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第二部
100.望月梨菜は企んでいる(前編)
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僕、望月梨菜は五人兄妹の末っ子です。
四人の兄を持つ僕は男だらけの環境に慣れきってしまっていたのでした。それがまずいと気づいたのは中学生になってからなのです。
小学生の頃までの僕はやんちゃで男口調でした。兄貴達と遊ぶのが普通だった僕は男子と遊ぶのが当たり前になっていたのです。
けれど、中学生になると女子のみんなは一気に色気づいてきたのでした。男子の誰々がかっこいい、男子の誰々と付き合いたい。そんな話ばかりで、恋人ができたなんて言えば大盛り上がりしていました。
そんな女の子の会話に、僕は入っていけなかったのです。
「梨菜ちゃんはあんなにかっこ良いお兄さんが四人もいて羨ましいなぁ」
ただ、兄貴達は女友達の話題にはよく上がっていました。
家ではズボラでデリカシーの欠片もない男どもでしたが、僕の兄ということもあって見てくれは悪くはなかったのです。
女子からモテモテな兄貴達。そこで僕は気づきました。
「あれ? 兄貴達に比べて僕って全然モテていないのでは?」
今まで男女の仲というものに興味はなかったのですが、こうして周りが騒いでいると嫌でも意識してしまいます。
それに僕だって思春期の女の子なのです。男友達は遊び相手でしかなかったのが、それだけでは見られなくなっていました。
だからって急に女の子らしくするのはハードルが高い。口調を変えるのはとくに難しく、敬語にすることでようやくおしとやかになったのでした。
「いやいや、梨菜はちんまいんだから男と付き合うだなんてまだ早いだろ」
兄貴どもは声を揃えてそんなことを言いやがります。あのデリカシーのないバカ兄貴どもがっ!
僕だって本気を出せば男子からちやほやされるに決まっています。あの兄貴どもができて、僕にできない道理なんてないでしょう。
少し美容を意識して、仕草だって雑誌に書いてあるようにかわいらしくしてみればほら、いかにもモテそうな女の子の出来上がりです。
高校生になったら僕の真の実力を兄貴達は思い知ることになるでしょう。僕にメロメロになった男子達を引き連れているところを見せれば、いくら鈍感な兄貴達だって認めざるを得ないはずです。
※ ※ ※
「こ、これが超高校級というやつですか……」
これから楽しくなるであろう僕の高校生活は、二人の美少女の前に早くも揺らいでしまったのでした。
片や艶やかな長い黒髪が似合う正統派美少女。片や輝くような銀髪をツインテールにした異国の美少女。
後に宮坂葵と木之下瞳子という名前なのだと知りました。二人は入学して早々に男女問わず視線を集めていました。ちなみに木之下さんは母親がロシア人のハーフでした。
「ん? 二人の間にいる男子は誰でしょうか?」
顔立ちは平凡ですね。背丈も特別高いわけでもありません。
けれど美少女二人ともが彼に心からの笑顔を向けているように見えます。彼も彼で二人に向ける目がとても優しく感じさせます。
恋人……三人ですし、それはないでしょう。友達……にしては距離が近すぎるような。
僕が高校で最初に興味を持った男子は、二人の美少女に挟まれていた高木俊成という男の子でした。
※ ※ ※
高木くんは只者ではない。そう思うようになるまでに時間はそんなにかかりませんでした。
宮坂さんと木之下さんが幼馴染と発覚したとはいえ、超高校級の美少女二人といっしょにいて平然としていられる男子は普通なんかじゃありません。英国美女のクリスの対応だって緊張が見られませんでした。
その態度は僕に対しても変わりません。
これでもそれなりに男子の視線を集めている自覚はあります。高校でも僕の容姿は通用しているはずなのです。
それでも高木くんが僕に向ける目は他の男子のような好色を帯びたものではありませんでした。オリエンテーションでの肝試しでは密着と言えるほどにくっついていたにも拘わらずです。恥ずかしがる素振りすらないとはどういうことですか!
……それどころか兄貴達の愚痴を聞いてもらってしまいました。あの時は話してすごくスッキリしたものでしたが、後になって考えてみればかなりどうかと思いましたね。
いきなり家族の愚痴を吐き出す女子……。あまり良い印象を与えないでしょう。
しかし、高木くんは他の人に僕が兄貴達のことを愚痴っていたことを漏らすようなことはしませんでした。
高木くんは兄貴達ほど顔が良いわけではありません。でも、ちゃんとデリカシーを持った人なのでした。
やはり本当にモテる人はデリカシーを持っているのですよ。宮坂さんに木之下さん、クリスだって高木くんとおしゃべりしているのが楽しそうですしね。兄貴達にはよく言ってやらないといけませんね。
「それでまた良兄が失礼なことを言うんですよ。あ、良兄はですね――」
「うん、良一さんだっけ。長男なんだよね」
「はい。それで良兄が言ったことはですね――」
気づけば僕も高木くんとおしゃべりするのが楽しくなっていました。まあほとんど兄貴達に対しての愚痴ですが。
それでも文句も言わずに聞いてくれるとなんと言いますか……、どうしたって甘えてしまうのです。
他の男子には言えませんし、女子はイケメンの兄貴達の愚痴を言うとたしなめてきます。こうやって思う存分吐き出せるのがどれほど心地よいことか。
ただ、こうして愚痴を言うのも簡単ではありません。教室ではクリスがほとんど彼を独占していてなかなか口にできないのです。下柳くんあたりが上手くおとりになってくれればこうやって階段の踊り場につれて来ることはできますが。
僕の愚痴に高木くんはうんうんと相槌を打ってくれます。いやー、思う存分愚痴るというのはけっこうスッキリするものですね。気分爽快です。
※ ※ ※
「そんな男はダメだ」
家族団らんでの食事中。僕が学校でのことを話していると良兄が厳しい口調でそんなことを言いました。
「はい?」
僕は首をかしげます。この兄貴はいきなりなにを言いやがるのでしょうか。
「そんなとりあえず女に優しくしとけばいいだろうだなんて浅い考えが見え見えの奴なんて俺は認めない」
「兄ちゃんも同感だ」
「俺もー」
「……右に同じ」
良兄に続いて他の兄貴達も反対の意を述べます。いや、これなんの話ですか?
「いいか梨菜。そういう八方美人な男は将来逃げ場のない修羅場確定だ。お兄ちゃんは絶対に許しません!」
「それ良兄の経験談じゃないですよね!?」
兄貴達はモテるので女の子から囲まれることもしょっちゅうです。とくに良兄は誰にでもいい顔ばかりしてましたからね。勘違いしてしまう女の子も多いと聞きます。
良兄と高木くんはタイプが違うと思いますが……。というか僕は別に彼のことが好きだなんて一言も口にしていませんし。
まあ、高木くんが僕に惚れてしまうというのなら仕方がありません。好かれてしまうのはどうにもなりませんからね。
「俺も良一に賛成。その男は梨菜には釣り合わない」
「俺もそう思うー。梨菜にはもっと素敵な人がいるよ」
「……右に同じ」
「だから僕と高木くんが付き合うだなんて誰も言ってないじゃないですか!」
兄貴達は誰一人としてまともに話を聞いてくれません。こういうところが嫌いなんですよ!
その点高木くんは僕の話を正しく聞いてくれますからね。あー、兄貴達をセットであげるから交換してくれないかなぁ。
「おい梨菜。今なんだか不吉なことを考えただろう?」
「別になんでもないですよー」
「その顔は図星だな!」
兄妹なんて長くやるもんじゃないですね。ちょっとした変化にも目ざといです。
こうやっていちいち口うるさくするのは僕が信頼されていないということなんでしょうね。交際経験がないからって人を見る目がないってのは違うと思います。
早く兄貴達に僕がモテモテになっている姿を見せてあげないといけません。でないといつまで経っても口うるさいままでしょう。
ふっふっふ、僕が本気になれば男子なんてイチコロということを教えてあげますよ。望月梨菜のすごさってやつを思い知るがいい!!
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小学生の頃までの僕はやんちゃで男口調でした。兄貴達と遊ぶのが普通だった僕は男子と遊ぶのが当たり前になっていたのです。
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そんな女の子の会話に、僕は入っていけなかったのです。
「梨菜ちゃんはあんなにかっこ良いお兄さんが四人もいて羨ましいなぁ」
ただ、兄貴達は女友達の話題にはよく上がっていました。
家ではズボラでデリカシーの欠片もない男どもでしたが、僕の兄ということもあって見てくれは悪くはなかったのです。
女子からモテモテな兄貴達。そこで僕は気づきました。
「あれ? 兄貴達に比べて僕って全然モテていないのでは?」
今まで男女の仲というものに興味はなかったのですが、こうして周りが騒いでいると嫌でも意識してしまいます。
それに僕だって思春期の女の子なのです。男友達は遊び相手でしかなかったのが、それだけでは見られなくなっていました。
だからって急に女の子らしくするのはハードルが高い。口調を変えるのはとくに難しく、敬語にすることでようやくおしとやかになったのでした。
「いやいや、梨菜はちんまいんだから男と付き合うだなんてまだ早いだろ」
兄貴どもは声を揃えてそんなことを言いやがります。あのデリカシーのないバカ兄貴どもがっ!
僕だって本気を出せば男子からちやほやされるに決まっています。あの兄貴どもができて、僕にできない道理なんてないでしょう。
少し美容を意識して、仕草だって雑誌に書いてあるようにかわいらしくしてみればほら、いかにもモテそうな女の子の出来上がりです。
高校生になったら僕の真の実力を兄貴達は思い知ることになるでしょう。僕にメロメロになった男子達を引き連れているところを見せれば、いくら鈍感な兄貴達だって認めざるを得ないはずです。
※ ※ ※
「こ、これが超高校級というやつですか……」
これから楽しくなるであろう僕の高校生活は、二人の美少女の前に早くも揺らいでしまったのでした。
片や艶やかな長い黒髪が似合う正統派美少女。片や輝くような銀髪をツインテールにした異国の美少女。
後に宮坂葵と木之下瞳子という名前なのだと知りました。二人は入学して早々に男女問わず視線を集めていました。ちなみに木之下さんは母親がロシア人のハーフでした。
「ん? 二人の間にいる男子は誰でしょうか?」
顔立ちは平凡ですね。背丈も特別高いわけでもありません。
けれど美少女二人ともが彼に心からの笑顔を向けているように見えます。彼も彼で二人に向ける目がとても優しく感じさせます。
恋人……三人ですし、それはないでしょう。友達……にしては距離が近すぎるような。
僕が高校で最初に興味を持った男子は、二人の美少女に挟まれていた高木俊成という男の子でした。
※ ※ ※
高木くんは只者ではない。そう思うようになるまでに時間はそんなにかかりませんでした。
宮坂さんと木之下さんが幼馴染と発覚したとはいえ、超高校級の美少女二人といっしょにいて平然としていられる男子は普通なんかじゃありません。英国美女のクリスの対応だって緊張が見られませんでした。
その態度は僕に対しても変わりません。
これでもそれなりに男子の視線を集めている自覚はあります。高校でも僕の容姿は通用しているはずなのです。
それでも高木くんが僕に向ける目は他の男子のような好色を帯びたものではありませんでした。オリエンテーションでの肝試しでは密着と言えるほどにくっついていたにも拘わらずです。恥ずかしがる素振りすらないとはどういうことですか!
……それどころか兄貴達の愚痴を聞いてもらってしまいました。あの時は話してすごくスッキリしたものでしたが、後になって考えてみればかなりどうかと思いましたね。
いきなり家族の愚痴を吐き出す女子……。あまり良い印象を与えないでしょう。
しかし、高木くんは他の人に僕が兄貴達のことを愚痴っていたことを漏らすようなことはしませんでした。
高木くんは兄貴達ほど顔が良いわけではありません。でも、ちゃんとデリカシーを持った人なのでした。
やはり本当にモテる人はデリカシーを持っているのですよ。宮坂さんに木之下さん、クリスだって高木くんとおしゃべりしているのが楽しそうですしね。兄貴達にはよく言ってやらないといけませんね。
「それでまた良兄が失礼なことを言うんですよ。あ、良兄はですね――」
「うん、良一さんだっけ。長男なんだよね」
「はい。それで良兄が言ったことはですね――」
気づけば僕も高木くんとおしゃべりするのが楽しくなっていました。まあほとんど兄貴達に対しての愚痴ですが。
それでも文句も言わずに聞いてくれるとなんと言いますか……、どうしたって甘えてしまうのです。
他の男子には言えませんし、女子はイケメンの兄貴達の愚痴を言うとたしなめてきます。こうやって思う存分吐き出せるのがどれほど心地よいことか。
ただ、こうして愚痴を言うのも簡単ではありません。教室ではクリスがほとんど彼を独占していてなかなか口にできないのです。下柳くんあたりが上手くおとりになってくれればこうやって階段の踊り場につれて来ることはできますが。
僕の愚痴に高木くんはうんうんと相槌を打ってくれます。いやー、思う存分愚痴るというのはけっこうスッキリするものですね。気分爽快です。
※ ※ ※
「そんな男はダメだ」
家族団らんでの食事中。僕が学校でのことを話していると良兄が厳しい口調でそんなことを言いました。
「はい?」
僕は首をかしげます。この兄貴はいきなりなにを言いやがるのでしょうか。
「そんなとりあえず女に優しくしとけばいいだろうだなんて浅い考えが見え見えの奴なんて俺は認めない」
「兄ちゃんも同感だ」
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良兄と高木くんはタイプが違うと思いますが……。というか僕は別に彼のことが好きだなんて一言も口にしていませんし。
まあ、高木くんが僕に惚れてしまうというのなら仕方がありません。好かれてしまうのはどうにもなりませんからね。
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兄貴達は誰一人としてまともに話を聞いてくれません。こういうところが嫌いなんですよ!
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