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本編

8話目

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 盗撮ねぇ。見つかったらただじゃ済まないよね。停学……いや退学かなぁ。そもそも警察のご厄介になってしまうか。
 そんなことを考えながら学内をぶらついていた。部活に精を出しているか、そうでなければさっさと帰宅している生徒ばかりなのでそんなに人は残っていない。

 うちの学園の敷地は中等部と高等部がいっしょになってることもあってかなり広い。
 高等部だけを考えても一学年に九クラスある。一つのクラスの人数だけでも三十人から四十人といったところだ。全校の生徒数は千人をゆうに超える。
 さらに、それなりに優等生が集まる学校である。それもあってか設備もすごい。
 図書室や音楽室、多目的室も他の学校と比べても充実度合いが違う。プールだって外と中どちらにもある。
 部活も活発で数も多い。そのため部室棟なんかが運動部と文化部含めて校舎二つある。運動部も多いためか更衣室がところどころに存在している。盗撮する場所だけなら腐るほどあるわけだ。

 まあこんな感じで、充実するにともなって広大な校舎になってしまったようだった。これだけ広ければ人の寄りつかないところだってあるんだろうけどな。
 いろいろ回って、教室に戻ってきた。進級したばかりの二年の教室だ。
 がらりとドアを開けると誰もいなかった。そりゃそうだ、放課後にいつまでもここに残ってる奴はいない。
 ふむ、意外といけるかもしれないな。放課後人気のない教室で……、よし、候補に入れとこう。
 教室から窓をのぞく。外ではサッカー部や陸上部が汗を流しているようだった。
 もちろん運動部はこれだけじゃなくて他にもある。グラウンドが複数あるのだ。すごいね。

 さてと。疲れたしそろそろ帰ろうか。井出の準備だって明日すぐにできるわけでもないだろうしな。
 それに、彩音はもう家にいるはずだ。


  ※ ※ ※


 家のリビングには大きいテレビがある。一応自室にも小さいのがあるがほとんどはリビングでゆったりと観ることが多い。
 彩音が来る前からDVDだってここで観ていた。もちろんアダルトなやつだってそうだった。
 というか、彩音がいてもいなくても俺は大画面で観賞するんだよ。異論は認めない。

 井出から借りたAVを観賞している。メイド物は今の状況にぴったりで興奮する。いや、もともとメイド物は大好物なんですけどね。
 ソファーで前のめりになって食い入るように画面に集中する。メイド服を着た美人さんがおしおきと称してエロいことを強要されていた。
 そそうをしてしまったメイドがご主人様にフェラをしろと命令されている。さすがはAV女優。慣れた手つきでチンポを取り出しじゅっぽっじゅっぽっと口で奉仕している。

「んぶっ……んんっ……」

 それに合わせてチンポを彩音の口に突っ込んだ。
 ソファーで下半身丸出しの俺の股間に、彩音がひざまずいて奉仕してくれている。してるというかさせているんだけどな。
 これ、今までは右手の役割だったんだけどなぁ。彩音がいるとオナニーも気持ち良さが全然違う。メイド物のAVでメイド服を着た彩音というのもマッチしててよろしいことだ。

「彩音、もっと唾液を出して音を出すんだ。舌をチンポにしっかり絡ませるんだぞ。そうそう、おおっ……。画面を観ながらの方がいいか? よし、ちょっと動くぞ」

 身体を斜めにして、フェラしながら画面が観られるようにしてやる。AV女優がモザイクのかかった肉棒をべろべろと舌を伸ばして舐め回している。

「うっ……」

 彩音には刺激が強かったのか、目を逸らしてしまう。

「ダメだよー? ちゃんと参考にしなきゃ。マネしてやってみろよ」
「で、でも……」
「あれー? 口ごたえかなぁ?」
「うう……はい……」

 彩音は目を潤ませながら舌を伸ばす。綺麗な赤い舌が俺のチンポに触れる。

「んんー。いいねぇ。最高だよ彩音。偉いぞ」

 彩音を褒めて頭を撫でてやる。ご主人様としてメイドを褒めることも必要だろう。俺は案外良い主君になれるのかもしれない。
 彼女は目を伏せてフェラに没頭する。画面を観ろ、と注意しようと思ったが舌はしっかり働いている。気持ち良いし、まあいいだろうとそのままで背をソファーに預ける。
 最初はそこまでの気持ち良さはなかったフェラ。藤咲彩音にしてもらっているという事実に興奮はしていたが、正直テクニックなんてもんはなかった。
 しかし、そこは勉学でも優秀な彩音である。毎日のように咥えさせているとこれがなかなかに上達が早い。目を瞑ってもチンポに伝わる快感は良くなってきている。

『おい、胸も使って奉仕しろ』

 そんな言葉が画面から聞こえてくる。フェラからパイズリに移るようだ。
 そういやまともにパイズリしてもらってないかも。揉んだりはしたけど挟んではない。チンポでつんつんと突っついたりはしたけどそれだけだ。
 今さらながら胸へのアプローチが少なかったことに気づく。迂闊! 一生の不覚だぜ! せっかくのEカップを無駄にしてたぜ!

「彩音」

 俺が呼ぶと口を離して見上げてくる。彩音も聞こえていたんだろうから俺が求めることもわかっているんだろうな。瞳が不安げに揺れている。唾液でてらてらと光る唇も小さく震えていた。

「何でしょうか。ご主人様」

 ふむ、彩音もわかってきたようだな。

「胸を露出しろ」

 これだけで充分だった。彩音は胸元をはだけさせてブラジャーに包まれたおっぱいを露わにする。フロントホックなのでブラを外すのは容易かった。
 ぷるんっ、と現れたおっぱいはやはり巨乳だった。綺麗なおわん型で、乳輪は小さくピンク色だ。実際に比べるものはないが最高級クラスのおっぱいだろう。まさに芸術品。
 見飽きるほど見たというのに一向に見飽きないのはどういうことだろうか。それほどに良いおっぱいだということだな。俺はそう結論付けた。

「じゃあ、チンポを挟んでしごくんだ」

 俺の言う通りにして、双球に肉の棒がやんわりと挟まれた。やわやわともどかしい感触がする。

「もっと強く。しっかりと挟め」
「は、はい」

 圧迫感が強まる。それでも動きは何と言うかぎこちない。
 何でだろうなぁと思っていると、ちょうど唾液を胸に垂らすシーンが目に入る。これだ! と思って「唾液を胸に垂らすんだ」と命令する。しばらく戸惑った後、彩音は自分の唾液を胸に垂らす。それは胸だけじゃなくチンポも濡らした。
 藤咲彩音の唾液。どこかにあるらしい彩音のファンクラブなら高値で買ってくれそうだな。さすがに売る気はないがな。
 胸の間に学園のアイドルの唾液がつたっていく。これですべりがよくなるはずだ。
 ヌチャヌチャといやらしい水音が響く。さっきよりも動きがスムーズだ。

 ……でも、思ったほどの快感はなかった。まあパイズリなんて視覚的興奮が強いだけ、みたいなこと聞いたことあるしな。こんなもんかもしれない。それとも彩音が下手なだけか? その線もありそうだ。フェラと同じく鍛えてやる必要があるな。

「き、気持ち良いですか?」

 彩音が上目づかいになって尋ねてくる。これは珍しい。行為の最中、彩音は俺が命令でもしなければお人形さんみたいに黙ってされるがままになっていた。今のようにお伺いを立てることなんてまずなかったんだが。
 どういう心境の変化だ? だが、そうやって彩音も乗り気になってくれる方が俺もやりやすい。

「ああ、気持ち良いぞ。そのままおっぱいでしごきながら先端を舐めてくれ」

 上下運動をしながら懸命に舌を伸ばしている。上手くタイミングが合わないのかなかなか先端に当たらない。
 やっぱり下手くそだなぁ。でも、今はそれがいい。これをだんだんと俺色に染めていく。藤咲彩音なら育て甲斐があるというものだ。ふははっ。何様だ俺。
 ちょっと前なら俺なんかが恐れ多いってレベルだったんだが、今じゃあすげぇ上から目線。こんなの知られたらいろんな人に怒られそうだ。

『あぁん! ご主人様のオチンチン最高ですぅ!』

 いきなりの嬌声に身体がビクリと震える。テレビ画面ではだいぶ先に進んでいたようだった。彩音に集中しすぎてすっかり忘れていた。

「あーっと……パンツ脱いでオマンコを見せろ」

 思い出したように次の命令を下す。恥じらいながらも彩音はスカートの中に手を入れると、するするとパンツを下ろした。それからスカートをたくし上げる。
 サーモンピンクのオマンコ。陰毛は薄く、陰部でありながらも美しさがあった。
 でも、彩音のそこは濡れていなかった。もしかして彩音って感度が悪いのか?
 あんまりローションに頼るのは何と言うかおとこの沽券に関わる気がする。DVDはまだ終わらないだろうし、ちょっくらがんばってみますか!

 俺はソファーで仰向けになる。「俺にまたがれ」と言ったが彩音はよくわかっていないようだった。

「俺の顔にオマンコがくるようにして、彩音は俺のチンポを舐めるんだ」

 こう言ってもしばらくはわからないようだった。眺めていてもいらつくだけなので彼女の手を取って誘導した。
 俺がやりたいのはシックスナインの体勢である。彩音のオマンコをいじるだけなんて俺のチンポが可哀想じゃないか。なんで俺だけがご奉仕してやらにゃならんのだ。
 ようやく希望の体勢になれた。映像があれば簡単にできたのにな。しかし向こうは本番中である。
 こっちも早く本番に入りたい。だがそのためには準備が必要だ。じっくりやってあげないとな。
 まずはオマンコに指を入れてみる。

「ひゃあっ!?」

 驚いたソプラノボイスは実に美しい。ていうか何されるのかわかってるだろうに、今さら驚かんでもよくないか?

「おいおい口を休めるなよ」

 俺は彩音に注意してからもう一度オマンコに指を入れた。
 前後左右縦横無尽に指を動かす。テクニックというテクニックはないが、たくさん動かせば気持ち良いところの一つや二つ、当たるんじゃないかなぁ。そんな希望的観測。でもあきらめないよ!
 と、自分でも意味不明な心境になって一心不乱に指運動をしていると、クチュリと濡れた音がした気がした。というか感触だな。俺の指がポイントを押さえたのかもしれない。

「あん……」

 それを証明するかのように彩音から濡れっぽい声が漏れる。気を良くした俺は指を二本に増やして攻め立てる。

「ふあ……くぅ……」

 痛がってないんだよね? 気持ち良いんだよね? 聞くのが怖くて無言で行為を続ける。

 ヌチュリヌチュリヌチュッ。

 だんだんと水音が大きくなってきた。愛液が出まくっているのだろう。身体は正直だぜ(ゲス顔)。

「彩音、口がお留守になってんぞ」
「んあ……ご、ごめんなさい」

 ……色っぽい声だすなよ。息子が元気になっちゃうでしょうが。
 恥部をいじくり合っている俺たち。見た目は美女と野獣。いや、さすがに俺だって野獣とまではいかないはず……だよな? たぶん。それでも心は野獣だけどな。
 彩音の口の中でチンポをビクンビクンさせながらオマンコをいじって楽しんでいる。そうだな、楽しいよ。人を征服するってこんなにも楽しいことなんだな。
 どれだけいじっていたのだろうか。ついに愛液が俺の顔まで垂れてきた。充分すぎるくらい準備は整ったと見た。

『申し訳ありません! お許しくださいご主人様!』

 テレビでは目隠しされたメイドが絶叫していた。女優さんが代わっている。彩音のオマンコを気持ち良くしてあげてる間に最初のエッチは終わっていたようだ。
 傍に置いてあったパッケージを手に取る。3パターンのエッチが入っているようだ。今流れてるのはその二番目。なんかSMっぽいことをするみたいだった。
 うーん。SMは趣味じゃないなぁ。飛ばそうか。
 スキップして三番目。これが最後ということかな。今度はメイドがご主人様にセックスできるようリードしてくれるようだった。
 物語とか設定とかもういいから早く挿入したい。本番シーンまでスキップする。

『それじゃあご主人様。私のいやらしいオマンコに、ご主人様のたくましいオチンチンを入れちゃいますね』

 おっ、ちょうど挿入シーン。しかも騎乗位か。そういや上になってもらったことなかったな。

「彩音。あの女優さんみたいに上になって挿入してくれ」
「え……?」

 あの女優さんと聞いて彩音は画面を観る。ちょうどよく合体シーンだった。男優が『ああっ』とかほざいている。
 ソファーで仰向けになったまま今か今かと待ちわびる。俺のモノも天に向かってよだれを垂らしながら待っている。
 部屋に嬌声が響く。それはテレビから出る音声だ。俺は早く彩音の声が聞きたいんだよ。

「おーい、まだかー?」

 彩音はなかなか動いてくれなかった。俺の上からいったん下りてまごついている。
 今まで俺からの挿入はあったけど、彩音が自ら挿入することがなかった。それでためらっているのか? この恥ずかしがり屋さんめ。
 しょうがない。彩音の手を取って誘導してあげる。「や、やだっ」というのも恥ずかしさから出た言葉だろう。現に身体に抵抗の意志は見受けられなかった。
 俺の上にまたがらせる。性器の位置もいいぐらいだ。そのまま腰を下ろしてくれれば挿入できるはずだ。

「スカートは両手でたくし上げててね。じゃ、よろしく」
「……」

 返答はないけど言う通りにしてくれる。俺はドキドキと胸の高鳴りを抑えることなく身を任せる。
 意を決したのか彩音はきゅっと唇を閉めて腰を下ろしていく。性器がだんだんと近づく。
 濡れそぼったオマンコとカウパーを垂れ流しているチンポがついに接する。

 にゅるんっ。

「……ん?」

 入るかと思われた瞬間、滑ってしまいチンポは陰裂を擦るのみだった。

「……」

 失敗に気づいてか、もう一度彼女は挿入を試みる。腰を上げて再度挑戦。

 にゅるんっ。

「……」

 また挿入ならず。先ほどと同じように陰裂を擦るだけだった。
 ……だけどこれはこれで、素股だよね。ちょっと気持ち良いんだけど。
 でも、今は一刻も早く挿入してほしいんだよ! AVはどんどん先に進んじゃってますよ。俺たち遅れてますよ。ハリーハリー!

 にゅるんっ。

「……」

 やっぱり失敗である。彩音もわざとやってるわけではないらしい。証拠にその顔はあせりが見て取れる。

「ああ」

 わかった。両手でスカート持ってるからダメなんだ。片手でチンポを固定すれば入れやすいに違いない。
 俺もこないだ童貞卒業したばっかだけど、彩音も同じく処女を俺に捧げたばかりだった。俺たちまだまだセックスの経験が浅いんだもんな。いっしょに勉強していかないとな。
 というわけでそれを彩音に伝える。彼女はその通りに片手でチンポを固定する。触られた時に「ふわっ」とか声が出ちゃった。待ちくたびれて敏感になっているようだった。

 ぬぷりっ。今度は待ちわびていた感触を味わうことができた。何度も挑戦しただけに感動的ですよ。はい。

「んくぅっ!」

 やっと彩音の嬌声が聞けたよ。部屋の中で彩音とAVとの喘ぎ声が重なる。

「自分で動いて気持ち良くしてくれ」
「……はい。あぁっ!」

 彼女の腰が動き出す。ゆっくりゆっくりと抜き差ししている。スカートをたくし上げたままなのでその光景が丸見えだ。
 俺は手を頭の後ろで組んで偉そうに彩音の痴態を眺める。自分が動かずに快感を得るのは新鮮だった。

「ああっ……うんっ……はわ……ふぅんっ」

 俺の上で乱れる美少女。妄想の中ではよくしてたけど、やっぱり実物はいいもんですなぁ。

『ああっ! いい! 気持ち良い! ご主人様も気持ち良いですかぁ?』

 テレビ画面では女優さんが妖しげな微笑みで視聴者を誘惑してくる。俺のチンポがぴくんっと反応した。それに彼女が気づいたかどうかはわからない。
 彩音の騎乗位を楽しみながらテレビの方を向いていると、どうやら体位を変えるらしかった。女優が男優から離れると尻を突き出した。バックだ。後背位とも言う。
 こっちもそれに倣おうか。

「彩音。下りていいぞ」
「んあ……? ふぁい……」

 のそのそと彩音は俺から離れる。ぬぽんとチンポがオマンコから抜けるのがエロい。まるで運命の糸のように俺たちの性器が透明の糸でつながれていた。ぷつんっと切れた瞬間は何だかせつなくなった。

「今度はバックでやるから。尻を向けろ」
「……はい」

 彩音はチラリとテレビに目を向けて素直に言うことを聞いてくれる。俺のやりたいことを察してくれて助かります。

『ふあああっ! ご主人様の気持ち良い! おっきくていいよぉ!』

 向こうはセックスを再開したらしい。こっちもすぐに入れてやらないとな。
 ……それにしてもおっきいよぉ、ですか。誰かが言ったわけじゃないけれど、やっぱり息子の大きさは男の象徴というか、そいつの大きさを直接的に表現されてる気がしてならない。
 視線を下げて確認する。勃起してるから大きくは見える……。さすがに勃起したものを他人と比べたことはないからこれが大きいのかどうかよくわからない。でも勃起しててもまだ半分くらいは皮被ってるからあんまり人には見せたくなかったりもする。包茎はつらいよ。
 今度長さを測ってみようかな。そんな余計なことを考えながら、彩音の尻を掴んでチンポをあてがう。

「せーのっ」

 意味もなくかけ声をかけてみる。さっきまで入っていたからかそんなに抵抗なく挿入できた。

「あうっ、やぁっ、あんっ」

 バックにも慣れたもんだ。最初は疲労感半端ねぇ、とか思ってたのに今では腰を動かすのが楽だ。いや、こっちの運動がメインだから疲れないわけはないんだけど腰の動かし方がわかったというのかな。慣れてしまえば俺が主導でいろんな角度でオマンコを攻められるのだ。
 はっきり言えば、俺はバックからするのが好きだ。好きなようにできるし、征服してるというのが感じられる。

「……む」

 そういうこともあって、射精感が込み上げてくるのも早い。気持ち良いんだからしょうがない。決して俺が早漏というわけではない。決してだ!

「あんっ、あっ、ああっ……あ?」

 喘ぎ声を上げていた彩音が怪訝そうに俺の方を向く。そりゃそうだ、急に動きが止まれば何事かと思うだろう。
 というか彩音も気持ち良くなってる? 緩んだ表情からは彼女も感じてるように思える。あんまり感じてるとこ見ないし、いつも入れる前は濡れてないことが多いから何とも言えない。今日はしっかり愛撫したのが良かったのだろうか?
 俺が動きを止めても部屋では嬌声が響いている。何だか不思議な気分になった。

「なあ彩音。気持ち良いか?」
「……は、はい。気持ち良いです」
「そうか」

 うーん。どう解釈していいかわからん。本心からってよりは俺が望んでそうな答えを口にしただけのような気がする。
 ご主人様想いのメイドになってくれてるのはいいのだけどね。
 腰をくっつけたままうーん、と唸りながら考えていると、画面の向こうでは次の体位に移行していた。

『ふああっ! ご主人様素敵! お慕いしていますぅぅぅぅっ!! 気持ち良い!!』

 絶叫に驚いて首をねじると、メイドさんは正常位でガンガン突かれていた。どうやらフィニッシュは近いようだ。
 なんか俺が観るAVだけなのかね? フィニッシュ直前は必ずといっていいほど正常位になるんだけど。やっぱり体勢的に顔にかけやすいからかな。ふーむ、業界の事情はわからん。
 ともかくとして、こっちも体勢を変えようか。腰を離してチンポを引き抜く。まだもうちょっとくらいは射精を耐えられそうだ。

「彩音、仰向けに寝ろ」
「……は、い」

 ころんと横になる彩音。乱れたメイド服がエロいです。花に近寄るミツバチの如く、俺はふらふらしながらも彩音の身体に覆いかぶさった。

「んああっ」

 挿入すると彩音の口から音が漏れる。これだけ挿入を繰り返せばさすがに濡れてくるらしい。結合部はすでにびしょびしょだ。
 さて、実はそろそろ我慢の限界だったりする。今、俺の忍耐力が問われている。
 できればAVに合わせてフィニッシュと考えている。とくに理由はない。俺がそうしたいというだけの話である。

「んちゅっ、くちゅっ……んむ……」

 腰の動きを止めて彩音と唇を合わせる。射精を我慢するための苦肉の策である。あくまでしょうがなくだ。しょうがないからご主人様がキスしてやるぜ!
 頭の中が官能的になる。彩音の唇を吸って舌を絡め取る。酸素が足りないのか、頭がぼーっとする。

『ああああっ! イク! イッちゃうーーっ!!』

 そろそろあっちは終わりそうだ。こっちもラストスパートをかけようか。唇を離して腰の動きを再開させる。

「んああっ、あんっ、あんっ、ああっ」

 一心不乱に腰を振りたくる。我慢した甲斐もあって肉棒への快感がすごい。
 射精は、もうすぐそこまできていた。

「あ、彩音! 出すぞっ!」
「やあああ! そ、外に出してぇ!」
「ああ、顔に出すぞ!」
「は、はい! わ、私の顔に……っ」

 お互い声がかすれるほどの大きな声で会話する。ちゃんと会話が成立してるからいいだろう。

「うおおおおっ。出るっ!」
「くぅああぁぁぁっ!」

 最後にガンガンと子宮を突いてからチンポを思いっきり引き抜いた。急いで彩音の顔にまたがる。

 ドピュビュピュルルルルーー!! ドピュッ、ビュルッ、ビュルルッ!

 肉棒から放たれた白濁液は迷うことなく彩音の顔に命中した。
 我慢した甲斐もあっていつもより量が多かった。なんか勢いもすごい。
 彼女の顔があっという間に白く染まっていく。自分が染めていると思うと気分が良かった。
 チンポをしごいて最後の一滴まで顔にかけてやる。あまりの勢いのためか彼女は目をぎゅっと閉じている。
 射精が終わったことを知らせるためにまぶたにチンポの先端で突っついてやる。彩音はようやく目を開けた。

「終わったぞ。掃除してくれ」
「あ、はい……」

 逡巡しながらも彩音はチンポを口に含んでくれた。舌を動かして汚れを取ってくれる。
 テレビ画面では俺たちと似たような光景になっていた。顔射された女優がお掃除フェラをしている。じゅぽじゅぽ音出してエロいんだよ。
 いやあ、たまにはこういうのもいいねぇ。タイミングを合わせようとしたためか、今日はよく持ってくれた。おかげで持久力が上がった気がする。
 彩音もなんだかんだでレベル上がってる気がするしな。メイドへの道を着々と進んでいるようでよきかなよきかな。
 彩音にチンポを咥えさせながら、俺は最高の気分のまま画面が暗くなるまで眺めているのであった。
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