあるし、人が多い場所でエロいことなんてできないし、やるべきじゃないと思ったからだ。
 だが琴音の誘惑にやられてしまい、興奮が収まらなくなってしまった。ということは悪いのは全部琴音じゃね? こりゃあ帰ったらお仕置が必要だな(ゲス顔)。
 それはともかくとして、俺と琴音は映画館で気持ち良くさせてもらった。だったら彩音も気持ち良くしてやらないといけないのではなかろうか。と、使命感をでっちあげてみたものの、素直に白状すれば彼女のよがる姿を観たいだけだったりする。どうやら完全には熱は冷めなかったようだ。
 そうは言ってもすでにショッピングモールを出て駅へと向かっている。さすがに途中どこかで、というわけにもいくまい。
 彩音とのお楽しみは家に帰ってからかなぁ。今日のお礼ということにさせていっぱいご奉仕させてやろう。そんな考えを胸に秘めながら足を速めるのであった。


  ※ ※ ※


 時間帯で言えば帰宅ラッシュがあってもおかしくない。だが本日は休日である。なのに帰りの電車内はかなり混んでいた。
 タイミングが悪かったのか何かイベントごとでもあったのか。どちらにしても混んでいる事実は変わらない。休日ってこんなもんなのかな。こっちの方まで電車で来ることなんてあまりないから割とこんなもんなのかもしれない。
 テレビで都会の満員電車を目にすることはあったけど、ここではそこまでの混雑はあまりない。しかし現在はその満員に近いくらいの人でごった返していた。
 ガタゴトと揺れる度に彩音も琴音も圧迫感で顔を歪ませる。本日の戦利品である買い物袋を離すまいと抱え込んだ。
 離れたら厄介だ。俺は二人を引き寄せてドアの前へと連れて行った。
 少し圧迫感がなくなったからか二人の表情に余裕が生まれる。ほっとした感じで俺を見てきた。

「あの、ありがとうございます」
「ありがとうございます先輩っ」

 姉はおずおずと、妹は笑顔満面で礼を述べる。そんな視線に思わずふいっと目を逸らしてしまう。
 普通にお礼を言われると照れちゃうだろうが。まあ俺の所有物に満員を理由に触ってこられたら嫌だしな。痴漢は犯罪だっての。
 ……ん? 痴漢、か。
 俺は二人を見る。姉妹で楽しくおしゃべりをしていた。
 このドアは俺達が降りる駅まで開くことはない。それまでは反対側のドアしか開かないからだ。だからここはかなり安全地帯とも言える。
 首を回して辺りを確認する。誰しもが満員の息苦しさに顔を歪ませている。それでも寝ているのか目をつむっている者、本を読んでいる者、イヤホンで音楽に聴き入っている者と様々だ。それぞれが自分のことに集中している。
 俺達の周りもちょうど後ろを向いており何かしら自分のことに集中している。悪戯を思いついた俺は口の端が上がっていた。
 彼女達は買い物袋を両手で抱えている。それはつまり両手の塞がった状態であり、抵抗の一切をできないということだった。
 対する俺は手ぶらだ。結局何も買わなかったからな。二人にばかりで、俺自身は飯食って映画観たくらいだろうか。
 すべてはこの時のために。俺は彼女のミニスカを見下ろした。

「んっ……」

 ピクンと反応したのは彩音だった。少しばかし身体を震わせたがリアクションはそこまでだった。大したものだと感心させられる。
 こんな人の多い電車内で喘ぐわけにはいかないからな。しかも自分の目の前には妹がいる。なおさら声を上げるわけにはいかない。
 ドアの前に彩音と琴音が立っている。二人は窓から流れる景色を眺めながら会話を交わす。俺は二人の後ろで満員の窮屈さから守っている。表向きはこんな感じだ。
 しかし良い具合に空間ができているのか俺の手はとても動かしやすい状態だった。おかげでこうやって彩音の尻を触るのになんの問題もない。

「ん……ふっ……う……」

 ときどき堪え切れないといった吐息が漏れる。それでも笑顔を崩さないようにと必死だ。ちょっと笑える。
 スカートの上から触れていた手。俺がやっていることを悟っている彩音は何も言わない。今のところ琴音には気づかれていないようだ。笑顔のままで姉との会話に花を咲かせる。
 ガタンッ。電車が大きく揺れた。人の波に押されて身体を密着させる。
 ここぞとばかりに彩音の尻に俺の股間を押しつけた。生地のぶ厚いジーパンのためそこまで快感を味わえるわけではない。けれど人のいる電車内でこんなハレンチなことに及んでいる。その事実だけで興奮する。
 波が引くと元の定位置に戻った。再び手が空いたので痴漢プレイを再開することにした。
 今度は大胆に。スカートの中に手を入れるとショーツ越しの尻の感触を楽しんだ。しっとりとしているのは彼女の汗か、それとも緊張による俺の手汗か。どちらにしてもしっとりとした触感だった。
 彩音の背後に身を寄せる。甘い匂いに脳内から分泌物がどっぱどっぱである。つまり興奮する。
 彩音も緊張なのか羞恥なのか、はたまた悦楽からなのか耳が真っ赤になっている。いつの間にか姉妹の会話は止まっていた。
 彩音は意識しないようになのか外の景色に集中しているようだ。琴音も同じ方向を眺めている。俺は手の動きを強くする。指が尻肉に食い込んだ。

「はっ……!? くぅっ……」

 声を殺そうと俯いてしまうようだ。俺は空いている右手を彼女の前側へと持っていく。

「そ、れは……ダメ……っ」

 メイドの言うことを聞き入れる必要はない。だって俺ご主人様だもん。俺はニヤついたまま右手をショーツの中へと侵入させた。

「!? ふぐぅっ……」
「お姉ちゃんどうかした?」

 姉の声に反応したのは妹だった。彩音の身体が過度の緊張からかガクガクと震える。なんか今にも膝をついてしまいそうな有り様だ。

「ひうっ……!」

 シャキッとしろ、と言わんばかりに支えてやる。もちろん俺の手は現在彼女の尻とアソコにあるので力を入れるのもそこになる。尻を鷲掴みにし、アソコは指で引っかけて持ち上げる。引っかける場所は膣の中しかないのでそこに入れてあげた。

「な、なんでもないわ……。ちょっと人がいっぱいで苦しくなっただけよ」

 小さく息を吐いて妹の心配をやり過ごす。こういう時の彩音ってすごいと思わされるな。人と接する時の顔を崩さないというかなんというか。

「ふーん。確かにこんなに混んでるとは思わなかったもんね」
「そ、そうね」
「これだけ混んでたら痴漢とか出そうだよねー」

 ビクリと彩音の身体が反応する。その拍子に入れていた指がさらに奥へとズブリと入る。ビクビクと震えながらも彼女は声を洩らさないように懸命だ。
 俺もちょっと反応しちゃったけど彩音に比べたら微々たるものだ。まあ大体琴音の意図はわかるしな。
 琴音はチラリと意味ありげな視線をぶつけてくる。あれは誘ってるな。俺に痴漢されたいらしい。
 お前は映画館でイッたろうが。今はこっちが優先だ。俺は彩音の秘所をいじめる。

「あっ……く……」

 前を向いているので表情はわからないが、きっと玉のような汗を浮かべているに違いない。切羽詰まったような声からそれが想像できる。
 彩音の反応は琴音にはできないものだ。逆もまた然りである。だから楽しみ方が違って二度美味しいね。姉妹って素晴らしい。
 ショーツに手を潜り込ませて尻も直に触る。乱暴に指を動かすと彼女の身体が震える。実に面白い。
 膣内の指もかき回すように動かす。音では聞き取れないが粘つく感触。どうやら彩音も興奮してきたようだ。
 これやばいよなぁ。何がやばいって俺が我慢できないんだよ。
 いつもなら絶対にやらない。これはきっと俺がどうにかなってしまったのだ。状況というか、シチュエーションに流されているだけなのかもしれない。
 色々と言い訳をしながらも、静かにジッパーを下ろしてモノを露出させる。心臓の鼓動がドドドドドととんでもない速度で打っている。
 しかしここまできたらやるしかない。ヤルシカナイ。なぜカタカナ? 人は興奮し過ぎると見境がなくなる。ひらがなとカタカナの区別もつかなくなるのさ(意味不明)。
 まるで挿入するかのように彩音の尻めがけて突っ込んでいった。もちろん穴に突っ込めるわけじゃない。けれども上手くショーツをずらし、股の間へと挿入できた。腰を入れるとマンコと擦れて気持ち良い。

「ああっ。む、むー……」

 堪らず出そうになった喘ぎ声を自分の手で塞いで凌いだ。彩音さんすごいっす。俺は褒める代わりに彼女の腰を両手で掴むと引き寄せた。

「ふ……む、む…………んんっ」

 すごい我慢している。身体中真っ赤になってるんじゃないだろうか。彼女の耳に口を寄せるとペロリと舐めてやった。

「!? ふ、ふぅぅぅぅ……!」

 ガタンゴトン。彩音の吐息はすべて電車の音で消えていく。あまりしゃべる人のいない車内。それでも彩音の押し殺した喘ぎくらいはかき消してくれる。

「良い子だ。声を出すなよ」

 彩音にだけ聞こえる音量で命令する。ヌチャヌチャとした感触が下半身で感じられる。この分泌量は彼女も興奮してなきゃ無理だ。
 内股、ショーツ、マンコが様々な角度で擦れて俺を気持ち良くさせる。それは彩音も同じようでマン汁がすごいことになっている。もしかしたら内股どころかニーソックスも濡らしているのかもしれない。
 こんな中だ。激しく腰を動かすなんてできない。細かくバイブのように。電車の揺れでわからなくなってしまうくらいの振動。
 それでも俺と彩音には充分だった。お互いこんないつ誰かに見つかってもおかしくない状況に愉悦を感じているのだ。だからこそ俺はフル勃起して擦りつけるし、彩音も愛液を垂れ流しているのだ。
 これが痴漢の楽しみってやつか。いや、さすがにここまでは誰もしないだろうな。絶対に相手が抵抗しないってわかっているからこそできることである。
 彩音の頭に鼻を押し付ける。密着度が高まり快感も一入だ。
 やべっ、出るっ。
 精液をまき散らすわけにはいかない。俺は素早く手を彩音の前側に回すと、ショーツのクロッチ部分を亀頭に押し付けた。それからクリトリスを弾いてやる。

「んっくぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ…………!?」

 彼女は息を殺して絶頂するという器用なマネをしてのけた。そのビクビクとした振動が最後の引き金となる。

 ドピュドピュドピュ、ドピュ……ビュルルルルルルゥゥゥゥゥゥッ!

 一応加減してみたのだが、我慢した分が一気に出たらしい。ショーツだけに留まらず、押さえていた俺の手やスカートの内側にも精液がついてしまった。
 余韻に浸りたいところだが早く後片付けをしなければなるまい。チンポを抜いて素早くズボンの中へと収める。その際に彩音の内股で精液を拭っておいた。
 それから手についてしまった精液。彩音の尻に手を突っ込むとショーツとスカートで拭いた。けっこうついていたのでこれでショーツの前も後ろもベトベトになってしまっただろう。
 そして最後に彩音のずらしていたショーツを直してやる。ついでにクロッチを指で押しこんであげた。「んんっ」と彩音の喘ぎはたぶん誰も聞いていなかった。
 スカートもめくれていないか確認。よしっ、大丈夫みたいだ。
 ふぅ、任務完了ってな。
 俺は達成感から得意げになって彩音の耳元で尋ねた。

「どうだ? 気持ち良かっただろ」

 どんな反応を返してくれるのかニヤニヤしながら見守る。その答えは俺にとってちょっと意外なものだった。

「はい……気持ち良かったです……。ご主人様、ありがとうございます……」

 はぁはぁと息を整えながら確かに彼女は言った。まさかこんなところでこんなことをして、礼を返されるなんて思わなかったのだ。
 まさか彩音と思っていたら琴音だったのか? そう思って横を観るが、やはりそこには琴音がいた。ニヤニヤしながらこっちを見ている。
 ……ん? ニヤニヤしながら?

「……」

 意味ありげな視線。これは口止め料として、今夜は彼女の相手をしなければならないようだった。
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