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三章 冒険者編
第86話 堅牢なる戦士
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「こんなに、でかいゴーレムだと……? 大きさだけならレッドドラゴン以上だ……」
空中に足をつけるサイラスが見上げる。呟かれた言葉から驚きを隠す余裕すらなさそうだ。歴戦の冒険者でさえ、あのサイズは規格外なのだろう。
わたしに至っては完全に言葉を失っていた。何をどう言葉にすればいいのか、感情まで見失いそうだ。
大きい。それだけで単純な力の底上げである。
わたしがアウスとの共同ゴーレムで作れたのはせいぜい数メートル程度のものだ。大きいというだけでコントロールが難しくなる。つまり、これだけ大きいゴーレムをコントロールができるのだとすれば、魔王の実力は魔道士の頂点と言っても過言ではないのかもしれなかった。
わたしとアウスのゴーレムはクエミーに通用しなかった。いや違う。あれはわたしだけに問題があった。わたしさえちゃんとしていれば勇者にだって通用していたはずの力だ。
魔法で作るゴーレムと、精霊が作るゴーレムは根本からして違う。もし魔王のゴーレムが本当に精霊の力で作ったものだとしたら……。
「おいおいなんだありゃ? 魔物どもがびびって逃げちまったぜ」
ブリキッドが宙を蹴りながらこっちに近づいてくる。こいつもサイラスと同じで謎の足場を作れるようだ。
魔物の大群が逃げてくれたのは朗報だが、目の前の脅威が去ったという意味ではない。体長五十メートルのゴーレムだなんて、下手しなくてもこっちの方が危険度が高い。
これだけのサイズなら歩くだけで町を壊滅させられるだろう。まさに怪獣がやってきたみたいだ。
「とりあえず、バラバラにしちまえばいいのか?」
ブリキッドは軽い口調で言ってくれる。恐怖を感じさせない態度が、今はありがたかった。
「あれを見て、簡単にできると思うか?」
サイラスの重々しい口調に、さすがのブリキッドも口を閉じる。大きいだけじゃない、ゴーレムに纏う魔力とは別物の力を感じ取ったのだろう。
あれはただの土の塊ではない。仮にも精霊の力を借りて作られたのだ。人の身で簡単にできる代物じゃないんだ。
少なくとも、わたしだけじゃあ倒せない。もしアウスがいたとしても難しいかもしれない相手だ。
「分析するのはいいけどよ」
ブリキッドがヒュンヒュンと風切り音を立てながら槍を回す。その矛先が魔王のゴーレムへピタリと止まった。
「求める結果はあれを倒すことには変わりないだろ。わかってんのはやるしかねってことだ。ゴーレムがでかかろうが強かろうが、俺達がすることは変わらねえ」
「……そうだな。俺達『漆黒の翼』はドラゴン殺しの英雄だ。こんなところで止まっていたら、後ろがついて来ねえ」
「おうよ! 行くぜサイラス!」
「ああ。遅れるなよブリキッド」
二人の男が友情めいたものを確認して、魔王のゴーレムへと突貫した。
わたしは黙って見ているだけだった。あの目で語り合っている雰囲気は苦手だ。わたしにはよくわからない世界だから。
長年連れ添った仲間。それを見せつけられたわたしにやることなんてあるのだろうか。このままあの二人がゴーレムを倒してくれそうな気がする。一人じゃできないことでも、きっと仲間といっしょなら困難を乗り越えられるだろう。
「ヒョオオオオオオオオオオオオオ!!」
「うおおおおおおおおおおおおおお!!」
ブリキッドとサイラスが裂帛の気合いとともに魔王のゴーレムへと襲いかかる。
空を駆けながら、ゴーレムを斬撃の的にする。目で追うのがやっとだ。近づけば動きを見失ってしまうだろう。それほどの速度だ。
ゴーレムはサンドバッグだった。槍で突かれても、剣で斬りつけられても微動だにしない。
実力者二人の攻撃だ。巨大なゴーレムといえども傷を負っていく。ガリガリと削られていく。
「なんだと!?」
「修復されていく……」
だけど、ゴーレムは傷なんてなかったみたいに勝手に治っていった。魔王を一撃で倒したサイラスの攻撃よりも早い回復力を見せる。
微精霊が外から治していくのだ。自分だけの魔力なら限界があるが、外から持ってくるものの限界なんてないのと同義だ。
本来の精霊の力は無限大なのだから。
「……ブリキッド、いったん退くぞ」
「ちっ……わかったよ」
幸いなことにゴーレムはまだ動きを見せない。ただのかかしだ。最高に丈夫なかかしだけども。
だが、魔王のゴーレムを排除しない以上安心なんてできないだろう。動かないとしても、存在するだけで人々の恐怖心を煽る。
二人は地上へと降りていく。魔物の大群がいなくなっているけど、ほとんどの冒険者もいなくなっていた。大き過ぎるゴーレムを目にして敵わないと思って逃げたのだろう。
その判断は正しい。これだけ大きい相手となると、数の優位なんてあってないようなものだ。ゴーレムが本来の力を見せたなら、実力もない冒険者はアリのように踏みつけられるだけの存在でしかない。
「黒い子ちゃーん!」
なぜか地上からわたしを呼ぶ声がする。「黒い子」は不本意ながらわたしのことである。
こんな状況だ。何か用があるのだろう。わたしも地上へと降りた。
「無事で良かったわ黒い子ちゃん!」
「ちょっ、テュルティさんっ」
わたしを呼んだ張本人であるテュルティさんが抱きついてきた。……胸でかいな。
この場に残っている者はそう多くはない。わたしと「漆黒の翼」のメンバー、それと――
「ケケケ。元気そうで安心したぜ。エルさんよ」
「マーセル……」
今回、わたしと同罪なのだといえる男が残っていた。
軽口を叩いてはいるが、顔色はとても悪い。青色通り越して土気色になっている。
きっと立っているのもやっとだろう。それでも、マーセルはこの場に残っていた。逃げることなく、ここで戦力になろうとしている。
「で、あのゴーレムはなんだ? でかいだけで微動だにしないけどよ。ただの置物ってわけでもないんだろ?」
マーセルの質問に、あのゴーレムの中に魔王がいることと、ゴーレムが動き始めれば町が壊滅してしまうであろうことを話した。
大きさはそれだけで武器になる。しかし、大きくなればなるほどゴーレムの操作は難しくなる。精霊が力を貸してくれるのならそこんとこは解消されてそうなものだけれど。どうだろうか、動かないからわからない。
そういえば、ゴーレムを出す前から魔王はすぐ攻撃してくることはなかった。
こちらを観察しているのか、好機を狙っているだけなのか。それとも、ただぼーっとしているだけなのか判断できない。
などと考えていると、ゴーレムの目が光った気がした。
「いっ!?」
地響きが鳴った。ドスンと、大きい音までした。
魔王のゴーレムが一歩、踏み出していたのだ。大きな一歩である。
「う、動いた!?」
たったの一歩で体が浮いた。規格外の重量である。
そして二歩目。方向を決めて進んでいるのか?
ゴーレムの向かう先にはわたし達……ではなく、町を目指しているようだった。
「あのゴーレムを止めろ!!」
サイラスも気づいて声を張り上げる。わたし達は同時に動き出した。
空中に足をつけるサイラスが見上げる。呟かれた言葉から驚きを隠す余裕すらなさそうだ。歴戦の冒険者でさえ、あのサイズは規格外なのだろう。
わたしに至っては完全に言葉を失っていた。何をどう言葉にすればいいのか、感情まで見失いそうだ。
大きい。それだけで単純な力の底上げである。
わたしがアウスとの共同ゴーレムで作れたのはせいぜい数メートル程度のものだ。大きいというだけでコントロールが難しくなる。つまり、これだけ大きいゴーレムをコントロールができるのだとすれば、魔王の実力は魔道士の頂点と言っても過言ではないのかもしれなかった。
わたしとアウスのゴーレムはクエミーに通用しなかった。いや違う。あれはわたしだけに問題があった。わたしさえちゃんとしていれば勇者にだって通用していたはずの力だ。
魔法で作るゴーレムと、精霊が作るゴーレムは根本からして違う。もし魔王のゴーレムが本当に精霊の力で作ったものだとしたら……。
「おいおいなんだありゃ? 魔物どもがびびって逃げちまったぜ」
ブリキッドが宙を蹴りながらこっちに近づいてくる。こいつもサイラスと同じで謎の足場を作れるようだ。
魔物の大群が逃げてくれたのは朗報だが、目の前の脅威が去ったという意味ではない。体長五十メートルのゴーレムだなんて、下手しなくてもこっちの方が危険度が高い。
これだけのサイズなら歩くだけで町を壊滅させられるだろう。まさに怪獣がやってきたみたいだ。
「とりあえず、バラバラにしちまえばいいのか?」
ブリキッドは軽い口調で言ってくれる。恐怖を感じさせない態度が、今はありがたかった。
「あれを見て、簡単にできると思うか?」
サイラスの重々しい口調に、さすがのブリキッドも口を閉じる。大きいだけじゃない、ゴーレムに纏う魔力とは別物の力を感じ取ったのだろう。
あれはただの土の塊ではない。仮にも精霊の力を借りて作られたのだ。人の身で簡単にできる代物じゃないんだ。
少なくとも、わたしだけじゃあ倒せない。もしアウスがいたとしても難しいかもしれない相手だ。
「分析するのはいいけどよ」
ブリキッドがヒュンヒュンと風切り音を立てながら槍を回す。その矛先が魔王のゴーレムへピタリと止まった。
「求める結果はあれを倒すことには変わりないだろ。わかってんのはやるしかねってことだ。ゴーレムがでかかろうが強かろうが、俺達がすることは変わらねえ」
「……そうだな。俺達『漆黒の翼』はドラゴン殺しの英雄だ。こんなところで止まっていたら、後ろがついて来ねえ」
「おうよ! 行くぜサイラス!」
「ああ。遅れるなよブリキッド」
二人の男が友情めいたものを確認して、魔王のゴーレムへと突貫した。
わたしは黙って見ているだけだった。あの目で語り合っている雰囲気は苦手だ。わたしにはよくわからない世界だから。
長年連れ添った仲間。それを見せつけられたわたしにやることなんてあるのだろうか。このままあの二人がゴーレムを倒してくれそうな気がする。一人じゃできないことでも、きっと仲間といっしょなら困難を乗り越えられるだろう。
「ヒョオオオオオオオオオオオオオ!!」
「うおおおおおおおおおおおおおお!!」
ブリキッドとサイラスが裂帛の気合いとともに魔王のゴーレムへと襲いかかる。
空を駆けながら、ゴーレムを斬撃の的にする。目で追うのがやっとだ。近づけば動きを見失ってしまうだろう。それほどの速度だ。
ゴーレムはサンドバッグだった。槍で突かれても、剣で斬りつけられても微動だにしない。
実力者二人の攻撃だ。巨大なゴーレムといえども傷を負っていく。ガリガリと削られていく。
「なんだと!?」
「修復されていく……」
だけど、ゴーレムは傷なんてなかったみたいに勝手に治っていった。魔王を一撃で倒したサイラスの攻撃よりも早い回復力を見せる。
微精霊が外から治していくのだ。自分だけの魔力なら限界があるが、外から持ってくるものの限界なんてないのと同義だ。
本来の精霊の力は無限大なのだから。
「……ブリキッド、いったん退くぞ」
「ちっ……わかったよ」
幸いなことにゴーレムはまだ動きを見せない。ただのかかしだ。最高に丈夫なかかしだけども。
だが、魔王のゴーレムを排除しない以上安心なんてできないだろう。動かないとしても、存在するだけで人々の恐怖心を煽る。
二人は地上へと降りていく。魔物の大群がいなくなっているけど、ほとんどの冒険者もいなくなっていた。大き過ぎるゴーレムを目にして敵わないと思って逃げたのだろう。
その判断は正しい。これだけ大きい相手となると、数の優位なんてあってないようなものだ。ゴーレムが本来の力を見せたなら、実力もない冒険者はアリのように踏みつけられるだけの存在でしかない。
「黒い子ちゃーん!」
なぜか地上からわたしを呼ぶ声がする。「黒い子」は不本意ながらわたしのことである。
こんな状況だ。何か用があるのだろう。わたしも地上へと降りた。
「無事で良かったわ黒い子ちゃん!」
「ちょっ、テュルティさんっ」
わたしを呼んだ張本人であるテュルティさんが抱きついてきた。……胸でかいな。
この場に残っている者はそう多くはない。わたしと「漆黒の翼」のメンバー、それと――
「ケケケ。元気そうで安心したぜ。エルさんよ」
「マーセル……」
今回、わたしと同罪なのだといえる男が残っていた。
軽口を叩いてはいるが、顔色はとても悪い。青色通り越して土気色になっている。
きっと立っているのもやっとだろう。それでも、マーセルはこの場に残っていた。逃げることなく、ここで戦力になろうとしている。
「で、あのゴーレムはなんだ? でかいだけで微動だにしないけどよ。ただの置物ってわけでもないんだろ?」
マーセルの質問に、あのゴーレムの中に魔王がいることと、ゴーレムが動き始めれば町が壊滅してしまうであろうことを話した。
大きさはそれだけで武器になる。しかし、大きくなればなるほどゴーレムの操作は難しくなる。精霊が力を貸してくれるのならそこんとこは解消されてそうなものだけれど。どうだろうか、動かないからわからない。
そういえば、ゴーレムを出す前から魔王はすぐ攻撃してくることはなかった。
こちらを観察しているのか、好機を狙っているだけなのか。それとも、ただぼーっとしているだけなのか判断できない。
などと考えていると、ゴーレムの目が光った気がした。
「いっ!?」
地響きが鳴った。ドスンと、大きい音までした。
魔王のゴーレムが一歩、踏み出していたのだ。大きな一歩である。
「う、動いた!?」
たったの一歩で体が浮いた。規格外の重量である。
そして二歩目。方向を決めて進んでいるのか?
ゴーレムの向かう先にはわたし達……ではなく、町を目指しているようだった。
「あのゴーレムを止めろ!!」
サイラスも気づいて声を張り上げる。わたし達は同時に動き出した。
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