5 / 122
5.動き始めた日常
しおりを挟む
泣いていた白鳥を慰めて、なんだかんだで無事に(?)家まで送り届けた次の日。
「よし、行くか」
郷田晃生に転生して初めての登校日。鏡の前で制服の乱れがないかを入念にチェックして、パシンッと両手で頬を叩いて気合いを入れた。
「……」
右の頬を触ると、昨日の感触を思い出してしまう。
すると連鎖的に記憶が引き出されて……。白鳥の息遣いや匂い、メリハリのありすぎる身体が脳内に浮かんだ。
「いかんいかん。煩悩退散っと」
バチンバチンと、再度強めに頬を叩く。痛みで赤くなった頬を鏡で確認し、精神を落ち着かせた。
忘れ物がないかを確認してから、家を出る。郷田晃生の記憶を辿り、学校までの道のりを歩いた。
「おはよう郷田くん」
「お、おはよう白鳥……」
もうすぐで学校に到着する、というところで白鳥にあいさつされた。無視することもできず、軽く会釈しながらあいさつを返す。
「いや、俺なんかにあいさつしてどうすんだ。悪目立ちするぞ?」
郷田晃生は学内で有名な不良である。
原作でも不良っぽい生徒はあまり登場しなかった。同じタイプならともかく、普通の感覚ならこんないかつい男子に話しかける奴はいないだろう。
「昨日はお世話になったもの。それに、クラスメイトにあいさつするのは当たり前でしょう?」
「まあ、あいさつくらいなら」
ぶっきら棒な態度でも、白鳥はただ微笑むだけだった。俺を恐れる様子は感じられない。
まあ、確か原作でも相手が誰であれ真っ直ぐ意見をぶつけられる女子だったか。だからこそ郷田晃生に「おもしれー女」認定されて襲われることになったんだけどな。
俺が校舎に向かっていると、その先にいる連中は道を空けていく。郷田晃生が学校でどういう扱いなのか記憶にあるものの、実際に恐れられているところを見るとちょっとへこむな。
「で、白鳥はいつまで俺の隣にいるつもりなんだ?」
「え? クラスメイトなんだから目的地は同じじゃない。教室まで一緒よ」
「マジか」
「だって寄り道する予定もないもの」
いや、そういうことじゃなくてだな。何か言ってやりたかったが、ニコニコしている白鳥を見ていると無駄な気がした。
腕が触れるか触れないかの絶妙な距離感。白鳥が隣を歩いているだけでくすぐったい気持ちにさせられる。
余裕を持って教室に到着する。俺が教室に入った瞬間、ざわりと空気が揺れた。
今まで郷田晃生が遅刻するのは当たり前だったからな。こんなに朝早くから猛獣が現れて、善良な一般市民は軽くパニックか。扱いとしてはそんな感じだよなぁ。
「ひ、日葵ちゃん逃げてーーっ」
女子グループからそんな声が聞こえてきた。小声だったけど、俺の隣にいる白鳥の身を案じて言わずにはいられなかったのだろう。
「ヒッ!?」
声に反応して女子グループに目を向けてしまった。たったそれだけで怯えられてしまう。見ちゃってごめんね。
「ほら白鳥。さっさと友達のところに行けよ。みんな心配してんぞ」
「うん。また後でね郷田くん」
いやいや、「また後で」とか言われても困るから。
白鳥の態度に調子が狂わされる。ため息をついて頭をがしがしとかいた。それだけで教室中がビクゥッ! って擬音が聞こえてきそうなほど怖がったのが感じられた。あの、俺何もしてないよ?
「……」
一挙手一投足に注意しないとクラスメイトを怖がらせてしまうらしい。ちょっと悲しくなって、とぼとぼと自分の席へと向かった。
「晃生ー? どしたん今日早いじゃん」
席に着くと、隣の席にいた金髪ギャルが話しかけてきた。
こいつの名前は氷室羽彩。郷田晃生がクラスで唯一普通に話せる女子である。
氷室の金髪は染めたものであり、それをサイドテールにまとめている。メイクはバッチリで、着崩した制服から胸の谷間が見えていた。
彼女は原作で数少ない不良キャラだ。というか原作で登場した不良キャラは彼女と郷田晃生くらいで、あとはモブである。
なぜか氷室は晃生に従順だった。どれくらい従順かといえば、日葵を襲うために人気のない場所に呼び出せと命令されて、素直に言う通りにするくらいには従順だ。
原作で初期の頃から従順だったもんだから、最初は晃生のセフレかと思っていたっけか。でも氷室と初めて身体を重ねたのは白鳥を落としてからだったんだよな。それまで処女だったものだから、読んだ当時は驚いたものである。
「同じ学校の女と遊ぶのは後が面倒だから」という理由で手を出していなかった。だがしかし、白鳥を寝取ったことで味を占めたせいで、他の女子を襲うようになったのだ。氷室はその被害者の一人ってわけだ。
いやー、振り返ってみても郷田晃生って本当に最低だな。フィクションだと思っていたから楽しめたんだけど、現実では絶対に遭遇したくない人種である。
「学生なんだから学校に時間通り来るのは当然だろ」
「あははー。真面目だー」
氷室はケラケラとおかしそうに笑う。まあ言った本人が遅刻の常習犯だからな。ギャグに思われたって文句は言えないか。
「制服もきっちり着ちゃってさ。逆に怪しいよね。もしかして朝帰りだった?」
ニタァと笑う氷室。見た目だけならヒロインの一人って感じなのに、嫌な笑い方で台無しだった。
「バカ言うな。俺はこれからまっとうに生きるんだ。青春を取り戻すんだよ」
「セイシュン?」
氷室は目を丸くする。そして大口を開けて笑った。
「あっはっはっ! 何それ? いきなりどしたん? 晃生ってば頭でも打ったの?」
腹を抱えるほど笑われてしまった。まあ、ある意味頭を打ったようなもんだから仕方がないか。
俺は郷田晃生であって、郷田晃生ではない。俺の青春のため、この身体を自由に使わせてもらう。
「……え、マジなん?」
氷室の笑い声がピタリと止まった。
「ああ、大マジだ」
俺の真剣な表情に、氷室は息を呑む。それから俺を見る彼女の表情は、怯えたものに変わっていた。
いきなり郷田晃生らしくないことを言って、変だと思われてしまったかもしれない。別人すぎて怯えさせてしまったかもしれない。
だけど、俺らしく生きるためには郷田晃生のイメージを払拭していかなければならない。他人の目なんか知るか! と言いたいところだけど、そうはいかないのが現実だ。
「……」
視線を感じて目を向けてみれば、みんなが目を逸らす中で白鳥だけが笑顔でこっちを見ていた。
「青春を取り戻すつもりだけど、お前だけには手を出さないから安心しろ」
小さな呟きは、未だに動揺を隠せないでいる教室の空気に消えていった。
「よし、行くか」
郷田晃生に転生して初めての登校日。鏡の前で制服の乱れがないかを入念にチェックして、パシンッと両手で頬を叩いて気合いを入れた。
「……」
右の頬を触ると、昨日の感触を思い出してしまう。
すると連鎖的に記憶が引き出されて……。白鳥の息遣いや匂い、メリハリのありすぎる身体が脳内に浮かんだ。
「いかんいかん。煩悩退散っと」
バチンバチンと、再度強めに頬を叩く。痛みで赤くなった頬を鏡で確認し、精神を落ち着かせた。
忘れ物がないかを確認してから、家を出る。郷田晃生の記憶を辿り、学校までの道のりを歩いた。
「おはよう郷田くん」
「お、おはよう白鳥……」
もうすぐで学校に到着する、というところで白鳥にあいさつされた。無視することもできず、軽く会釈しながらあいさつを返す。
「いや、俺なんかにあいさつしてどうすんだ。悪目立ちするぞ?」
郷田晃生は学内で有名な不良である。
原作でも不良っぽい生徒はあまり登場しなかった。同じタイプならともかく、普通の感覚ならこんないかつい男子に話しかける奴はいないだろう。
「昨日はお世話になったもの。それに、クラスメイトにあいさつするのは当たり前でしょう?」
「まあ、あいさつくらいなら」
ぶっきら棒な態度でも、白鳥はただ微笑むだけだった。俺を恐れる様子は感じられない。
まあ、確か原作でも相手が誰であれ真っ直ぐ意見をぶつけられる女子だったか。だからこそ郷田晃生に「おもしれー女」認定されて襲われることになったんだけどな。
俺が校舎に向かっていると、その先にいる連中は道を空けていく。郷田晃生が学校でどういう扱いなのか記憶にあるものの、実際に恐れられているところを見るとちょっとへこむな。
「で、白鳥はいつまで俺の隣にいるつもりなんだ?」
「え? クラスメイトなんだから目的地は同じじゃない。教室まで一緒よ」
「マジか」
「だって寄り道する予定もないもの」
いや、そういうことじゃなくてだな。何か言ってやりたかったが、ニコニコしている白鳥を見ていると無駄な気がした。
腕が触れるか触れないかの絶妙な距離感。白鳥が隣を歩いているだけでくすぐったい気持ちにさせられる。
余裕を持って教室に到着する。俺が教室に入った瞬間、ざわりと空気が揺れた。
今まで郷田晃生が遅刻するのは当たり前だったからな。こんなに朝早くから猛獣が現れて、善良な一般市民は軽くパニックか。扱いとしてはそんな感じだよなぁ。
「ひ、日葵ちゃん逃げてーーっ」
女子グループからそんな声が聞こえてきた。小声だったけど、俺の隣にいる白鳥の身を案じて言わずにはいられなかったのだろう。
「ヒッ!?」
声に反応して女子グループに目を向けてしまった。たったそれだけで怯えられてしまう。見ちゃってごめんね。
「ほら白鳥。さっさと友達のところに行けよ。みんな心配してんぞ」
「うん。また後でね郷田くん」
いやいや、「また後で」とか言われても困るから。
白鳥の態度に調子が狂わされる。ため息をついて頭をがしがしとかいた。それだけで教室中がビクゥッ! って擬音が聞こえてきそうなほど怖がったのが感じられた。あの、俺何もしてないよ?
「……」
一挙手一投足に注意しないとクラスメイトを怖がらせてしまうらしい。ちょっと悲しくなって、とぼとぼと自分の席へと向かった。
「晃生ー? どしたん今日早いじゃん」
席に着くと、隣の席にいた金髪ギャルが話しかけてきた。
こいつの名前は氷室羽彩。郷田晃生がクラスで唯一普通に話せる女子である。
氷室の金髪は染めたものであり、それをサイドテールにまとめている。メイクはバッチリで、着崩した制服から胸の谷間が見えていた。
彼女は原作で数少ない不良キャラだ。というか原作で登場した不良キャラは彼女と郷田晃生くらいで、あとはモブである。
なぜか氷室は晃生に従順だった。どれくらい従順かといえば、日葵を襲うために人気のない場所に呼び出せと命令されて、素直に言う通りにするくらいには従順だ。
原作で初期の頃から従順だったもんだから、最初は晃生のセフレかと思っていたっけか。でも氷室と初めて身体を重ねたのは白鳥を落としてからだったんだよな。それまで処女だったものだから、読んだ当時は驚いたものである。
「同じ学校の女と遊ぶのは後が面倒だから」という理由で手を出していなかった。だがしかし、白鳥を寝取ったことで味を占めたせいで、他の女子を襲うようになったのだ。氷室はその被害者の一人ってわけだ。
いやー、振り返ってみても郷田晃生って本当に最低だな。フィクションだと思っていたから楽しめたんだけど、現実では絶対に遭遇したくない人種である。
「学生なんだから学校に時間通り来るのは当然だろ」
「あははー。真面目だー」
氷室はケラケラとおかしそうに笑う。まあ言った本人が遅刻の常習犯だからな。ギャグに思われたって文句は言えないか。
「制服もきっちり着ちゃってさ。逆に怪しいよね。もしかして朝帰りだった?」
ニタァと笑う氷室。見た目だけならヒロインの一人って感じなのに、嫌な笑い方で台無しだった。
「バカ言うな。俺はこれからまっとうに生きるんだ。青春を取り戻すんだよ」
「セイシュン?」
氷室は目を丸くする。そして大口を開けて笑った。
「あっはっはっ! 何それ? いきなりどしたん? 晃生ってば頭でも打ったの?」
腹を抱えるほど笑われてしまった。まあ、ある意味頭を打ったようなもんだから仕方がないか。
俺は郷田晃生であって、郷田晃生ではない。俺の青春のため、この身体を自由に使わせてもらう。
「……え、マジなん?」
氷室の笑い声がピタリと止まった。
「ああ、大マジだ」
俺の真剣な表情に、氷室は息を呑む。それから俺を見る彼女の表情は、怯えたものに変わっていた。
いきなり郷田晃生らしくないことを言って、変だと思われてしまったかもしれない。別人すぎて怯えさせてしまったかもしれない。
だけど、俺らしく生きるためには郷田晃生のイメージを払拭していかなければならない。他人の目なんか知るか! と言いたいところだけど、そうはいかないのが現実だ。
「……」
視線を感じて目を向けてみれば、みんなが目を逸らす中で白鳥だけが笑顔でこっちを見ていた。
「青春を取り戻すつもりだけど、お前だけには手を出さないから安心しろ」
小さな呟きは、未だに動揺を隠せないでいる教室の空気に消えていった。
19
お気に入りに追加
383
あなたにおすすめの小説
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
脅され彼女~可愛い女子の弱みを握ったので脅して彼女にしてみたが、健気すぎて幸せにしたいと思った~
みずがめ
青春
陰キャ男子が後輩の女子の弱みを握ってしまった。彼女いない歴=年齢の彼は後輩少女に彼女になってくれとお願いする。脅迫から生まれた恋人関係ではあったが、彼女はとても健気な女の子だった。
ゲス男子×健気女子のコンプレックスにまみれた、もしかしたら純愛になるかもしれないお話。
※この作品は別サイトにも掲載しています。
※表紙イラストは、あっきコタロウさんに描いていただきました。
百合系サキュバスにモテてしまっていると言う話
釧路太郎
キャラ文芸
名門零楼館高校はもともと女子高であったのだが、様々な要因で共学になって数年が経つ。
文武両道を掲げる零楼館高校はスポーツ分野だけではなく進学実績も全国レベルで見ても上位に食い込んでいるのであった。
そんな零楼館高校の歴史において今まで誰一人として選ばれたことのない“特別指名推薦”に選ばれたのが工藤珠希なのである。
工藤珠希は身長こそ平均を超えていたが、運動や学力はいたって平均クラスであり性格の良さはあるものの特筆すべき才能も無いように見られていた。
むしろ、彼女の幼馴染である工藤太郎は様々な部活の助っ人として活躍し、中学生でありながら様々な競技のプロ団体からスカウトが来るほどであった。更に、学力面においても優秀であり国内のみならず海外への進学も不可能ではないと言われるほどであった。
“特別指名推薦”の話が学校に来た時は誰もが相手を間違えているのではないかと疑ったほどであったが、零楼館高校関係者は工藤珠希で間違いないという。
工藤珠希と工藤太郎は血縁関係はなく、複雑な家庭環境であった工藤太郎が幼いころに両親を亡くしたこともあって彼は工藤家の養子として迎えられていた。
兄妹同然に育った二人ではあったが、お互いが相手の事を守ろうとする良き関係であり、恋人ではないがそれ以上に信頼しあっている。二人の関係性は苗字が同じという事もあって夫婦と揶揄されることも多々あったのだ。
工藤太郎は県外にあるスポーツ名門校からの推薦も来ていてほぼ内定していたのだが、工藤珠希が零楼館高校に入学することを決めたことを受けて彼も零楼館高校を受験することとなった。
スポーツ分野でも名をはせている零楼館高校に工藤太郎が入学すること自体は何の違和感もないのだが、本来入学する予定であった高校関係者は落胆の声をあげていたのだ。だが、彼の出自も相まって彼の意志を否定する者は誰もいなかったのである。
二人が入学する零楼館高校には外に出ていない秘密があるのだ。
零楼館高校に通う生徒のみならず、教員職員運営者の多くがサキュバスでありそのサキュバスも一般的に知られているサキュバスと違い女性を対象とした変異種なのである。
かつては“秘密の花園”と呼ばれた零楼館女子高等学校もそういった意味を持っていたのだった。
ちなみに、工藤珠希は工藤太郎の事を好きなのだが、それは誰にも言えない秘密なのである。
この作品は「小説家になろう」「カクヨム」「ノベルアッププラス」「ノベルバ」「ノベルピア」にも掲載しております。
ぼっち陰キャはモテ属性らしいぞ
みずがめ
恋愛
俺、室井和也。高校二年生。ぼっちで陰キャだけど、自由な一人暮らしで高校生活を穏やかに過ごしていた。
そんなある日、何気なく訪れた深夜のコンビニでクラスの美少女二人に目をつけられてしまう。
渡会アスカ。金髪にピアスというギャル系美少女。そして巨乳。
桐生紗良。黒髪に色白の清楚系美少女。こちらも巨乳。
俺が一人暮らしをしていると知った二人は、ちょっと甘えれば家を自由に使えるとでも考えたのだろう。過激なアプローチをしてくるが、紳士な俺は美少女の誘惑に屈しなかった。
……でも、アスカさんも紗良さんも、ただ遊び場所が欲しいだけで俺を頼ってくるわけではなかった。
これは問題を抱えた俺達三人が、互いを支えたくてしょうがなくなった関係の話。
陰キャ幼馴染に振られた負けヒロインは俺がいる限り絶対に勝つ!
みずがめ
青春
杉藤千夏はツンデレ少女である。
そんな彼女は誤解から好意を抱いていた幼馴染に軽蔑されてしまう。その場面を偶然目撃した佐野将隆は絶好のチャンスだと立ち上がった。
千夏に好意を寄せていた将隆だったが、彼女には生まれた頃から幼馴染の男子がいた。半ば諦めていたのに突然転がり込んできた好機。それを逃すことなく、将隆は千夏の弱った心に容赦なくつけ込んでいくのであった。
徐々に解されていく千夏の心。いつしか彼女は将隆なしではいられなくなっていく…。口うるさいツンデレ女子が優しい美少女幼馴染だと気づいても、今さらもう遅い!
※他サイトにも投稿しています。
※表紙絵イラストはおしつじさん、ロゴはあっきコタロウさんに作っていただきました。
悩んでいる娘を励ましたら、チアリーダーたちに愛されはじめた
上谷レイジ
恋愛
「他人は他人、自分は自分」を信条として生きている清水優汰は、幼なじみに振り回される日々を過ごしていた。
そんな時、クラスメートの頼みでチアリーディング部の高橋奈津美を励ましたことがきっかけとなり、優汰の毎日は今まで縁がなかったチアリーダーたちに愛される日々へと変わっていく。
※執筆協力、独自設定考案など:九戸政景様
高橋奈津美のキャラクターデザイン原案:アカツキ様(twitterID:aktk511)
※小説家になろう、ノベルアップ+、ハーメルン、カクヨムでも公開しています。
冴えない俺と美少女な彼女たちとの関係、複雑につき――― ~助けた小学生の姉たちはどうやらシスコンで、いつの間にかハーレム形成してました~
メディカルト
恋愛
「え……あの小学生のお姉さん……たち?」
俺、九十九恋は特筆して何か言えることもない普通の男子高校生だ。
学校からの帰り道、俺はスーパーの近くで泣く小学生の女の子を見つける。
その女の子は転んでしまったのか、怪我していた様子だったのですぐに応急処置を施したが、実は学校で有名な初風姉妹の末っ子とは知らずに―――。
少女への親切心がきっかけで始まる、コメディ系ハーレムストーリー。
……どうやら彼は鈍感なようです。
――――――――――――――――――――――――――――――
【作者より】
九十九恋の『恋』が、恋愛の『恋』と間違える可能性があるので、彼のことを指すときは『レン』と表記しています。
また、R15は保険です。
毎朝20時投稿!
【3月14日 更新再開 詳細は近況ボードで】
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる