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本編
21話目
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結局服と下着で2時間もかかってしまった。俺だったら30分あれば終わっている。だからダサいんだって? ほっとけ。
さらに小物とかアクセサリー類で時間がかかる。男の俺は立ち尽くすだけだ。
女の買い物ってこんなにもつまらないもんなのか。甘く見ていた。せっかくの休みを無駄にしている気分。
それでも二人はきゃっきゃと笑い合っている。特に彩音の笑顔なんてこんなに見たのは初めてだ。これも琴音のおかげだろうか。そこだけは今日来てよかったのだと思う。
ちなみに荷物はちゃんとそれぞれ自分の分を持っている。俺は何も買っていないので手ぶらのままだ。持ってあげるとかご主人様の仕事じゃないしな。手ブラならやってやってもいいがな。
ついて来ているだけで疲れてしまった。琴音が「どうですか?」と尋ねることはあってもアクセサリーなんてよくわからないから生返事しかできない。なんだかんだで下着選んでいた時が一番楽しかったかも。
かなり時間をかけたから自然と腹の虫が鳴る。二人の買い物も一区切りを見せたので昼食を提案する。
ピークを過ぎているので混んでいる飲食店はないようだった。適当にレストランに入る。
四人がけのテーブルに通される。俺の横に彩音、対面に琴音が座った。注文を取りに来た女性店員が美少女二人をつれている俺にぎょっとした視線を向けた。サービス業としてあるまじき反応だな。
彩音の肩を掴んで引き寄せる。店員はさらにぎょぎょっとした目になった。俺はニッコリと笑ってやる。
「注文いいですか?」
「あ、はい、どうぞ」
戸惑う女性店員に笑いを堪えるので精一杯になる。なんとか注文を告げると彼女は小走りで去って行った。
「きゃあっ、ご主人様大胆っ」
琴音が小声で囃し立ててくる。俺は得意げに胸を張った。この時彩音がそっぽを向いたのには気づかなかった。
「……今日はありがとうございました。こんなにも買っていただいて」
礼を述べる彩音。続いて琴音も頭を下げる。まあ本来の目的はちょっとした俺の願望なんだけどな。お礼を言われて嬉しくないわけではないので素直に受けておく。
「まあいいよ。その分きっちり働いてくれればいいからな」
「はいっ。あたしがんばってお仕事しますっ」
琴音は元気いいなぁ。妹が性的奉仕をしていないと思っている彩音は「そうね」と頷く。琴音のがんばりって主に性的なもんばっかりだけどな。
まあ、彩音の方にはさっそくがんばってもらおうかな。隣の彼女の白い手を掴むと俺の股間へと置いてやった。
「あ」
思わずと言った感じで声を漏らすが、すぐに表情を取り戻す。何をするべきかわかっている彩音は俺の股間を摩り始めた。
しかしいつになくぎこちない。店内というのと、目の前には可愛い妹がいるのが戸惑わせる要因なんだろう。俺だってここでチンポを露出させる勇気は持ち合わせていない。
琴音に見つからないように。けれど俺を気持ち良くさせようと必死に手が動く。ジーパン越しなので快感はほとんどなかった。でも彩音の必死な姿を眺めているだけで充分なおかずであった。
「お昼食べたら次どこに行きます?」
「そうだなぁ。彩音はリクエストある?」
「え? わ、私はどこでも……」
まさか自分に振られると思っていなかった彩音は手を止めてしまう。彼女の手に俺の手を重ねてぐりぐりと股間に刺激を与える。手を離すとまた摩る動きが再開された。
「ふむ。琴音は何かリクエストはあるか?」
「あたし映画が観たいです」
手を上げて答える琴音の目は輝いていた。
「映画か……。何か観たいもんでもあるのか?」
「話題になってる恋愛物があるんですよ。クラスの女子であたしだけ観てなくって話についていけないんですよぅ」
「琴音、あんまり会田君に迷惑かけちゃダメよ」
「いや、いいよ。食べ終わったら映画館に行こうか」
やったー、と喜ぶ琴音。こういう時は子供っぽい娘なんだけどなぁ。なのに姉よりもエロいってどういうことだよ。嬉しいけども。
そろそろ注文が届きそうなので彩音に奉仕の手を止めさせる。こんな状況だからか緊張が解けたのだろう。あからさまにほっとしていた。
彩音はまた後でな。下着売り場で口にしたこと、俺はまだ根に持ってるんだぜ。
※ ※ ※
この大型ショッピングモールの2階に映画館はあった。
「お、あれアクションがすごかった洋画の2作目だ」
こないだテレビで観たやつだ。そうか2が出たんだったな。ちょっと観たいなと思うが、琴音の期待に満ちた顔を見てしまえば今回は折れるしかないだろう。
人は多かったが、大半がそのアクション映画を観に来たようだった。俺達がこれから観る恋愛物はカップルばっかりだ。客層がわかりやすいな。
館内に入るとそれなりに空席が見受けられた。やはりカップルが多い。先走っているのかチューしてる奴等がいる。彩音と琴音がいなかったらまわれ右しているところだ。
空いている席に座る。もちろん俺が真ん中だ。右に彩音、左に琴音。その辺のカップルなんて目じゃねえぜ。
「そろそろ始まりますよ」
琴音が言うと館内が暗くなり、映写機から光が放たれる。予告と注意事項が流れると本編が始まった。
「……」
しばらく眺めていたが……つまらん。もともと恋愛物って好きじゃないんだよなぁ。恋人になる過程とか正直めんどい。たかが付き合うだけでなんで困難を乗り越えなきゃいけないの? 俺はもっとお手軽な方がいいよ。
1時間経過。確かこれって2時間って言ってたっけか。まだ半分もあるのかよ。
暇になってきたので周囲を見渡してみる。前方のカップルが目に入る。
館内に入った時に見かけたカップルだ。影になってほとんどわからないがディープなキスをしているようだ。
それを眺めていると、おそらく彼女の方であろう頭が消えた。彼氏はリラックスするように背もたれに身体を預ける。画面よりも上を向いているような気がする。
俺はピンときた。あれ絶対フェラさせてるって。マジかよまだ明るい時間帯だぞ。
他のカップルもイチャイチャしている奴等ばっかりだった。周りはキスシーンを繰り返している。
どうやらここの客は映画が目的というわけではないようだ。そう思うとここでは琴音が映画を楽しむ数少ない純粋な娘に見えてしまう。あんなにエロいのに。
でも周りがこれなら俺も雰囲気に乗っかってもいいんじゃないだろうか。彩音に顔を向けると彼女は真剣に映画を観ていた。けっこう楽しんでるみたいね。
おもむろに彩音の太ももに手を載せる。ビクリと身体を跳ねさせる。俺を見る彼女の表情は困ったような、けれど仕方がないと諦めているような表情だった。
彩音は琴音と同様の短いスカートだった。さらにニーソックスを履いている。絶対領域が眩しいです。俺のリクエストだけどな。
その絶対領域へと手を滑らせる。すべすべとした感触が手に広がる。吸いつくようなハリがある。
彩音は声を出さないように必死だ。やや前屈気味になり唇を噛みしめている。そんな彼女に堪らなくなって顔をこっちに向かせると唇を重ねた。
「ん……ふ……」
わずかな吐息が漏れる。それはすべて映画の大音量にかき消されてしまう。
「む、んちゅ……」
舌を侵入させて彼女の舌を絡め取る。思うがままに蹂躙する。間近にある彩音の目がとろんと潤いを帯びた気がした。
唇を離さないまま手を秘所へと滑らせる。内腿を閉じようとするが関係ない。股間へと指をぐりぐりと押しこんだ。短いスカートを履いてきた彩音が悪い。俺のリクエストだけどな。
「んんっ」
彩音の喘ぎ声は簡単にかき消される。甘い息はすべて俺の口内へと収まった。
左手でジッパーを下ろす。外気に躍り出たムスコは臨戦態勢を整えていた。いつでもゴーできますぜ、と俺に訴えかける。したいだけだろうがこのバカムスコ。
まあいいや。彩音の手を導くとすぐに意図を理解してくれる。ひんやりした手がムスコを撫でてくれる。喜びを表すようにビンッと跳ねた。
彼女のショーツに指を突っ込むとワレメをなぞる。彼女の身体がビクビクと震える。彩音も興奮しているのか? 俺はとっくに興奮しているぜ。
互いの性器を愛撫する。舌を何度も絡めて唾液を交換する。
琴音にじらされたことと彩音へのイライラ感。それらがいいスパイスとなっていて興奮が高まるのが早い。
唇と手を離す。「あ」と彩音が呟いた。ちょっと残念そうな顔をしているのは俺の気のせいだろうか。いや違うな。指に残った粘り気がそれを証明していた。
俺は彩音の後頭部に手をやった。力を加えると彼女の頭は抵抗なく俺の股間へと吸い寄せられていった。
「あむ」
音を立てないように映画館でのフェラが始まった。しびれるような快感が下半身全体へと広がる。息を吐いて彼女の艶やかな黒髪を撫でてやる。
「気持ち良さそうですねご主人様」
「!?」
耳元で琴音の声が聞こえて驚いてしまった。彩音はばれないようにフェラをするので精一杯なのか俺の反応に気づかなかったようだ。
左側を向くと琴音が妖しく微笑んでいた。スクリーンの光に当てられて妖艶さを増していた。
「いつから気づいていた?」
「お姉ちゃんとキスしたところからです」
「マジか。てっきり映画に夢中になっているかと思ってたのに」
「それ以上に祐二様に夢中ですから」
「……」
あんまりそんなこと言ってると惚れちゃうだろうが。そっぽを向いて熱くなった顔を誤魔化した。
彩音に気づかれないように小声でやり取りをする。自分でやっておきながらひやひやする。
彩音も彩音で奉仕に夢中である。妹から見下ろされているなんて思ってもいないようだ。
平然を装って右手で彼女の頭を撫で続ける。舌使いが合わさり俺のモノを刺激してくれる。
「ねえ、ご主人様」
再び耳元へと琴音の口が寄せられる。吐息が耳に当たる度に身体が震えそうになる。
「お姉ちゃんのご奉仕見てたら興奮しちゃいました。どうしましょう?」
疑問符をつけてはいるがおねだりをしているのは誰が見ても明らかだろう。俺は左手を琴音の秘所へと伸ばした。
「はぁんっ」
小声のままで喘ぐという器用なことをする。ショーツをずらして指を入れるとそこはもう濡れていた。
彩音に気づかれないようにするなら水音は立てられない。激しい動きは厳禁だ。ゆっくりと琴音の膣へと指の出し入れをする。
「ふっ……くぅんっ……」
吐息を漏らす琴音。彩音にばれないかとビクビクさせられる。それでも指の動きは止めなかった。静かに、けれど止まることなく進んだり戻ったりを繰り返した。
琴音の相手に一所懸命になっていたからか射精までまだ持ちそうだ。左手は琴音のマンコに、右手は彩音の頭を撫でている。両手いっぱいに美少女を抱えている気分だ。
『あアァんっ!』
ビクゥッと体の震えが連動した。彩音も琴音もかなりびっくりしたようだ。彩音なんか俺のチンポを口に入れているせいか思わず歯を立てていた。そんなに痛みはなかったが御仕置とばかりに頭を押さえつけて喉を打ってやる。
つーか誰だよ声が大きいだろうが。そう思って前方に目を向けるとラブシーンが広がっていた。
この映画ってラブシーン込みだったのか。海外物ではあるけどさ。琴音のことだから案外知ってたのかも。タイミングがタイミングだけにびっくりはしてたけどな。
「むちゅぅぅぅ、んぼ、んぶぅぅぅ」
聴覚から興奮を伝達されたのか彩音のフェラに激しさが増してきた。あまり音を立てられないのでゆっくりではあるのだが、唇や舌、頬の内側を使って懸命な奉仕をしてくれる。
極楽の気分を味わっていると左手が柔らかいものに挟まれた。横に目を向ければ琴音がせつなそうな表情をしていた。左手がお留守になっていたようだ。
はいはいわかったってば。指の侵入を再開させる。琴音の膣の奥にざらざらとした感触があるのでそこを擦ってやる。彼女は両手で口を押さえて耐えていた。
膣内も良い感触である。しっかり締め付けながらも指が動かしにくいということはない。俺に自由に扱われるためのマンコだ。
琴音が俺の腕を掴んだ。懇願するような目差し。俺は頷いて指を2本に増やした。
「んく……! ~~~~!」
琴音の身体が痙攣する。どうやらイッたようだった。声を出さなかったのは褒めてやらないといけないな。
指を抜くと琴音の顔の前に差し出した。彼女はなんの躊躇いもなく愛液濡れの指を口に含む。ぺろぺろちゅうちゅうと俺の指を堪能する。
二人の美少女に口内奉仕をされて俺もだいぶ高まってきた。絶対に零すなよ、と言葉なく彩音の頭を押さえることで命令する。
最後に腰を浮かして喉に先端が当たる。次の瞬間。
ドピュドピュドピュドピュドピュ!
彩音の喉に直接射精がぶち当る。えずきたいだろうに彼女は我慢して精液を飲み込む。
全部出し切ったところで頭を撫でてやる。褒めるのもご主人様の仕事ってな。
「ちゅっちゅっちゅっ、れろ……」
お掃除フェラは忘れない。彩音も随分と俺のメイドとしての仕事がわかってきたようである。
この退屈な映画が終わるまで、俺は彩音と琴音の口内奉仕を受け続けるのであった。
さらに小物とかアクセサリー類で時間がかかる。男の俺は立ち尽くすだけだ。
女の買い物ってこんなにもつまらないもんなのか。甘く見ていた。せっかくの休みを無駄にしている気分。
それでも二人はきゃっきゃと笑い合っている。特に彩音の笑顔なんてこんなに見たのは初めてだ。これも琴音のおかげだろうか。そこだけは今日来てよかったのだと思う。
ちなみに荷物はちゃんとそれぞれ自分の分を持っている。俺は何も買っていないので手ぶらのままだ。持ってあげるとかご主人様の仕事じゃないしな。手ブラならやってやってもいいがな。
ついて来ているだけで疲れてしまった。琴音が「どうですか?」と尋ねることはあってもアクセサリーなんてよくわからないから生返事しかできない。なんだかんだで下着選んでいた時が一番楽しかったかも。
かなり時間をかけたから自然と腹の虫が鳴る。二人の買い物も一区切りを見せたので昼食を提案する。
ピークを過ぎているので混んでいる飲食店はないようだった。適当にレストランに入る。
四人がけのテーブルに通される。俺の横に彩音、対面に琴音が座った。注文を取りに来た女性店員が美少女二人をつれている俺にぎょっとした視線を向けた。サービス業としてあるまじき反応だな。
彩音の肩を掴んで引き寄せる。店員はさらにぎょぎょっとした目になった。俺はニッコリと笑ってやる。
「注文いいですか?」
「あ、はい、どうぞ」
戸惑う女性店員に笑いを堪えるので精一杯になる。なんとか注文を告げると彼女は小走りで去って行った。
「きゃあっ、ご主人様大胆っ」
琴音が小声で囃し立ててくる。俺は得意げに胸を張った。この時彩音がそっぽを向いたのには気づかなかった。
「……今日はありがとうございました。こんなにも買っていただいて」
礼を述べる彩音。続いて琴音も頭を下げる。まあ本来の目的はちょっとした俺の願望なんだけどな。お礼を言われて嬉しくないわけではないので素直に受けておく。
「まあいいよ。その分きっちり働いてくれればいいからな」
「はいっ。あたしがんばってお仕事しますっ」
琴音は元気いいなぁ。妹が性的奉仕をしていないと思っている彩音は「そうね」と頷く。琴音のがんばりって主に性的なもんばっかりだけどな。
まあ、彩音の方にはさっそくがんばってもらおうかな。隣の彼女の白い手を掴むと俺の股間へと置いてやった。
「あ」
思わずと言った感じで声を漏らすが、すぐに表情を取り戻す。何をするべきかわかっている彩音は俺の股間を摩り始めた。
しかしいつになくぎこちない。店内というのと、目の前には可愛い妹がいるのが戸惑わせる要因なんだろう。俺だってここでチンポを露出させる勇気は持ち合わせていない。
琴音に見つからないように。けれど俺を気持ち良くさせようと必死に手が動く。ジーパン越しなので快感はほとんどなかった。でも彩音の必死な姿を眺めているだけで充分なおかずであった。
「お昼食べたら次どこに行きます?」
「そうだなぁ。彩音はリクエストある?」
「え? わ、私はどこでも……」
まさか自分に振られると思っていなかった彩音は手を止めてしまう。彼女の手に俺の手を重ねてぐりぐりと股間に刺激を与える。手を離すとまた摩る動きが再開された。
「ふむ。琴音は何かリクエストはあるか?」
「あたし映画が観たいです」
手を上げて答える琴音の目は輝いていた。
「映画か……。何か観たいもんでもあるのか?」
「話題になってる恋愛物があるんですよ。クラスの女子であたしだけ観てなくって話についていけないんですよぅ」
「琴音、あんまり会田君に迷惑かけちゃダメよ」
「いや、いいよ。食べ終わったら映画館に行こうか」
やったー、と喜ぶ琴音。こういう時は子供っぽい娘なんだけどなぁ。なのに姉よりもエロいってどういうことだよ。嬉しいけども。
そろそろ注文が届きそうなので彩音に奉仕の手を止めさせる。こんな状況だからか緊張が解けたのだろう。あからさまにほっとしていた。
彩音はまた後でな。下着売り場で口にしたこと、俺はまだ根に持ってるんだぜ。
※ ※ ※
この大型ショッピングモールの2階に映画館はあった。
「お、あれアクションがすごかった洋画の2作目だ」
こないだテレビで観たやつだ。そうか2が出たんだったな。ちょっと観たいなと思うが、琴音の期待に満ちた顔を見てしまえば今回は折れるしかないだろう。
人は多かったが、大半がそのアクション映画を観に来たようだった。俺達がこれから観る恋愛物はカップルばっかりだ。客層がわかりやすいな。
館内に入るとそれなりに空席が見受けられた。やはりカップルが多い。先走っているのかチューしてる奴等がいる。彩音と琴音がいなかったらまわれ右しているところだ。
空いている席に座る。もちろん俺が真ん中だ。右に彩音、左に琴音。その辺のカップルなんて目じゃねえぜ。
「そろそろ始まりますよ」
琴音が言うと館内が暗くなり、映写機から光が放たれる。予告と注意事項が流れると本編が始まった。
「……」
しばらく眺めていたが……つまらん。もともと恋愛物って好きじゃないんだよなぁ。恋人になる過程とか正直めんどい。たかが付き合うだけでなんで困難を乗り越えなきゃいけないの? 俺はもっとお手軽な方がいいよ。
1時間経過。確かこれって2時間って言ってたっけか。まだ半分もあるのかよ。
暇になってきたので周囲を見渡してみる。前方のカップルが目に入る。
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それを眺めていると、おそらく彼女の方であろう頭が消えた。彼氏はリラックスするように背もたれに身体を預ける。画面よりも上を向いているような気がする。
俺はピンときた。あれ絶対フェラさせてるって。マジかよまだ明るい時間帯だぞ。
他のカップルもイチャイチャしている奴等ばっかりだった。周りはキスシーンを繰り返している。
どうやらここの客は映画が目的というわけではないようだ。そう思うとここでは琴音が映画を楽しむ数少ない純粋な娘に見えてしまう。あんなにエロいのに。
でも周りがこれなら俺も雰囲気に乗っかってもいいんじゃないだろうか。彩音に顔を向けると彼女は真剣に映画を観ていた。けっこう楽しんでるみたいね。
おもむろに彩音の太ももに手を載せる。ビクリと身体を跳ねさせる。俺を見る彼女の表情は困ったような、けれど仕方がないと諦めているような表情だった。
彩音は琴音と同様の短いスカートだった。さらにニーソックスを履いている。絶対領域が眩しいです。俺のリクエストだけどな。
その絶対領域へと手を滑らせる。すべすべとした感触が手に広がる。吸いつくようなハリがある。
彩音は声を出さないように必死だ。やや前屈気味になり唇を噛みしめている。そんな彼女に堪らなくなって顔をこっちに向かせると唇を重ねた。
「ん……ふ……」
わずかな吐息が漏れる。それはすべて映画の大音量にかき消されてしまう。
「む、んちゅ……」
舌を侵入させて彼女の舌を絡め取る。思うがままに蹂躙する。間近にある彩音の目がとろんと潤いを帯びた気がした。
唇を離さないまま手を秘所へと滑らせる。内腿を閉じようとするが関係ない。股間へと指をぐりぐりと押しこんだ。短いスカートを履いてきた彩音が悪い。俺のリクエストだけどな。
「んんっ」
彩音の喘ぎ声は簡単にかき消される。甘い息はすべて俺の口内へと収まった。
左手でジッパーを下ろす。外気に躍り出たムスコは臨戦態勢を整えていた。いつでもゴーできますぜ、と俺に訴えかける。したいだけだろうがこのバカムスコ。
まあいいや。彩音の手を導くとすぐに意図を理解してくれる。ひんやりした手がムスコを撫でてくれる。喜びを表すようにビンッと跳ねた。
彼女のショーツに指を突っ込むとワレメをなぞる。彼女の身体がビクビクと震える。彩音も興奮しているのか? 俺はとっくに興奮しているぜ。
互いの性器を愛撫する。舌を何度も絡めて唾液を交換する。
琴音にじらされたことと彩音へのイライラ感。それらがいいスパイスとなっていて興奮が高まるのが早い。
唇と手を離す。「あ」と彩音が呟いた。ちょっと残念そうな顔をしているのは俺の気のせいだろうか。いや違うな。指に残った粘り気がそれを証明していた。
俺は彩音の後頭部に手をやった。力を加えると彼女の頭は抵抗なく俺の股間へと吸い寄せられていった。
「あむ」
音を立てないように映画館でのフェラが始まった。しびれるような快感が下半身全体へと広がる。息を吐いて彼女の艶やかな黒髪を撫でてやる。
「気持ち良さそうですねご主人様」
「!?」
耳元で琴音の声が聞こえて驚いてしまった。彩音はばれないようにフェラをするので精一杯なのか俺の反応に気づかなかったようだ。
左側を向くと琴音が妖しく微笑んでいた。スクリーンの光に当てられて妖艶さを増していた。
「いつから気づいていた?」
「お姉ちゃんとキスしたところからです」
「マジか。てっきり映画に夢中になっているかと思ってたのに」
「それ以上に祐二様に夢中ですから」
「……」
あんまりそんなこと言ってると惚れちゃうだろうが。そっぽを向いて熱くなった顔を誤魔化した。
彩音に気づかれないように小声でやり取りをする。自分でやっておきながらひやひやする。
彩音も彩音で奉仕に夢中である。妹から見下ろされているなんて思ってもいないようだ。
平然を装って右手で彼女の頭を撫で続ける。舌使いが合わさり俺のモノを刺激してくれる。
「ねえ、ご主人様」
再び耳元へと琴音の口が寄せられる。吐息が耳に当たる度に身体が震えそうになる。
「お姉ちゃんのご奉仕見てたら興奮しちゃいました。どうしましょう?」
疑問符をつけてはいるがおねだりをしているのは誰が見ても明らかだろう。俺は左手を琴音の秘所へと伸ばした。
「はぁんっ」
小声のままで喘ぐという器用なことをする。ショーツをずらして指を入れるとそこはもう濡れていた。
彩音に気づかれないようにするなら水音は立てられない。激しい動きは厳禁だ。ゆっくりと琴音の膣へと指の出し入れをする。
「ふっ……くぅんっ……」
吐息を漏らす琴音。彩音にばれないかとビクビクさせられる。それでも指の動きは止めなかった。静かに、けれど止まることなく進んだり戻ったりを繰り返した。
琴音の相手に一所懸命になっていたからか射精までまだ持ちそうだ。左手は琴音のマンコに、右手は彩音の頭を撫でている。両手いっぱいに美少女を抱えている気分だ。
『あアァんっ!』
ビクゥッと体の震えが連動した。彩音も琴音もかなりびっくりしたようだ。彩音なんか俺のチンポを口に入れているせいか思わず歯を立てていた。そんなに痛みはなかったが御仕置とばかりに頭を押さえつけて喉を打ってやる。
つーか誰だよ声が大きいだろうが。そう思って前方に目を向けるとラブシーンが広がっていた。
この映画ってラブシーン込みだったのか。海外物ではあるけどさ。琴音のことだから案外知ってたのかも。タイミングがタイミングだけにびっくりはしてたけどな。
「むちゅぅぅぅ、んぼ、んぶぅぅぅ」
聴覚から興奮を伝達されたのか彩音のフェラに激しさが増してきた。あまり音を立てられないのでゆっくりではあるのだが、唇や舌、頬の内側を使って懸命な奉仕をしてくれる。
極楽の気分を味わっていると左手が柔らかいものに挟まれた。横に目を向ければ琴音がせつなそうな表情をしていた。左手がお留守になっていたようだ。
はいはいわかったってば。指の侵入を再開させる。琴音の膣の奥にざらざらとした感触があるのでそこを擦ってやる。彼女は両手で口を押さえて耐えていた。
膣内も良い感触である。しっかり締め付けながらも指が動かしにくいということはない。俺に自由に扱われるためのマンコだ。
琴音が俺の腕を掴んだ。懇願するような目差し。俺は頷いて指を2本に増やした。
「んく……! ~~~~!」
琴音の身体が痙攣する。どうやらイッたようだった。声を出さなかったのは褒めてやらないといけないな。
指を抜くと琴音の顔の前に差し出した。彼女はなんの躊躇いもなく愛液濡れの指を口に含む。ぺろぺろちゅうちゅうと俺の指を堪能する。
二人の美少女に口内奉仕をされて俺もだいぶ高まってきた。絶対に零すなよ、と言葉なく彩音の頭を押さえることで命令する。
最後に腰を浮かして喉に先端が当たる。次の瞬間。
ドピュドピュドピュドピュドピュ!
彩音の喉に直接射精がぶち当る。えずきたいだろうに彼女は我慢して精液を飲み込む。
全部出し切ったところで頭を撫でてやる。褒めるのもご主人様の仕事ってな。
「ちゅっちゅっちゅっ、れろ……」
お掃除フェラは忘れない。彩音も随分と俺のメイドとしての仕事がわかってきたようである。
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弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
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