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本編
琴音視点
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お姉ちゃんはあたしの自慢の姉だ。
憧れていて、尊敬していて、そして……劣等感を刺激する存在だ。
「あの藤咲彩音の妹」あたしを初めて知った人達はそんなことを口にする。先入観はつきもので、あたしはあたし自身を見てくれる人を知らない。だってお姉ちゃんがあたしの先を行くから。誰も無視できないほどの存在感があるから。あたしはいつだって二番煎じなのだ。
お姉ちゃんは何でもできる。あたしは自分をできない子なんて思ってはいないつもりだけれど、運動以外は割と凡人なあたしを、がっかりしてしまう人は多い。
先生なんて特にそう。「藤咲姉はできたのになぁ」とため息を漏らす。ちゃんと人並みにはできているはずなのに、能力の高いお姉ちゃんと比較されてしまう。
お姉ちゃんのことは好きだけれど、大好きだけれど。それでも鬱屈した思いを抱えずにはいられなかった……。
※ ※ ※
唐突に、あたし達家族は引き裂かれた。よくわからない借金とやらで。
「借金返済のためにはメイドとしてがんばるしかないですなぁ」
そう言って、あたしにメイドとやらに必要なことを教える堂本さん。典型的な中年のおじさんって感じの人。お父さんも中年だけどあんなにはお腹出てないのになぁ。
ニコニコとしたおじさん。そんな一見無害そうな堂本さんにあたしはたくさん教育されてしまったのだ。
「ご主人様を喜ばせるためには必要なのです。これを差し上げましょう。あなたの努力を期待していますよ」
堂本さんに手渡されたのは変な形をした棒だった。玩具のようで、スイッチを入れると振動するものだった。
「これは?」
疑問を口にしたものの、すぐに知ることとなる。
最初は大きなスクリーンのある部屋につれて行かれた。まるで映画でも流すような設備。流れた映像をはっきりとは覚えていないけど、頭がぼーっとしたかと思えば堂本さんの言うことがすんなり頭に入るようになった。
あたしはメイド。あたしを買ってくださったご主人様のために奉仕するためのメイド。服従し、喜ばせるのがあたしの幸せ……。
手にした玩具は男の人の勃起したオチンチンの形だと知った。これを気持ちよくすれば喜んでもらえるのだ。
「資料はたくさんありますからね。しっかりとしたメイドになるためにがんばってください」
「……はい」
あたしは資料とやらの映像を見ながら練習を繰り返した。口での奉仕を練習しながら、まだ見ぬご主人様を想像した。
どこを使ってもいいようにと、お尻の穴に玩具を入れた。ここを使って気持ちよくなってくれればいいな。そんなことを考えながら身体を慣らしていった。
「練習熱心なのはいいことですが、処女膜は傷つけないようにお願いいたします。あなたも初めてはご主人様がいいでしょう?」
「そう……ですね」
お尻の穴に入れたというのに。すでにお尻ではじゅぽじゅぽとエッチな音をさせてしまうようになってしまったのに。あたしは処女のままだった。
自分で入れるのは怖かったからというのもある。でも、できれば初めてはご主人様に捧げたかったのだ。
あれ? なんであたしこんなエッチなことを考えているんだろ?
「疑問に思う必要はありませんよ。あなたはメイド。ご主人様に奉仕するだけの存在なのですから」
何を疑問に思っていたかなんてどうでもよくなる。あたしは自分の存在意義を見つけた。それだけでいい……。
ああ、早くあたしのご主人様に会いたいな。会って、たくさんご奉仕して、たくさん気持ちよくなってもらいたい。
そんな気持ちが強くなっているあたしに、ついにご主人様が決まったとの知らせがきた。
※ ※ ※
あたしを買ってくれたご主人様。どんな人なのだろうと期待半分不安半分に思っていた。
そこにいたのはお姉ちゃんだった。いきなりのことだったけれど再会した嬉しさから駆け寄って抱きしめる。感動が終わるとすぐにそんなことよりもあたしのご主人様がどんな人なのか、という方が気になっていた。
ご主人様はお姉ちゃんとクラスメイトなのだそうだ。なんとなく堂本さんと似た笑顔をする人だと感じた。
もしかしてお姉ちゃんのついでであたしを買ったの? ちょっと複雑な気分になりながらも家の中や仕事内容などを教えてもらう。
「なんで琴音までこんなことになっているの?」
ご主人様がお姉ちゃんに仕事内容の説明を任せてどこかへ行ってしまった。その時、お姉ちゃんからそんなことを言われてしまった。
「こんなことって言われても。だってあたし達売られたでしょ?」
「それは私だけのはず……。堂本に問いたださなきゃ」
「やめてよ!」
あたしの言葉にお姉ちゃんがびっくりしたような顔をした。事実びっくりしているのだろう。あたしがお姉ちゃんの行動を妨げるなんてこと今までなかったから。
お姉ちゃんはいつだって正しい。間違えるばっかりのあたしなんかとは違う。それでも、堂本さんを敵視するお姉ちゃんには口を出さずにはいられなかった。
「あたしも了承していることなの。むしろこうやって仲介役をしてくれた堂本さんには感謝しているくらい。だって、こうやってお姉ちゃんに会えたんだしね」
そう言って微笑を浮かべるとお姉ちゃんは涙ぐんだ。いつだってあたしには弱いのだ。
涙をぬぐったお姉ちゃんは真剣な表情で口を開く。
「彼に変なことされそうになったら私に言うのよ。何とかするから」
「変なことって?」
「そ、それは……エッチなこととか……。琴音にはまだ早いことよ」
「お姉ちゃんはご主人様にエッチなことされたんだ」
「なっ……」
その表情が物語っているよお姉ちゃん。
でもそうだよね。祐二様は健全な男の子。お姉ちゃんを買ってから随分日が経っている。妹のあたしが言うのもなんだけど、あんな美人な女の子がいたら手を出しても仕方がない。
あたしも手を出してもらえるかな? 想像すると下腹部が熱くなる。あたし、期待しちゃってる……。
「バカなこと言わないのっ! ……絶対私が琴音を守るからね」
「……」
お姉ちゃんはいつだって正しい。でもいつも守ってほしいわけじゃないんだよ? 自分が正しいと思っているからわかってくれない。間違っているのはきっといつだってあたしの方だから。
※ ※ ※
きっかり午前一時。あたしはパチリと目を覚ました。
暗闇に支配された部屋。荷物が揃っていないから寂しい部屋だけれど、メイドのあたしに普通の部屋をくれたご主人様。優しい人なのだろう。
お姉ちゃんも同様に部屋をもらっている。この家は余分な部屋が多いらしい。その分掃除が大変そう。
あたしは起きて準備を整える。メイド服に身を包み、身だしなみを整える。よしっ、と気合を入れるとドアを開けた。
お姉ちゃんの口ぶりから、ご主人様に何か言い含めているのだろう。大方あたしに手を出すな、といったところだろうか。その代わり私の身体を自由にしていいから、ってとこまでがお姉ちゃんらしい。自己犠牲の精神を心の中に持っている人だからね。
でも、それはあたしの望むところじゃない。ご主人様もそれがストッパーになっているんだとしたらあたしから行動しなきゃ。
深夜ならお姉ちゃんは寝ているはずだ。規則正しい生活が習慣になっているだけにこんな時間に起きてくることはないだろう。
そーっとご主人様の部屋に侵入する。寝ているのだろう、寝息が聞こえる。
暗闇に目が慣れてきたし、昼間の内にベッドの場所は把握してある。あたしは真っすぐご主人様の眠るベッドへと近づいた。
布団の中へと身体を潜り込ませる。あったかい。ドキドキしながら目標地点まで進む。
手を伸ばすと触れた。心がほっこりする。
「これがご主人様の……オチンチン……」
まだ硬くなっていないそこを、これからあたしが奉仕するのだ。喜んでくれたらいいのだけど。そんな思いを胸に摩ってみる。
ズボンの上からだから刺激が弱いのかな。なかなか反応してくれない。じれったくなって気づかれないようにズボンを脱がせた。
「あは♪」
布団の中、真っ暗で見えない。だからこそ触感ははっきりとしていた。ご主人様のオチンチンを両手で包みこむとご奉仕を始める。
眠っていても身体は正直だ。ご主人様のモノはだんだん大きく硬くなっていく。期待が胸いっぱいに広がる。
「うーん……」
祐二様が呻く。眠っているのにはぁはぁと息が荒くなってきた。
もっと感じてください。堪らなくなってオチンチンを口内に導いた。
当たり前だけど、感触が玩具と違う。味わうように舌を転がすとどうやら皮が被っているみたい。男の人の中には包茎オチンチンもあるって堂本さんが言ってた。これが包茎かぁ。可愛いなぁ。
舌で皮を剥いてあげるとビクンッと喜びを表現してくれる。よかった、あたしのお口気持ち良いみたい。
じゅっぽじゅっぽとフェラチオをしていると「くっ、な、何だ!?」とご主人様の焦った声が聞こえた。さすがに起きちゃったね。
布団をがばりとめくられるとご主人様と目が合う。けれど夜目が効いてない彼はあたしだってわかってないみたい。「誰?」と呟いて驚きの表情を浮かべている。そんな顔が可愛いと思ってしまった。口をオチンチンから離して声をかける。
「ごめんなさい。起こしてしまいましたね。あたしです、琴音ですよ祐二様」
「え、え? 琴音ちゃん? な、なんで?」
疑問符を頭の上にいっぱい出しながら目を凝らしている。あたしはベッドから降りて部屋の電灯をつけた。
下半身裸になっていた自分にびっくりしたのかご主人様は「わ、わわっ」と慌てて布団で隠す。別に隠さなくてもいいのに、と思いながら彼の前で膝をつくと三つ指を立てる。
「改めてごあいさつさせてください。藤咲琴音と申します。会田祐二様のメイドとしてご奉仕させていただきます」
では、とベッドに再び乗ろうとすると祐二様に押し止められた。あれ、何で?
「い、いきなりこんなことするなんて何考えてんの!? エッチなことでもする義務があんの?」
「え? ないんですか?」
「……い、いや」
あたしが疑問を向けると彼は口ごもった。頭の中で議論でもしているのかうんうん唸りだした。
「で、でも、彩音がなぁ……」
ぽつりと呟かれたご主人様の言葉を、あたしは聞き逃さなかった。
やっぱりお姉ちゃんに何か言われてたんだ。じゃなきゃ男の人が身体を求めてこないわけがないんだもの。
ならば、と祐二様のしたいようにさせてあげる。それがメイドとして当然のことだよお姉ちゃん。
「大丈夫ですよご主人様。ご主人様がしたいことがあたしの望むことでもあります。お姉ちゃんなんて何のしがらみにもなりませんよ」
「む……」
彼は腕を組んで考え込むポーズを取る。下半身丸出しになっているのを忘れたかのようだ。そんな間抜けな姿が愛らしい。
ご主人様によってはとても厳しい人がいると堂本さんが言っていたけれど、祐二様はその点で当たりと言えた。律儀で優しさもうかがえる。
だからこそ、お姉ちゃん以上にご主人様に愛されたいと思った。心の奥底から感情が沸き上がる。
「それとも……ちゅっ。ご主人様はあたしにこうされて嬉しくないんですか?」
流れる動作でオチンチンに口づけしてみせる。祐二様は呻いてあたしを見つめる。その瞳の奥から情欲の炎が灯ったのがわかった。
「お、俺は何もしていないからな。琴音が勝手に俺に奉仕しただけなんだからな」
言い訳をするように祐二様が言う。あたしに、そして自分に言い聞かせるように何度もそんな言葉を口にした。
「はい。あたしが勝手にやって、祐二様がただ気持ち良くなった。それだけのことです」
ご主人様の意に沿うように。それがあたしの務め。それが喜びなのだ。
祐二様は寝転がると大きく股を広げる。意図を察知したあたしは股の間へと身体を入れてしまう。
ふーと元気なアソコに息を吹きかけると先端からたらりとカウパーが漏れた。まるで美味しそうな食べ物を前によだれを垂らしているかのよう。しっかりいただいてくださいね♪
オチンチンに舌を這わせると祐二様の表情が緩む。彼の表情を窺いながら亀頭やサオ、玉袋を丹念に色々な角度から奉仕した。唾液でベトベトになったそこはテカテカと光っていた。
まるで神々しい彫像のよう。あたしは舌の動きを止めてうっとりしてしまう。
おっと、いけないいけない。メイドたるものご奉仕を止めてしまうなんて何事か。慌ててしたの動きを再開させた。
「う、うぅ……琴音ちゃん……。上手いね……」
情けないご主人様の声。せつなそうな顔を見ていると胸がキュンとなる。
「じゃあ、そろそろ入れちゃいましょうか」
あたしは彼の目の前でメイド服を脱いでいく。視線が突き刺さる。身体が反応して赤みが差す。もうオマンコは濡れていた。
「電気、消しますね」
そう言って脚をスイッチのある方へ向けると「待った」と声がかかった。
「電気は消さなくていいよ。このまま」
「え?」
羞恥で顔が真っ赤になる。明るいところでなんて……でもあたしはご主人様には逆らえない。
「その……明るいままでセックスするんですか?」
「するのは琴音ちゃんだよ。勝手に俺のチンポをマンコで咥え込んじゃうんだ」
「あう……」
エッチな言葉であたしを攻め立てる。愛液が太ももを流れた。
あたしはショーツを脱いだ。「おおっ」とご主人様から感嘆の声が漏れた。ちょっと気分が良くなってはにかむ。
「琴音ちゃんって可愛いね」
「え?」
「姉妹だから外見は似ているところが多いけどさ。雰囲気っていうのかな? 彩音にはない琴音ちゃんの個性みたいなのが魅力になってるよ」
「そ、そんな……」
祐二様の視線はしっかりあたしを捉えていた。お姉ちゃんのついでじゃない、あたしをあたし自身として見てくれている。彼の眼差しがそう教えてくれる。
胸がドキドキする。この人のために何かしてあげたいと強く思った。
こんなことはダメだってわかっているのに。あたしは心の向くまま祐二様と唇を合わせた。
きっかり三秒のキス。舌を絡めたりしない軽いもの。それでもこれがあたしのファーストキスだった。
今まで彼氏はいたことがない。玩具を使ってフェラチオはしたけれど、キスは練習でもしたことがなかった。
それに、堂本さんは「女のファーストキスは男の好物の一つですよ」と教えてくれた。ご主人様に捧げて、さらに喜んでもらえたらきっと幸福だろうと考えてきた。
祐二様は喜んでくれただろうか? あたしは祐二様にファーストキスを捧げられて嬉しい。それから、ここの初めてもこの人に捧げたい。
ぽかんとしているご主人様に跨る。少し腰を下ろすと性器同士が口づけをした。クチュクチュとした水音がいやらしい。
「それでは……、琴音の処女、祐二様に捧げます」
覚悟を決めて腰を一気に下ろした。オマンコの奥からプチッ、って音がした気がした。それが処女膜を破った瞬間だったのだと痛みが教えてくれた。
目をぎゅっと瞑っているのにじんわり涙が出てきた。けれどそれは痛みだけのものじゃない。祐二様に処女を捧げたという満足感が確かにあったのだから。
「こ、琴音ちゃん血が……。もしかして処女だったのか?」
「はい。祐二様のために大事にしていた処女膜です。いかがでしょうか?」
あたしが尋ねると彼はがばりと上体を起こした。勢いのまま抱きしめられる。今度は彼の方からキスをしてくれた。
舌が絡め取られる。身を任せていると唾液を流しこまれた。当然のように飲み込むと頭を撫でられた。
「なんて娘だ……。俺のためにありがとうな」
「えへへ」
よかった。この人にあたしを捧げられて本当によかった。祐二様がご主人様で本当によかった。
「痛くない?」
彼の気遣いを感じられる。あたしは気丈に「大丈夫です。祐二様の思う通りにしてください」と言った。
「きゃんっ!」
下から突き上げられて声が出てしまう。オチンチンが上下に動く。アナルとは違った快感があたしを支配する。
そう、あたしは初めてなのにもう感じてしまっていた。あたしって淫乱かな? でもご主人様に愛されるならそれでもいいや。白く染まっていく頭では上手く思考できない。
「あんっ、あんっ、にゃあっ、にゅ……ひぃぃぃぃぃぃん!」
何度も祐二様に鳴かされてしまう。あたし達は互いを抱きしめたままセックスに没頭した。
ズチュズチュズチュッ。発情させられる音が響く。痛みはまったくと言っていいほどになくなっていた。快感だけがあたしの身体を跳ねまわる。
「こ、琴音ちゃん! 俺もう……」
「い、んくぅっ……いいですよ。このまま祐二様のザーメンをピュピュッて出しちゃってください。いっぱいあたしの中で射精して!」
「くっ、琴音ぇっ!」
腰の動きが早くなった。あたしも合わせて運動する。音が激しさを増していく。
「出すぞ! 琴音の中に思いっきりぶちまけるぞ!!」
「ひゃああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
身体に回る腕の力が痛いくらいに強くなった。ひと際大きく突き上げられてあたしは天を仰ぐ。イッてしまった。
オチンチンが膣内で跳ねた。それからドクドクと暖かいものが流されていくのがわかる。
初のオマンコセックスで、初の中出し。初めてづくしであたしは幸せになっていた。
満足感に浸っていると唇が合わさる。三度めともなるとキスだって気持ち良い。
しばらくすると祐二様が顔を離して口を開いた。
「もう一回、したい」
「はい。祐二様が満足いくまでどうぞ。あたしをたくさん使ってくださいね」
夜は更けていく。静かに、荒々しく。
あたし達が眠りについたのは、祐二様が五回目の精を放った後だった。
憧れていて、尊敬していて、そして……劣等感を刺激する存在だ。
「あの藤咲彩音の妹」あたしを初めて知った人達はそんなことを口にする。先入観はつきもので、あたしはあたし自身を見てくれる人を知らない。だってお姉ちゃんがあたしの先を行くから。誰も無視できないほどの存在感があるから。あたしはいつだって二番煎じなのだ。
お姉ちゃんは何でもできる。あたしは自分をできない子なんて思ってはいないつもりだけれど、運動以外は割と凡人なあたしを、がっかりしてしまう人は多い。
先生なんて特にそう。「藤咲姉はできたのになぁ」とため息を漏らす。ちゃんと人並みにはできているはずなのに、能力の高いお姉ちゃんと比較されてしまう。
お姉ちゃんのことは好きだけれど、大好きだけれど。それでも鬱屈した思いを抱えずにはいられなかった……。
※ ※ ※
唐突に、あたし達家族は引き裂かれた。よくわからない借金とやらで。
「借金返済のためにはメイドとしてがんばるしかないですなぁ」
そう言って、あたしにメイドとやらに必要なことを教える堂本さん。典型的な中年のおじさんって感じの人。お父さんも中年だけどあんなにはお腹出てないのになぁ。
ニコニコとしたおじさん。そんな一見無害そうな堂本さんにあたしはたくさん教育されてしまったのだ。
「ご主人様を喜ばせるためには必要なのです。これを差し上げましょう。あなたの努力を期待していますよ」
堂本さんに手渡されたのは変な形をした棒だった。玩具のようで、スイッチを入れると振動するものだった。
「これは?」
疑問を口にしたものの、すぐに知ることとなる。
最初は大きなスクリーンのある部屋につれて行かれた。まるで映画でも流すような設備。流れた映像をはっきりとは覚えていないけど、頭がぼーっとしたかと思えば堂本さんの言うことがすんなり頭に入るようになった。
あたしはメイド。あたしを買ってくださったご主人様のために奉仕するためのメイド。服従し、喜ばせるのがあたしの幸せ……。
手にした玩具は男の人の勃起したオチンチンの形だと知った。これを気持ちよくすれば喜んでもらえるのだ。
「資料はたくさんありますからね。しっかりとしたメイドになるためにがんばってください」
「……はい」
あたしは資料とやらの映像を見ながら練習を繰り返した。口での奉仕を練習しながら、まだ見ぬご主人様を想像した。
どこを使ってもいいようにと、お尻の穴に玩具を入れた。ここを使って気持ちよくなってくれればいいな。そんなことを考えながら身体を慣らしていった。
「練習熱心なのはいいことですが、処女膜は傷つけないようにお願いいたします。あなたも初めてはご主人様がいいでしょう?」
「そう……ですね」
お尻の穴に入れたというのに。すでにお尻ではじゅぽじゅぽとエッチな音をさせてしまうようになってしまったのに。あたしは処女のままだった。
自分で入れるのは怖かったからというのもある。でも、できれば初めてはご主人様に捧げたかったのだ。
あれ? なんであたしこんなエッチなことを考えているんだろ?
「疑問に思う必要はありませんよ。あなたはメイド。ご主人様に奉仕するだけの存在なのですから」
何を疑問に思っていたかなんてどうでもよくなる。あたしは自分の存在意義を見つけた。それだけでいい……。
ああ、早くあたしのご主人様に会いたいな。会って、たくさんご奉仕して、たくさん気持ちよくなってもらいたい。
そんな気持ちが強くなっているあたしに、ついにご主人様が決まったとの知らせがきた。
※ ※ ※
あたしを買ってくれたご主人様。どんな人なのだろうと期待半分不安半分に思っていた。
そこにいたのはお姉ちゃんだった。いきなりのことだったけれど再会した嬉しさから駆け寄って抱きしめる。感動が終わるとすぐにそんなことよりもあたしのご主人様がどんな人なのか、という方が気になっていた。
ご主人様はお姉ちゃんとクラスメイトなのだそうだ。なんとなく堂本さんと似た笑顔をする人だと感じた。
もしかしてお姉ちゃんのついでであたしを買ったの? ちょっと複雑な気分になりながらも家の中や仕事内容などを教えてもらう。
「なんで琴音までこんなことになっているの?」
ご主人様がお姉ちゃんに仕事内容の説明を任せてどこかへ行ってしまった。その時、お姉ちゃんからそんなことを言われてしまった。
「こんなことって言われても。だってあたし達売られたでしょ?」
「それは私だけのはず……。堂本に問いたださなきゃ」
「やめてよ!」
あたしの言葉にお姉ちゃんがびっくりしたような顔をした。事実びっくりしているのだろう。あたしがお姉ちゃんの行動を妨げるなんてこと今までなかったから。
お姉ちゃんはいつだって正しい。間違えるばっかりのあたしなんかとは違う。それでも、堂本さんを敵視するお姉ちゃんには口を出さずにはいられなかった。
「あたしも了承していることなの。むしろこうやって仲介役をしてくれた堂本さんには感謝しているくらい。だって、こうやってお姉ちゃんに会えたんだしね」
そう言って微笑を浮かべるとお姉ちゃんは涙ぐんだ。いつだってあたしには弱いのだ。
涙をぬぐったお姉ちゃんは真剣な表情で口を開く。
「彼に変なことされそうになったら私に言うのよ。何とかするから」
「変なことって?」
「そ、それは……エッチなこととか……。琴音にはまだ早いことよ」
「お姉ちゃんはご主人様にエッチなことされたんだ」
「なっ……」
その表情が物語っているよお姉ちゃん。
でもそうだよね。祐二様は健全な男の子。お姉ちゃんを買ってから随分日が経っている。妹のあたしが言うのもなんだけど、あんな美人な女の子がいたら手を出しても仕方がない。
あたしも手を出してもらえるかな? 想像すると下腹部が熱くなる。あたし、期待しちゃってる……。
「バカなこと言わないのっ! ……絶対私が琴音を守るからね」
「……」
お姉ちゃんはいつだって正しい。でもいつも守ってほしいわけじゃないんだよ? 自分が正しいと思っているからわかってくれない。間違っているのはきっといつだってあたしの方だから。
※ ※ ※
きっかり午前一時。あたしはパチリと目を覚ました。
暗闇に支配された部屋。荷物が揃っていないから寂しい部屋だけれど、メイドのあたしに普通の部屋をくれたご主人様。優しい人なのだろう。
お姉ちゃんも同様に部屋をもらっている。この家は余分な部屋が多いらしい。その分掃除が大変そう。
あたしは起きて準備を整える。メイド服に身を包み、身だしなみを整える。よしっ、と気合を入れるとドアを開けた。
お姉ちゃんの口ぶりから、ご主人様に何か言い含めているのだろう。大方あたしに手を出すな、といったところだろうか。その代わり私の身体を自由にしていいから、ってとこまでがお姉ちゃんらしい。自己犠牲の精神を心の中に持っている人だからね。
でも、それはあたしの望むところじゃない。ご主人様もそれがストッパーになっているんだとしたらあたしから行動しなきゃ。
深夜ならお姉ちゃんは寝ているはずだ。規則正しい生活が習慣になっているだけにこんな時間に起きてくることはないだろう。
そーっとご主人様の部屋に侵入する。寝ているのだろう、寝息が聞こえる。
暗闇に目が慣れてきたし、昼間の内にベッドの場所は把握してある。あたしは真っすぐご主人様の眠るベッドへと近づいた。
布団の中へと身体を潜り込ませる。あったかい。ドキドキしながら目標地点まで進む。
手を伸ばすと触れた。心がほっこりする。
「これがご主人様の……オチンチン……」
まだ硬くなっていないそこを、これからあたしが奉仕するのだ。喜んでくれたらいいのだけど。そんな思いを胸に摩ってみる。
ズボンの上からだから刺激が弱いのかな。なかなか反応してくれない。じれったくなって気づかれないようにズボンを脱がせた。
「あは♪」
布団の中、真っ暗で見えない。だからこそ触感ははっきりとしていた。ご主人様のオチンチンを両手で包みこむとご奉仕を始める。
眠っていても身体は正直だ。ご主人様のモノはだんだん大きく硬くなっていく。期待が胸いっぱいに広がる。
「うーん……」
祐二様が呻く。眠っているのにはぁはぁと息が荒くなってきた。
もっと感じてください。堪らなくなってオチンチンを口内に導いた。
当たり前だけど、感触が玩具と違う。味わうように舌を転がすとどうやら皮が被っているみたい。男の人の中には包茎オチンチンもあるって堂本さんが言ってた。これが包茎かぁ。可愛いなぁ。
舌で皮を剥いてあげるとビクンッと喜びを表現してくれる。よかった、あたしのお口気持ち良いみたい。
じゅっぽじゅっぽとフェラチオをしていると「くっ、な、何だ!?」とご主人様の焦った声が聞こえた。さすがに起きちゃったね。
布団をがばりとめくられるとご主人様と目が合う。けれど夜目が効いてない彼はあたしだってわかってないみたい。「誰?」と呟いて驚きの表情を浮かべている。そんな顔が可愛いと思ってしまった。口をオチンチンから離して声をかける。
「ごめんなさい。起こしてしまいましたね。あたしです、琴音ですよ祐二様」
「え、え? 琴音ちゃん? な、なんで?」
疑問符を頭の上にいっぱい出しながら目を凝らしている。あたしはベッドから降りて部屋の電灯をつけた。
下半身裸になっていた自分にびっくりしたのかご主人様は「わ、わわっ」と慌てて布団で隠す。別に隠さなくてもいいのに、と思いながら彼の前で膝をつくと三つ指を立てる。
「改めてごあいさつさせてください。藤咲琴音と申します。会田祐二様のメイドとしてご奉仕させていただきます」
では、とベッドに再び乗ろうとすると祐二様に押し止められた。あれ、何で?
「い、いきなりこんなことするなんて何考えてんの!? エッチなことでもする義務があんの?」
「え? ないんですか?」
「……い、いや」
あたしが疑問を向けると彼は口ごもった。頭の中で議論でもしているのかうんうん唸りだした。
「で、でも、彩音がなぁ……」
ぽつりと呟かれたご主人様の言葉を、あたしは聞き逃さなかった。
やっぱりお姉ちゃんに何か言われてたんだ。じゃなきゃ男の人が身体を求めてこないわけがないんだもの。
ならば、と祐二様のしたいようにさせてあげる。それがメイドとして当然のことだよお姉ちゃん。
「大丈夫ですよご主人様。ご主人様がしたいことがあたしの望むことでもあります。お姉ちゃんなんて何のしがらみにもなりませんよ」
「む……」
彼は腕を組んで考え込むポーズを取る。下半身丸出しになっているのを忘れたかのようだ。そんな間抜けな姿が愛らしい。
ご主人様によってはとても厳しい人がいると堂本さんが言っていたけれど、祐二様はその点で当たりと言えた。律儀で優しさもうかがえる。
だからこそ、お姉ちゃん以上にご主人様に愛されたいと思った。心の奥底から感情が沸き上がる。
「それとも……ちゅっ。ご主人様はあたしにこうされて嬉しくないんですか?」
流れる動作でオチンチンに口づけしてみせる。祐二様は呻いてあたしを見つめる。その瞳の奥から情欲の炎が灯ったのがわかった。
「お、俺は何もしていないからな。琴音が勝手に俺に奉仕しただけなんだからな」
言い訳をするように祐二様が言う。あたしに、そして自分に言い聞かせるように何度もそんな言葉を口にした。
「はい。あたしが勝手にやって、祐二様がただ気持ち良くなった。それだけのことです」
ご主人様の意に沿うように。それがあたしの務め。それが喜びなのだ。
祐二様は寝転がると大きく股を広げる。意図を察知したあたしは股の間へと身体を入れてしまう。
ふーと元気なアソコに息を吹きかけると先端からたらりとカウパーが漏れた。まるで美味しそうな食べ物を前によだれを垂らしているかのよう。しっかりいただいてくださいね♪
オチンチンに舌を這わせると祐二様の表情が緩む。彼の表情を窺いながら亀頭やサオ、玉袋を丹念に色々な角度から奉仕した。唾液でベトベトになったそこはテカテカと光っていた。
まるで神々しい彫像のよう。あたしは舌の動きを止めてうっとりしてしまう。
おっと、いけないいけない。メイドたるものご奉仕を止めてしまうなんて何事か。慌ててしたの動きを再開させた。
「う、うぅ……琴音ちゃん……。上手いね……」
情けないご主人様の声。せつなそうな顔を見ていると胸がキュンとなる。
「じゃあ、そろそろ入れちゃいましょうか」
あたしは彼の目の前でメイド服を脱いでいく。視線が突き刺さる。身体が反応して赤みが差す。もうオマンコは濡れていた。
「電気、消しますね」
そう言って脚をスイッチのある方へ向けると「待った」と声がかかった。
「電気は消さなくていいよ。このまま」
「え?」
羞恥で顔が真っ赤になる。明るいところでなんて……でもあたしはご主人様には逆らえない。
「その……明るいままでセックスするんですか?」
「するのは琴音ちゃんだよ。勝手に俺のチンポをマンコで咥え込んじゃうんだ」
「あう……」
エッチな言葉であたしを攻め立てる。愛液が太ももを流れた。
あたしはショーツを脱いだ。「おおっ」とご主人様から感嘆の声が漏れた。ちょっと気分が良くなってはにかむ。
「琴音ちゃんって可愛いね」
「え?」
「姉妹だから外見は似ているところが多いけどさ。雰囲気っていうのかな? 彩音にはない琴音ちゃんの個性みたいなのが魅力になってるよ」
「そ、そんな……」
祐二様の視線はしっかりあたしを捉えていた。お姉ちゃんのついでじゃない、あたしをあたし自身として見てくれている。彼の眼差しがそう教えてくれる。
胸がドキドキする。この人のために何かしてあげたいと強く思った。
こんなことはダメだってわかっているのに。あたしは心の向くまま祐二様と唇を合わせた。
きっかり三秒のキス。舌を絡めたりしない軽いもの。それでもこれがあたしのファーストキスだった。
今まで彼氏はいたことがない。玩具を使ってフェラチオはしたけれど、キスは練習でもしたことがなかった。
それに、堂本さんは「女のファーストキスは男の好物の一つですよ」と教えてくれた。ご主人様に捧げて、さらに喜んでもらえたらきっと幸福だろうと考えてきた。
祐二様は喜んでくれただろうか? あたしは祐二様にファーストキスを捧げられて嬉しい。それから、ここの初めてもこの人に捧げたい。
ぽかんとしているご主人様に跨る。少し腰を下ろすと性器同士が口づけをした。クチュクチュとした水音がいやらしい。
「それでは……、琴音の処女、祐二様に捧げます」
覚悟を決めて腰を一気に下ろした。オマンコの奥からプチッ、って音がした気がした。それが処女膜を破った瞬間だったのだと痛みが教えてくれた。
目をぎゅっと瞑っているのにじんわり涙が出てきた。けれどそれは痛みだけのものじゃない。祐二様に処女を捧げたという満足感が確かにあったのだから。
「こ、琴音ちゃん血が……。もしかして処女だったのか?」
「はい。祐二様のために大事にしていた処女膜です。いかがでしょうか?」
あたしが尋ねると彼はがばりと上体を起こした。勢いのまま抱きしめられる。今度は彼の方からキスをしてくれた。
舌が絡め取られる。身を任せていると唾液を流しこまれた。当然のように飲み込むと頭を撫でられた。
「なんて娘だ……。俺のためにありがとうな」
「えへへ」
よかった。この人にあたしを捧げられて本当によかった。祐二様がご主人様で本当によかった。
「痛くない?」
彼の気遣いを感じられる。あたしは気丈に「大丈夫です。祐二様の思う通りにしてください」と言った。
「きゃんっ!」
下から突き上げられて声が出てしまう。オチンチンが上下に動く。アナルとは違った快感があたしを支配する。
そう、あたしは初めてなのにもう感じてしまっていた。あたしって淫乱かな? でもご主人様に愛されるならそれでもいいや。白く染まっていく頭では上手く思考できない。
「あんっ、あんっ、にゃあっ、にゅ……ひぃぃぃぃぃぃん!」
何度も祐二様に鳴かされてしまう。あたし達は互いを抱きしめたままセックスに没頭した。
ズチュズチュズチュッ。発情させられる音が響く。痛みはまったくと言っていいほどになくなっていた。快感だけがあたしの身体を跳ねまわる。
「こ、琴音ちゃん! 俺もう……」
「い、んくぅっ……いいですよ。このまま祐二様のザーメンをピュピュッて出しちゃってください。いっぱいあたしの中で射精して!」
「くっ、琴音ぇっ!」
腰の動きが早くなった。あたしも合わせて運動する。音が激しさを増していく。
「出すぞ! 琴音の中に思いっきりぶちまけるぞ!!」
「ひゃああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
身体に回る腕の力が痛いくらいに強くなった。ひと際大きく突き上げられてあたしは天を仰ぐ。イッてしまった。
オチンチンが膣内で跳ねた。それからドクドクと暖かいものが流されていくのがわかる。
初のオマンコセックスで、初の中出し。初めてづくしであたしは幸せになっていた。
満足感に浸っていると唇が合わさる。三度めともなるとキスだって気持ち良い。
しばらくすると祐二様が顔を離して口を開いた。
「もう一回、したい」
「はい。祐二様が満足いくまでどうぞ。あたしをたくさん使ってくださいね」
夜は更けていく。静かに、荒々しく。
あたし達が眠りについたのは、祐二様が五回目の精を放った後だった。
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