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2話目
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ネルは教会に勤めていた時にできた俺の後輩である。
後輩というか教え子というか、右も左もわからない彼女にプリーストとしていろいろ教えてやったのだ。教育係というやつである。
あの頃は俺の言うことなんでも聞いて、かわいかったのになぁ……。
「なんでお金がなくなってるんですか!? ギャンブルですった? ふざけないでください!!」
今はガミガミうるさい女の子になっちゃいました。なんでかなぁ。
「ちょっと! ちゃんとこっち向いてください。先輩わかってるんですか? これじゃあ今日食べるものも買えないんですよ」
後輩プリーストが金にうるさい件。いや、さすがに食えなきゃ文句も言いたくなるか。
「まあまあ、ないものは仕方ないだろ。俺達冒険者なんだから依頼をこなせりゃいいんだよ。ほら解決」
「簡単に言ってくれますね先輩」
「行なうは難しってか? まあ見てなって」
そんなわけでギルドで薬草採取の依頼を認証してもらった。
向かったのは近場の山である。
目的の薬草があるのはもちろんなのだが、それ以外にも理由があった。
「私達二人だけで大丈夫なんですか?」
「モンスターと戦うわけじゃないんだから大丈夫だろ」
そう言いながらプリースト二人で山中をずんずん進む。
この辺で強いモンスターが出たって話も聞かないし、俺一人でなんとかできるだろうと判断する。
後輩は……戦力にはならんな。回復は大したもんだけど、戦えるタイプじゃあない。
一応、我々僧侶は修行のため冒険者なんぞをやったりする。
そのため、それなりには腕があったりするのだ。バリバリの前線に放り込まれたりたくないのはもちろんなのだが。
「おっ、イノシシ発見」
イノシシは地面に顔を埋めるようにもちゃもちゃしている。なんか食ってんのか?
なんでもいいや。これはチャンスである。
「ヒャッハー! 今日の飯はテメーだー!!」
俺はメイスを握りしめて飛びかかった。教えによって刃物を扱えない。なのでメイスでぶん殴る!
不意をつかれたイノシシは大した反応をすることもなく俺のメイスの餌食となった。
「いきなりなにをやってるんですか」
「おう、飯が取れたぞ」
「神に仕える者がお肉なんて食べていいんですか?」
「いいんだよ。少なくとも俺は天罰とか喰らったことがない」
「でも」
「ネル」
俺は後輩の名前を呼んで続きを塞ぐ。これ以上長くなると腹がもたん。
「俺達は修行僧だ。ならばこれも修行。金なんぞ俗物に手を染めることなく生きる術を学ぶ。これもまたお前のためなのだ」
「先輩」
おっ、効いたか? そのまま俺が金を使っちゃった事実も忘れてほしいもんだ。
「じゃあさっそく調理するか。ちゃんと覚えるんだぞ」
「はい先輩」
俺達はちゃっちゃとイノシシを解体して料理した。イノシシ鍋おいしいです。
ネルのサバイバルスキルが上がった!
ついでに薬草採取も無事終了。これぞ一石二鳥ってやつだな。
後輩というか教え子というか、右も左もわからない彼女にプリーストとしていろいろ教えてやったのだ。教育係というやつである。
あの頃は俺の言うことなんでも聞いて、かわいかったのになぁ……。
「なんでお金がなくなってるんですか!? ギャンブルですった? ふざけないでください!!」
今はガミガミうるさい女の子になっちゃいました。なんでかなぁ。
「ちょっと! ちゃんとこっち向いてください。先輩わかってるんですか? これじゃあ今日食べるものも買えないんですよ」
後輩プリーストが金にうるさい件。いや、さすがに食えなきゃ文句も言いたくなるか。
「まあまあ、ないものは仕方ないだろ。俺達冒険者なんだから依頼をこなせりゃいいんだよ。ほら解決」
「簡単に言ってくれますね先輩」
「行なうは難しってか? まあ見てなって」
そんなわけでギルドで薬草採取の依頼を認証してもらった。
向かったのは近場の山である。
目的の薬草があるのはもちろんなのだが、それ以外にも理由があった。
「私達二人だけで大丈夫なんですか?」
「モンスターと戦うわけじゃないんだから大丈夫だろ」
そう言いながらプリースト二人で山中をずんずん進む。
この辺で強いモンスターが出たって話も聞かないし、俺一人でなんとかできるだろうと判断する。
後輩は……戦力にはならんな。回復は大したもんだけど、戦えるタイプじゃあない。
一応、我々僧侶は修行のため冒険者なんぞをやったりする。
そのため、それなりには腕があったりするのだ。バリバリの前線に放り込まれたりたくないのはもちろんなのだが。
「おっ、イノシシ発見」
イノシシは地面に顔を埋めるようにもちゃもちゃしている。なんか食ってんのか?
なんでもいいや。これはチャンスである。
「ヒャッハー! 今日の飯はテメーだー!!」
俺はメイスを握りしめて飛びかかった。教えによって刃物を扱えない。なのでメイスでぶん殴る!
不意をつかれたイノシシは大した反応をすることもなく俺のメイスの餌食となった。
「いきなりなにをやってるんですか」
「おう、飯が取れたぞ」
「神に仕える者がお肉なんて食べていいんですか?」
「いいんだよ。少なくとも俺は天罰とか喰らったことがない」
「でも」
「ネル」
俺は後輩の名前を呼んで続きを塞ぐ。これ以上長くなると腹がもたん。
「俺達は修行僧だ。ならばこれも修行。金なんぞ俗物に手を染めることなく生きる術を学ぶ。これもまたお前のためなのだ」
「先輩」
おっ、効いたか? そのまま俺が金を使っちゃった事実も忘れてほしいもんだ。
「じゃあさっそく調理するか。ちゃんと覚えるんだぞ」
「はい先輩」
俺達はちゃっちゃとイノシシを解体して料理した。イノシシ鍋おいしいです。
ネルのサバイバルスキルが上がった!
ついでに薬草採取も無事終了。これぞ一石二鳥ってやつだな。
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