元おっさんの幼馴染育成計画

みずがめ

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第二部

106.球技大会で叶えたいこと(中編)

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 午後からの試合も順調に勝ち進んだ俺達一年A組男子は、決勝戦に臨んでいた。

「俺達ここまでよくがんばったよな」
「ああ、上級生にも勝ったし、たくさんの女子から注目されたぜ」
「やれることはやった。目標は達成した……」
「だから……、もう負けて楽になってもいいよね?」

 一年A組のほとんどの男子は、試合が始まる前からすでに勝負を投げ出していた……。
 それもそのはず、決勝戦の相手は本郷を擁する一年F組だからである。
 本郷は中学時代に全国制覇を成し遂げた実績がある。つまりはサッカー界では誰もが認めるスター選手なのだ。その女性の目を惹きつけるルックスもあってか、本郷永人という男子は一年生でありながらも校内での知名度はトップクラスなのだった。
 実力、人気ともに桁違い。いくら一年は所属する部活の競技に出てもいいとはいっても、プロでも通用しそうな奴をたかだか学校の球技大会なんかに出場させちゃったらダメでしょうに……。
 そのせいで、本郷の名前を聞いただけでうちのクラスの男子どものモチベーションはダダ下がりである。最初の勢いはどこ行った。

「野郎ども! 何やる気なくしてんだよ! 俺達は優勝するんだ! 相手が誰だろうと関係ねえ!!」

 下柳の熱のこもった声にも反応が薄い。まあ今回参加している連中のほとんどはサッカー部ですらないのだ。素人がプロに勝とうだなんて考えられなくて当然だ。別に本郷はまだプロではないんだけども。
 しかし、下柳は諦めない。チームを盛り立てようとさらに言葉を重ねる。

「本郷がなんだ! お前らにはこの俺がついている! 本郷のライバルと呼ばれるこの下柳賢がな!!」

 大きく出たな。面白くなってきたので静かに見守ることにする。

「知ってるか? うちのサッカー部の一年の中でレギュラー入りしてんのは俺と本郷だけだ。つまり! 俺と本郷はライバルなんだよ!!」

 なるほど……、ってなるか! いや、確かに一年でレギュラー入りしている下柳もすごいんだけどさ。その理屈はなんかおかしい。イコールで同列ってことにはならないだろ。

「ほ、本当なのか下柳?」

 しかし、その発言はみんなの希望となった。
 素人からすれば実力の差なんて簡単にわかるもんじゃない。本郷と同じく一年生でのレギュラー入り。たちまち下柳が本郷クラスの全国区の実力者に見えてくる。俺には見えないけど。

「ああ! それに今日の俺の活躍を知ってるだろ。俺にボールを集めれば点は取れるんだ!」
「お、おお……」
「本郷に勝って、あいつの人気を全部かっさらってやろうぜ!! 女子の声援は俺達のもんだ!!」
「「「おおおおぉぉぉぉぉぉーーっ!!」」」

 一年A組男子達の雄たけびがひびいた。そう、チーム一丸となったのだ。打倒本郷! みんなの気持ちが一つになった。

「下柳ってすごいな」
「せやね。しもやんは立派なリーダーや」

 俺と佐藤は感心していた。
 同じ中学だから知っているが、本郷の実力は学生でいるのがインチキに見えてしまうほど圧倒的なのだ。同じ部の下柳ならその実力を肌で感じているはずなのだが……。それでも勝ってやろうという意思は本物のように見えた。

「まあ、僕も勝てるかもって思ってるんやけどね」

 佐藤は小さく笑う。

「本格的なサッカーの試合やないし、高木くんが本郷くんを止めてくれたら充分に勝機はあると思うんや」
「それ、けっこう無茶ぶりしてないか?」

 佐藤は笑っていた。冗談とかではなく、本気でなんとかなるかもと考えているようだった。

「せっかくここまで勝ち上がれたんやもん。楽しまんと損やで」
「だな。かっこ良いとこ見せる、だもんな」

 俺と佐藤はにっと笑い合うと、雄たけびを上げるみんなの声に混じるのだった。

 本郷効果なのだろう。俺達の試合を観戦する人はフィールドを囲むほどに多かった。
 ほとんどは本郷を応援する女子の黄色い声ばかりだ。でも中には俺達を応援する声も聞こえてくる。

「高木」

 声の方に顔を向ければ本郷がいた。爽やかな風が奴の髪を揺らしている。俺にはそんな風吹いてないんですけど。

「今日は全力でやろうな」
「本郷に全力出されたら勝負にならないかもしれないぞ」
「そんなこと言うなよ。こんなチャンス、滅多にないんだから」

 本郷の表情は柔らかいものだ。これだけの人数から注目されても気負う様子なんて微塵もない。そりゃあ全国大会のプレッシャーに比べればこれくらいへでもないのだろう。
 しかし、本郷の目は真剣そのものだった。油断なんてない。気迫のこもった目で俺を見据えていた。
 なんだかんだで本郷とも長い付き合いだ。ぶつかったこともあれば、助けられたこともある。勘違いでなければ、部活は別だったとはいえ、中学時代の俺達は互いを意識し合っていた。
 ただの球技大会。でも決勝戦だ。こんな舞台で本郷と勝負できるのは最初で最後だろう。

「ああ、負けないぜ本郷!」
「おう! 勝つのは俺だぜ高木!」

 俺達は各ポジションへと散らばる。決勝戦、一年A組対一年F組の試合が始まった。
 キックオフはF組からだった。本郷へとボールが渡る。
 球技大会の試合時間は十分だ。この短い時間で大量点を取るのは本郷といえど難しいだろう。こっちにだって下柳という得点源がいる以上、確かな勝機があるはずだ。

「何やってんだ?」

 つい疑問が口に出てしまった。
 ボールを持った本郷が宙に向かって思いっきりボールを蹴り上げたのだ。
 パス……にしてはF組の男子は誰も上がってきていない。最前線の本郷がいきなりボールを飛ばしてしまったものだから誰も追いつけない。
 意表を突くにしても、これはどういう意図があるのかわからない。A組のディフェンスを超えてはいるが、このままではラインを割ってしまうだろう。野球じゃないんだからホームランしたって得点にはならないんだぞ。
 そんなこと、本郷が知らないわけがない……。
 ぐんぐんとボールは俺の守るゴールへと向かっている。高過ぎて明らかにゴールの枠に入ってないけどな。

「高木! 落ちてくんぞ!!」

 下柳の大声と同時、空を飛ぶように進んでいたサッカーボールが急降下してきた。
 こ、これはドライブシュート!? しかもギリギリ枠に入っている!
 こんなシュートを中央から打ってくる奴があるか! 何十メートルの距離があると思ってんだっての!
 俺は咄嗟にゴールラインまで下がった。強烈な縦回転を加えられたボールが、すぐそこまで迫っている!

「開始早々点を取られてたまるか!!」

 ジャンプ一番。俺の頭上を通ってゴールしようとしていたボールに手を伸ばす。

「ぐっ!」

 手に当たった瞬間、想像以上の威力に襲われる。力負けしまいと歯を食いしばる。
 これでも力には自信があるのだ。握力七十キロオーバーはダテじゃない!

「と、止めたーーっ!! あの本郷のドライブシュートを止めやがったぞ!! 何者だあのゴールキーパーは!?」

 観客の誰かは知らないけど、いい実況だ。俺は味方にパスをした。

「回せ回せ! ボール取られるなよ!」

 パスを回して下柳に届けようとする。それを断つかのような本郷の声が響いた。

「みんな落ち着いてマークにつけ! 簡単にパスを出させる状況を作るな!」

 本郷に統率されてF組のディフェンスが安定する。ボールをキープしてはいるが攻めの勢いは止まってしまっていた。

「俺に任せろ!」

 下柳がマークを振り切ってボールをもらいに行く。パスを受けた彼はドリブルで相手ゴールへと突進する。
 さすがは一年にしてサッカー部のレギュラーだ。F組のディフェンス陣をものともしない。次々とドリブルで抜いていった。

「んなあっ!?」

 しかし、一人でゴールを奪えるところまではいかなかった。
 戻っていた本郷にあっさりボールを奪われたのだ。俺と五十メートルのタイムが同じくらいの下柳である。追いつかれてしまうのは当然だった。
 本郷は自分で行くのではなく、味方にパスを出した。
 細かいパスをつなぎながらF組の男子達が上がってくる。統率された動きに、勢い任せのディフェンスでは歯が立たない。
 パスで揺さぶられてA組のディフェンス陣が崩されていく。相手とは対照的な光景だ。
 さて、ゴール前まできたぞ。俺が止めるしかない!

「こっちにパスだ!」

 腰を落として構えていると、猛然と突っ込んでくる本郷の姿が視界に入る。それに合わせるようにパスされてしまった。
 シュートだと身構えていただけに、逆を突かれた形になってしまう。急いで本郷のシュートコースを塞ぎに動く。
 ボールを蹴った後から動いても止められない。どこにシュートを撃ってくるか予測するんだ。
 本郷の目を見る。視線は固定されていた。俺は右へと飛ぶ。

「ゴォォォォォル!! エース本郷のシュートがゴールネットに突き刺さったぁぁぁぁ!! やはり黄金の足を持った男は格が違う!!」

 しかし、俺が飛んだ方とは逆側にシュートされてしまった。実況の声に女子の黄色い悲鳴のような歓声が重なる。だからこの実況は誰だよ!?

「まずは一点だ」

 ふっと笑って本郷は俺に背を向けた。
 くそっ、目線でのフェイントなんて高度なマネしやがって……。次は絶対に止める!
 予想通りの本郷の先制点に周囲は盛り上がっている。アウェイ感があるが、俺の耳はしっかりと「トシくんがんばって!」という声援を受け取っていた。力が萎えるどころか湧いてくる。
 だが、A組男子達は「やっぱりダメかぁ……」と諦めモードへと逆戻りしてしまった。

「時間は少ないんだ! 早く俺にボールを回せ!」

 先制点を取られ、味方はやる気をなくしている。こんな状況でも下柳は諦めない。……こいつは本当にすごい奴だ。

「まだ一点取られただけや! それくらいしもやんがすぐ取り返してくれるわ!」

 佐藤も士気を上げようと声を上げる。諦めそうになっていたチームが再び活力を取り戻そうとしている。

「次は絶対に止めてみせる! だからみんな! 点を取ってくれ!!」

 俺も腹の底から声を出していた。
 下柳を起点としてA組が攻める。だが、本郷を中心とした守りは堅い。本郷の指示は的確で、まるで強豪チームを相手にしているかのような錯覚にとらわれる。球技大会でクラス単位での戦力でしかないはずなのにね。

「くそっ! また本郷か」

 再び本郷にボールを奪われてしまう。なんとか奪い返そうとするものの、華麗なプレーを見せつけられるだけの結果に終わってしまう。
 二度目のゴール前での攻防。絶対に止めると言った手前、ここで決めさせるわけにはいかない。
 本郷がシュート体勢に入った。見てから取るのは無理だ。それはわかっている。
 しかし予測しようにも、さっきのようにフェイントをかけられている気がして迷いが生まれている。本郷を凝視してもシュートコースを予測する自信がない。

 だから、本郷の蹴り足が振り下ろされる前に、俺は上体を左へと振った。
 高校生レベルを超えた強烈なシュートが放たれる。俺は飛びついていた。

「うおおおおおーーっ!!」

 目いっぱい腕を伸ばす。シュートを止める! 俺の頭はそれだけしか考えられなくなっていた。
 俺が左へ動くかと思った本郷は、狙い通りに右側にシュートを打ってくれた。フェイントは成功したのだ。
 ……それでも、届くかは微妙なところ。先に動けたはずなのに、あまりのスピードに目では追えなかった。
 バシィッ!  という音と衝撃でボールに触れたのだと気づく。
 弾いてはダメだ。すぐにボールを取られて今度こそゴールを決められてしまう。
 ここで抑える! 俺は両手で押し込もうとしてくるボールを力づくで抑え込んだ。
 暴れていたボールが大人しくなる。俺は本郷のシュートを止めたのだ!

「な、なんと取ったぁぁぁぁぁぁ!! 放たれたのは目にも止まらない高速のシュート! 決めたかと思われた本郷のシュートを止めてしまったぞぉぉぉぉぉ!!」

 俺はボールを持って立ち上がる。本郷の目が見開かれていて、どうやら驚いてくれたらしい。やった! と叫びたくなったのを我慢する。

「みんな上がれ! カウンターだ!」

 俺は大きくボールを蹴り上げる。本郷とともにほとんどのF組男子は前に出ていたようだ。守りがおろそかになるくらいな。
 蹴り上げたボールは思いのほか伸びていく。転々と弾むボールに追いついたのは下柳だった。

「チャンスだ! 攻めるぞ!」

 下柳がドリブルで切り込んでいく。人数の少なくなったディフェンスを突破するのは難しくなさそうだ。
 しかし、F組男子も残ったディフェンス陣が粘る。動きの良い奴がいるようだし、おそらくあの中にもサッカー部が混じっているのだろう。

「しもやんこっちや!」
「おお! 任せたぜ一郎!」

 下柳が佐藤にバックパスを出す。相手がつられて前に出たことで空いたスペースへと走る下柳。そこへ絶妙な佐藤のパスが通る。
 わかりづらいが、オフサイドになるかならないかの攻防だったのではなかろうか。キーパーと一対一になった下柳は危なげなくゴールを決めた。

「うおおおおおぉぉぉぉーーっ!! やったーーっ! やったぞーーっ!!」

 下柳と佐藤が抱き合って喜びを表している。そこへA組のメンバーも加わっていく。いいなぁ……。キーパーの俺はここから動けない。
 これで得点は一対一。試合時間はそれほど残っていない。次のゴールで勝敗が決まるだろう。

「みんな! あと一点取れば優勝だ!」

 それがわかっている本郷はチームメイトを鼓舞する。これが最後の攻防だと思えば力を振り絞ってやろうと考えるものだ。
 本郷が攻めてくる。スピードとテクニックでは誰も勝てない。

「喰らえーーっ!!」

 下柳がスライディングで本郷を止めにかかる。だけど鮮やかに飛んでかわされてしまう。

「本郷くんもろうたで!」

 佐藤は本郷が着地する瞬間を狙っていた。これを狙っていたからこそ下柳も思いっきりスライディングをしたのだろう。二人のコンビディフェンスである。

「甘いぜ佐藤!」

 しかし、このコンビプレーでさえ本郷は空中でボールの軌道を変えてかわした。いやいや! あんなの普通できないだろ!
 しかも本郷は他の奴にパスを出して自分へのマークを集中させないようにしていた。あいつなら一人で全員抜けるだろうに、そんな強引なプレーはしなかった。
 そうして、本郷は三度ゴール前でシュート体勢に入った。
 試合時間は残り僅かだ。ここで決められたらもう逆転はできない。大ピンチである。
 いや、むしろこれはチャンスだ。このシュートを止めて再びカウンターで得点する。この位置なら本郷は戻れないだろうし、充分に成功できる可能性がある。

「いくぞ高木!!」
「こいよ本郷!!」

 二度もフェイントは通じない。それは向こうも同じように思っているはずだ。
 真っ向勝負! 本郷の右足から力強いシュートが放たれた!

「うおおおおおおぉぉぉぉぉぉ!!」

 体が勝手に反応していた。気づけばボールに飛びついていた。
 ガッチリと両手で抑える。防いだ!

「ぐ、ぐうううううぅぅぅぅぅぅぅ!?」

 いや、まだだ! まだボールの勢いは収まってはいない。
 歯を食いしばってボールを抑え込む。さっきとは違った強い回転がかけられている。俺の手から離れようと暴れていた。
 負けるもんか!! 強い意志をありったけ込めて力へと変えた。


「うあああああああーーっ!! 一度は止められたかに見えたシュートだったが、キーパーの手をぶち抜いたぁぁぁぁーーっ!! そのままゴォォォォォォルゥゥゥゥッ!!」

 本郷の力強いシュートは、俺の力では止められなかった。ゴールネットを揺らす光景を見れば認めるしかない。
 そして、これが決勝点。二対一で、一年F組の優勝という結果に終わった。

「高木」

 終了のホイッスルの音と歓声の中、本郷が俺に近づいてきた。

「ナイスシュート。さすがだな」
「ああ、高木に勝ったのがめちゃくちゃ嬉しいよ」

 この野郎……。めちゃくちゃ爽やかな顔しやがって。

「俺は悔しいっての……。あーくそ! 悔しいーーっ!!」

 本気で悔しい。心の底から悔しがっているんだって、俺は驚かなかった。

「高木を悔しがらせられて俺は満足だよ。目標達成だ」
「なんだよ目標って」

 俺を悔しがらせるだなんて、そんな小さい目標もないだろうに。本郷ならもっとでっかい目標があるだろ。

「ははっ、高木が真剣に勝負してくれた結果でもあるからな。こんなことないと思ってたし、目標達成ってより夢が叶ったってのが正しいか」
「夢って……余計に大げさになってんぞ」
「いいんだよ。夢は叶えるためにあるんだからさ」

 本郷が言うとなんかすごいこと言っている気がする。将来本当にサッカーで飯を食っていけそうな男だからかな。
 しかしまあ、爽やかに笑う本郷を眺めていると、負けて悔しいってのにこっちもスッキリする。
 濃密な十分間だった。すごい男と本気で勝負できて、俺も満足感でいっぱいだ。
 大勢からの拍手の雨が降り注ぐ。本郷から握手を求められ、それに応じた。

「高木もサッカーやればいいのに。プロでやっていくのも夢じゃないと思うぜ」
「本郷に言われると自信になるな。でも、俺の夢はサッカーにはないからいいんだ」

 そう、俺にとって叶えたい夢は別にある。がむしゃらなだけじゃあ叶えられない夢だ。
 負けてしまったけれど、俺は堂々と胸を張る。そうして、応援してくれた彼女へと腕を掲げて応えるのだった。
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