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第一部
1.元おっさん逆行転生する
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自分には確かに結婚願望というものがあった。
ただ、仕事が忙しく、それを後回しにしていたというのも事実だった。いや、言い訳だな。本当は仕事を理由に結婚できないことを誤魔化していた。
気がつけば歳は四十を過ぎていた。独身貴族などと笑っている場合ではなかった。
女性経験がないためか、見合いですら躊躇ってしまい、出会いをふいにしてきた。同級生での早い奴なんかはすでに孫なんかできちゃったりしていた。さすがに早過ぎるとは思ったのだが。
結婚は人生の墓場と言うけれど、それすらできないのなら墓にも入れないのではなかろうか。
だからと言って、四十歳も過ぎれば諦めの感情に支配されても仕方がないだろう。
人生を棒に振ってしまった。そんな後悔が、次第に心の底から溢れてくる。
もっと前から恥ずかしがらずに恋愛をしておけばよかった。羞恥心を隠すために、学生時代は女性に興味がないフリをしてきた。心のどこかで社会人になってからでも遅くないとでも思っていたのだろう。
結婚とは誰もが通るイベント。そんな風にやる気なく考えていた。がっつくものではないと思っていた。こんな自分でも大丈夫なのだと、根拠のない自信にすがっていた。
恋愛とは貪欲にならなければ成功しないものなのだ。その答えを得るまでに、自分は時間をかけすぎてしまったようだ。
願わくば人生をやり直したい。そしてしっかりと恋愛をして結婚するのだ。でなければ、自分を産んで育ててくれた両親に申し訳が立たない。
そんなことを考えていたからだろうか。
いつも通り仕事をこなし、疲れた体を休めるために自宅のベッドで眠った、はずだった。
次に目を開けた時に広がった光景は、しかし二人の見知らぬ若い男女の顔だった。
これには焦ってしまっても仕方がないだろう。自分はアパートで一人暮らしをしているのだ。他人を家に上げた覚えはない。
急激に覚醒する頭。しかし反対に体は緊張で固まってしまう。それもそうだ。見ず知らずの他人に不法侵入されて正常でいられるはずがない。
「あらあらどうしたの俊成ちゃん?」
「お腹が空いたんじゃないか?」
ほんわかした雰囲気で会話する若い男女。とても人様の家に無断で入ってくるような犯罪者とは思えない。
それに女性の方が口にした名前は自分のもので間違いない。もしや自分の素性が知られているのだろうか。
焦躁感に襲われる。心ばかりがバタバタしてしまい、反対に体の方は脳からの命令を聞いてくれない。
固まっている俺をよそに、女性はおもむろに胸を露出した。
これにはぎょっとさせられた。まさかの露出狂じみた行為に直面し、自分の頭は真っ白になった。
「はい、俊成ちゃん。おっぱいですよー」
そんな言葉とともに押しつけられる乳房。抵抗空しく乳首が口の中に入ってきた。
「むぐ……んぐんぐ」
反射的に乳首に吸いついてしまった。というか自分は何を吸っているのだ。
自分の行動が信じられない。それでも体は勝手に動いてしまう。乳首に吸いつき何かを嚥下していく。母乳だ。
突然の幼児プレイに困惑が止まらない。それでも止まることなく母乳を飲み続けた。
「けぷっ」
ようやく乳房から顔が離される。ついでにゲップなんかしちゃっている自分がいた。しっかりと母乳を飲んだらしい。
「お腹いっぱいになったかしら」
女性が慈愛の目差しを向けていた。その目に何か見覚えがあるような気がする。そして思い出した。
この若い男女は自分の両親の若かりし頃にそっくりなのだ。
それに気づけば、自分の今の体にも気づくもので。見慣れた中年の男のものではなく、赤ん坊のものへと様変わりしていた。
「あぶ、ばぶー」
まさか、という言葉は赤ちゃん言葉に変換された。
「あら、この子笑ったわ」
「俺達の子だ。なんてかわいいんだろう」
ほんわかと笑う両親。間違いなく自分の両親だった。
ここまでくれば誰でも悟ってしまうだろう。
自分が逆行転生してしまったのだということに。
※ ※ ※
俺の名前は高木俊成。突然逆行転生なんぞしてしまい、自らの人生をやり直すこととなってしまった男だ。
転生とは言うものの、死んだ自覚もない。もしや夢かと思って頭をぶつけてみたが痛かった。痛くて大泣きして両親を困らせてしまった。赤ん坊というものは感情の抑制ができないらしい。
少し自分を振り返ってみる。普通に学生生活を送り、高校を卒業してとある会社に入社した。それからは自分なりに必死で仕事をこなす毎日だった。しかし優秀というわけでもなく、四十歳を超えながらもそこそこという胸を張れるとは断言できない地位にいた。
我ながら、大したことのない人生だった。仕事人間として振る舞いながらも、そのくせ決して優秀ではなく、女性を楽しませるような術も知らない。これでは結婚できなかったのも当然だろう。
しかし、今は赤ん坊へと戻っている。いくらでもやり直すことができた。
子供の頃は、大人になるだけで人生が上手くいくだなんて都合のいい考えを持っていた。だけどそれは大きな間違いだった。もっと若い頃から、それこそ幼少の頃からがんばらないといけなかったのだ。
今度こそ、俺は結婚してみせる。そして優しい両親に孫の顔を見せてあげるのだ。それが前世でできなかった、俺の親孝行だ。
だが、それは大変なことだというのを俺は知っている。とくに社会人ともなれば出会い自体が激減してしまう。出会いがまったくないとは言わないが、仕事付き合いでの出会いと学生時代の気安い出会いは別物なのである。
そこで一つ、俺に作戦がある。
大人になってから彼女を作るのが難しいのなら、若い時から彼女を作ればいいのではないだろうか。それもお試しのような関係でなく、結婚を前提としたお付き合いをだ。
その付き合いは長ければ長いほどいい。女性は付き合いの長さを大切にするものなのだと、どこぞの雑誌に書いてあった、気がする。
つまり俺の作戦とは、女の子の幼馴染を作ることなのだ!
よくあるだろう? 仲の良い幼馴染の男女が「将来大きくなったら結婚しようね」とかいう、甘酸っぱい約束事のアレだ。
幼い頃ならば臆面もなくそういうことを口にできるのではなかろうか。思春期になってしまえば男女でいっしょにいることすら恥ずかしくなってしまうだろう。それでは遅い。そんな空気になってしまえばプロポーズなんてできるわけがない。前世で結婚できなかったことからわかるように、俺はシャイなのだ。
作戦が成功すれば俺から告白することなく彼女をゲットできるだろう。受け身な自分ならではの発想だが、完璧ではなかろうか。
ふふふ、まだ見ぬ結婚生活が楽しみじゃないか。
かわいい幼馴染をゲットして、将来のお嫁さんに仕立て上げるのだ! それが俺の現世での目標となった。
ただ、仕事が忙しく、それを後回しにしていたというのも事実だった。いや、言い訳だな。本当は仕事を理由に結婚できないことを誤魔化していた。
気がつけば歳は四十を過ぎていた。独身貴族などと笑っている場合ではなかった。
女性経験がないためか、見合いですら躊躇ってしまい、出会いをふいにしてきた。同級生での早い奴なんかはすでに孫なんかできちゃったりしていた。さすがに早過ぎるとは思ったのだが。
結婚は人生の墓場と言うけれど、それすらできないのなら墓にも入れないのではなかろうか。
だからと言って、四十歳も過ぎれば諦めの感情に支配されても仕方がないだろう。
人生を棒に振ってしまった。そんな後悔が、次第に心の底から溢れてくる。
もっと前から恥ずかしがらずに恋愛をしておけばよかった。羞恥心を隠すために、学生時代は女性に興味がないフリをしてきた。心のどこかで社会人になってからでも遅くないとでも思っていたのだろう。
結婚とは誰もが通るイベント。そんな風にやる気なく考えていた。がっつくものではないと思っていた。こんな自分でも大丈夫なのだと、根拠のない自信にすがっていた。
恋愛とは貪欲にならなければ成功しないものなのだ。その答えを得るまでに、自分は時間をかけすぎてしまったようだ。
願わくば人生をやり直したい。そしてしっかりと恋愛をして結婚するのだ。でなければ、自分を産んで育ててくれた両親に申し訳が立たない。
そんなことを考えていたからだろうか。
いつも通り仕事をこなし、疲れた体を休めるために自宅のベッドで眠った、はずだった。
次に目を開けた時に広がった光景は、しかし二人の見知らぬ若い男女の顔だった。
これには焦ってしまっても仕方がないだろう。自分はアパートで一人暮らしをしているのだ。他人を家に上げた覚えはない。
急激に覚醒する頭。しかし反対に体は緊張で固まってしまう。それもそうだ。見ず知らずの他人に不法侵入されて正常でいられるはずがない。
「あらあらどうしたの俊成ちゃん?」
「お腹が空いたんじゃないか?」
ほんわかした雰囲気で会話する若い男女。とても人様の家に無断で入ってくるような犯罪者とは思えない。
それに女性の方が口にした名前は自分のもので間違いない。もしや自分の素性が知られているのだろうか。
焦躁感に襲われる。心ばかりがバタバタしてしまい、反対に体の方は脳からの命令を聞いてくれない。
固まっている俺をよそに、女性はおもむろに胸を露出した。
これにはぎょっとさせられた。まさかの露出狂じみた行為に直面し、自分の頭は真っ白になった。
「はい、俊成ちゃん。おっぱいですよー」
そんな言葉とともに押しつけられる乳房。抵抗空しく乳首が口の中に入ってきた。
「むぐ……んぐんぐ」
反射的に乳首に吸いついてしまった。というか自分は何を吸っているのだ。
自分の行動が信じられない。それでも体は勝手に動いてしまう。乳首に吸いつき何かを嚥下していく。母乳だ。
突然の幼児プレイに困惑が止まらない。それでも止まることなく母乳を飲み続けた。
「けぷっ」
ようやく乳房から顔が離される。ついでにゲップなんかしちゃっている自分がいた。しっかりと母乳を飲んだらしい。
「お腹いっぱいになったかしら」
女性が慈愛の目差しを向けていた。その目に何か見覚えがあるような気がする。そして思い出した。
この若い男女は自分の両親の若かりし頃にそっくりなのだ。
それに気づけば、自分の今の体にも気づくもので。見慣れた中年の男のものではなく、赤ん坊のものへと様変わりしていた。
「あぶ、ばぶー」
まさか、という言葉は赤ちゃん言葉に変換された。
「あら、この子笑ったわ」
「俺達の子だ。なんてかわいいんだろう」
ほんわかと笑う両親。間違いなく自分の両親だった。
ここまでくれば誰でも悟ってしまうだろう。
自分が逆行転生してしまったのだということに。
※ ※ ※
俺の名前は高木俊成。突然逆行転生なんぞしてしまい、自らの人生をやり直すこととなってしまった男だ。
転生とは言うものの、死んだ自覚もない。もしや夢かと思って頭をぶつけてみたが痛かった。痛くて大泣きして両親を困らせてしまった。赤ん坊というものは感情の抑制ができないらしい。
少し自分を振り返ってみる。普通に学生生活を送り、高校を卒業してとある会社に入社した。それからは自分なりに必死で仕事をこなす毎日だった。しかし優秀というわけでもなく、四十歳を超えながらもそこそこという胸を張れるとは断言できない地位にいた。
我ながら、大したことのない人生だった。仕事人間として振る舞いながらも、そのくせ決して優秀ではなく、女性を楽しませるような術も知らない。これでは結婚できなかったのも当然だろう。
しかし、今は赤ん坊へと戻っている。いくらでもやり直すことができた。
子供の頃は、大人になるだけで人生が上手くいくだなんて都合のいい考えを持っていた。だけどそれは大きな間違いだった。もっと若い頃から、それこそ幼少の頃からがんばらないといけなかったのだ。
今度こそ、俺は結婚してみせる。そして優しい両親に孫の顔を見せてあげるのだ。それが前世でできなかった、俺の親孝行だ。
だが、それは大変なことだというのを俺は知っている。とくに社会人ともなれば出会い自体が激減してしまう。出会いがまったくないとは言わないが、仕事付き合いでの出会いと学生時代の気安い出会いは別物なのである。
そこで一つ、俺に作戦がある。
大人になってから彼女を作るのが難しいのなら、若い時から彼女を作ればいいのではないだろうか。それもお試しのような関係でなく、結婚を前提としたお付き合いをだ。
その付き合いは長ければ長いほどいい。女性は付き合いの長さを大切にするものなのだと、どこぞの雑誌に書いてあった、気がする。
つまり俺の作戦とは、女の子の幼馴染を作ることなのだ!
よくあるだろう? 仲の良い幼馴染の男女が「将来大きくなったら結婚しようね」とかいう、甘酸っぱい約束事のアレだ。
幼い頃ならば臆面もなくそういうことを口にできるのではなかろうか。思春期になってしまえば男女でいっしょにいることすら恥ずかしくなってしまうだろう。それでは遅い。そんな空気になってしまえばプロポーズなんてできるわけがない。前世で結婚できなかったことからわかるように、俺はシャイなのだ。
作戦が成功すれば俺から告白することなく彼女をゲットできるだろう。受け身な自分ならではの発想だが、完璧ではなかろうか。
ふふふ、まだ見ぬ結婚生活が楽しみじゃないか。
かわいい幼馴染をゲットして、将来のお嫁さんに仕立て上げるのだ! それが俺の現世での目標となった。
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