6 / 43
5.ひどい告白
しおりを挟む
オムライスを食べ終わってメイドさんとゲームをして遊んでいると、三十分が経過していた。藤咲妹が休憩に入る時間である。
「いってらっしゃいませご主人様!」
滞在時間は四十分ほど。もうちょっと楽しみたかったのが本音だ。俺にとってはファミレスよりも時間が潰せそうな場所である。初めてのメイドカフェの感想はこんなもんだ。
メイドカフェを後にして藤咲妹との待ち合わせ場所へと向かう。
メニューには他にもメイドさんと遊べるゲームや、ライブなんかもあったな。ツーショットで写真を撮らせてくれるみたいであったし、お値段も思ったよりお手頃だ。うーん、興味深い。
そんな考え事をしながら待ち合わせ場所へと到着した。
ビルの裏手には従業員用の出入り口があった。そこが藤咲妹が指定した待ち合わせ場所である。たどり着くと、ちょうどそこから出てくる女の子がいた。
「あっ、先輩……。お待たせしちゃいましたか?」
「ううん、今来たとこだよ」
ちょっと言ってみたかったセリフである。非モテ男子として言ってみたいセリフの上位に食い込むだろう。ソースは俺のみ。
そんな男心を知らない藤咲妹は「よかったー」と呑気なものだった。これから話すことを思えばそう呑気にはいられないと思うんだけどな。
「で、俺に何か用?」
大方予想はついている。だが、ここはとぼけた態度で様子を見る。
藤咲妹は少し言いづらそうにもごもごと口を動かす。
そんなことをするものだから視線が彼女の唇へと吸い寄せられた。薄く色づいた綺麗な唇だ。
「あの、会田先輩」
不安そうな表情を隠すように、彼女は頭を下げた。
「あたしがここでバイトしていることは誰にも言わないでください。お願いします」
藤咲妹は頭を下げたまま動かない。自分のお願いが通るまでは頭を上げないという意思を感じる。
「……」
まあ大方予想はついていたお話だ。
だが実際にこうして人から頭を下げられるってのは……なんというか落ち着かないものがある。
頭を下げられて、店以外でこれほどまで本気が伝わってくるとは。いや、店員の対応と比べるものでもない。正直言えば言葉を失った。
俺のイエスかノーで藤咲妹の今後が決まってしまう。少なくとも彼女自身はそう考えているはずだ。じゃなきゃこれほど真剣に頭を下げられはしない。
「……」
「……なんでも」
「ん?」
俺が何も言わずにいると、藤咲妹の方から何かを口にする。
「あ、あたしにできることなら、なんでもしますから……。お願いします」
え、今なんでもするって言った?
彼女は確かに震える声で言った。聞き違えないほどの声量だった。
「顔を上げてくれ」
藤咲妹は俺の言う通りにする。だが不安は隠しきれていないといった態度だ。
身を縮こまらせているメイド少女。この状況だけでいけないことをしている気分。じめじめした場所だから余計に雰囲気が出ていた。
「……なんでもするって、本当か?」
「え? ま、まあ、あたしにできることであれば、ですけど……」
よし、言質は取った。
目の前の少女に無遠慮な視線を向ける。上から下まで眺めて、その視線を往復させる。
学園のアイドルの妹ということもあり、なかなか可愛らしい見た目をしている。綺麗な亜麻色の髪をツインテールにしているのはちょっと子供っぽいが、薄く色づいた唇からは色気を感じさせる。
「今の状況、自分がどんな立場にいるのかわかってるな?」
「……はい」
改めて上下関係を確認する。彼女は恐れを感じているかのように震えながらうなずいた。
「なんでもするって、言ったよな?」
「い、言いましたけど……」
「けど?」
「……いえ、なんでもないです」
俺の雰囲気から不穏なものを感じ取ったのだろう。それでも、彼女に抵抗する手段はない。と、彼女は考えている。
藤咲妹はメイド服を身に着けている。メイドカフェのものらしくレースやフリルといった装飾がある。けれど可愛らしいだけじゃなく清楚さがあった。
うん、とても似合っている。
ならば申し分ないだろう。口元が勝手に笑みを作った。
「俺の彼女になってください!」
勢いよく頭を下げた。数秒の空白の時間が生まれる。
「……へ?」
呆けたような声だった。もちろん声の主は藤咲妹である。
驚くのも無理はない。そんな要求をしたのだから。
俺は顔を上げる。ゲスな表情にならないよう顔に力を入れる。
「夏休み前まででいい。俺の彼女になってくれないか? そうしてくれたら、バイトしていることを絶対に他言しないと誓おう」
我ながらひどい提案である。
だが待ってほしい。生まれてこの方恋人なんぞできたことがないのだ。自分のスペックを考えれば未来は明るいとも言い切れない。
それならこのチャンスをものにしなくてどうするのか。すぐに受験勉強で交際をどうこう考える暇もなくなるだろう。
まずは実績を作る。彼女いない歴=年齢からの脱却。それができれば未来が明るいとは言えずとも、過去の栄光で胸を張れる。
そんな自分勝手な理由で脅してしまった。
さすがに俺も鬼じゃない。本気で嫌がられたら引き下がろう。そんな程度の思いで口にしたのだが。
「……わかりました」
「え?」
「あたし、会田先輩の彼女になります」
藤咲妹は俺と目を合わせて、はっきりと言ったのだ。彼女になる、と。
「マジで?」
「マジです。そうすればここでバイトしていること、誰にも言わないんですよね?」
「あ、ああ。もちろんだ」
自分で言うのもなんだが、思い切った決断をしたな。
「あっ、そろそろ休憩時間なくなっちゃいます」
「お、おう。戻らなきゃだな」
「じゃあその……明日から先輩の彼女ってことで、いいですか?」
恐る恐る尋ねられる。さっきまでと態度があまり変わらないし、ちょっと我慢しているのかもしれない。
まあでも本人から嫌だとはっきり言われたわけでもないし? とりあえずそういうことで、い、いいよな?
「あ、ああ。明日からよろしく頼む……。その、夏休み前まででいいので……」
藤咲妹はビルの中に戻ろうとして、くるりとツインテールを揺らして振り返った。
「わっかりました! では明日からよろしくお願いしますね、先輩っ」
にっこにこの笑顔を見せて、彼女はビルの中へと消えた。
嫌がる表情どころかあの笑顔。やはり接客業をやってるからか。営業スマイルってやつだろう。いくら俺でも脅して彼女にした相手が良い感情を抱かないと察せられる。
脅してだろうが期間限定だろうが関係ない。この瞬間、俺は彼女いない歴=年齢から解放されたのだ。
「いってらっしゃいませご主人様!」
滞在時間は四十分ほど。もうちょっと楽しみたかったのが本音だ。俺にとってはファミレスよりも時間が潰せそうな場所である。初めてのメイドカフェの感想はこんなもんだ。
メイドカフェを後にして藤咲妹との待ち合わせ場所へと向かう。
メニューには他にもメイドさんと遊べるゲームや、ライブなんかもあったな。ツーショットで写真を撮らせてくれるみたいであったし、お値段も思ったよりお手頃だ。うーん、興味深い。
そんな考え事をしながら待ち合わせ場所へと到着した。
ビルの裏手には従業員用の出入り口があった。そこが藤咲妹が指定した待ち合わせ場所である。たどり着くと、ちょうどそこから出てくる女の子がいた。
「あっ、先輩……。お待たせしちゃいましたか?」
「ううん、今来たとこだよ」
ちょっと言ってみたかったセリフである。非モテ男子として言ってみたいセリフの上位に食い込むだろう。ソースは俺のみ。
そんな男心を知らない藤咲妹は「よかったー」と呑気なものだった。これから話すことを思えばそう呑気にはいられないと思うんだけどな。
「で、俺に何か用?」
大方予想はついている。だが、ここはとぼけた態度で様子を見る。
藤咲妹は少し言いづらそうにもごもごと口を動かす。
そんなことをするものだから視線が彼女の唇へと吸い寄せられた。薄く色づいた綺麗な唇だ。
「あの、会田先輩」
不安そうな表情を隠すように、彼女は頭を下げた。
「あたしがここでバイトしていることは誰にも言わないでください。お願いします」
藤咲妹は頭を下げたまま動かない。自分のお願いが通るまでは頭を上げないという意思を感じる。
「……」
まあ大方予想はついていたお話だ。
だが実際にこうして人から頭を下げられるってのは……なんというか落ち着かないものがある。
頭を下げられて、店以外でこれほどまで本気が伝わってくるとは。いや、店員の対応と比べるものでもない。正直言えば言葉を失った。
俺のイエスかノーで藤咲妹の今後が決まってしまう。少なくとも彼女自身はそう考えているはずだ。じゃなきゃこれほど真剣に頭を下げられはしない。
「……」
「……なんでも」
「ん?」
俺が何も言わずにいると、藤咲妹の方から何かを口にする。
「あ、あたしにできることなら、なんでもしますから……。お願いします」
え、今なんでもするって言った?
彼女は確かに震える声で言った。聞き違えないほどの声量だった。
「顔を上げてくれ」
藤咲妹は俺の言う通りにする。だが不安は隠しきれていないといった態度だ。
身を縮こまらせているメイド少女。この状況だけでいけないことをしている気分。じめじめした場所だから余計に雰囲気が出ていた。
「……なんでもするって、本当か?」
「え? ま、まあ、あたしにできることであれば、ですけど……」
よし、言質は取った。
目の前の少女に無遠慮な視線を向ける。上から下まで眺めて、その視線を往復させる。
学園のアイドルの妹ということもあり、なかなか可愛らしい見た目をしている。綺麗な亜麻色の髪をツインテールにしているのはちょっと子供っぽいが、薄く色づいた唇からは色気を感じさせる。
「今の状況、自分がどんな立場にいるのかわかってるな?」
「……はい」
改めて上下関係を確認する。彼女は恐れを感じているかのように震えながらうなずいた。
「なんでもするって、言ったよな?」
「い、言いましたけど……」
「けど?」
「……いえ、なんでもないです」
俺の雰囲気から不穏なものを感じ取ったのだろう。それでも、彼女に抵抗する手段はない。と、彼女は考えている。
藤咲妹はメイド服を身に着けている。メイドカフェのものらしくレースやフリルといった装飾がある。けれど可愛らしいだけじゃなく清楚さがあった。
うん、とても似合っている。
ならば申し分ないだろう。口元が勝手に笑みを作った。
「俺の彼女になってください!」
勢いよく頭を下げた。数秒の空白の時間が生まれる。
「……へ?」
呆けたような声だった。もちろん声の主は藤咲妹である。
驚くのも無理はない。そんな要求をしたのだから。
俺は顔を上げる。ゲスな表情にならないよう顔に力を入れる。
「夏休み前まででいい。俺の彼女になってくれないか? そうしてくれたら、バイトしていることを絶対に他言しないと誓おう」
我ながらひどい提案である。
だが待ってほしい。生まれてこの方恋人なんぞできたことがないのだ。自分のスペックを考えれば未来は明るいとも言い切れない。
それならこのチャンスをものにしなくてどうするのか。すぐに受験勉強で交際をどうこう考える暇もなくなるだろう。
まずは実績を作る。彼女いない歴=年齢からの脱却。それができれば未来が明るいとは言えずとも、過去の栄光で胸を張れる。
そんな自分勝手な理由で脅してしまった。
さすがに俺も鬼じゃない。本気で嫌がられたら引き下がろう。そんな程度の思いで口にしたのだが。
「……わかりました」
「え?」
「あたし、会田先輩の彼女になります」
藤咲妹は俺と目を合わせて、はっきりと言ったのだ。彼女になる、と。
「マジで?」
「マジです。そうすればここでバイトしていること、誰にも言わないんですよね?」
「あ、ああ。もちろんだ」
自分で言うのもなんだが、思い切った決断をしたな。
「あっ、そろそろ休憩時間なくなっちゃいます」
「お、おう。戻らなきゃだな」
「じゃあその……明日から先輩の彼女ってことで、いいですか?」
恐る恐る尋ねられる。さっきまでと態度があまり変わらないし、ちょっと我慢しているのかもしれない。
まあでも本人から嫌だとはっきり言われたわけでもないし? とりあえずそういうことで、い、いいよな?
「あ、ああ。明日からよろしく頼む……。その、夏休み前まででいいので……」
藤咲妹はビルの中に戻ろうとして、くるりとツインテールを揺らして振り返った。
「わっかりました! では明日からよろしくお願いしますね、先輩っ」
にっこにこの笑顔を見せて、彼女はビルの中へと消えた。
嫌がる表情どころかあの笑顔。やはり接客業をやってるからか。営業スマイルってやつだろう。いくら俺でも脅して彼女にした相手が良い感情を抱かないと察せられる。
脅してだろうが期間限定だろうが関係ない。この瞬間、俺は彼女いない歴=年齢から解放されたのだ。
0
お気に入りに追加
41
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
学園のアイドルに、俺の部屋のギャル地縛霊がちょっかいを出すから話がややこしくなる。
たかなしポン太
青春
【第1回ノベルピアWEB小説コンテスト中間選考通過作品】
『み、見えるの?』
「見えるかと言われると……ギリ見えない……」
『ふぇっ? ちょっ、ちょっと! どこ見てんのよ!』
◆◆◆
仏教系学園の高校に通う霊能者、尚也。
劣悪な環境での寮生活を1年間終えたあと、2年生から念願のアパート暮らしを始めることになった。
ところが入居予定のアパートの部屋に行ってみると……そこにはセーラー服を着たギャル地縛霊、りんが住み着いていた。
後悔の念が強すぎて、この世に魂が残ってしまったりん。
尚也はそんなりんを無事に成仏させるため、りんと共同生活をすることを決意する。
また新学期の学校では、尚也は学園のアイドルこと花宮琴葉と同じクラスで席も近くなった。
尚也は1年生の時、たまたま琴葉が困っていた時に助けてあげたことがあるのだが……
霊能者の尚也、ギャル地縛霊のりん、学園のアイドル琴葉。
3人とその仲間たちが繰り広げる、ちょっと不思議な日常。
愉快で甘くて、ちょっと切ない、ライトファンタジーなラブコメディー!
※本作品はフィクションであり、実在の人物や団体、製品とは一切関係ありません。


如月さんは なびかない。~片想い中のクラスで一番の美少女から、急に何故か告白された件~
八木崎(やぎさき)
恋愛
「ねぇ……私と、付き合って」
ある日、クラスで一番可愛い女子生徒である如月心奏に唐突に告白をされ、彼女と付き合う事になった同じクラスの平凡な高校生男子、立花蓮。
蓮は初めて出来た彼女の存在に浮かれる―――なんて事は無く、心奏から思いも寄らない頼み事をされて、それを受ける事になるのであった。
これは不器用で未熟な2人が成長をしていく物語である。彼ら彼女らの歩む物語を是非ともご覧ください。
一緒にいたい、でも近づきたくない―――臆病で内向的な少年と、偏屈で変わり者な少女との恋愛模様を描く、そんな青春物語です。
ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話
桜井正宗
青春
――結婚しています!
それは二人だけの秘密。
高校二年の遙と遥は結婚した。
近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。
キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。
ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。
*結婚要素あり
*ヤンデレ要素あり
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

昔義妹だった女の子が通い妻になって矯正してくる件
マサタカ
青春
俺には昔、義妹がいた。仲が良くて、目に入れても痛くないくらいのかわいい女の子だった。
あれから数年経って大学生になった俺は友人・先輩と楽しく過ごし、それなりに充実した日々を送ってる。
そんなある日、偶然元義妹と再会してしまう。
「久しぶりですね、兄さん」
義妹は見た目や性格、何より俺への態度。全てが変わってしまっていた。そして、俺の生活が爛れてるって言って押しかけて来るようになってしまい・・・・・・。
ただでさえ再会したことと変わってしまったこと、そして過去にあったことで接し方に困っているのに成長した元義妹にドギマギさせられてるのに。
「矯正します」
「それがなにか関係あります? 今のあなたと」
冷たい視線は俺の過去を思い出させて、罪悪感を募らせていく。それでも、義妹とまた会えて嬉しくて。
今の俺たちの関係って義兄弟? それとも元家族? 赤の他人?
ノベルアッププラスでも公開。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる